家庭菜園で美味しいキュウリ栽培
畑もプランターも、苗は温床で育てて露地定植
露地栽培でキュウリを収穫のご紹介です。簡単に収穫して夏の食卓にキュウリで彩ることが出来ますよ。キュウリの旬は言わずと知れた夏ですよね。しかし、種まきは春3月です。寒い時季に温床で苗を育てしっかりとした苗を定植しました。
キュウリの栽培の方法は苗を買って来る方法と種を撒いて発芽させ苗を作る方法のふたつがあります。畑でもプランターでも楽しめるキュウリの露地栽培をご紹介します。露地栽培とは温室ではなく普通に空の下で栽培する方法です。
私は、毎年種を撒いて苗を作り露地キュウリを栽培します。キュウリの苗を購入して行うことも可能ですが、種から芽が出る瞬間の喜びはひとしおです。私は発芽する瞬間が楽しみたくて毎年種からキュウリを育てています。
今年も張り切って春に種まきをしました。今年が例年と違うところは3月の半ばに種を撒いて自作の温床を使い早めに発芽させたことです。早めに発芽させることで苗の生長を早くして梅雨に入る前に定植したかったのです。
今年初めての試みですがキュウリもトマト、ピーマンを自分で作った温床で発芽させてみました。温床と言っても暖房器具を使うのではなく徐々に強くなる日差しを使い大きめのプランターに使い古しの培養土を入れて100円ショップの透明なビニール製のテーブルクロスをしっかり掛けたものです。
園芸用の支柱を組んでビニールのテーブルクロスを掛けてしっかり洗濯バサミで下の部分を密封するだけです。
陽当たりの良い場所におけば温かい空気と適度な湿度で、発芽が促進されるのです。一週間くらいでキュウリは発芽します。意外な速さに驚きました。私もこの方法は初めてなので気がつくことが多くありました。
この温床は、普段は冬にリーフレタスを作っている温床です。この温床があれば冬にいつでも摘みたてのリーフレタスを食べることが出来ます。
陽があたり温かいので冬でも新鮮な葉物野菜が食べられるのです。その温床を春に使いキュウリやトマト、ピーマンの種を発芽させたのです。
温床の良いところは頻繁に水やりをしなくても大丈夫なことです。また、春から活躍する害虫から発芽したばかりの新芽を守ることが出来ることです。
暖かくなると、いち早く出てくるのがナメクジの類です。このナメクジやカタツムリを寄せ付けないので温床を使うと楽に発芽させて、ある程度の大きさまで育てることが出来ます。
また、今年のように春が行ったり来たりし寒暖差が大きい年は、急激な寒さで小さな苗は枯れることがあります。この温床で育てていれば、急激に気温が下がり寒風が吹いても大丈夫なのです。
毎年栽培することでどんどんスキルアップできます
今年の課題は昨年の反省を踏まえ早めの種まきと畑の土作りの着手です。昨年は花粉症が持病の気管支喘息を悪化させて息苦しく作業が出来ませんでした。
今年は、新薬を使い気管支喘息の症状がほぼ治まっています。なので早いうちから苗作りと畑の準備に着手出来ました。
花粉症の鼻水の症状があるものの農作業に支障なく動くことが出来ました。しかし、ティッシュがないと辛い状態でした。
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種まきや畑の準備の時季に野外作業が出来ないのは本当に困りますよね。花粉症はイヤです。毎年早めにしっかり農作業が出来るようにしたいものです。
苗を温床で育て暖かくなってから露地に出す
キュウリの苗は、二葉が出て本葉が4枚~5枚くらいに生長したら温床から出します。外気温もだいぶ暖かくなりました。若干寒暖差がありますが問題はなさそうです。
ただし、空気の乾燥が気になります。注意しながら温床から出すことにしました。写真はトマトの苗と一緒に写っています。丸い葉がキュウリの苗です。
温床からキュウリの苗を出したのは、5月の初旬になります。約60日ほど入っていた温床からキュウリの苗がおもてに出ます。しっかりしているしかなり良い出来ですので大丈夫でしょう。
しっかりしているとは言え植物は環境の変化に敏感なので注意して温床から出しましょう。一旦、直接外気に触れないように要らない水槽に入れて様子を見ました。
温床から出し乾燥を防ぎながら外気に慣らす
この水槽はリサイクルショップで安く購入しました。ただし、水を入れると漏れ出ます。既に水槽ではないですが園芸に役立ちます。ちょっとしたアイディアで園芸作業が楽しくなります。
普通にやってもなかなか旨く行かないとついついイヤになりますが、そのダメな状況を分析することで来年はもっと美味しいキュウリが沢山収穫が出来ると思いますよ。
キュウリの苗に肥料をあげて暫くポットのまま露地栽培をします。まず、もう少し大きくなるまでこのまま育てます。小さな花芽が着き始めたら定植の合図です。合図が出たら畑やプランターに植えましょう。
通常買って来た苗は、温室で育てて出荷されるので露地栽培で発芽させるより早く生長します。でも、寒暖差が大きい年は買ってから枯れてしまうこともあるので要注意です。
キュウリの接ぎ木苗のメリット
園芸店で売っているキュウリの苗は、安いものは種からのままです。中には接ぎ木苗と言ってカボチャなどの台木にキュウリの苗を接ぎ木した苗があります。
接ぎ木苗を使うメリットは、病気や害虫に強くなることと連作障害がなく沢山収穫が出来るところにあります。
この接ぎ木苗のデメリットは普通の苗より高価と言うことです。畑が狭く植え場所を変えられないなどの問題がある場合は利用すると良いでしょう。
この接ぎ木苗は自作も出来るのですが失敗すると出遅れてしまうので初心者の方には購入することをおすすめします。
しっかり苗が育つまで畑を耕す
その間に畑を準備しましょう。既に耕して苦土石灰を撒いてある畑ですが、一緒に育てるトマトの畑も準備中です。トマトの畑は、今年はぎりぎりまで土づくりをしています。
昨年出遅れてまったくダメでした。今年は腐葉土を八割入れて鶏糞で肥やした新しい土を作りました。キュウリとトマトどちらかと言うと土作りはトマトの方が手がかかります。
プランター栽培であれば大きめのプランターとたっぷりの培養土そして元肥の化成肥料を用意しましょう。
畑の方は、土に苦土石灰を二回に分けて入れています。また、元肥として化成肥料と完熟の鶏糞を使いました。鶏糞が効力を発揮するのは30日後くらいです。
キュウリの畑の準備
土に元肥を入れたらしっかり混ぜて耕します。結構な力仕事なので毎回筋肉痛になり大変です。無理をしないように行いましょう。春や冬の作業はあまり気温が上がりません。しかし、畑の土を耕す作業は意外と体力を使いますし涼しくても汗をかくので水分補給をしながら行いましょう。
私も結構疲れて良い運動になりました。しっかり耕してキュウリ栽培を成功させましょう。
畑以外の栽培では大きめのプランターを用意
キュウリは出来れば畑で栽培した方が沢山収穫出来ます。しかし、畑がない場合はプランターで栽培することも可能です。プランター栽培の場合は必ず大きめの野菜用のプランターを用意しましょう。また、鉢を使う場合は10号以上で深い鉢を用意します。
どちらの場合も培養土をたっぷり入れて苗を植えます。培養土は高価なものは必要ありません。ただし使い回しの培養土ではなく新しいものを買ってください。はじめに入れるものは培養土とあれば腐葉土です。
元肥は培養土に入っていることが多いですので培養土の説明書をよく読んで肥料を追加するなりします。肥料を追加する場合は化成肥料で良いです。ベランダで栽培する場合は出来るだけ化成肥料を使うことをおすすめします。
天然素材の肥料の完熟の油カスや鶏糞、牛糞堆肥などは、完熟しているものの多少の臭いがあります。またコバエなどが飛来することもあるので避けた方が良いです。
培養土の用意が出来たら苗の根鉢を壊さないように逆さまにして取り出し植え穴に植えるだけです。ポット苗の状態で既に蔓が出ていると思います。出来るだけ早めに仮の支柱を立てておくと強風で倒れる心配がありません。
また、プランター栽培の場合は水涸れに注意が必要です。毎日夕方か朝にたっぷりと水をあげましょう。その時、葉に水がかからないように注意しましょう。
梅雨の前は意外と気温が高くなり乾燥もします。水が直ぐに涸れるので時間を決めてしっかりと水をあげましょう。ご存じの通りキュウリはほとんど水分です。水がないとキュウリの実が曲がってしまいます。
私は、ほとんど畑でキュウリを栽培します
我が家の畑は今年で10年目くらいになります。毎年毎年いろいろな作物を作ってきました。一番多いのがキュウリだと思います。夏に行うキュウリ栽培ではビニールの黒マルチをすれば雑草除けになります。
また、雨が降った場合に葉の裏に泥が跳ねないので病気の予防にもなります。一番の目的は、土を空気から遮断して土の中の水分を維持することです。
また、夏になると現れるコガネムシの成虫が産卵するのを防ぐことが出来ます。畑の場合は必ず黒のビニールマルチを使用しましょう。100円ショップで購入できます。購入する際は穴が空いていない物を選びます。穴のない黒いマルチシートが良いです。
マルチシートを使えば大きくなったキュウリには水やりはほぼ不要です。異常気象の場合は別ですが、たまに雨が降ると言う環境ならほとんど水はあげなくても大丈夫です。土地柄や土壌環境にもよりますので土を良く観察して工夫しましょう。
畑では、さまざまな植物を育てることが可能
キュウリ以外でもメロンや小玉スイカも栽培が出来ます。あまり甘く出来なくても果物はワクワクします。ただしスイカなどは土の中の養分を沢山使うので連作は避けなければなりません。
夏野菜のキュウリであればしっかり耕せば毎年でも収穫が可能です。出来るだけ新しい腐葉土を入れたり油カスや鶏糞、牛糞堆肥などを畑に入れて土を肥やしましょう。
キュウリは安定的に沢山収穫できる栽培コストが掛からない経済的な野菜です。朝収穫して直ぐに食べることが出来るのは家庭菜園の特権です。また味も非常に良く夏の食卓が楽しくなると思います。
家で栽培したキュウリは新鮮なので買って来たキュウリにはない味わいがあります。八百屋さんで買うキュウリは最低でも3日経っています。かなり時間差がありますよね。一品でも美味しいおかずが増えるのは嬉しいですし夏バテや熱中症にも良い野菜です。
追肥などは葉の色艶などを見ながらしましょう
キュウリにはあまり肥料は要らないと思いますが、葉の様子を見ながら液肥や追肥をしましょう。まず、初収穫した後にどんどん大きくなるのでネットの準備をしながら様子を見ましょう。
肥料のやり過ぎは植物にとって返ってよくない場合もあるので緩行性の化成肥料が簡単で良いと思います。私はマグアンプkを使っています。
今回は、種まきから苗作りと定植そして初収穫までの記事を書いています。同時進行で畑ではキュウリが育っています。
未だ小さい状態ですが既に雌花が咲き蔓がでてキュウリの匂いがします。黄色い花が可愛いですよ。
6月の初旬には初収穫をしました
定植から二週間くらいでかなり大きくなります。気がつくと葉に隠れて小さなキュウリが成っていました。キュウリの苗自体は未だ小さいですがまず苗を育てるために既に成っている小さいキュウリを収穫してしまいました。
今年の初収穫です。梅雨が本格的になる頃には苗も育ち沢山のキュウリが成ります。小さいものは間引き先に食べちゃいましょう。
雌花と雄花が咲けば何もしなくてもキュウリは結実します。他のウリ科の植物とくらべてキュウリは受粉がしやすいです。人工授粉などの心配もほとんどなくほったらかしで実が成ります。
暑い時季なので水やりも人工授粉もせずに収穫出来るのは嬉しいです。特に水不足であったりすると花や植物にあげる水の確保も考えないとなりません。雨水を溜める大きい容器なども用意してありますが雨自体が降らないと水を溜めることも出来ません。
キュウリの害虫について
最後になりましたが植え付け直後に出現する害虫は「ウリハムシ」です。ウリハムシとは名前の通りウリ科植物の葉や花を食害する甲虫です。色はオレンジ色で羽根があり飛びます。キュウリを植えるとどこからかやって来ます。かなり手強いですが家庭菜園なので農薬は使用したくないですよね。
みつけて捕殺するしかなく一匹ずつ捕殺します。キュウリの葉についてやわらかい葉を食い荒らし昼間は飛んで逃げて行きます。
そして人がいなくなるとまた来ます。兎に角一旦来るとかなりしつこいのです。
ウリハムシは夕方になると動きが鈍くなるのでペットボトルなどに水を入れて一匹ずつ捕殺する方法が楽です。触ると葉からコロンと落ちるのでその習性を利用して水の入ったバケツやペットボトルに落とし入れるのです。
バケツだと逃げやすいので洗剤やオルトランを少し混ぜておくと良いです。でもなんでも虫はイヤですよね。
でもウリハムシを放置するとどんどん食害されて小さな花芽や実も食い荒らすので要注意です。また、枯れてしまった葉を放置するとナメクジやカタツムリがやってきて花芽を食害します。
上の写真は、現在のキュウリたちです。かなり大きく育ちました。梅雨入りして気温が下がり動きが鈍いです。ネットも設置していよいよ本格的な収穫シーズンが始まりました。
キュウリの葉が茶色く枯れた場合は直ぐに掃除をして枯れ葉を残さないようにしましょう。このまま梅雨明けまでどんどんキュウリの苗は、生長を続け雨が多くなると立派なキュウリが沢山成ります。
成ったキュウリは出来るだけ朝の早い時間に収穫しておくことをおすすめします。直ぐに大きくなるのでちょっと早いかなくらいで収穫した方が美味しいです。キュウリは一日で一気に巨大化します。
葉っぱに隠れているものを見逃さないように収穫をしましょう。いかがですか?あなたも旬のキュウリを露地栽培してみませんか?本当に美味しいですよ。
また、今回ご紹介した温床栽培もいろいろな工夫でさまざまな野菜を無農薬で栽培出来ます。冬でも、虫に喰われやすい葉物野菜も簡単に虫に喰われずに栽培が可能です。
ぜひ、あなたのアイディアで工夫してみてください。
今回も長文をお読み頂きましてありがとうございます。♡香
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