梅雨にこんもりオステオスペルマム
夏に向けて土増しと害虫対策
オステオスペルマムはサントリーフラワーズから「キララ」と言う名前で販売されているマーガレットに似たキク科の植物です。実際にはマーガレットとは原産国が違います。育て方のコツを覚えると挿し木をして長く楽しめますよ。
私も数年間ずっと栽培を続けて幾つもの花鉢を育てています。シーズンごとに沢山の花が咲き楽しく心が癒やされます。
基本的に一年中栽培を楽しむことが出来る可愛いお花です。春から初夏には花がいっぱいに咲いて立派な鉢植えとなります。下の写真は4月半ばのキララの鉢植えです。満開です!
玄関ポーチやお庭のアクセントにもなりますし、大鉢でゆったリ栽培すれば豪華な雰囲気が楽しめる花の数の多い可愛らしい植物です。今回は梅雨時の栽培と夏に向けての作業をご紹介します。
オステオスペルマム・キララの栽培では一年の中で梅雨の時季は挿し木に向いている季節でもありますし、苗自体が非常に元気な季節と言えます。
美しい緑色の葉がたっぷりと茂り小さな蕾が出来始めます。雨の季節ですが、グリーンの葉を見るだけで涼やかで癒やされる感じがしますよね。
夏に向かう梅雨の時季は、植物の生長が著しく早いのと同時にさまざまな害虫への配慮も必要になります。出来るだけ花苗を観察して害虫や蒸れからオステオスペルマム=キララの花苗を守ることがポイントとなります。
あなたのキララは害虫に食われていませんか?先ず花鉢のチェックから始めましょう。先ず植えてある培養土の様子を見ます。
雨が多い梅雨の時季は花鉢にはさまざまな問題が生じます。ひとつは大雨などで土が流れ出しやすいことです。さらに雨で培養土が固くなり水分を維持することが出来にくくなることなどです。適切な対応で培養土の量や質を夏の栽培に対応出来るようにしましょう。
また害虫も活発に動き出す季節なのでオルトラン粒剤などの殺虫剤でしっかり防御することが必要です。
また大きな毛虫などに取りつかれると一気に丸坊主になってしまいます。家の周りに緑の多い地域では外から来る害虫にも要注意です。
特に梅雨の時季は低気圧で台風まがいの大風や大雨で毛虫などが飛ばされてきます。大雨などの後は庭の見回りを必ず行うことをおすすめします。私も大雨の後に結構大型の毛虫などを見つけることが多いのです。
防御に勝る攻撃はありません。しっかり可愛いオステオスペルマム=キララを守りましょう。
梅雨に大きく更にこんもりしたキララ
以前記事を書いた時はまだ小さかったオステオスペルマム・キララもしっかりと葉を茂らせ大きくなりました。豪華な感じがします。今回私は素焼きのテラコッタのお鉢にこんもりと育てています。この苗自体は挿し木から2年くらい経っています。
まだ丸くなっていませんが日当たりを均等にして徐々にまんまるの状態に出来るようにしたいと考えています。
根元を確認すると培養土はかなり痩せて見えます。栽培期間が長いのと根が活発に生長する植物なので培養土が減り易く根が見えてしまうことがあります。ここに今回はアイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥を与えました。
アイリスの完熟の牛糞堆肥はペレット状になっていて牛糞とピートモスを混ぜて作って固めてあります。水分を含むと約4倍くらいに膨らみます。
ピートモスの良い部分は水持ちが良くなる点です。花鉢は夏に向かい水涸れしやすくなるので普通の培養土で土増しするより水涸れしにくい点です。牛糞堆肥なので栄養もたっぷりです。痩せた培養土をふっくらとした土に変えてくれます。
アイリスオーヤマの牛糞堆肥がなければ普通の培養土でも大丈夫です。要は花鉢の中で沢山の根が増えている状態なので培養土を足して根を水涸れや暑さから守るために培養土を足すのです。追肥は春にしているので今回はしていません。
害虫防御にオルトラン粒剤を与える
オステオスペルマム・キララには蛾の幼虫やアブラムシ、ハモグリバエなど害虫がつきやすいです。葉が柔らかく若干肉厚なので虫に食われやすいのだと思います。予防策としては定期的に薬剤散布を行うことで害虫からの食害を防ぐことが可能です。
また梅雨なのでナメクジやカタツムリも這い上がってきます。培養土の表面にオルトラン粒剤を散布することである程度防御できますが、ちょっと気を許すと潜り込み枯れた葉や花殻を食害します。酷い場合は蕾も食べられてしまいますので要注意です。
薬剤以外でナメクジやカタツムリを防御する方法は出来るだけ枯れた葉っぱを放置しないことです。また苗の中心部分は茎や葉が蒸れて枯れていることが往々にしてあります。
黒く枯れた葉は出来る範囲で取り除くようにしましょう。ナメクジは枯れた葉が大好物なのです。花鉢を置いている地面などにもオルトランを撒いておくと虫よけになります。
梅雨時はさまざまな害虫が植木鉢の中に入り込みやすいので地面に粒剤の薬剤を散布しておくと虫よけになります。庭に棲むゴキブリなども寄せ付けることを予防できますよ。
庭にゴキブリ?って思うかも知れませんがゴキブリはもともと植物の多い場所が住処の熱帯の昆虫なのです。所謂、庭の不快害虫のひとつです。オルトラン粒剤で退治しましょう。
また、ナメクジは見るだけでも気持ちが悪いですしせっかく育てたオステオスペルマム・キララを食われるのはイヤですよね。
花鉢の中を出来るだけ清潔にして風通しの良い場所に置くようにしましょう。蒸れる場合は茎を少し間引くと良いと思います。しかしあまり間引き過ぎてしまうと花の数が減るのでよく考えて間引きましょう。
春に間引いた枝を挿し木にした鉢
春に花姿勢が崩れた時に間引いた枝を挿し木にしてありました。上の写真は挿し木の今現在6月半ばの様子です。約1.5ヶ月経過しています。
しっかり水を吸い上げて葉が美しい緑いろになっています。未だ根はしっかり出ていないと思われるので今暫くこの状態で生長を見守ります。
この挿し木にも薬剤散布を忘れないようにします。小さな挿し芽にはまだ体力が無いのでナメクジやカタツムリに食われてしまうと死んでしまいます。
またナメクジなどの這う害虫以外でも蛾の幼虫などに食害されるとひとたまりもありません。
下の写真は挿し木して既に1年以上経っている苗です。日陰で育てているので未だ小さいです。
オルトラン粒剤の散布もさることながら挿し芽は出来るだけ目に付く場所において日々観察する習慣をつけてください。
もう暫くすればぞれぞれをお好みの植木鉢に定植して本格的に栽培を始めることが可能です。
梅雨の時季のキララは生長期
春には未だ葉も少なく枝ばかりが目立っていたオステオスペルマム・キララですが梅雨の頃には葉がたっぷりと茂ります。この葉をしっかり守ることで徐々に花芽が伸びて来ます。
花が咲き始めるのは6月半ばで、既にポツポツと黄色く可愛らしい花が咲きはじめています。
花を害虫に食われない注意と梅雨と言えども晴れると真夏の暑さになることもあります。水涸れをさせないように雨が降っても鉢の中の培養土の様子を確認して水はたっぷりあげましょう。
せっかく梅雨の時季なので大きめのバケツに雨水を溜めて植物用の水を確保する工夫をすると良いでしょう。
その際、バケツなどの容器の水面にはビニール風呂敷やネットを張っておくと蚊が産卵出来ずボウフラ対策になります。100均の扇風機ネットなども旨く使うと蚊が水面に近づけません。でも雨が降ると雨水が溜められるので安心です。
ボウフラ対策は水面に蚊が近寄られないことと幼虫であるボウフラが呼吸出来ない条件を揃えることで防ぐことが出来るのです。園芸には沢山の水が必要なので上手に雨水を使い水資源の節約をしましょう。
何年も掛けて育てる楽しさを味わう
オステオスペルマム・キララは一年中楽しめる植物です。更に言えば何年も何年も栽培が出来るということです。夏の暑さにも強く冬の寒さにも強いのです。丁寧に栽培することで美しい花を長く楽しめるのです。
基本的に親株の世話と剪定そして、挿し芽を繰り返すことで終わりのない栽培が可能な植物なのです。枯らしてしまうには惜しいオステオスペルマム・キララなのです。
オステオスペルマム・キララの夏の暑さ対策
今回は夏に向けての土増しにアイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥を使いました。牛糞堆肥はいろいろと売っていますが、必ず完熟しているものを使います。培養土の保水力が高まり夏の水涸れを防ぐことが出来ます。
花鉢の置き場も徐々に涼しい半日日陰に移動することでキララの暑さ対策をしましょう。日陰がない場合はサンシェードなどを使い西日を避けるなどちょっとした工夫で暑さ対策が出来ます。
毎年猛暑が当たり前になっています
オステオスペルマム・キララは暑さにも強く花も沢山さくので上手に夏を越させて、秋にも花を楽しめるように大切に栽培しましょう。
梅雨から夏の栽培の注意ポイントは害虫対策と水やり作業です。ご自身が水分補給するのと同じようにお花にもお水をあげてくださいね。
水をあげる時は花鉢の底から水が出るくらい沢山あげましょう。表面だけ濡らしただけでは足りません。また、葉や花に水を掛けないように水やりをしましょう。
葉や花に水が掛ると病気になりやすいので要注意です。キララだけでなく殆どの植物に言えることです。培養土が葉のウラに跳ねないように丁寧に水をあげましょう。
梅雨は多くの雨が降ると同時に急激に気温が上がることもあります。台風などの強風が吹く場合もありますので天気予報を見て花鉢を状況によっては避難させることも必要です。
軒下や庭の雨があまり当たらない場所などに移動出来るように準備して置くと良いでしょう。真夏の暑い時季も元気なお花を楽しむために梅雨の管理を行いましょう。
蒸し暑い季節の園芸作業は熱中症などの危険がありますのでご自身も充分注意して行ってください。暑い時間帯を避けて涼しい場所で作業をし適切な水分補給をお忘れなく。
あなたの園芸が楽しいものになりますことを応援しています。一緒に頑張りましょうね。
今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。♡香
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