ピーマンの種を育ててまたピーマン?

捨てるには惜しいピーマンの種!


夏野菜の代表格ピーマンの栽培ですが種や苗も安く済ませたいですよね。そこで食べたピーマンの種から沢山のピーマンを収穫する方法を実例をもとに記事にします。食べたピーマンの種を播く時期は3月から4月中旬です。そして収穫は早ければ6月半ばから可能です。また収穫時期は真夏を跨いで秋まで続くので他の夏野菜に比べて長く収穫することができます。土地柄や夏の暑さの加減にもよりますが、あまりの猛暑ですとピーマンが成りにくくなります。しかし暑さが落ち着くとまた結実するので気長に栽培をしましょう。

 

 

ピーマンを調理する時にちょっとひと手間ですがピーマンの種を取っておきましょう。ピーマンの種をキッチンペーパーなどにのせて乾燥させます。

キッチンの片隅などの風通しの良い場所で乾燥させましょう。ピーマンの種は房のままで乾燥させましょう。よく乾かすと種がポロポロと簡単にバラバラになります。

湿ったままですと発芽しにくく腐りやすいので必ず乾燥させてくださいね。直射日光を避けて一週間くらいで乾燥します。湿気が多い場所に放置するとカビてしまうので注意しましょう。

夏野菜のピーマンは栄養豊富な緑黄色野菜で夏の暑さや紫外線に疲れた体に良い栄養素やビタミンCを多く含むナス科の植物です。

生でも煮ても焼いても美味しくビタミンCが多いのが特徴です。特にフラボノイドを含んでいるため熱に強く調理によるビタミンCの破壊が少ないと言うのも嬉しいですよね。油との相性が良くさまざまな料理に使えます。

ピーマンの栽培は、畑でもプランターでも出来ますよ。種は食べたピーマンから頂くのでリサイクル的な園芸です。栽培も意外と簡単なのでぜひ最後までお読みください。

ピーマンの種を乾燥させ播いて苗を作る

ピーマンの種は乾燥させたら培養土を入れたポットに播きます。種は買ってきたものではないので出来るだけ大きくしっかりしたものを選んで培養土に播きましょう。沢山は必要ありません。ひとつのポットに4つくらい穴をあけて種を入れていきます。

培養土は新しく清潔なものを使いましょう。ここはお金が掛りますが安いものでも大丈夫なので購入しましょう。古い培養土ですと害虫の卵や雑菌などが混入している可能性があります。種から小さい苗を育てるのには清潔な新しい培養土と覚えてください。

 

 

ピーマンの種は深さ5ミリくらいのくぼみを培養土に作り、一粒ずつ入れる感覚で種を播きます。最後は必ず種が見えないように軽く培養土をかぶせるようにしましょう。

種が播けたら最後は静かに水をあげます。ジョウロなどで静かにあげましょう。また、ポットの下には鉢皿をあてがいます。培養土をカラカラにしないように水をあげましょう。

新芽は美味しいので害虫対策をする

ピーマンの種を播いたポットは芽が出たらナメクジカタツムリなどに食害されないようにワイヤースタンドの上にのせるなど出来るだけ高い場所に置きます。発芽を促すために適度な湿度を与えているのでピーマンの幼苗の害虫ナメクジなどが寄って来やすいのです。

また、地面が土のところに直接置くとナメクジなどのサラダバーになってしまいます。芽が出ない?芽を何かに喰われた?と感じた時は、必ず夜間にチェックすることをお勧めします。

ナメクジやカタツムリの類は夜行性の害虫なので夕方から夜間に活動を開始します。

ピーマンの種の発芽には約2週間ほど掛り気温や日照置き場所にも関係します。知らない間に発芽することもありますので害虫に注意しましょうね。

ひとつのポットから発芽した芽を間引く

ひとつのポットにピーマンの種は4つ播いたので上手く行けば4つ発芽します。ダメな種が混ざっている場合もあるので少し多めに播いておくことをお勧めします。

発芽し二葉が出て本葉が出てから一番丈夫そうな芽を残し間引きします。もしも他のポットから発芽しなかったり苗が欲しい場合は間引かず小さなスプーンなどを使って欲しい芽を他のポットに移しても大丈夫です。

ピーマンの苗は丈夫なので移植しても枯れずに上手く育ちます。必ずそっとやさしく扱いましょう。要らないアイスクリームのスプーンなどが小道具として使えます。

寒暖差からピーマンの新芽を守る

夏野菜の苗なので春の寒の戻りなど急激な気温の変化に弱いので、寒暖差が心配な場合は夜だけでも家の中に避難させましょう。

東京などの平野部ならあまり心配はいりません。逆に急に暑い夏日には、日陰に避難させる工夫をしましょう。

晩春の乾燥した強風も小さな苗にとっては脅威になります。その日の様子を見ながら大切に育てましょう。乾燥した熱風にあたると葉先が枯れてしまったり最悪苗が枯れてしまいます。

 

 

特にこの数年に多い4月〜5月に多い真夏日は要注意です晩春だというのに25℃を超えて真夏の陽射しが降り注ぎます。

2018年の4月末も真夏日が続き記録上始めての連続の真夏日が続きました。異常気象なのか?このまま境目のない季節の変化が続くのか?家庭菜園でも対応が必要ですね。

種から生まれたばかりの新芽は非常に弱々しいです。環境を整えれば元気に育ちますがひとつ間違うと枯れてしまいます。

どのような植物も同じですが日々の目配り心遣いが上手く育てて沢山収穫するためのポイントとなります。

ポットのまま苗に花芽が着くまで育てます

大きくなってきたら早く大きいプランターや畑に定植したいですが花芽が着くのを確認してからプランターや畑に定植するようにしましょう。これもトマトなどと同じです。花芽を確認してからの方が上手く育ちます。

ポットに植えたまましばらく様子を見ながら育てます。季節は徐々に夏になり暑くなって来ますので水やりを忘れないようにしましょう。ポットに入った苗の状態の時は朝晩見守るくらいの気持ちで接しましょう。

また、苗の大きさが10センチを超えたあたりから2週間に一度くらい薄い液肥を与えます。ピーマンは肥料が大好きなのです。

徐々に生長し小さな蕾が苗の中心から出てきますので花芽を確認してから次の作業に掛ります。

花芽が着いたら定植作業の合図です

必ず野菜用の深めのプランターを準備します。浅い花用のプランターでは暑い夏を越すことが出来ないばかりかピーマンの実が大きく育ちません。

野菜用のプランターの底に腐葉土を入れて更に新しい培養土を上に入れます。腐葉土2に対して培養土8くらいで良いです。

植える穴を掘り元肥の化成肥料を入れ軽く混ぜてからポットから抜いたピーマンの苗を植えます。苗と苗の間隔は20センチ以上あけましょう。

また、植え穴は深くなりすぎないようにポットの高さと同じくらいにしましょう。苗を立てた状態で茎を指と指の間に持って逆さまにすると苗はポットから簡単に抜けます。それをひっくり返すように植え穴に入れます。

畑の場合は黒マルチを使います

畑の場合は、畑に苦土石灰二週間くらい前に播き耕しておきましょう。その際、鶏糞や油かす、牛糞堆肥などの元肥を軽く漉き込んでおくと良いでしょう。

畑の場合はビニールの黒マルチを使用すると雑草や害虫、病気の予防になります。土の中に卵を産み付けるコガネムシの防御にもなりますよ。

コガネムシの幼虫は作物の根を食い荒らすので要注意です。コガネムシの幼虫を畑で見かけたら、すぐに取り除きゴミとして捨てましょう。ちょっと気持ちが悪いですが意外と動きが早いので見つけ次第スコップなどで捕獲しましょう。土の中では丸まっていますが、明るい場所では、動きが早くすぐに土に潜り込んでしまいます。

 

 

黒マルチに植え穴をあけて更にポットの大きさに合わせた穴を掘り化成肥料を入れてからポットから抜いた苗を定植します。

定植後はプランターの場合も畑の場合もお天気を見ながら水やりをしましょう。プランターの場合は底から水が抜けるようにたっぷりと与えます。

畑の場合は、土地柄にもよりますが定植後はしばらくこまめに水が枯れないように与えましょう。

また、2週間に一度は薄い液肥を与え続けます。ピーマンは肥料を切らさないように育てましょう。

花が徐々に咲き枝が増える

枝が増えて実が成り始まると枝が折れやすくなります。支柱を使って支えてあげましょう。通常ピーマンの苗は枝に沿って細めの支柱をクロスさせると枝への負担が分散されます。

また、実がなったら早めに収穫するとどんどん実が成ります。夏場は生長が早いので見逃すと赤いピーマンになってしまいます。赤いピーマンはピーマンの実が熟した姿です。実は赤いピーマンの方が栄養価が高いのです。赤くても食べられますのでぜひ食べてみてください。

初夏に収穫しながら追肥をすることで更に初秋にも収穫出来ます。苗を大切に肥料を与えることでより沢山収穫が出来るので薄めの液肥を与えることと追肥を続けることで納得の行く栽培が簡単に出来ます。

暑さで一旦生長が止まり初秋から再び収穫が可能

真夏は一旦、実が成らない時期があります。最近の猛暑で多くの植物が暑さで開花や結実が上手く行かない時期があります。

ピーマンもあまりに暑い時期気温が約32℃を越えると動きが鈍くなります。根気強く見守り秋口の収穫を狙いましょう。

暑い夏を越す時の注意はやはり害虫による食害です。毛虫や芋虫などが食害します。葉も茎も喰われれば苗にダメージが出ます。出来るだけ見守り虫の害を減らしましょう。

せっかくの家庭菜園ですから農薬は使わずに沢山収穫したいですよね。そのためには害虫は捕殺することが重要になります。

食べきれないほどの収穫で大満足

2017年のピーマンの収穫量はこれでもかと言うほど大量のピーマンでした。調理法はやはりピーマンの肉詰めが一番美味しく思い出に残りました。

ピーマンの大収穫へと導いた勝因は連作障害のない畑を使ったことにつきます。ピーマンの前の年はクローバー栽培をしました。所謂緑肥を植えてあった畑をピーマンの畑にしたのです。

畑での栽培の良い部分は、水やりが少なくて済むことと更に収穫が多く出来ると言うことでしょう。しかし狭い家庭菜園では連作障害の問題があります。毎年作るものを変えるのもひとつの手段です。しかし、さまざまな方法で連作障害を回避することも可能です。

 

 

クローバー栽培を一箇所で行いつつ畑を回すことが出来れば連作は可能です。また土自体を入れ替えることも出来れば更に栽培の選択肢が広がりますよね。

もちろんプランターなら毎年収穫が可能です。プランターの場合は水やりをしっかり行うことが肝心です。根は限られたスペースしかない中ピーマンの実を着けるために頑張っています。暑い季節は人間もピーマンも水が必要なのです。

ナス科の植物は同じ場所での栽培を避ける

ナスやトマト、トウガラシ、ピーマンはナス科の植物です。同じ仲間の植物は基本的に連作になります。トマト栽培の次の年の畑ではピーマン栽培は避けた方が良いと言うことになります。

逆も同じです。でも、間にインゲンや枝豆などを植えれば一年の空きが出来ます。冬に新しい土を作れば同じ場所でも問題は少なくなります。秋から落ち葉や残渣を集めて堆肥を作ることや完熟の牛糞堆肥を土に混ぜ込む作業をすることでも簡単に連作障害は回避出来ます。

夏の収穫の後はぜひ土づくりにも汗を流して次の年に備えるとますます家庭菜園が楽しく意義あるものとなるでしょう。

今回も長文をお読みくださいましてありがとうございます。

あなたの夏野菜栽培が豊作で楽しいものでありますようにお祈りいたします。♡香


 

 

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