災害時の備蓄用食品に加えたい砂糖

ローリングストック?「砂糖の備蓄」を考えてみた


「お砂糖」最近では、かなり敬遠されていますよね。砂糖と聞くと甘くて太る、病気の元などって思っていませんか?糖質をカットした糖質ダイエットなども流行っています。ちなみにあなたの家のキッチンにはお砂糖はありますか?

最近のニュース記事で、砂糖の年間の需要量は、製糖工場一棟が年間に製造する量に迫る量が減少していると報じられていました。砂糖の需要はどんどん減っているようです。そんなにお砂糖は悪者のなのでしょうか?

 

 

太るし甘いものは嫌いだ!使わないから砂糖は置いていないと言うご家庭も結構あります。しかし身体に悪い部分だけではなく砂糖自体は適度な摂取によりさまざまな効能があります。

また、人間の脳ぶどう糖エネルギー源としてしか活動することができません。通常は体重の約2%が脳の重さです。

驚くことに体重の2%の重量しかない脳のエネルギー消費は、なんと人体のエネルギー消費全体の約24%にも及ぶのです。体重の2%の重さしかないのに摂取エネルギーの4分の1が脳に使われるのです。脳はエネルギーを浪費する部分だと言えますよね。ここで問題なのは脳が使うエネルギー源がブドウ糖だけという部分です。

そして、脳にブドウ糖が貯蔵される量は少なく常に補給が必要なのです。頭を使って疲れた時には、砂糖は素早く消化吸収され脳の疲労回復効果を発揮します。

ドラマのお話しですが『ドクターX』の大門未知子が手術の後にガムシロップをいくつもコップに注ぎ込み飲み干すシーンをご存知ですか?とても印象的です。難解な手術で疲れた脳をガムシロップの糖で癒やしているシーンです。頭を使うと糖が欲しくなるのです。通常ではガムシロップをそのまま飲むと言うのは考えにくいですがドラマの演出としては面白いです。

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パニック状態を回避する脳の栄養源

脳の栄養源「ブドウ糖」は、アミノ酸トリプトファンに働きかけます。そして、脳内物質セロトニンをつくります。

このセロトニンは前頭葉に存在してリラックス効果あると言われています。脳内に取り込まれたセロトニンが精神の安定を促して気持ちを落ち着かせるのです。

脳はブドウ糖でしか働けない?贅沢な機関

砂糖以外にもさまざまな食品からブドウ糖を取ることは可能です。しかし、食料が限られた非常時には?極限で食料がない時、砂糖はとてもに役にたつ食品なのです。

そう言えば、非常用に備蓄されるカンパンの缶詰にも氷砂糖が入っていますよね。

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東日本大震災以来、日本は地震の起きやすい時代に突入したと言われています。日本中何時何処で被災してもおかしくない時代に突入したと言われています。

地震のみならず、火山活動の活発化や新型インフルエンザなどの感染症などの病気への脅威で想定し切れないほどの問題が山積しています。

 

 

万が一、家から一歩も出ることが出来なくなり孤立した場合には何を口にすれば良いのでしょう?ガスも電気も水すら止まれば、口に出来るものは限られてきます。

あなたは何を備蓄しておきますか?

それぞれの家庭で2~3日分の食料などを備蓄するようにと警告されています。救助が来るまでの命の綱です。

以前は、長期保存出来る非常用の缶詰災害用の食品や水を購入することが「備え」とされて来ました。

しかし、賞味期限が切れてしまったりイザと言う時に使えないなど管理に神経を使わなければなりません。せっかく買った食品が、手つかずのまま廃棄されるのは非常に勿体無いことですよね。時間の経過で食用に出来ないのはとても残念なことです。

新発想・食べながら備蓄する新しい習慣

ローリングストックと言う言葉を聞いたことはありますか?これまでの問題や事情を踏まえた新しい発想です。

それは、日々の生活で繰り返し消費する食品を少し多めに備蓄して使いながら備蓄する「ローリングストック」と言う考え方です。

 

 

この場合も生鮮食品を除くある程度の保存が可能な食品に限られます。でも、大体の食品は半年から一年の賞味期限があります。

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いつも使う食品を食べながら備蓄すれば賞味期限切れは回避出来ますよね。無駄にしない備蓄のサイクルが出来ます。

ローリングストックとは?

例えば、保存の利く缶詰などを常に使い切ったら買うのではではなく残り3個になったら買う。といった具合に常に新しい缶詰が幾つか家にある状態にするのです。安売りを見計らって買っておくのも良いでしょう。

その中に砂糖を加えてみるのは如何でしょう?本当に食べ物が無くなった極限状態の時の備えするのです。

体の中で一番大切なのは「脳」です。災害のストレスはかなり疲れているはずですよね。糖は絶対に必要です。

しかし、災害はいつ止むかはわかりません。救助も遅れる可能性があります。食べ物があるうちは良いですが、本当に底をついたとき私たちは何を口にしたら良いのでしょう。

非常時に何を口にすれば助かれるのか?

水だけでなく糖分塩分も必要です。たいがいの家には、お塩はあるはずです。しかしお砂糖は?ちゃんとありますか?

キャンディーが買ってある?よく見たら人工甘味料?砂糖がほとんど使われていない?残念ですよね。甘いだけでカロリーゼロでは役に立ちません。

精製されていない黒砂糖は?ダメ?栄養やミネラルが豊富です。でも賞味期限が半年ほどです。普段から繰り返し使っていれば良い選択になると思います。

運良く避難所に避難出来ても満足に食料があるとは限りませんし甘いものがあるとは限りません。

精神的に疲れ果てて甘いものが欲しくても我が侭は言えません。では、何故砂糖なのか?と疑問に思われる方も多いかと思います。

賞味期限のない食品そして脳の栄養源

砂糖には基本的に賞味期限の記載がないのです。知っていましたか?水に濡れたり害虫に食われない限り食品として人間が食することが可能なのです。

通常の1キロの上白糖ならどこのスーパーや商店でも安売りをしています。手に入れやすいですよね。

また、さまざまな形状があります。料理にも何にも使わないというのであれば、来客用に個別包装されたグラニュー糖保存用にしておけば大丈夫でしょう。

 

 

最終的に使わなければ、お客様に出せば済みます。梅酒などに使う氷砂糖も通常の砂糖より純度が高くハイカロリーです。

未開封の砂糖の保存は、タッパー大き目の缶など害虫が入れない容器に保存しておきましょう。最終手段としてそのまま口にすることが可能です。

あまりお腹がふくれる訳ではありませんが脳が活性化します。ストレスの影響も受けにくくなります。何よりも不安や考えがまとまらないなどのパニック状態から脱出できます。

震災から生き延びたのにストレスで高血圧になって心筋梗塞や脳溢血で亡くなる高齢者の方も多いです。非常時こそストレスに勝つ方策が必要なのです。

非常時なので簡単に口に入りカロリーを摂取出来ることが好ましいのです。また、病気で絶対にお砂糖を口に出来ない方以外は、子供から大人まで皆さんが食べることが出来ます。

地震列島と言われる日本ですが、脅威は地震だけではありません。テロや、新型のウイルスによって外出ができない状態に陥ることも想定出来ます。

富士山など、巨大な活火山の噴火で灰が大量に降り注げば、呼吸器の弱い方や、高齢者、子供は、まったく外出が不可能になります。

孤立しても、食料が底をついても、すぐ口に出来るものの備えがあれば安心ですよね。砂糖にはその性質上賞味期限が記載されていないとをご存知でしたか?実は、砂糖には賞味期限がありません。

砂糖とは、いったいどこから来たのか?

そして、いつから私たちが口にするようになったのでしょう。砂糖は、鑑真和尚よって中国から日本にもたらされました。

日本に砂糖が、持ち込まれたのは8世紀です。当時の砂糖は極めて高価なものでした。はじめはいわゆるとして用いられました。

とても貴重なもので普通の人はその存在すら知らないものだったのです。

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時代を経て、薬から菓子の材料(甘味料)になります。15世紀、室町時代に武家や貴族の茶の湯の菓子に砂糖が使われ始めます。

今で言う生菓子のようなモノです。昔の茶の湯のお菓子は、さぞかし衝撃的に美味しかったと思います。

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それまでは、干し柿など、未精製の甘味しか口にして来ていないのです。

精製された砂糖甘味は、自然にはほとんどありません。16世紀になると南蛮貿易により砂糖を使ってつくられたカステラやクッキーが渡来します。

17世紀江戸時代からは、砂糖が取引されるようになります。しかし、庶民の口には、ほとんど入りませんでした。転機は18世紀です。あの「暴れん坊将軍」で有名な徳川吉宗によって全国各地精糖業が広まります。

しかし、庶民に砂糖が普及するには明治時代まで待たなければなりません。

砂糖は子供の脳の発達には欠かせない栄養源

乳児の脳は成人するまでに約4倍に成長します。そして必要なエネルギーは全身の25%に相当します。

もちろん、エネルギーの源はブドウ糖なのです。砂糖の関係はお分りいただけたでしょうか?非常事態に備え、砂糖を備蓄する習慣を持つことをおすすめします。

ローリングストックからはじまったお話しです。食料品や日用品など家庭で使用しているものを備蓄しながら賢く使うのがローリングストックです。何かあった時はそれらを使うのです。非常に合理的ですよね。

砂糖の取り過ぎはダメですが上手に使って脳にエネルギーチャージしましょう。

そして、せっかくの栄養源です。ぜひ備蓄品に加えていただきたいと思います。上白糖は、安ければ1キロ180円以下で購入出来ます。

 

 

ひとつではなく、ふたつ買うことで備蓄が始められます。保存場所は、高温多湿を避け密封出来る容器が良いでしょう。

しかし、容器などがない場合は、ジッパーつきの保存袋でも良いでしょう。外袋のまま保存袋に入れるかお菓子の空き缶などの容器に入れて保存しておきましょう。

地震などや万が一の時はまず自分の身の安全を確保します。必要なものは火事さえ起きなければ後から運び出すことが出来ます。無理に取りに戻ることは止めましょう。

疲れた日は、少しだけでも甘いものを食べましょう。素早くあなたを癒しストレスが解消できますよ。

常日頃から、非常時に備えながら生活が出来れば、東日本の震災の時のようにスーパーから商品が、無くなると言った事態は防げます。必要な人に必要なものが手に入る世の中でありたいです。考えもなくものを買い占めたり不必要なものまで買い漁ると言った行為は、慎むべきことです。くれぐれも誤った情報に踊らされない賢さを持って生活しましょう。

冷静に行動することで、無駄を省き多くの人が困らずに済むと考えます。「ローリングストック」あなたは、もう、はじめていますか?

皆様のご健康と安全をお祈りいたします。

長文をお読みいただきまして、ありがとうございます。 ♡香

この記事は東日本大震災7年目を機に追筆させていただきました。今もなお避難生活をされている方々にお見舞い申し上げます。 五十嵐香


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