耳鳴りやめまいで、気分が悪くない?
突発性難聴を体験して
突発性難聴をご存知でしょうか?30代~40代の女性に多い突発的に起る難聴です。勿論、男性も罹ります。難聴と言っても、全部が聞こえなくなるのではなく一部の音域だけが聴き取りにくくなる難聴です。
朝起きたら。夕方いきなり。たった今など、始まった時間が、ちゃんと時間がわかるのが突発性難聴の特徴です。たった今、耳が詰まるような?音が割れる?など一定の人の声が聞こえづらくなってしまう難聴なのです。
このように、時間や日付がわかるほど、いきなり発症するのが、突発性難聴の最大の特徴と言えるでしょう。
最近では、急性低音障害型感音難聴とも呼ばれます。ある日突然、襲いかかって来る難聴なのです。以前、歌手の浜崎あゆみさんが罹ったことで話題になりました。
発症から3日から4日のうちにステロイド薬を使用することが肝心です。早期での治療が何よりも有効で、聴力を戻す可能性が高くなるのです。発症からの時間が勝負の病気なのです。時間が、経てば経つほど、改善は難しい病気と言われています。
浜崎あゆみさんは「発症当時は、多忙で、少し落ち着いたら病院へ行けば良いと思った」と残念そうにコメントしています。ヘタをすれば、まったく聞こえなくなったり、耳の不快感、耳鳴りや音割れが、つきまとう病気です。
治療が遅くなれば聴力は回復できない?
基本的に耳の神経は、一度死んでしまうと再生しないのです。弱ったら、即、ステロイドで修復が重要なポイントになります。でも、治っても安易に安心は出来ません。さまざまな症状が後から出現するからです。かなり、厄介で面倒な病気なのです。
同じ症状で、良性の脳腫瘍、聴神経腫瘍があります。友人が、罹り摘出手術を受けています。聴力は失いました。こちらも併せて検査が必要だと感じます。MRIでの検査になりますが単に耳がおかしい聴力が落ちたと言う場合、軽々に病気は確定出来ません。
私が思う3つの原因
① 精神的ストレス、仕事や家庭問題など
② 加齢と疲労など
③ 生まれ持った神経質な性格など
③は、精神的ストレスに近いように思われます。
精神的なストレスが体に出やすい人など感受性で、突発性難聴を発症しやすいと言うことです。同じストレスでも、通常の人以上に罹りやすい体質があるということです。
私も30代の半ばに突発性難聴を発症した
朝、起きたら、左耳がなにかへん?
風邪かなと軽く考えていました。ちょっと耳が重い感じがしていました。丁度、耳鼻科に行く予定の日だったので、先生に風邪っぽく耳がおかしいと伝えました。
耳の中を診ていただきました。しかし、異常はありませんでした。風邪の薬を頂いて飲みました。2日後。風邪の症状はすぐに消えました。しかし、朝から耳がおかしいのです。音が割れて聞こえづらいのです。家の外の音と家の中の音の区別がつかない状態になってしまいました。
風邪は治ったのに何故?音が割れる感じ
急いで、再度、耳鼻科へ行きました。先生に風邪からの経緯をお話しました。「音は聞こえる?」と問われ症状を細かく説明しました。そして、すぐに精密な聴力検査を受けることになったのです。
幸いなことに通っていた耳鼻科は、難聴など高度医療対応の病院だったので充分な設備がありました。難聴ならここって!言われるほどの有名な病院でした。私は、難聴になるなんて全く考えていなかったので驚きました。
検査の結果は「突発性難聴」と言う病名が付けられました。おかしいのは左耳の聞こえです。
あるはずのない雑音がして低い声の男性の声が割れる聞き取りにくく何度も聞き直さないと理解がしにくい状態でした。あと、耳が詰まった感じがしました。耳閉感と言う症状です。
精密な聴力検査をうけました。検査の結果一定の低音域(低音域)が、聞こえていなかったのです。未だ、発症直後だったので聞こえるような気がするのですが、音が割れて何処から聞こえているのか理解が出来ませんでした。
ステロイドの錠剤を飲む
時間と量が、厳しく管理されているステロイドの錠剤を処方されました。飲み方が難しいのです。増やしたり減らしたりします。乱数表のような表に、飲む量が記載されています。忠実に朝昼晩と飲む指示がありました。
このステロイド薬は、3~4日間くらい飲みました。それと、内耳に溜まった水分を出すための水薬が、凄くデカいし重いしマズいのです。気がおかしくなりそうにマズく思い出すのもイヤです。
これは、むくみを取るお薬で耳の奥の浮腫を取る薬と言われました。でも、体は、浮腫んだ感じはなかったです。それと、耳の血流を良くする粉薬と耳の神経を賦活させるビタミンB12の錠剤を頂きました。
ステロイド薬を飲んで、一晩眠れない感じがしました。でも、直ぐに耳は聴力を取り戻しました。おかしかった左耳から雑音や音の割れが無くなりひと安心しました。
暫く、通院して何度も聴力検査を受けて私の耳の聞こえは元に戻りました。でも、徐々に「辛いめまい」が始まりました。とても気分が悪く目を開けていられません。これってもしや?と思い当たるふしがありました。
父が死後、半年目にストレスで倒れたこと
あの時のめまい?あれと同じでした。私の父は、私が27歳の時に大腸がんで亡くなりました。その半年後。朝、私はめまいで倒れ病院送りになったのです。
そのときは、まだ母が存命でした。救急車を呼ぶと母が大騒ぎして大変でした。少し休憩すれば治るからと言い留めました。だって、救急車で運ばれるのって恥ずかしいですよね。
午後の診察時間に合わせて、一番近い都立病院へ電車で行きました。その時のめまいの原因は家族を失ったストレスでした。
突発性難聴なのに、あの時と同じめまい?ストレスなのか?とにかく目が回って気持ちが悪く耐えられない気分でした。丁度、車に酔った感じです。
突発性難聴は、ストレスが原因?
父は、半年以上入院して亡くなりました。緊張の連続でした。看病にはじまり葬式やさまざまな後片付けが山積していました。それが原因でストレスが溜まり倒れたのです。
家族の死は、最大級のストレスと何かで読みました。母も既に亡くなっていました。怖いのは、家族が亡くなって残される家族の心の病です。意外と多いのです。父のときは、神経症?凄くめまいがして不眠も続きました。母のときは胃潰瘍、十二指腸潰瘍を患いました。
そして突発性難聴でした。また来たかって思いました。ストレスと言えば、仕事上で若干思いあたることがありました。
全部、ストレス?母の存在は偉大
突発性難聴からめまいが治まらず耳鼻科から心療内科へ変更しました。心療内科では、ストレスが原因と診断され通院をすることになりました。
ストレスが体に出やすい体質なのです。母の葬式をしてひとりぼっちになりました。神経質な性格で虚弱体質がいつも病気を誘発します。お葬式の後にお骨と二人きりって凄く寂しい体験もしました。
三日前まで居た家族が居ない話す相手が急に居なくなりどん底状態でした。何故かいつも葬式の後、半年で病気になるのです。そう言うものらしいです。多分、疲れが溜まるのでしょう。
母が亡くなって、半年後に胃潰瘍と十二指腸潰瘍
胃潰瘍も十二指腸潰瘍もはじめて罹った病気でした。息をしただけで胃が焼けるように痛むのです。はじめは胃潰瘍です。投薬治療をして再検査で十二指腸潰瘍?になりました。なんで、治療しているのにどんどん潰瘍になるのか不思議でした。
母が亡くなりいきなり慣れない独り暮らしがはじまりました。食事の支度も掃除も洗濯も母がしてくれていました。父が亡くなってからは、二人でいろいろ相談して頑張っていました。
でも、母は父の七回忌の供養の済んだ次の週にくも膜下出血で急逝しました。いきなり一人で暮らす不安も重なりました。踏んだり蹴ったり?ちょっとマイナス思考に陥りました。
料理も上手く出来ないですしトイレットペーパーを買う?そんな経験もほとんどなかった。お嬢です。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、生活を改め直ぐに治りました。ちゃんと暮らさないといけないと心を改めました。そんなことがあってからの突発性難聴でした。なにがどういけないのかわからないのです。
そして、めまいは耳鼻科では治りませんでした。でも心療内科のお薬で、ほぼ良くなりました。やはり、職場のストレスだったと今は思います。
めまいは治まり、暫く元気に暮らして
その後、39歳で問題が多く不安な会社を辞めました。そして、再就職をして43歳で家を新築しました。引っ越してすぐだったと記憶しています。仕事は、忙しいけれど楽しかったです。当然ストレスもありました。
44歳を少し過ぎたある日の朝、再び左耳がおかしいのです突発性難聴?直ぐにわかりました。急いで病院に行きました。先生は、突発性難聴は、二回ならないと言っていました。
しかし、再び、突発性難聴の症状が出たのです。以前と同じ左耳です。直ぐに聴力検査を受けてステロイド薬を使用しました。二回目も薬を飲んで直ぐに治まりました。
直ぐに気が付いて発症から3時間で病院に行ったことが良かったと思っています。その時、看護師さんから三回目は治らないかも知れないと注意されました。
でも、暫くすると再びめまいがはじまりました。今度は、メニエール病の病名が付けられました。以前のこともあり耳鼻科の治療は、ここで終了しました。迷わず、心療内科のカウンセリングに行って心のケアをしました。
家の階段を降りていると、何かの音がする
二度目の突発性難聴から4年近く経っていたと思います。何度も確かめました。小さい音だったり大きい音だったり何か音が聞こえるのです。静かな場所などで感じます。大体、夕方になることが多いのです。
会社の帰りに電車で座って5分居眠りすると、途端に大きな音の耳鳴りが始まるようになりました。これはいったいなに?と自問自答しました。
原因が分からない耳鳴りのはじまりでした。また左耳です。耳鼻科で診てもらいました。内耳の病気をしたら耳鳴りになってもしょうがないとちょっと納得がいかない先生のお話しでした。
そして、突発性難聴の基準も変化していました。私についた次の病名は急性低音障害型感音難聴でした。名前が長く覚えられないです。症状は、メニエール病とも違うのです。
随分前にメニエール病と言われたことがあります。でも、症状が違うのです。めまいではなく耳鳴りや音が割れる感じが数日置きにやって来るのです。耳鳴りが日和見的に現れる症状なのです。何ともない日と頭が割れそうな耳鳴りのある日が交互に現れます。原因は不明と言われました。
耳鳴りを治すお薬はない?
耳鼻科では、諦めろ的な言われ方をされました。内耳の病気を何度もしているから治せないと言われました。ステロイドでも多分治らないだろうと言うお話しでした。
でも、耳鳴りは気になる。その頃、またストレスを抱えていました。仕事のストレスです。とにかく体調が悪いのです。順天堂医院で、いろいろ調べましたが原因がわからない状態で体中を調べました。でも、わからない。病気がないのです。健康体です。
頸椎ヘルニアでペインクリニックにも既に通っていました。ペインクリニックで星状神経節ブロック注射を続けているのです。
耳鳴りのことを先生に相談しました。先生は「ブロック注射をしても治らない?」と質問してきました。耳が原因ならブロック注射で、症状は多少緩和されるはずです。でも、全く変化は有りませんでした。結果、心療内科に行った方が良いと結論が出ました。
耳鳴りで心療内科へ、一日おきに耳鳴りが
丁度、凄くストレスフルな時期と重なります。心療内科の先生の顔を見ずにはいられない調子でした。同じ先生に20年近く診て頂いています。耳鳴りは酷いし気管支喘息にもなるなど人生で一番、最悪なコンディションだったと思います。
そのころ、体重が7キロくらい減りました。また、耳鳴りがある日と、ない日が交互にやって来るのはなぜでしょう?
心療内科の先生にお願いしていろいろなお薬を試すことになりました。効きそうな薬を飲んで記録を毎日付けて調子を見る。作業を続けました。いろいろなサイトも参考にしました。耳鳴りの原因がストレス?耳鳴りの薬はないってこともわかりました。
本当に、耳鳴りのお薬は、なかった
日本では、かなりの人が突発性難聴の末に耳鳴りやめまいに苦しんでいます。しかし、有効なお薬がないのです。理由は、耳鳴りは本人にしか聞こえない。診断ができないかららしいです。耳鳴りでは死なないので研究がされないと言う噂も聞きました。
歳だから?内耳障害を患ったから?ストレス?言い訳は要らない。薬をくれ!ってイライラしてしまうほど鬱陶しいのが耳鳴りです。酷い場合頭の中が鳴っているように感じます。
ネットで調べてみたりしましたが、思うような答えはみつかりませんでした。パソコンに向かうのもしんどい感じになっていました。とにかく気になり集中出来ないのです。
脳の興奮が、原因らしいとわかってきた
偏頭痛の成れの果てが、耳鳴りとして現れる?テレビで耳鳴りが、偏頭痛の薬で治ると発言されたのです。耳鳴りの患者さんで行列ができる脳神経の医師が出現したのです。
東京で診察をしているので行きたいと考えました。でも、予約でいっぱいで簡単には診てもらえそうにありませんでした。いろいろ調べて心療内科の先生に相談しました。偏頭痛が耳鳴りの原因なのでしょうか?
先生にお願いして偏頭痛の薬を処方して頂きました。一回一錠。1日二回まで。一錠の薬価が3000円もします。保険を適用されても異常に高いお薬です。
なので、少しだけ試すことにしました。効果は、有ったようなないような飲むタイミングが非常に難しいのです。耳鳴りがしそうになったら飲むのです。変だと思って直ぐに飲まないと効果は見込めません。表を作って記録を付けていました。
どうも1日おきのパターンから抜け出せないのとあることが浮かび上がりました。お天気が、関係していることを突き止めました。所謂、気圧配置です。低気圧で耳鳴りがするのです。
西日本の大雨。すると耳鳴りが
関東に居るのに西日本の雨を感じて耳鳴りがしている図式が出来ました。天気は西から変わると言われますが天気の変わり目がヤバいのです。そう私は結論づけました。
毎日記録したお天気と耳鳴りの関係に着目してみました。台風、梅雨、冬、大雨の気圧配置は、耳鳴りを引き起こすのです。私は、天気図を毎日見るようになりました。すると、高気圧の日は耳鳴りがしないのです。
低気圧で脳の血管が膨張して、神経が圧迫され脳が興奮して耳鳴りが起ると考えました。そう仮定して薬を処方して頂きました。
あわせて、酔い止めを頂くことになりました。酔い止めは気圧が変化する時に起る神経痛に有効なのです。酔い止めと脳の興奮を抑える薬を耳鳴りになりそうな時に飲むのです。
だいぶ良くなりました。これで治まる日もあるくらいです。かなり調子が良いと感じます。特に夏は、ほとんど症状が出ません。高気圧に覆われるからだと思います。台風以外のときは、ほぼ大丈夫になりました。
台風など、気圧が不安定な時が鬼門です。寝込むことが多かったのに今は落ち着き始めています。毎日寝る前にこのふたつの薬を枕元に置いて寝ます。
朝、自律神経が切り替わる時に耳鳴りが始まることを突き止めたからです。目が覚める時、脳が過剰に反応するのです。目から入る光や音が脳を興奮状態にします。
出来るだけ動かずすかさず薬を飲むようにします。そして、暫く横になってから起き出す工夫をしています。すると耳はスッキリして起きることが出来ます。
少しですが、薬でコントロールが出来るようになりました。逆に何をしてもダメな日もあります。そんな日は、薬を飲んで凌ぎますが薬があると思うことで安心出来ます。
でも、いったい何が悪かったのでしょう
突発性難聴から、めまい、耳鳴り、何度も繰り返した難聴など。今でも疲れると音が割れて聞こえます。でも、無視して寝ちゃいます。薬を飲んで横になれば自然と耳鳴りが治まります。
起き抜けにiPhoneを見るのも良くないと最近思います。目と耳からの情報が、狂っていると言うことも聞いたことがあります。平衡感覚を司る内耳障害が残っているのです。目で見た情報と三半規管が感じる情報が、違って脳に伝えられ脳が処理出来なくなりヒートアップするらしいのです。
目から入る刺激で脳が、興奮?
夜はあまり感じません。でも、朝は、あまり見ないようにしています。人間の体は、不思議です。ストレスで、いろいろな病気に罹ります。家族を失う悲しみが病気に繋がったりもします。
家族が居なくなり立って居られないほどの悲しみで病気になってしまうのです。でも、それを知っていることは、強みにもなるのです。現実から逃げないようになれる。頼る人は居ないのです。
まだ、耳鳴りは、完全に治っていません。でも、希望を持って生きていきたいと思います。今日も大雨だけど何とか大丈夫です。
同じ病気の方に少しでも参考にして頂ければ幸いです。私のために相談にのってくださった方々や病院の先生たちにも感謝したいです。
一人で抱え込まず病院の先生に話す機会を作りましょう。聞いてもらうだけでも気が楽になりスッキリするものです。そう、呼吸器内科の主治医の先生にも言われました。
私は、耳鳴りにも気管支喘息にも負けたくないと思います。元気になりたいと思います。ながながお読みいただきありがとうございます。
気になることがありお読みいただいたとご推察いたします。ぜひ、あなたも楽しく元気な毎日を掴み取ってください。
皆様のご健康をお祈りいたします。
長文をお読みいただきまして、ありがとうございます。 ♡香
この病状、治療は、医師の指示に従って行われた、私への処方であり、すべての方に適応するものではありません。主治医の指示を仰ぎながら、ご自分に合った治療を行ってください。自己責任でお願いします。
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