冬の庭を彩り潤すビオラを増やして楽しもう
カンタン挿すだけビオラ増殖栽培
寒い季節、冬の庭にはお花が少ないですよね。冬のどんよりした庭に明るい色の花を咲かせて暖かい気持ちを懐かせてくれるビオラを栽培してお庭を演出し癒されましょう。冬のビオラでヒーリング体験が出来ますよ。
冬の庭を暖かく演出でき寒さに強い花の代表といえはパンジーやビオラではないでしょうか。私はビオラの香りが好きで毎年苗を買っています。ビオラには心を癒し潤すヒーリング作用があると感じています。
花の少ない時期に冷たい風の中でも色鮮やかなビオラやパンジーの姿は心を和ませ元気を与えてくれます。ビオラとパンジーと書きましたがビオラとパンジーは兄弟のような花です。
パンジーとビオラは花の大きさの違いで区別されます。最近では非常に大きな花を持つ大輪種のパンジーやよく見ないと花姿のわからないほど小さなビオラなどさまざまな種類があります。
一般的な区別では花の大きさが5センチ以上のものがパンジーと言われています。ビオラとパンジーの違いは大きさで決まり特性としては開花期の長いパンジーに対してビオラの方が開花期が短いとされています。しかしパンジーよりもビオラの方が丈夫で育てやすいという特徴があります。
秋から栽培するビオラの魅力は、なんと言っても春になると沢山の花を着けてこんもりとした姿になることです。栽培の期間は、長く秋から冬を超えて初夏まで続けることが可能なのも魅力だと感じます。
一年草のイメージが定着しているパンジーやビオラの仲間ですが本来は多年草で涼しい地域では夏を越し数年単位で楽しむことも可能な植物です。ただ、東京ではここ数年の夏の猛暑で枯れてしまうことが多くなっていると感じています。涼しい地域での栽培なら簡単に夏を越すことも可能ですし、数年前に東京でも夏を越したことがあります。
長い季節栽培が楽しめ挿し芽も可能なビオラ
ビオラの特徴は、一般的に秋から冬そして春から初夏と意外と長い季節をわたり育てる楽しみを味わえる植物です。ビオラのように長期間楽しめる植物は少ないので購入したパンジーやビオラは大切に育てましょう。ポイントとしては時期に合ったお手入れが大切です。乾燥した時期には水やり。そして雨の多い時期には根腐れや葉の病気への気配りです。
購入したビオラの苗は、育てるだけでなくその苗から挿し芽をして増やすのも楽しいです。今回は、購入した一株のビオラを挿し芽で増やし栽培することを記事にまとめます。
秋に購入したビオラの一株をいくつかの苗に分ける作業をして増やします。買ってきた苗は中心の部分のほかに脇芽がいくつか出ています。特にまだ暖かい時期に購入した苗は脇芽が多く出ていると思います。実際私が購入したビオラにも脇芽が4つできていました。この脇芽を使って挿し芽を作ります。
ビオラの苗を購入する際のポイントは、苗の葉がぎゅっと詰まっていて大きな葉の下に小さな脇芽の予備軍ができているものを選ぶと良いでしょう。葉っぱが伸びすぎて黄色くなっているものや葉や茎がグラグラしているものは避けた方が良いでしょう。さらに中心の部分を取り巻く脇芽がしっかりと生長して蕾をつけていれば良い苗と言えるでしょう。
ビオラの挿し芽に挑戦
今シーズンは、いつも購入する黄色いビオラがなかったのでアプリコットのビオラを購入しました。私は寒がりなせいか暖かい色の特にイエロー系のビオラを見ると和みます。寒い季節に香りもして楽しい園芸ができますよ。
好きな色の好きな大きさのお花を購入して始めましょう。買ってきたらまず植木鉢を用意して植え付けます。培養土に軽くマグアンプkを混ぜて根鉢を崩さないようにポットから抜いた苗を植えます。
ビオラの苗はほとんど根がしっかりとポットの中で固まっているははずなのでそれを崩さないように植え替えるのがポイントです。特に下の方で細い根がぐるぐる巻きになっていなければそのまま定植しても大丈夫です。あまりに根が巻いていたらハサミで少し切り取ってあげましょう。
植え付ける場合、植木鉢の深さは苗の高さの倍暗いの高さが良いでしょう。培養土はたっぷりと入れます。たっぷりと言っても深植えするのではなくポットに入っていた時と同じ高さで植えます。要は茎が土に埋もれないようにします。葉に培養土や水ができるだけ触らないようにしましょう。
植え付けが終了したら大きな脇芽を切っていきます。脇芽を切って新しい挿し芽*苗を作ります。
キレイなハサミで脇芽を切って挿し芽を作るのです。小さな苗用のポットを用意して培養土を入れて下に鉢皿を置きます。
そこに切った脇芽を挿していきましょう。今回は4つの脇芽を切り出し4つの小さな挿し芽苗ができました。しばらくの間、水を切らさないように様子を見ましょう。脇芽にはすでに蕾がついています。蕾が開花すれば水を吸い上げている証拠です。季節は寒い時期に向かっているので水さえ与えていれば枯れることは少ないはずです。
平野部では寒く乾燥した季節なので基本的に雨や雪の日は少ないですが雨や雪の予報が出たらできるだけ軒下や雨が当たらない場所へ移動しましょう。あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、花びらに雨が当たるとシミになったりします。
また大雪が降って積もったりする場合も小さい花苗は直接雪に埋もれない工夫をしましょう。暖かい平野部の雪は重く溶けてすぐに氷になってしまいます。すると葉や茎が折れる事故が起こる可能性があります。
さまざまな色や形が楽しめるビオラの仲間
東京だと寒い真冬1月でも花屋さんの前には沢山の花が売られています。買い物ついでに花屋さんを覗くと変わった色のビオラを見つけました。深い黄色に紅茶を混ぜたような色合いです。すごく欲しくなって購入しました。ぎっしりと葉っぱの詰まった苗。
そして可愛い花と蕾も沢山着いています。先ほども書きましたが、葉や蕾など全体的に引き締まっていてぎっしりと詰まった感じの苗を選ぶと失敗がありません。葉の枯れた部分も無いようによく見極めましょう。気に入った色と花姿が購入のポイントです。
例えば野菜や果物を購入する場合でも良い植物を見極める技は利用できますし目が肥えれば美味しい野菜が食べられると言うことです。実際、良い苗を選べば栽培も楽で長く楽しめますし花数も多く立派に育ちます。
園芸の楽しみは購入して終わるのではなく育てて苗の生長過程を楽しみ更に大きく育って満開期を楽しむ部分にあります。手もかかりますし水やりや日々の世話もありますが最終的な喜びでそれまでの苦労も報われるものだと感じています。
今回はテラコッタの10号鉢を用意しました。少し重たいですが風に飛ばされませんし、割れない限り何年も使用出来ます。また高温多湿の東京の夏の時期にも安心して使うことが出来ます。
早速購入したビオラの苗を植木鉢に定植しました。定植の仕方は前記しましたようにたっぷりの培養土を使い元肥に化成肥料のマグアンプkをひと握り与えます。
ビオラは暖かくなると徐々に生長が早まります。下の写真は購入した時に入っていたポットから出したところです。根はまわっていませんのでこのまま大きい鉢に定植します。
東京の基準で言えば12月の冬至からは昼間の時間帯が長くなり始めます。しかし1月の気温は一年で一番低く乾燥した季節になります。でも2月には春の気配が感じられるので1月に購入したビオラの苗は少し大きめの植木鉢に定植します。
今回は素焼きの10号くらいの鉢を使いました。もう少し小さい鉢でも良さそうですが大きめの鉢を使うのはこのまま初夏まで植え替えをせずに満開を迎えるためです。
屋外の植物にとっては意外と寒い季節は短いのです。コンクリートに囲まれ陽射しもあると人が感じるよりも季節は早く巡って行く気がします。寒さの底は一瞬のように感じます。
最初に小さめの鉢に植えるのであれは暖かい時期には一旦植え替える心算が必要でしょう。またプラスチックの鉢を使用する場合は湿度の高い季節には植え替えをすることも必要でしょう。ビオラは蒸れに弱いので栽培に工夫が必要です。暑い季節になるとカビたり腐ったりすることもあるからです。
できれば素焼きのしっかりとした10号鉢を購入して毎年ビオラやパンジーを楽しめば植え替えの手間が省けます。パンジーやビオラは根がまわりやすいので若干大きめの鉢を使用することで花苗が長持ちします。小さなプランターや7号以下の植木鉢だと培養土が足りず根詰まりの原因になります。
季節が進むにつれ根が鉢の中で詰まることが無いように注意が必要です。葉っぱが黄ばんで来たり花芽が小さくなって来たら要注意です。植木鉢の裏の穴を見て根っこがはみ出していたり植木鉢の土の部分が根でいっぱいになったらひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
ビオラの苗を購入した時には花も少なく苗も小さいですが時間が経てばどんどん生長し大きくなります。植え付ける時は将来こんな風に大きくなるかなぁ?と想像しながら植えるときれいな鉢植えが作れると感じています。はじめはちょっと小さく鉢ばかりが大きい感じがします。しかし根が張る植物なので出来るだけ多めの培養土でスタートする方が上手く栽培ができる植物です。
小さな鉢に何個も寄せ植えにするよりはお気に入りの色を単体で植える方が無難でしょう。さまざまな色を楽しみたい場合は一色づつ単体を鉢植えするか花壇での栽培が良いでしょう。
今回植えたビオラは少し花が大きめのビオラで色は濃い黄色に紅茶のような色が混ざった花色です。黄色いビオラの花言葉は「小さな幸せ」オレンジのビオラは「天真爛漫」どちらも心は和むイメージですよね。
私はのんびりと花を眺めるのが日課です。寒い季節でも日向でイエロー系のビオラを眺めると心が和みます。寒い冬にヒーリング効果を求めるならイエロー系のビオラはおすすめ。
植え付けや水やりなど世話もありますが植物を愛でる時間は辛い寒さも疲れた心も癒してくれますよ。またビオラの花の物語には、ギリシャ神話のゼウスが出てきます。ゼウスの恋人は牝牛に姿を変えられてしまい放浪の旅に出ます。その恋人に食べさせるために作られたのが「ビオラ」なのです。
牛の餌?というとロマンがありませんが恋人のために作った花となればロマンチックですよね。ちなみにビオラの種と根には毒があり食することは出来ません。
寒い季節にみずみずしい花色が乾いた身も心も潤す感じがするのは私だけでしょうか?毎年、今年はいいかな?と思いつつ気がつくとイエロー系のビオラを植えてしまいます。ビオラにはそんな心を惹きつけ癒す力があるのかと感じています。心を癒されたい人には「もってこい」なお花かもしれませんね。
さて季節が進み小さかったビオラの鉢植えにたくさんの花を咲かせましたので画像をアップします。近寄るだけで甘く爽やかな香りがします。これからの季節、ますますビオラの芳しさに癒されそうです。
4月も終わりに近づき寒暖差の激しい時期になりました。昼間は真夏のようになり夜は冷え込むことが多いです。花をたくさん咲かせたビオラもそろそろ終わり?って考えていませんか。我が家のビオラも春の姿から比べるとかなりお疲れ気味です。ビオラ栽培の基本は終わった花殻を早めに摘み取る。下を向いてしまった花を早めに摘み取りましょう。種を作ってしまうとビオラの株が弱ってしまいます。
下の画像が種のついた姿です。このような状態になったら早めに作業を開始まします。小さなタネがつき始めていますよね。
また気温が上がってくると茎が倒れて株が乱れてきます。全体的にまとまりがなくなって来たら剪定をしましょう。剪定の合図は苗の中心部分に新しい芽が出て来ます。下の写真のように新しい芽が出て来ましたら日差しを遮る古い葉っぱや茎を切り取りましょう。倒れた茎の根元に新しい新芽を大切に栽培を続ければ夏まで栽培が楽しめますよ。
今の状態ではまだ強い剪定は避けた方が良いので一気に切り取るのではなく徐々に進めていきましょうね。
こんもり咲いたビオラも5月の声を聞くと花が次第に苗の中心から離れて咲くようになります。ビオラの日々の管理として花殻を摘み取っていくと徐々に中心部分の花がなくなってくるのです。
中心から外へ花の咲く場所が移動するのは自然なことでビオラなどの花の性質として先へ先へと養分が行くからです。新しく出て来た中心に新しい小さな葉が茂ってきます。
新しい中心部分に充分な養分をまわすには外側に咲いている花を剪定(ピンチ)する必要があります。上の写真のようになったら剪定の時期と考えて良いでしょう。思い切って剪定をしましょう。
上の写真は剪定した後の姿です。かなりスッキリしました。中心部分がメインになって花はもう無い状態です。新芽の出ている茎を残すわけですが新芽から5ミリくらい離れた場所を切ると新芽にダメージが少ないです。
小さい新芽を残して切り取っていくのですが大きな葉っぱで新芽に日光が当たらない場合は覆い被さる葉を切り取り新芽に陽が当たるようにしてあげましょう。剪定した花の着いた茎は挿し芽にしたり花瓶にさして楽しめます。
ひとまず茎に新芽の出ている元気な茎を残して剪定すれば枯れるリスクを回避できます。あまり強く剪定しすぎると苗が弱ってしまいますので様子を見ながら徐々に行えば失敗が少ないと思いますよ。
剪定によって花に行く栄養を止めることで新しい芽の部分に養分が行き渡り新しい蕾が中心に着き始めます。
剪定から一週間経過しました。中心部に集中する新しい芽を育てるために周りに咲く花茎をカットした訳ですが思惑通りに中心部分が一気に生長し始めました。新芽に陽が当たるように新芽に覆い被さっていた大きめの葉もカットしています。
どうでしょう?小さかった新しい葉がだいぶ大きくなったことがわかると思います。葉に着いている白い粉はオルトラン粒剤です。この時期は虫が柔らかい葉を狙っていますので予防の為にオルトランで防御します。
オルトランは葉や根から薬の効果が植物に移動します。土の周りにパラパラと撒くだけでも効果があります。剪定作業を済ませ薬剤散布を終え、更に生長したビオラですが、ここから約10日が経過しました。花が沢山咲いたので写真をアップしますね。
前回のこんもりとしてきた葉っぱの様子をお伝えしてから約10日で見違えるほどのビオラの花が咲きました。季節は走り梅雨の季節で蒸し暑かったり肌寒かったりと目まぐるしく変化しています。お天気の良い日は27度前後まで気温は上昇します。
冬や春先に咲いた花よりはかなり小ぶりで小さい花が可愛らしい感じです。薄い液肥を二週間に一度くらい与えると良いでしょう。冬の咲き方とは一味違いますが大切に栽培することで長くお花が楽しめるのもビオラの特徴なのです。
梅雨本番のビオラ
東京の梅雨は湿度が高いのが特徴です。日中は陽射しがあるものの夜には大雨が降ることが多くなっています。年々梅雨の時期は災害に至るほどの雨が降るようになったと感じています。温暖化の影響とは言えこの大雨の季節が終わると異常な暑さが待ち受けていそうです。
さて冬から栽培を続けているビオラですが昨夜の大雨に打たれてヘロヘロになっていました。ちょっと目を離すとタネが着いたり蕾が枯れたりと気温が高いせいか動きが早いです。上の写真はヘロヘロの剪定前です。
早速要らない部分を切り取りスッキリさせました。花殻や枯れた葉、タネに成りかかった花などを全部キレイに掃除しました。ちょっと手を加えるだけでとても元気になります。
根元では新芽がスタンバイしているのでまだまだ楽しませてくれそうです。
一方、剪定で切り取ったビオラの花たちですが半日日陰の家の東側にある植木鉢に挿しました。かなり湿っぽい培養土に挿しただけです。冬にも挿し芽をしましたが夏の挿し芽はやり方や置き場所を工夫する必要があります。
この植木鉢はなんでも芽が出る不思議な植木鉢で長年同じ場所で使っています。家の東側にあり家のそばに置いてある為、暑い時期の西日を避けることができます。また朝一番のお日様の光を浴びることができるので植物にとっては非常に良い場所と言えます。
夏のように暑い日もあったこの一週間ですが挿したビオラの芽はすごく新鮮なまま生きています。この状態で発根を待ち上手くいけばポットに移して鉢植えにします。この姿のまま夏越しができれば来年も同じビオラを栽培することが可能です。
今後の動きをまた記事にしていくので引き続きお楽しみに。
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