お庭のアクセントの芝生が雑草だらけ?
小さな芝生が雑草に入り込まれたら。
お庭や玄関先などに植えた芝生に沢山の雑草に入り込まれていませんか?大きな庭の芝生なら除草剤を使いさまざまな機械を導入する方法が合理的です。
しかし個人の家の芝生、それも小さなスペースの芝生の雑草ごときのために大量の資金は投入出来ませんよね。
通常の一般的な日本の芝生・高麗芝は冬は茶色く枯れたように休眠します。雑草も少なく茶色い芝生の中に生えた雑草は見極めやすく抜きやすいです。でも春になり芝生も緑色の葉を茂らすと雑草と区別がつきません。
しかし芝生の中の雑草を放置すると何れ花が咲き大量の種を撒き散らします。大量の雑草の種子が撒き散らされれば小さな芝生はあっという間に雑草の花壇と化してしまいます。恐ろしい話しですよね。なんと言っても雑草は生長が早いのです。
早い段階で芝生の中の雑草を抜き取る必要性がある訳です。しかし芝生は地下の茎で繋がり思った以上に根深くネットのように土の中に茎を延ばして生長している植物です。
芝生の上に生えた雑草だけを抜こうとすると引っかかって上手く抜けません。さらに同じ緑色の葉が茂ってくると同じような葉のイネ科雑草の場合はどれが雑草か見分けもつかずお手上げ状態になってしまいます。
こういった場合、芝生用の除草剤が威力を発揮します。しかし家庭での小さな芝生に高価な除草剤を購入して使うのはいかがなものか?不経済ですよね。
さらに言えば素人が除草剤を使うにはさまざまな問題があります。下手をすると芝生自体が枯れてしまう可能性があるからです。またペットやお子さんがいると薬剤散布は心配ですよね。
季節も雑草の繁茂した時点で気温はすでに25度を超えていることでしょう。気温が高い時季は除草剤も使用を控えたほうが良いのです。
では、芝に絡まった雑草を芝生と見極めながら一本ずつ抜き取る作業をしますか?ちょっとイヤですよね。気温も高くなって大量の雑草を抜き取る作業は死活問題です。
除草剤を使わないと決めたら先ず芝生を刈り込む
除草剤は使わないなら先ず伸びた芝生を雑草もろとも刈り込みましょう。上の写真は一部刈り込んだものです。地面に芝生が生えています。
我が家の場合は家の前の植え込みに芝生を植えていますが、雑草のエノコログサとヒメシバが大量に入り込んでいます。
エノコログサもヒメシバも植えてある芝生の高麗芝と同じイネ科の植物です。
イネ科の植物でもそれぞれの植物によって植生がことなります。種で増える雑草のエノコログサやヒメシバは近くに生える親の雑草の種が風によって飛ばされてきたり、鳥のフンに混ざって芝生の中に撒き散らされるのです。
一方、芝生に使う高麗芝は条件が揃えば花が咲きますが種からは目に見えるほど育ちません。要は雑草のようには生えて来ないのです。
高麗芝をホームセンターなどで購入した経験のある方はわかると思いますが高麗芝は既に芝生になった四角い形の板状の芝生で売っています。芝生の種として売られているのは冬でも枯れない種類のアメリカ産の芝生の種で種類が違うのです。
因みに除草剤を使用する場合は芝を刈り込むことはしない方が良いです。雑草も一緒に刈ってしまうと雑草に除草剤を染み込ませることが出来なくなってしまうからです。
芝生スペースは雑草からは逃げられない?
そこに土がある限り雑草は生えるものと言う訳です。しかし芝生自体が密集して良い状態で生えていると雑草の種子の入り込む隙間がなく雑草避けになるということも言えます。
ただし雑草が入り込まないように育てるにはかなり条件を整えないとなりません。一般家庭の庭やポーチなど芝生を植えている場合はどうしても芝生を踏んでしまったり、水が枯れたりします。
すると芝生自体がダメージを受けて部分的に枯れてしまいそこから雑草の種子が発芽してきます。
雑草を見かけたらすぐに抜き取るのもかなり大変ですし限度がありますよね。気がつくと雑草が繁茂していたと言う経験は誰しもあると思います。
芝生を刈り込んでから雑草を抜く!でもカタバミは?
芝生は少し短めに刈り込みます。その時雑草も一緒に刈り込んでください。我が家では、エノコログサやヒメシバなどが入り込んでいました。中にはカタバミもありました。カタバミを見つけたら先ず切らずに先の尖ったカマなどで根ごと掘り出しましょう。
カタバミは抜いても根を取らないとすぐにまた生えてすぐに復活します。生えている葉の下は球根のような部分があります。球根もろとも駆除をしないと増える一方のしぶとい雑草なのです。
写真のようにエノコログサの草とヒメシバの草を芝生とともに一気に芝生用のハサミで切り取りました。
ハサミを入れるごとに切り取った葉を別の場所に投げて行く方法を取ると芝の中に切り取った葉が混ざらずに済みます。切り取った葉は必ず芝生の中から除去しましょう。
刈り取り後の作業を減らすためにひと工夫しましょうね。気温が高い季節なので充分考えて効率よく時短して作業を進めるのが楽ちんですし熱中症予防になります。
芝生と雑草の刈り取りが全体的に済んだら
芝生の上に落ちた草を取り除きます。園芸用の熊手などを使うと芝生の隙間の小さな雑草も取ることが出来ます。
芝生の根は、地下の茎で繋がりさらに細かい根が出て構成されています。芝は意外にも根が深く地中深くまで入り込んでいます。
一方、エノコログサやヒメシバなどは根が浅く根元を持って引っ張ると軽く抜けます。
芝生を一旦刈り込んだのは、浅い根の雑草をあぶり出すためです。根が深く張った芝生に対して根が浅いエノコログサやヒメシバなどは刈り込み後に熊手で根元を軽くこするだけで抜けるようになります。
熊手だけでも抜けるので簡単に芝生から雑草を駆除出来ます。しかし完璧に抜き取るにはもうひと手間必要です。
熊手で抜き取れなかった根をさらにハサミで抜く
園芸用のハサミや草刈りのカマで芝生とは違う色の草を通り除いていきましょう。草丈が短いので根元をダイレクトに狙い撃ち出来ます。
目で見ながら直感的に作業が出来るので簡単です。くどいようですがこの時もカタバミを見つけたら根ごと駆除しましょう。
カタバミは繁殖力が強いので芝生の大敵です。またイネ科の植物である芝はイネ科以外の植物が発芽すると上手く共存出来ず場所を譲る性質があります。
要はカタバミなどの植物が生えると芝生に穴があいて更に他に雑草が紛れ込む隙間が出来てしまうのです。
何度も書きますがカタバミは土ごと掘り起こし根ごと駆除します。抜き取った土も根もしっかりビニール袋に入れてゴミとして出しましょう。
カタバミは徹底除去あるのみ
カタバミは日向の雑草の中で駆除が一番面倒な植物だと感じています。下手に抜くと更に増えますし、抜き取るときに球根がバラけるともっと増えてしまいます。雑草の生き残り戦略なのです。
バラけた種はすぐ発芽して、また花が咲いて結実します。実には沢山の種子が入っていて接触した振動で破裂して遠くまで種子を飛ばすことが出来るのです。
大きく繁殖した場合は地下の根っこで繋がり全部を駆除するためには土壌全体を掘り起こし種を殺す作業が必要になってしまいます。何も植えていない場所なら良いですが、芝生を植えている場所で蔓延れば芝生は一旦終了する羽目になりかねません。ですからカタバミは見つけ次第掘り起こして捨てましょう。
カタバミ駆除はしっかり行うことでかなり効果が出ます。ひとつでも種類が減れば雑草の駆除は格段にラクになります。
雑草と芝生を刈り取り作業と掃除をして一旦終了します。第1段階は終了です。お疲れ様でした。
いよいよ仕上げ第2段回
第2段回は、2~3日後に更に行います。取り残したエノコログサやヒメシバが芝生よりいち早く生長しているはずです。
とにかく生長が早いのが暑い時季の雑草なのです。そこを逆手にとって芝より長く伸びた雑草を抜き取るだけです。丈が伸びた分見分けがつきやすいのです。
芝生のスペースを良く観察すると取り残された雑草があることが想像に容易いです。あれだけ気を使ったカタバミが未だ生えていたりします。一旦、芝生を刈り取ったことで陽があたり発芽したものまでよく見て刈り取りの草むしりを仕上げをしましょう。
刈り取った芝生の中から根のついたものを培養
私がいつもしていることは刈り取った芝生を大きめのポットや鉢で増やしておくことです。上の写真は植えてから2ヶ月くらいです。まだしっかり根付いていません。茶色く枯れたものもありますが徐々に緑色になります。
刈り取ったときに抜けた茎などを取っておいて植木鉢に挿してリカバリー用の芝生を育てておきましょう。
リカバリー用の芝生を育てる場合のポイントは水切れをさせないことです。始めは根が乾いていますので鉢皿を使い水を切らさないようにしましょう。
培養土は使い回しの消毒済みのもので充分です。更に水やりはこまめにすることをおすすめします。地植えでも根がや茎が深く延びる植物なので深めの鉢が適しています。
リカバリー用控えの芝生を作っておくことで庭の芝生に穴が空いたときに穴埋め用に使用できるのです。
芝生は売っていますが穴埋め用のリカバリーにわざわざ芝生を買うのも勿体無いですよね。下の写真は一年くらい育てたものです。ボサボサですがたまにカットするとますます茂ります。
植木鉢で芝生を育てるのも楽しいですよ。美しい緑色が楽しめますしイザという時の芝生のリカバリー用の苗にもなるのです。
エノコログサやヒメシバは一気に穂をつける
芝生の中に限らず雑草のエノコログサやヒメシバなどイネ科の植物は群生し易くさらに一気に穂をつけます。穂を付けると言うことは直に大量の種子をバラ撒くと言うことに繋がります。
雑草の駆除で大切なことは花を咲かせないこと穂や実をつけさせない「刈り取りのタイミング」です。
エノコログサもヒメシバも穂を着けてしまうと幾ら刈り取ってもすぐにまた発芽して更に拡大して繁茂します。
ご自身の庭からしぶとく繁茂しやすい植物を駆除するには芽を出した直後か花を咲かせ結実する前が効果的なのです。
同じ除草作業を何度も繰り返すのはイヤですよね。植物の生長の度合いを見極めて駆除することで最低限の作業で雑草の追い出しと繁茂の防御と抑制が可能になります。
我が家の芝生の周りではエノコログサやヒメシバが多くなりました。以前はカタバミが多かったのでカタバミを中心的に駆除した結果かなり減りました。
しかし、雑草の駆除は幾らしてもまた生えて来ます。ある程度の草むしりや駆除は仕方ないにせよ回数はできるだけ少なく済ませたいものです。
ご近所の方の雑草に対する対策や配慮がない場合は、かなり迷惑を被ることもあるでしょう。
出来る範囲で周囲の雑草の始末をしておくと被害が少なくて済みます。例えば、隣のエノコログサが穂を着けそうであれば穂先だけカットしておけば種子の拡散はかなり防げます。
東京だと隣家が近いので目に余るときには私も隣家の雑草を抜いています。
高齢化社会がますます進み雑草すら抜くことが出来ないお宅も増えます。土の部分で雑草を防ぎたい場合は防草シートなどを上手く利用して雑草の繁殖を防ぐのもお手軽で良い方法と言えるでしょう。
雑草の始末をした芝生は支柱などで穴を開ける
芝生にはエアーレーションという芝生の植えてある場所に空気が通る穴を開ける作業が必要です。芝生が育つ元気な時季に穴を開けるのですが本来なら専用の道具があります。
しかし小さな芝生の管理に専用の道具はなかなか揃えられません。代用出来るものを探してエアーレーションをしましょう。
穴の大きさはシャチハタのハンコくらいの太さで良いので細い杭や支柱などを使って穴を開けましょう。
土はかなり硬いのでハンマーなどを使うか足で踏める道具があると良いでしょう。私は少し細いですがドライバーを使い穴を開けました。
エアーレーションを行う理由は、先程も書きましたが芝生は根が深く茎が縦横無尽に広がる植物です。また一年中同じ場所で栽培しているので土が固まり硬くなることを防ぐ意味があります。穴を開けて空気を通して根を健康な状態にするのです。
肥料を与え芝の目土を入れる
エアーレーションのあとには肥料と土が減った場所に「芝の目土」を与えると良いでしょう。芝の目土はホームセンターで売っています。なければ普通の培養土で代用しましょう。
肥料も忘れずに与えましょう。マグアンプkなど家にあるもので良いですよ。
また、コガネムシやヨトウムシの幼虫がいる場合はオルトラン粒剤を軽く播いておけば良いでしょう。暑い季節に入りました暑い時間帯を避けて作業をしましょう。
また雑草があまりに蔓延るようであれば一旦芝生を終了し来春に植え直すことをご検討ください。暑い中での園芸は要注意です。
作業のしやすい冬を待ち、芝が茶色く枯れた時期を見計らって除草をすることも可能です。冬の作業をすることで春から夏の雑草を減らすことが出来ます。
雑草は冬でも縮こまりながら緑色の葉を茂らせます。茶色く冬枯れした芝生の中に緑色の葉っぱを見つけたらピンポイントで抜くようにしましょう。
下の写真は3月半ばの芝生の様子です。寒い季節に何もせずにいた為、雑草やゴミが目立っています。特に緑色の雑草がちょこちょこと芽を出しているのがわかります。
とにかく雑草を見かけたらチョイと抜くというスタンスを身に着けておけば芝生全体を全部抜かなけれなならないと言う失態を犯す危険性が減ります。茶色く枯れて見える春先の芝生の下では、徐々に緑色の芝が活動を始めていますよ。
長時間の雑草除去の作業で熱中症などのアクシデントを回避するために短時間の作業をちょこちょこと行い安全で楽しい庭作業を行いましょう。
今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。♡香
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