大腸がんの健診、受けていますか?
潜血反応が出たらファイバー検査なの?
女性のがんの死亡率。第一位は、大腸がんと発表されています。あなたは、大腸がん検査を定期的に受けていますか?大腸がん自体は、早期発見と早期治療で助かる病気です。便秘がち、食生活の乱れ、ストレスなど思い当たることはないですか。
女性に多いことをご存知でしたか?なんとなく大腸がんは、男性の罹患率が高い気がしますが、それはひと昔前のお話しのようです。
通常、健康診断で行われる検便で、問題がある場合ファイバー検査に。
大腸がんは、大腸のさまざまな場所に発生します。実際は、大腸の中の盲腸、結腸、直腸のがんの総称が大腸がんと呼ばれています。
細かくは、盲腸がん、結腸がん、直腸がんと称されます。また、肛門管のがんも、含まれる場合があります。座り仕事で、便秘がち、痔も年齢でがんの可能性があります。
検便で、便の中に血液が、混入している場合を潜血と言います。
健康診断の項目で潜血検査と言う、名前を聞いたことがあるかも知れませんが、この検査で潜血、便の中に血液が混ざって居る場合精密検査を受けることになります。
血液が便に混ざることが、大腸がんの再検査の指標なのです。大腸がんの検査ってちょっとイヤですよね。しかし、腸の何処かで出血しているのです。確認のための精密は、必ず受けた方が良いでしょう。
でも、潜血がなく、問診の家族歴、既往歴などからも精密検査の対象になる場合があります。そして、体重の増減からもファイバー検査になる場合があります。
いったい、大腸がんのファイバー検査ってなに?どうするのかな?
肛門からカメラを入れて、がんの有無を診る
肛門から、専用の小型のカメラを挿入して、撮影しながら検査をします。検査よりも、準備が大変なのが、大腸がん検査と言えるでしょう。なにせ、お腹の中にあるものを全部出し切らないと出来ません専用の下剤を飲んで腸の中を空の状態にします。
胃カメラの場合もほぼ同じです。でも、食べなければ良い、胃カメラの検査は、あまり準備は要りませんよね。
検査前日の夕飯を消化の良いものにして、検査前の数時間食事を控えるだけで大丈夫です。
出さなければならない大腸がんの検査となると、話は別ですよね。前日の夕飯から、食事の内容を指示されます。消化が良く繊維質を含まないもの。
検査の時間帯に合わせて前日から食事制限をします。そして、下剤を使いお腹を空にして検査に臨むのです。かなり、ひもじいです。飽食の時代です。いつも、好きなだけ好きな時間におやつを食べる習慣があるので厳しいですよね。
実は、私も昨年、検査対象になり大腸がんのファイバー検査を受けました。なんと潜血はなしです原因は、問診からです何だか腑に落ちない、でも50歳を過ぎているので怖くなりました。
納得がいかない。潜血もないのにファイバー検査?
だって、イヤですよね。大腸がんで死ぬのもイヤですけど、ファイバー検査もイヤです。あまり言葉にしたくないです。要は、恥ずかしいだけなのです。準備がキツいのも知っています。この検査は、大昔に受けた経験があったからです。
3月に受けた、区の健康診断の結果の再検査でした。検便の潜血検査を受けて数週間後に検査をした医師会からハガキが来ました。再検査の対象者になったので、日時指定で説明会に参加すようにと言うものでした。
意味不明の説明会に参加しろってハガキ
なんで、再検査の診断書をよこさずに説明会に行かないとならないのでしょう。おかしいですよね。何故、ハガキを使いわざわざ人を呼び出すのかこれも腑に落ちない、普通、大腸がんの再検査なら、急いで専門医に診てもらう必要を感じます。時間が勿体ない。
直ぐに医師会に電話しました。なんで、診断書も出さず、説明を受けないとならないのでしょう。会場が遠いのです自転車でないと、行くことが出来ません。また、花粉症の時季で自転車で片道40分以上掛かります。
同じ区内ですが、バスや電車を何度も乗り継がないと行けないのです。どの道、再検査なら然るべき医療機関でしっかり再検査も受けたい。説明を聞いている暇はないですよね。
直ぐに診断書をよこせ~って電話しました。やり方がおかしいとクレームを付け、直ぐに診断書を郵送して欲しいと言いました。数日後、郵便で封書の診断書が来ました。
同封の説明書には、区内の病院の一覧表?区内以外ダメな訳?でも、区内の病院で、検査を受けるのは絶対イヤです。信頼できません。よくよく見ると、凄く小さく行きつけの区外の病院でも可って書いてありました、危うく見逃すところでした。小さい字が良く見えないのです。
もっと、デカく書け!とイライラして、早速、順天堂医院の消化器内科へ行きました。最寄り駅から電車で20分で着きます。近いし他の治療を受けています。ついでに予約を入れました。
東京の端っこの田舎の病院では死ぬ
私の中では、その思いが強かったのです。区内の病院で、父が大腸がんで亡くなっていたからです。まだ、父は、57歳でした。大腸がんなのに、風邪と言われて手遅れになってしまいました。
気が付いた時には、末期の大腸がんでした。父も、祖母も父方の家系は、大腸がんが多い家系なのです。今回、問診で再検査になったのも、これが問題視されたのかと推察できます。
また、かなり短期間に体重が落ちていました。私自身は、ストレスで痩せたことは自覚があります。
だから、大腸がん?と言われても、違うと思いました。でも、疑われるのってイヤですよね。早く濡れ衣をはらしたい。
消化器内科の専門の先生の診察をうけました
至って事務的に診断書を見て、ファイバー検査の予約を入れていくのです。要は、健診の受け皿です。健康診断で、怪しい人間が沢山集まって来るのです。それを順番にファイバー検査にまわす作業です。
しかし、ひとそれぞれ危険度の違いもあります。経緯を話しながら、現状を先生に伝えます。ヤバそうな人は、早い検査順番になりそうでない人は、別に枠があります。
先生は、検査の結果を見ながら振り分けるのです。私の番になり、診察室へ。先生は、忙しそうでした。顔を見ずに書類に目を通しました。私が、再検査なのですと話し始めると「潜血があるのね~」って、着々と進めようとした瞬間に一言。健診の結果の紙をみて「潜血ないじゃん」。
どういうこと?って、他の先生まで巻き込んでちょっと騒ぎになりました。基準がわからないし普通、他の区は「潜血なし」では、再検査にならず、ファイバー検査をやらないとお話しがありました。
でも、やれって言うならやっちゃえ!って。かんたんに言われました。予約は、ずっと先だからとも言われ不安な気がしました。しかし、父の時も直ぐ入院だとか、検査だとか大騒ぎになりました。多分、違うからのんびりしている。そう、感じました。
父親が亡くなった歳まで、5年もない
危険度の低い人は、通常の順番待ちです。凄く混んでいます。多くの患者さんが、ずっと座って待っているのです。そう、皆さん、命が惜しい。だからここへ来ると思います。
私は、三ヶ月先の予約になりました。三ヶ月も、待っていたら、本当に大腸がんなら末期状態になりかねないですよね。それで、違うんだとわかりました。
でも、三ヶ月間、あまり気持ちの良いものではなかったです。父の命を奪った、大腸がんです。同じ病気では、死にたくない。でも、多分今回は違うだろうと感じました。
大腸がんのファイバー検査は8月の半ば過ぎ
前日の夕飯は、21時までに済ませる。翌朝3時から下剤を飲むのです。3時って起きる時間ではなく寝る時間だよって思いました。夕飯は、軽いものにする指示をされました。
プリンと、そうめん、お豆腐だったと思います。そして、早寝。3時に起きないとなりません。早く寝ました。しかし、そんなに早く寝たところで、スッキリ目覚められる訳もありません。
ほとんど寝ていない感じで起き上がり。処方されていた専用の下剤を作ります。厚手で、大きなビニール袋に水道水を入れて下剤を作る作業です。
作り方は、至って簡単です。寝ぼけていても出来ました。袋に線が書いてあり、水道の水を入れて振るだけです。約2リットルの薬液が出来上がります。
それを決められた、時間で決められた量を飲み様子を見るのです。飲んで、暫くするとトイレに行きたくなる仕組みです。でも、何となく効かない。どんどん飲んで最後まで飲み干しました。あまり美味しくないです。普通は、少し残るらしいです。私は、全部飲んでしまいまました。それでも出ない場合は普通の水を飲むのです。
実は、この検査は2回目です。大昔にも、一回、大腸がん検査を受けたことがあります。父が亡くなって直ぐの話しです。お腹が痛くて怖くなったのです。昔の薬は、飲めないくらいマズかったです。
以前より、全然ラクだし、薬液の味も飲みやすくなっていました。どんどん、改良されていることを感じました。半分寝ているような有様で、時間を待ちました。
全部出し切って、既に5時30分
午前8時までにお茶の水に行かないとならないので、そのまま、支度をして、出掛けることにしました。なんだか、検査の支度で、クタクタになりました。
猛暑の時季に、飲まず喰わずで下剤を使いかなり負担でした検査で死んでしまう。
そう言えば、父が、大腸がんの検査の為に入院した時も「検査で殺されそう」って言っていたことを思い出しました。今から、随分前です。父は、結局生きて家に帰れなかった。
時間通りに大腸ファイバー検査病棟に
直ぐに看護師さんに指示されて検査着に着替え、検査室の前で、暫く待っていると呼ばれて検査台に横になりました。先生が、イケメンでした。不細工もイヤだけど、イケメンもハズい。あまり関係ないけど。なんだかいろいろ気になります。
そして、何か悪いものがあったら取ると言っていました。大きなモニターがあって見えるようになっています。でも、半分泣きそうな感じだったので記憶がないあまりありません。
ちょっと痛かったです。痛いって叫んでしまいました。そうしたら、看護師さんが背中を擦ってくれました。痩せている人、太っている人は、痛いとのことです。それより、かなり痩せているので、何よりも検査着が脱げそうで落ち着かない中、検査はどんどん進んで行きました。ちゃんと、最後の部分まで見えたようです。
昔、検査を受けた時は、痛くて最後まで見ることが出来ませんでした。今回、二度目は、ちゃんと見られました。というか、検査が凄く楽になっていました。設備も、先生の技術も凄く進んでいるとはっきり言えるほどでした。
なによりも、下剤も飲みやすかった。昔の下剤は、3倍くらい多かった気がします。味も錆びたクギのような飲み辛く思い出すのもイヤな感じでした。
無事、検査も終わり腸の中に悪いものなし
ポリープも、大腸がんもなし。当たり前と言えばあたりまえです。だって、潜血もないのです。悪いところがあるとは、到底思えません。
でも、疑われると検査を受けない訳にはいかない。多分、区内の病院に行かせたいのだと思います。でも、絶対イヤ。まだ、死にたくないですし無理です。
だから、皆さん都市部の大学病院に行くのです。幾つになっても、誰だって命は惜しいです。それに大学病院の方が近い。電車ですぐです。だったら、そっちに行きますよね。
どうせなら最新の機器で診て欲しい。イケメンの先生も、、、おっと、イケメンの先生に見られるのはイヤです。お尻ですから。
でも、何ともなくて、本当に良かったと思います。やはり、体質的な遺伝は、あると思います。
遺伝的要素・危険因子・大腸がんに罹る家系
父方の従兄弟は、毎年のようにポリープを取っているそうです。本人は、腸の大掃除だと言っていました。
あまり、神経質では無さそう。そこが良いのかもしれません。私のように、神経質に考えると病気になるのかもしれないです。ただ、家系的に因子がある場合は、55歳以下での罹患が多いということです。
そして、年齢が上がるとともにリスクが増加します。それは、全体的にがんの罹患率が、上がるのと同じ理屈だと思います。
大腸がんに罹る5つのリスク
①過体重・肥満。
②肉食。特に赤身の牛、豚、羊。加工肉、ハム、ベーコンなど。
③飲酒。一日一合以上で、飲まない人より大腸がんになりやすい。
④喫煙。これは何でもそうですね。毒ですから。
⑤食事のバランス。食物繊維の摂取と肉食を減らす。
要は、健康的な食生活・禁煙が、大切なのです。家系的な問題のある場合は、検査を定期的に進んで受ける。常に意識して生活することが、重要と言うことでしょう。
でも、昔に比べたら、準備も検査も確実に楽で進歩しています。何よりも、画像で中身が、録画されて何度も見られ、コンピュータの発達で、凄く鮮明に見えるのです。
これは、安心に繋がります。ポリープがあればその場で取ります。それを調べて、がん細胞でなければ安心です。
何よりも、定期的に健診を受けることが肝心
女性は、男性に比べ、子宮や卵巣、乳がんなどリスクが多い。
なのに、大腸がんで亡くなる人が一番多いとは、意外ですよね。しかし、日々、状況は変化しているようです。
食事の欧米化。肉食、繊維不足や肥満などが原因らしいです。暮らしの中で、リスクを減らせるようにすることは、必要だと思います。健診の予約もお忘れなく。出来る治療がありながら命を落とすのは、勿体ない話しです。これほど、つまらないことは、ないと思います。
皆様のご健康をお祈りいたします。
長文をお読みいただきまして、ありがとうございます。 ♡香
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