トマト脇芽欠き

トマトを種から栽培・無駄なし10倍お得なバラ蒔き分割栽培法

トマトの苗は買うより種から発芽させる方が楽しく経済的

せっかくの家庭菜園をよりリーズナブルに楽む方法


夏は家庭菜園でトマトを栽培するという方は多いですよね。手順としてはトマトの苗をホームセンターや園芸店などで購入してそのままプランターや畑に定植するのが一般的だと思います。トマトの苗を購入さえすればすぐにトマト栽培が開始できます。でもトマトの苗は結構なお値段がしますよね。

 

 

トマトの苗を購入して栽培する利点としては発芽がうまくできない問題を回避して簡単に苗が手に入ることやさまざまな種類のトマトの苗を買って色々なトマトを収穫できるなどです。

でも一種類か二種類でたくさん育てたい場合や1から10まで自分で栽培を楽しみたいというのであれば断然トマトの種を購入してトマトの栽培をスタートする方がお得ですし楽しいです。

どのような植物でも発芽の瞬間は感動的なものです。家庭菜園ともなれば尚更楽しく感動的でしょう。今回はトマトの種まきから発芽そして生長させたトマトの苗の定植を中心に記事にしていきたいと思います。

園芸の初心者が育てやすのはミニトマトです。ミニトマトとかプチトマトとかさまざまな呼び名がありサラダやお弁当の彩りにはもってこいの一品ですよね。

夏になればひとパック100円程度で購入できますが、家庭菜園で栽培すれば美味しさも食べる喜びもひとしおです。ミニトマト栽培の良いところは場所を取らずにベランダでも簡単に多くの実を収穫でき熟した実から少しずつ料理の彩りに使えるところではないでしょうか。

難点は実が小さいことと若干皮が硬いことでしょう。家庭菜園の中級者ならミニトマトより中玉種のトマトを栽培する方がより一層使い勝手が良いと考えます。中玉トマトの場合大きいものは小さめの鶏卵くらいの大きさになり小さいものはミニトマトと同じくらいになるので料理に使いやすいです。味も濃くてジューシーです。また実も房でたくさん成るので結実の喜びも大きいでしょう。

大玉のトマトも苗の育て方は同じですが大玉特有の病気、尻腐れ病や雨の後に皮が破れるなど収穫までの問題を乗り越えるのが大変です。おすすめは中玉のトマトです。この辺りはご自身のお好みでセレクトしてください。

私は今年は、中玉のレッドオーレというアタリヤさんの種を購入しました。値段も300円と安かったのが決め手でした。人気のあるアイコやフルティカなどのブランドトマトの種は、数粒で500円くらいします。ブランドのトマトでなくても家庭菜園で育てれば完熟まで栽培を続行できるので味わいは素晴らしいはずです。ご予算に合わせて購入してください。

トマトの種まきは春・3月(東京基準)

トマトを発芽させるにはかなりの温度が必要です。基本的に陽当たりが良く暖かい場所であれば10日から2週間で発芽します。積算で言うと100度程度が発芽の目安で、種を蒔いた時期の気温が高ければ早く発芽するのです。

 

 

発芽には温度が必要な条件です。そして発芽後は日照が苗の生長に欠かせない要因となります。できれば、春のお彼岸の前には種まきを終えましょう。

トマトのバラ蒔き分割法とは?

今回は私が毎年やっているバラ蒔き分割栽培法を説明します。発芽した種を無駄なく苗に仕立てることができますよ。通常は一つのポットに2~3個の種を蒔いて発芽した元気な芽だけを残して残りは間引く方法を取りますが勿体無いのでバラ蒔きして発芽した芽を可能な限りポットに移し替え育苗します。種をひとつのポットにバラ蒔いて発芽したら分けるのです。

要は芽が出た苗は全部活かすのです。通常購入した種の発芽率は80~85%と控えめに書いてありますが私の経験では10個蒔くと9個以上は発芽します。

なので種を蒔く時は少し大きめのポットに欲しい苗の一割増くらいの数を蒔きましょう。苗を5本欲しいなら種は6個、10本欲しいなら種は11個で充分です。万が一発芽しなくてもその時点で更に追加して再度種蒔きをしても間に合います。季節は早足で進んでいる時期なので気温は上がる一方です。気温が高ければ発芽も早まります。だったら4月に種を蒔けば?とも思いますが害虫やら寒暖差などマイナス要因を考えれば3月に蒔く方が安全です。

 

 

例えば、ひとつのポットに10個の種を蒔くと9~10個の芽がでます。日本の種は品質が良く発芽率も高いのです。トマトの種は新しい培養土を入れたポットに一粒づつ全部で10粒蒔いて上から培養土で覆います。

土の表面に静かに優しくたっぷりの水を与え発芽を待ちます。発芽するまではしっかり水やりし発芽後も雨の日以外は一日に一回はたっぷりと水をあげましょう。たっぷりとは、ポットのそこから水が滴るくらいです。当然ですが種まきの時点では肥料は必要ありません。培養土の中には元肥入りと書かれているものもありますがあまり気にせず安い培養土で充分です。もちろんお高い培養土でも問題ありません。発芽した小さなトマトの苗から双葉から本葉が出たら分割して植え替えます。

発芽後双葉から本葉が出たら一本立ちのポットへ

トマトの芽が出て双葉の間から本葉が出てくるとトマトらしい葉になります。ここから一気に生長を助けるために苗のポットを一つずつ用意して植え替えることが大切です。双葉→本葉→植え替えのタイミングも大事です。あまり早くてもダメですし、あまり遅くてもヒョロヒョロな苗になってしまいます。ここが通常の栽培方法と違うところです。通常なら発芽して双葉が出揃ったら元気な芽だけを残して抜き取る間引き作業をします。しかし私が行っている方法は種の袋の裏に書かれている栽培方法とは全然違います。

小さい芽を植え替えたら枯れちゃうのではないかと心配になるかもしれませんが発芽して本葉の出た苗は意外と生命力に溢れていて元気いっぱいです。トマトの苗の根を傷つけないように植え替えましょう。アイスの棒やスプーンなど小さめの道具を使うとうまくできますよ。私はもっぱらハサミを使って植え替えています。

慣れてしまえばトマトの小苗は簡単に植え替えができます。植え替えの日はあまり暑くなく陽差しが弱い日にするか夕方など涼しい時間帯に行うと間違えがないと思います。暑い風が吹いていたりすると一気に苗が弱ってしまうので要注意です。

植え替え後はしばらく日陰に置いて水やりを丁寧にしましょう。しばらくすると生長を始めるので見た目ですぐに元気に根付いたことがわかります。小さいうちの植え替えはあまり苗にダメージはないと考えます。ポットに一本立ちさせてじっくりと定植できるサイズまで栽培を続けましょう。

余談ですが、温床を使って早い時期=寒い時期に発芽させられればその分早く栽培が開始でき収穫期も長くなりますが、私の経験では、温床を使って無理に発芽させてもその後に日照が不足すると良い苗は育ちません。

自然を味方に家の特徴や気温の高い場所で栽培すれば安心

これまでの反省点を踏まえて今年は、ベランダで発芽させ苗は屋上で朝日から夕日までを浴びさせて生育を促進させてみました。茎は太くきれいな葉を持ったしっかりとしたトマトの苗ができました。これまで未だ液肥などは与えていません。

屋上がない方はベランダの陽当たりの良い場所に苗を置けば良いと思います。大概のベランダは南向きなのでちょうどよく陽があたると思いますよ。

 

 

また今回ベランダや屋上を利用したのは害虫の食害を防ぐ意味もあります。これまでは家の前の西側のポーチで育苗をしていましたが玄関前にはたくさんの植物があり虫が寄ってきます。ハモグリバエなどの害虫に狙われ葉が傷んでしまうことが問題でした。殺虫剤は使いたくないので思い切ってベランダと屋上で栽培をしました。

ただ、屋上の難点は非常に風が強いこと。苗がまだ小さい時に2本根元で折れてしまいました。一つはなんとかリカバリーできましたが1本はダメになってしまいました。

リカバリー中の苗は一時根元から折れていました。これはダメかと思いましたが可哀想でなんとか助けようと考え少しずつ培養土を増やして茎からの発根を促しました。現在は元気に生長中です。

上の写真が一時は枯れそうになったリカバリー中のトマトの苗です。トマトは茎からも発根しやすい植物で小さい苗の状態でも非常に生命力が強いのです。

生長は一緒に同じ日に蒔いた他の苗と比べると非常に小さく遅れていますが元気に生き返りました。上の写真が同じ日数栽培している苗です。大人と子供状態ですがなんとか助かってよかったと感じています。

ちなみにベランダに置く場合は、エアコンの室外機の前には絶対に置かないようにしましょう。一発でダメになってしまいます。

 

 

トマトの苗が大きくなるにつれ風の影響を受けやすくなり苗の高さが15センチを超えた頃からは屋上から撤退してベランダ栽培を中心にしています。風のない昼間は屋上に置くなどその日の状況で管理しました。ちょっと手間暇がかかります。

春から夏にかけては夏日だったり急激に気温が下がったりと温度変化や雨が気になりますが発芽前は雨が降ると発芽が促進されたりと利点もあります。

トマトは小苗のうちから脇芽かきを忘れずに

まだ定植前の苗でも生育条件が良いと脇芽が出て来ます。今回蒔いた「レッドオーレ」は花芽が着く前から脇芽が出てきました。

すごく小さい脇芽ですが油断をするとあっという間に大きくなりかねないので脇芽を見つけたらつまみ取りましょう。その際、茎に傷をつけないように細心の注意をしましょうね。トマト栽培は脇芽かきが付き物です。定植前から定植後も必ず行いましょう。

現在、すでに小さな米粒のような花芽が出てきました。定植まであとひと息です。トマトの苗は開花は定植の合図なので花が咲き始めたらプランターや畑に定植しましょう。

トマトの苗の開花は定植の合図

現在10個ほどのトマト「レッドオーレ」の苗を育てています。風に煽られて倒れたリカバリー中の苗も徐々に育っています。また遅れて発芽したものや昨年の残りの種「フルティカ」も発芽したので控えの苗もバッチリです。

定植まで時間がなくなてきましたので畑の準備を同時進行して行きたいと考えています。もちろんプランターでも栽培可能ですので一緒にがんばりましょう。

残ったトマトの種はしっかり口を封して置けば2年くらいは発芽します。余った種はしっかりと口を止めて空き缶などにしまっておきましょう。しっかり保管すれば来年も使えて無駄なしですよ。


小さかったトマトの苗に黄色い花が咲き始めました。トマトの苗に花が咲くということはいよいよ定植の合図が出たということになります。アップで見ると蕾には生毛が沢山生えていて新しい命のパワーが貰えますよね。

前回ご報告した米粒のようなトマトの花芽はその後一週間ほどで開花し始めています。花が開花した苗から順次庭にある畑へ定植を開始しました。苗の入ったポットの底からは元気な根が顔を出しています。もう育苗ポットの中は根っこでいっぱいになっているはずです。

植物の種はタイムマシーンのようで発芽した時は本当に嬉しいものです。私は発芽の瞬間が一番好きです。

これからじっくり育てたトマトの苗たちの生長劇の舞台は庭の畑へと移動します。今年のトマトはどうなるのか?手塩にかけてじっくり育てたトマトの苗は良い結果をもたらしてくれるのか非常に楽しみです。


トマトの苗に花芽が着いて家庭菜園の畑に定植をして約一週間が経過しました。小さな粒状の蕾は黄色い花を咲かせあっという間に小さな実が成り始まりました。季節が徐々に変化する時期で走り梅雨が気になりますが安定感のある生長ぶりです。

畑に植えるとひとまわり大きくしっかりしました。着いた花芽も落ちることなく着実に結実しています。

中玉のトマトの特徴は房なりです。ひとつの房に沢山の実が成ります。最初に咲いた花の先に次々と花が咲いて先に咲いた花は実を成らせています。

丁寧に苗を育てた甲斐があったと感じています。今年はベランダで他の植物から離して害虫の被害を極力抑えました。結果的に定植するまで葉っぱは非常にきれいで虫食いもほとんどありません。

もちろん殺虫剤は使用していませんよ。現在一段目の花が咲き実り、二段目の花芽が着き始めています。

いよいよ東京も梅雨入りしました

梅雨入り前になんとか開花結実を果たしたトマトの苗ですが四段目の蕾が出来たころに東京も梅雨に入りました。トマト栽培でひとつに目安となるのが梅雨の時季です。

乾燥した空気が一気に湿気を帯びてトマトの置かれる環境が大きく変化します。人間でも梅雨に入ると蒸し暑さや湿気が気になりますよね。私は体質的に梅雨が苦手で寝込むこともあります。早く梅雨明けしてほしいです。

トマトも乾燥した環境を好む植物なので梅雨の時季をどう乗り切るかで収穫に違いが出てきますよ。では一番下に成った実の房からご紹介します。結構大きくなって隣同士がキツキツ状態です。ちなみにひと房に9個のトマトが成っています。数えたところ平均して8〜9個の開花及び結実が確認できています。

下の写真が二段目です。一段目より未だ若干小さい感じですが徐々に大きくなっていくでしょう。トマトは一番はじめに開花する段を一段目と言います。一段目の上が二段目となります。

次は、三段目です。未だ花が咲いています。花が終わると小さな実が姿を表します。

四段目はまだ小さい蕾ですが気温が高くなってきているので直に開花するでしょう。この上にも更に花芽が着いていくことと想像できますが梅雨に入った当初の状況をご報告しました。

今回は梅雨前に結構結実できているのである意味合格ラインではありますが今後は温度と湿度の上昇による病害虫への対策が必須となります。対策と言っても栽培者は見守ることが主な作業となります。日々生長が早く脇芽が出やすいので良く観察して脇芽は早めに取り除くようにしましょう。また枯れてしまった葉も思い切ってカットして風通しを良くしましょう。

下の写真が脇芽をわかりやすくしたものです花芽の下に出てくる脇芽です。これを早めに切り取ってトマトの苗を一本立ちにして育てていくとしっかりとしたトマトを収穫することが出来るのです。脇芽が出やすいのは葉っぱと茎の境目と根元などです。

脇芽をチェックする時は苗の根元もしっかり観察して脇芽を見つけたら早めに切り取って栄養の分散を回避しましょう。脇芽を放置するとトマトの苗は暴れ出して巨大化して花は咲いても実が小さかったり成らなかったりと収穫が減ってしまいます。生長が著しい高温多湿な梅雨の季節はトマトの観察は大切な作業と言えるでしょう。

また曇ったり雨が降って現在結実している青いトマトはじっくりと熟して行きます。真夏のトマトより時間をかけて赤くなるため美味しいのです。種まきから梅雨入り時点でトマトの状態を結実までもってくることが出来ればうまく行ったと言えるでしょう。未だ梅雨に入ったばかりなので晴れた日もあるので開花した花がどこまで結実していくか非常に楽しみです。

梅雨の終盤の大雨

この一週間で大雨が2回ありました。青い実をたわわに着けたトマトの苗木の茎は成ったトマトの重さでもはや支柱なしでは自立出来ない状態です。

苗の丈が40センチを超えたあたりから支柱を使ってトマトの苗が風や大雨で倒れないようにすることはトマト栽培の基本です。でもバケツをひっくり返したような大雨の後はトマトの畑のチェックを必ず行いましょう。トマトは葉っぱも大きくて雨の抵抗はかなり強いと考えられます。

我が家のトマトも1回目の大雨で支柱ごと苗が倒れました。大雨の後に風が非常に強く吹いたことも一因です。柔らかく耕した畑に定植しており支柱も同じく柔らかい畑に刺してあるからです。反省点は一本の支柱ではなく3本支柱で支えるべきだったことです

単に私の出不精が招いたことですがコロナ禍で追加の支柱を買うための外出が億劫だったという不始末です。青い実が二つ落ちました。更に茎が折れそうになった苗が一本。大した被害ではありませんが大雨は続いています。

そして2回目の大雨の被害は土壌の水分過剰で起こる裂果という状態です。裂果とはトマトの皮が切れてしまう現象のことで大雨などで一気に苗の中の水分が増えて実が水分過剰を起こして皮が裂けることです。収穫が近くなると起こることが多いです。

ミニトマトではあまりない「裂果」ですが中玉や大玉のトマトを屋外で露地栽培していれば起こりうることです。ビニールハウスや雨よけなどで防ぐことが可能ですが家庭菜園なので致し方ないと考えています。

赤いトマトが裂果してしまった場合は直ぐに収穫して食べてしまうか冷凍してお料理に使うなどで対応しています。青い実の皮が裂けてしまった場合はしばらくそのまま様子を見ましょう。せっかく実ったトマトなので廃棄は避けたいですよね。

曇天の梅雨空でも赤くなり始めたトマト

曇ると陽射しが出る日もあり梅雨の最中もしっかりと生長を続けているトマトです。一段目に実ったトマトの実は徐々に赤くなり始めました。黄色い花が咲いて小さな実が着いて緑色だった実が赤くなる。栽培の過程では当然のことですが種から育てたトマトが色づくととても嬉しいものです。

この時期も脇芽が出現したら必ず切り取りましょう。特に雨の多い時期は脇芽の生長も非常に早いものです。沢山の実と花に効率よく栄養を与えるためには脇芽を生長させてはダメなのです。

また、茎の下の方の葉っぱが枯れてきたら切り取りましょう。実に覆い被さる葉も切って実に日光がよく当たるようにしてあげましょう。実が赤くなり始めたら要らない下の方の葉を切り取って風通しも良くしましょう。

温度も湿度も高くなり病気や害虫も出始める季節です。昨日もトマトに集るニジュウヤホシテントウを二匹捕殺しました。ニジュウヤホシテントウはナス科の植物の葉を食害する害虫です。一見テントウムシ?って感じですが肉食のテントウムシに対してニジュウヤホシテントウは草食で植物の敵です。よく観察して害虫駆除をしましょう。

トマト・収穫しながらの作業

梅雨も終わりを迎えトマトの状態は徐々に実は赤くなり始めて収穫の時期を迎えています。苗の高さも結構高くなって1.8メートルくらいに大きくなっている苗もあります。一段目のトマトの実は既に収穫期を迎えて赤く熟れ始めています。一段目の実を1〜2個収穫したあたりからは、支柱に固定した茎を少しずつ折り曲げてカーブさせていきましょう。

写真のように下の方から少しずつトマトの苗の高さを下げて上の方に咲いた花に養分が行くように仕向ける作業です。茎を曲げていく作業はトマトの苗の内部に水分が少ない時間帯に行います。

晴れた日の夕方15時以降だとトマトの苗の内部の水分は減少しているのでトマトの様子を見て行いましょう。朝や雨の日の直後などではトマトの苗の内部に水分が蓄えられているので作業はやめておいた方が無難です。

内部水分が多いとトマトの苗の茎自体が固く下手をするとボキッと折れてしまいます。背が高く生長したトマトをわざわざ茎を折り曲げて背を低くするのには理由があって引力の影響を考慮して養分をトマトの苗の上の方まで送り届けることでしっかり上部の花も結実させる目的があります。

また収穫期を迎えたら下の方の枯れた葉っぱや実ったトマトに覆い被さる葉を切り取って実に陽が当たるようにしましょう。暑さがましてくると畑も蒸れるので枯れた葉は早めに切り取り病気や害虫に注意しましょう。

7月も終盤に差し掛かり雨はほとんど降っていません。トマトは真っ赤に熟しています。毎日暑いですが畑でのトマト栽培なので水はあげていません。しっかりと赤くなった実から収穫を開始しています。そろそろ台風が関東にも近づきつつあります。早めに収穫してしまった方が良さそうな熟れ加減です。毎日新鮮なトマトを食べて元気に夏を乗り切りましょう。

8月のはじめにいよいよ東京にも台風が近づき

台風の発生のニュースを聞き未だ青い実や若干熟しきれていないトマトもありましたが赤くなった実を全て収穫しました。台風のもたらす大雨や強風でトマトの栽培自体が出来なくなる可能性や雨により熟した実が裂けてしまう前に収穫したのです。

下に写真を載せましたが実際数を数えてはいませんが写真の約4倍くらいは収穫できました。大成功でした!一人では食べきれないほどのトマトを収穫することが出来ましたよ。

収穫の際、既にトマトの皮が裂けていたものもありますが、大きなものも小さな実も全て食べられるように分別しました。

皮が裂けたものは早めに湯むきしてトマトソースを作り冷凍しました。トマトソースの作り方は簡単で湯むきしたトマトのヘタなどを取り除き刻み鍋で煮詰めるだけです。更に煮詰めながら潰します。

ブレンダーやミキサーがあれば楽に出来ると思いますよ。トマトの缶詰くらいに煮詰めたら出来上がりです。しっかり加熱して冷ましたらジップロックに入れて冷凍庫へ。カレーやミートソース、パスタなど幅広く使うことが出来ます。味も濃くて美味しいです。

また小さい実はヘタを取って洗い水気を取ってからジップロックに入れて冷凍します。皮が着いたまま凍らせると皮は裂けてしまいますが、使う時に使う分だけ解凍してお料理に使えます。

私はトマトを丸ごと使ったスープが好きです。鍋に湯を沸かし冷凍トマトを入れて皮を湯剥きします。玉ネギやニンニク、ニンジンなどと煮込むスープです。コンソメを使えば簡単に美味しいスープになります。

今年はお盆から大雨が降って既にトマト栽培は終了の兆しです。気温が下がったり上がったりして何よりも雨の量が半端ではありません。年々雨量が増えています。トマト栽培は梅雨前に結実させ台風の前に収穫するために早めに開始するのが豊作への一番のポイントだと感じました。


ここ数年の豪雨災害やゲリラ豪雨など一気に大量の雨は家庭菜園でも影響は大きいので強い雨の後もしっかりと目配りをしましょう。ただし、大雨が降っている時は屋外には出ないようにしましょうね。足元も悪いし雷なども心配です。悪天候のときは作業はお休みしましょう。

これからも種から育てるトマトの生長をお楽しみに。

今回も長文をお読みいたさきましてありがとうございます。香♡


 

 

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脱・トマト連作障害。毎年同じ畑でトマト栽培。最短60日の土壌改良法

毎年・家庭菜園のトマト栽培

もう連作障害は怖くない!狭い畑の土壌改良法


夏の家庭菜園の代表格トマト栽培には連作障害と言う言葉がついて回ります。トマトの「連作障害」と言う言葉をあなたも一度は耳にしたことがあると思います。

ナス科の植物であるトマトの栽培連作障害と言われれば、同じ畑でのトマト栽培はちょっと心配になりますよね。なぜなら年に一度のお楽しみのトマト栽培なので失敗は大きな痛手になります。

 

 

昨年もここでトマトを育てたなぁ〜って思うとなんだか連作障害は気になりますよね。しかし、狭い自宅の庭での家庭菜園なので場所を変更するのは難しいです。でも大好きな自分の菜園で好きな野菜を毎年収穫したいです。どうしたら良いのか迷います。

植える畑のスペースが限られた家庭菜園で、どのようにすれば連作障害を避けて美味しい野菜を沢山収穫出来るのでしょうか?私も毎年悩んでさまざま工夫をしています。

そして、私も毎年同じ大好きな野菜を連作で栽培しています。もちろん、旨く行く年と失敗する年がありますよ。

せっかく大好きなトマトを育てるのですから可能な限り安定的に収穫をしたいと言うのは人情ですよね。出来れば大きく立派なトマトを毎年安定的に沢山収穫出来たらすごく嬉しいです。

今回ここに書かせて頂くのは、これまで約10年に渡り続けてきた家庭菜園でのトマト栽培の連作障害にひとつの答えを見つけたことから記事にまとめることにしました。私も何度も失敗しています。諦めずに頑張りましょう。

トマト栽培は何回も経験していますが、栽培当初は畑での連作を避けるために野菜用のプランターを使用したり植える場所を変えたりとさまざまな工夫をして来ました。

しかし、陽当たりや水やりなどを考慮するとどうしても同じ場所になってしまいます。では、同じ場所でも連作障害を回避して、旨く栽培するには如何にすれば良い結果を得ることが出来るのでしょう。畑のスペースは限られています。連作障害は、非常に悩ましい問題です。

トマトの連作障害の脱出法を考えてみた

同じ土壌=畑での同じ作物の連作により、作物の栽培=生長に必要な同じ栄養素だけが減少し作物の生長と収穫に悪影響が出るのが連作障害です。代表的なものはナス科の植物です。

ナス科の植物にはナストマトピーマンジャガイモなどなど多くの野菜がありますよね。

 

 

その他の野菜の仲間ではキュウリスイカなどウリ科の植物にも連作障害があります。ほとんどの野菜に連作障害があると言っても過言ではありません。

回避方法として一番楽簡単なのは先程も書きましたが、場所を変えて栽培することです。畑を順々に変更しながら栽培をする方法です。でも、その場所がないのです。

場所がないなら手っ取り早く土を新しく交換する方法が良いと思います。しかし、土を全部取り替えるのも大変ですし無理があります。あまり想像したくない作業ですし、家庭菜園で過剰な重労働は避けたいものです。

小さい家庭菜園とは言えの土の量は結構な量です。例えば、畳一枚分の畑の場合も、そこにある土を全部交換するとなると代わりの土はホームセンターで買うの?って思いますよね。

新しい土を買うのはかなりの出費になります。だったら「トマトを買って来て畑では他の野菜を作れば良いではないか?」と考えが煮詰まってしまいます。

家庭菜園の小さな畑でも全部の土の交換無理と考えがちです。しかし全部は無理だとしても6割もしくは8割位交換するなら可能かもしれないと方法を考えてみました。

また、あまり重たい作業をしなくても済む方法はないものかとも考えました。

家庭菜園で筋肉痛はイヤですし農耕用の機械もありません。だって家庭菜園なのですから楽しく楽ちんなのが良いですよね。

まず収穫後のトマト畑に時間を戻します

晩夏に収穫が終わりトマトの枯れかかった苗を抜き取ります。次に何かを植えたいところですが、約半年間トマトを育てて畑の土はすっかり疲れています。秋は土壌改良の季節とお考えください。

なんと言っても栄養豊富なトマトを実らせて収穫したのです。この畑の土を少し休めて労る必要があります。すぐに耕し何かを植えたいところですがぐっと我慢して来年のトマト栽培に備えます

一先ず、苦土石灰は撒いて耕しておきましょう。トマトを育て古い苗を抜いた畑には、残った根やゴミなどが未分化のまま残っていると思います。

しっかりゴミを取り除きます。根や茎、葉っぱのクズなどです。中には害虫の幼虫がいる場合もあります。しっかり耕してお掃除をしましょう。例え虫の幼虫が居たとしても殺虫剤を使う必要はありません。捕殺(捕まえて殺す)して処理(燃えるゴミに出す)しておきましょう。

掃除を済ませて土の様子をみます

畑を耕して気がつくことは土が少し減ったと言う感じがするはずです。根とともに土が減ります。また、栽培後にはプランターでも土は減少します。栄養素が抜けると言うよりは土自体が細かく砕け隙間が無くなっている状態です。

この土を空気の層のあるふかふかの土に戻す作業をする必要があります。ここで登場するのが腐葉土などの資材です。

まだ来年の植付までかなり時間があるので、この畑の中に分解しやすいやわらかい落ち葉や枯れ葉を入れて畑で腐葉土を作るのも良いでしょう。

畑の中で落ち葉堆肥を作る

かなり土が盛り上がりますので土を他の場所に移しても良いですが畑の真ん中に枯れ葉米ぬか油かすを混ぜて重ねて山のようにしておいても良いでしょう。土地の広さなどスペースを考慮して計画を立てましょう。

畑の土壌の中の細菌微生物、ミミズなどによって枯れ葉は分解され土に還ります。暇を見て月に一度くらい土をかき混ぜると分解が進み易くなります。

下の写真は落ち葉堆肥の作り方を時系列にしたもので落ち葉だけですが土を掛ける場合も同じです。

 

 

因みに下の写真は、庭の片隅に穴を掘って落ち葉堆肥を作る場所を作りました。純粋な落ち葉堆肥が欲しくて穴の周りにもビニールを巡らせています。

枯れ葉などを入れた畑の土の山には必ず雨がかからないようにビニールシートを掛けておきましょう。時間とともに土はフカフカになると同時に嵩が減ります。

腐葉土を畑とは別の場所で作る

畑の他にスペースがあり別の場所で腐葉土が作れるのであれば、他の場所で腐葉土を作ってください。この場合も枯れ葉と米ぬかや油かすを水を混ぜて寝かせます。この時も必ずシートを掛けてください。上の写真を参考にしてくださいね。

この場合も月に一度くらいかき混ぜます。あまり神経質にならなくても良いですが枯れ葉だけですと乾燥して旨く分解が進まない場合があります。様子を見ながらかき混ぜて、たまに水を加えましょう。

腐葉土は購入しても良いですが、かなりの量が必要です。袋入りの腐葉土100リットル以上は必要でしょう。腐葉土は折をみて落ち葉を集めて自作するのが経済的で良いと思います。冬に落ち葉堆肥を作る作業をまとめた記事がありますので併せておよみください。↓

畑の土3ステップでリフレッシュ!連作障害回避の落葉堆肥作り

更に言えば土作りもまた楽しい家庭菜園の作業なのです。枯れ葉に土壌菌が棲み着くことで分解されて新しい土に生まれ変わります。土壌菌を利用して枯れ葉を発酵させるのです。土壌菌を育て腐葉土を作って土壌改良をして野菜を収穫するという循環を作るのです。

私が行った方法は種まきと同時進行でした

植付け60日前昨年のトマト畑に腐葉土を投入するという方法です。昨年栽培したトマト畑の掃除をして土を耕してゴミを取り除きました。

更に古い土を他の場所に一旦移動する方法をとりました。結構な力仕事でしたが、ほぼ全部の昨年の土を取り除きました。畑の広さは畳一枚強で深さは約40センチ弱です。

そこに他の場所で作った油かすを使い作った腐葉土を入れました。ただ、この腐葉土はかなり枯れ葉の形が残っていました。腐葉土と言ってもあまり分解が進んでいない若い状態です。

丁度、種まきをした3月の中旬に畑の場所の土を一旦移動して、未だ形の残るこの腐葉土もどき鶏糞を混ぜ苦土石灰を投入し再度強制的分解を促進させました。

腐葉土に鶏糞米の研ぎ汁を掛けてビニールシートで雨を除けました。週に一度くらいかき混ぜて毎回米の研ぎ汁を掛けました。乾燥した季節だったので水分をキープすることが大切です。

米の研ぎ汁にはが入っているので米ぬかを水に溶かしたような状態です。米の糖質で発酵が促進されます。

発酵させることで腐葉土は発熱して害虫の卵や雑菌が死滅します。

落ち葉が発酵するとかなり高い温度70度くらいまで発熱します。100円ショップで調理用の温度計を購入して温度を測ると発酵の様子がわかりやすいと思います。

カエデの葉で作った腐葉土なのでちょっと当初は白っぽい状態でしたが、米の研ぎ汁を混ぜ込んでいくうちに黒く砕けて行きました。また温度も下がってしっかり発酵は止まっています。

因みに腐葉土が発酵した状態の植付は絶対にいけません。せっかくの苗が腐ってしまうので要注意です。発酵のときに出るガスで苗が腐ってしまいます。

植付2週間前、黒く砕けたら昨年の土を戻す

畑全体に対して昨年の土は二割程度です。細かく分解した腐葉土に畑の土を戻して再び苦土石灰を混ぜて更に耕しました。

土というよりは、腐葉土のような畑の土になりました。色は黒く見た目はかなり変化しています。臭いはなく発酵も止まった状態になっています。

春になり気温が上がると腐葉土の分解も進みやすくなります。そこに約二割の畑の土を戻して混ぜて発酵を止めました。すっかり土は新しくなり、再びシートを被せて定植まで待ちます。

シートを掛けるのは土が雨にあたり酸化するのを防ぐのと雑草が生えるのを防ぐなどの理由からです。せっかく耕した土を野良猫の糞害から守る意味もあるのです。

温床で発芽させてポットで生長したトマト苗

キュウリと同様にトマトも種から自作の温床で発芽させたものです。種をまいた3月は寒暖差が激しく発芽に時間が掛かります。通常は種が発芽するまでには気温の積算温度が関係すると言われています。下の写真は温床の中のトマトの苗です。かなり湿度が高い状態で育てました。

 キュウリ苗の温床栽培の記事はこちらへ 

トマトの発芽に必要な気温は約25℃で積算では200℃になります。この25℃が積算されて200℃で発芽をします。なのでそのまま外気温で発芽を待つよりも温床を使うと早く発芽します。

何故早く発芽させたいのか

早く発芽させると生長がそれだけ早くなります。基本的には苗が熟し蕾を付けてから畑に定植します。

そのために早く発芽させ早く育てたいのです。早めに開花させ暑い時期が来る前に青い実を着けさせるのが目標なのです。

 

 

下の写真は植付直前のトマトの苗の様子です。かなりわさわさ大きくなりました。勿論、既に花芽(蕾)が着いています。

早く実を着けさせたいのには夏の気温が関係します。梅雨入り前後に開花させ実を着けさせじっくりと熟成させるとトマトの糖度が高くなるからです。

トマトが開花して結実するまで約45日以上かけて赤く熟させるのと、逆に結実が遅れて暑くなると約30日で赤く熟してしまいます。すると日照時間の問題でトマトの実の糖度が下がるのです。

露地栽培なので早く実を着けてゆっくり熟させて美味しいトマトを収穫したいと言うことです。出来るだけ早く開花させ青い実を結実させたいのはそのためです。

二十四節気の夏至までに開花と結実を目指すのが経験上良いと思います。2017年は6月21日が夏至です。今年は暦通りに旨く育っています。

家庭菜園と二十四節気の関係とは

園芸は二十四節気に従って行うと旨く出来るように私は感じています。まず、種まきは2月の雨水の日から3月の啓蟄に掛けて行うのが良いと思います。雨水(うすい)とは冬が終わり春になり雨が降る時季と言う意味です。そして啓蟄(けいちつ)は、気温が上がり虫が穴から出てくる時季と言う意味があります。

園芸にはこの二十四節気が当てはまることが多いのです。また、この暦を旨く覚えて園芸の作業を行うと上手に作物を育てることが出来ると考えます。

夏至は一年で一番昼間の長い日

家庭菜園に限らず植物の生長には日照時間が密接に関係しています。植物は日照時間を正確に感じているのです。発芽前は光を嫌うものも発芽後の生長には日照時間が非常に影響します。

トマトの種は光を嫌うので旨く発芽させるためには種をしっかり土の中に入れる必要があります。

気温の上昇と積算温度で発芽するのです。そして、開花し結実をしたあとは長い日照時間と適度な気温で徐々に糖度を高めじわじわと甘くなるのです。

今年は旨く行ったと言い切れそうです

現在、夏至を過ぎた6月の後半に差し掛かりました。既に多くのトマトが実っています。未だ青い実ですがしっかりとほとんどが房成の状態です。

梅雨も半ばになり梅雨寒の時季から蒸し暑い梅雨へと移行しています。昼間は真夏の暑さですが、寒暖差は8℃から10℃で推移しています。じっくりとトマトが熟す条件が揃いました。

梅雨明けしてしまうと毎晩のように熱帯夜の続く季節になるのでギリギリ旨く行ったと思われます。

東京の夏は、非常に暑く湿度が高く蒸します。また夜中でも30℃を下回らないことが多いです。するとトマトは一気に熟してしまうのです。急激に熟すことを避けるために早い段階での開花を目指しているのです。

これまでの懸案事項・早期発芽の問題を解決

毎年のトマト栽培では、種まきが遅れたり早く種まき出来ても発芽しなかったりと苦労してきました。しかし冬にレタスを育てていた温床を使うことで早く発芽させられる可能性があると考えました。

結果、種まきから一週間で発芽し、乾燥した季節も湿度の高い温床ですくすくと苗が育ちました。発芽したばかりのトマトの苗はかなり環境に左右されます。

例えばホームセンターで売っている苗も購入後に枯れるケースがあります。ホームセンターでは寒暖差乾燥で枯らさないようにと注意書きがされていました。

春、異常に乾燥した熱風にさらされる

東京の春は乾燥した風が吹いたりいきなり25℃を超える夏日になったりします。逆に冬に逆戻りする日もあります。今年は特にこの寒暖差が大きかったと思っています。昼間は夏のように暑く夕方から途端に寒くなるのです。人間も風邪をひく人が多くいました。

温床から出した苗が10分で枯れそうになり焦りました。すぐに気がついて水槽に入れて難をのがれました。温床のメリットとデメリットを感じました。なかなか奥が深いです。

 

 

しっかり花芽(蕾)を確認して畑に定植しました。5月下旬のことです。梅雨に入る前に定植が出来ほっとしました。

元肥は鶏糞を全体に混ぜて根鉢の穴には、緩行性の化成肥料のマグアンプkをひとつまみ入れました。

定植のあとはすぐにしっかりと根付き花も咲きました。気温が一定して曇った日が多かったことが良かったと思います。

いよいよ梅雨入りして

梅雨に入ると今度は雨がほとんど降らない日が続き温かい乾風が吹きました。既に畑に定植して二週間くらい経っていました。

まだ小さいトマトの苗は全てなぎ倒されていました↖上の写真です。気がつくのが早かったので何とか助かりました。

やはり異常気象なのでしょうか?かなり気候変動に振り回されています。大雨のあとの強風は繰り返し続いていました。

でも、元気にすぐに花が咲いてどんどん結実しました。丁寧に土壌改良をしたその成果を実感出来ました。

昨年はあまり旨く行かず右往左往しましたが、その反省を活かし今年は沢山の中玉トマトが実りました。

育てながら気をつけることは「脇芽欠き」

トマトの花芽の横に出来る脇芽を切りながら一本立ちで育てます。脇芽が育ってしまうと栄養が分散され実が成らなかったり小さくなったりします。

写真の赤い線のところにあるのが脇芽です。これを赤い線のところで切ります。これが「脇芽欠き」手でも切れますが出来るだけハサミで切った方が苗にダメージが少ないです。

また、苗の下の方にも脇芽が出やすくあっという間に大きくなります。苗の足回りにも目を配って脇芽に栄養を取られないように注意しすぐにハサミで切り取りましょう。

気づいたら脇芽に花が咲いていたなどとなると本筋の花芽に栄養が行かなくなるだけでなく苗ばかりが大きくなり過ぎて実が小さくなってしまいます。トマトの苗を良く観察して脇芽を切りましょう。

もう、同じ場所でも連作障害は気になりません

同じ場所でも土を旨く取り替えて最小限の出費で連作障害を乗り越えられます。落ち葉米の研ぎ汁も普通は廃棄するものです。

少しの米ぬかや油かすを旨く使い上手に土壌改良が出来ました。腐葉土に使う落ち葉は庭木の残渣でも良いですし近くの公園をお掃除しても手に入ります。

暇や場所がないと言う方はホームセンターで購入しても良いでしょう。早めに畑の部分の土を除けて混ぜ込み寝かすことで腐葉土がふかふかの土になります。そして、思った以上のトマトの開花と実を成らすことが可能です。

まだまだ夏本番はこれからです。トマトが赤くなるまでには今暫く時間が掛ると思いますが時間を掛けてじっくり赤くさせることで、甘くて美味しいトマトを収穫したいと思います。

今回も長文をお読み頂きましてありがとうございます。沢山のトマトを収穫しましょう。香♡


 

 

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