キュウリ栽培

キュウリを種から栽培・ワンシーズン3期作で無駄なし大収穫

キュウリは一気に結実するので苗を3期に分けて育てる

食べ切れないからずらして収穫します


夏野菜の代表キュウリ栽培は苗を購入して始めれば簡単ですよね。キュウリの苗を買ってきて定植すればあとは開花と結実を待つだけ。家庭菜園の中で非常に簡単な野菜のひとつです。

 

 

でもキュウリの苗を一本だけ植えても折角の夏野菜を毎日楽しむことは難しいですよね。通常なら2~3本のキュウリの苗を買ってきて一気に植え付ければ沢山のキュウリを収穫できますよね。

上手くいけば毎日沢山のキュウリが一気に大量に収穫できると思いがちですが毎日5本も6本もキュウリを収穫できても実際大家族でもない限り食べ切れません。せっかくの採れたて野菜も冷蔵庫にしまっておいては意味がありません。

丁度よく上手く収穫するにはキュウリを種から栽培する方法が適しています。キュウリの苗の収穫期は状況にもよりますが意外と短いものです。なので種を蒔く時点で時期をずらしながら苗を作ることで収穫時期を少しずつずらしていけば長期間良いキュウリを収穫できるというわけです。一気に大収穫とはいかないですが順繰りとそれぞれの苗が最盛期を迎えればせっかく成ったキュウリを持て余すことも少なくなると思います。

種から育てるキュウリと買ってきた苗から育てる場合とでは苗に違いがあります。キュウリのタネが培地から直接生えているのと接木苗と言ってカボチャや他のウリ類の小苗に接木したキュウリの苗との違いです。

 

 

接木苗は通常の苗よりも値段は高めで連作障害などの障害からキュウリを守ってくれます。一方、種から育てるキュウリは、自分で接木をしない限り通常の直接生えたキュウリとなります。家庭菜園を行う場合は自身で接木作業までを行える人は少ないのではないでしょうか?一般的には連作障害に注意が必要です。

種から育てたキュウリをプランターで育てる場合は、野菜用の深いプランターに新しい培養土を入れて植え付ければ連作障害の問題は簡単に回避できるでしょう。

また、家庭菜園の場合は昨年キュウリを育ててしまっていても畑全体をしっかり耕すことで畑の土が混ざり連作障害は回避できます。ただし全く同じ狭い場所で続けて栽培すると収穫数が減ってしまったり病気が発生することもあります。

キュウリを小さな畑で連作する場合は、腐葉土や完熟牛糞堆肥などを栽培終了時に与えてしっかり次の年に備えることが重要です。収穫を終えた畑を丁寧に耕したり堆肥を与えたりすることは意外と面倒くさい作業ですよね。秋の残暑や長雨などを考えると終わった畑の作業は大変ですが次の年の楽しみとしてできるだけ行っておきましょう。

 

 

我が家の場合も毎年キュウリを同じ場所で栽培しています。家庭菜園なのであまり大きな面積ではありませんが15年前に畑を作る段階で地下1.5メートルほど掘り起こし大量の腐葉土を加えています。

腐葉土の他には、アイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥を加え毎年しっかりと下まで掘り起こし耕してします。完熟牛糞堆肥や腐葉土も毎年必要に応じて与えています。基本的に畑の土が通常よりも多く上手く連作障害を回避できていると感じています。ですから毎年連作しても種からのキュウリは問題なく生長し収穫できますよ。

病気に強いキュウリの種を使う

今年もアタリヤさんの「強健夏秋きゅうり」の種を使いました。キュウリは栽培中も病気に罹りやすく特に多いのがうどん粉病です。うどん粉病とはカビの一種でキュウリだけでなくさまざまな植物に伝染します。特にキュウリはうどん粉病に罹り易いと感じています。症状は、初めは葉っぱに白い斑点が出来ていずれは葉っぱ全体が白くカビて最終的に枯れてしまいます。

「強健夏秋きゅうり」の種を使うのはうどん粉病に対して耐性があるからです。耐病性のあると書かれているキュウリ以外でもうどん粉病を発症しにくい「四葉キュウリ」を栽培したことがあります。四葉(スーヨー)キュウリとは漬物に向いている若干大きめのキュウリで生でも糠漬けでも美味しく食べることができるキュウリです。イボイボが大きく漬物に向いています。

 

 

以前、買ってきた普通のキュウリの苗はうどん粉病に罹ってしまい残念なことになった経験がありそれ以来病気に罹りにくい種類のキュウリを選んで栽培しています。キュウリにだけでなくウリの仲間はうどん粉病に罹る傾向が強いです。栽培する時期も夏や梅雨時なのでカビの一種であるうどん粉病は避け難い病気だと感じています。栽培している植物が病気に罹ってしまいその病気が伝染するとなるとあまり良い気持ちもしませんよね。

キュウリにも沢山の種類がありますのでご自分の作りやすい種類を種からチョイスするとキュウリ栽培はもっと楽しくなりますよ。

キュウリの3期作について

タイトルにもあるキュウリの3期作ですが3期作と言っても難しいことはありません。キュウリの種を購入して少しずつ時期をずらして種を蒔くだけです。ずらす時期も一週間から10日ほどで充分です。また同じ種でも生長の個体差がありますので大きめの黒ポットを使って種を蒔きます。大きめのポットを使うのはキュウリは生長期にもしっかりと水分を与えることが必要なのと大人の葉っぱが5枚ほど着くまで栽培をするためにはできるだけ大きめのポットの方が有効だからです。種はひとつのポットに1個で充分で同じ時期に欲しい苗の数だけ種を蒔きましょう。

キュウリの種の袋の裏には発芽率85%と書かれていますがほぼ100%発芽しますので心配な方はひとつ多く蒔いておけば欲しいだけの苗を手に入れることができます。昨年の種は中国産でしたが今年の種はインド産に変わっていました。コロナの影響でしょうか。

種を蒔いてから一週間くらいで発芽しました。同じ日に蒔いても個体差があります。

キュウリの種の難点は同じ日に種を蒔いても同じように生長しないことです。先程も書きましたが個体差があるからですがあまり気にしなくても定植をする頃には生長度合いは揃ってきます。

発芽後一週間目です個体差があります。

更に一週間経過しています。通常なら育ちの悪い苗は廃棄なのですがそのまま様子を見て育てます。段階を分けて育てたいので同じに育たなくても良いわけです。

キュウリは大きな葉っぱが5枚ほどになったら畑やプランターに定植しましょう。畑の場合でもプランターでも元肥は化成肥料のマグアンプkを使っています。

今年は比較的害虫の少ないベランダでキュウリの苗を育てていましたが一枚の葉っぱがエカキムシに食害されていました。結構食われてしまったため定植のタイミングで切り落としました。

若いキュウリ苗と老いたキュウリの苗

なんでもそうですが時間が経てば弱ってきます。キュウリの苗も最初に実るキュウリはとても美味しいものです。だからと言ってお手入れ次第で良くも悪くもなるのが家庭菜園の楽しいところなので段階的にずらして種まきしたキュウリ栽培を体験してみてください。

場所があれば畑での栽培がおすすめです。プランターですと水切れなどを起こしやすいからです。またキュウリ自体がほとんど水でできています。なんと95%が水分なのでしっかり給水できる地植えが合っています。どうしてもプランターでと考えている場合は朝晩の水やりとプランターをコンクリートの地面に直接置くことは避けましょう。

家庭菜園のキュウリ3期作は、上手くすれば美味しいキュウリを長い期間しっかりと楽しめますよ。

キュウリの害虫・ウリハムシ

キュウリには天敵がいます。それは赤茶色い体をした甲虫の「ウリハムシ」です。テントウムシくらいの大きさで若干細長くした感じの虫で空を飛び回ります。主にキュウリの若い葉を食害します。食べるものが無くなるとキュウリの実自体も食害するので侮れません。

農薬を使うのは避けたいので毎年見かけると捕殺しています。8月のお盆過ぎくらいから活動が活発になります。葉に赤茶色の甲虫がいたらバケツに水を入れて水の中に落とし捕殺するかペットボトルを使って捕獲するなどの対応が必要です。

 

 

私はウリハムシに対して薬剤を使ったことがないのですが、通常の家庭菜園用のスプレーなどでは退治は出来ないのではないかと考えています。甲虫は意外と強く素早く飛ぶので厄介です。

赤いネットを使うなどさまざまな方法が言われていますが生長したキュウリはかなり大きいので全体をカバーすることは難しいかと感じています。ただ、夕方になるとウリハムシの動きは鈍くなるので虫取り網などがあれば捕殺は意外と簡単にできます。でも何処からともなく飛んでくる虫なのでいたちごっこ的な感じはします。

ウリハムシに対しては打つ手なしって感じもしますが葉を食う害虫なのでキュウリ自体の葉を大切にしっかりと育てればウリハムシの被害も少なくて済むはずです。

キュウリの栄養と歴史

キュウリの栄養は緑色の皮の部分にベータカロテンが豊富でビタミンCやカルシウム、カリウムが緑黄色野菜の中では高い方でです。あまり栄養豊富とは言えませんが、夏の野菜のキュウリは暑さに疲れた体を癒し水分補給になるという利点があります。

冬にもキュウリは売られていますが冬のキュウリと夏のキュウリでは栄養価に差があり夏の方が断然栄養価が高いです。暑い日にキュウリに味噌をつけて食べるのは美味しいですよね。自分の菜園で収穫したキュウリは尚更美味しいでしょう。

キュウリの歴史的にはインドが原産で日本にはさまざまなルートで伝搬しました。江戸時代には完熟した黄色いキュウリが食されており甘みもなくあまり人気ではなかった野菜です。しかし明治以降品種改良が進んで現在の未熟な緑色の実を食べる習慣ができました。

キュウリが曲がってしまう原因

キュウリ栽培で気になることはキュウリが曲がってしまうという問題があります。軽く曲がるくらいならご愛嬌ですが酷い場合はつの字に折れ曲がってしまうこともありますよね。何故キュウリは曲がってしまうのでしょう。一般的には水分の不足が原因です。たまにキュウリのネットに引っかかって曲がってしまうこともあります。

プランターで栽培する場合は特に水やりに注意しましょう。また畑での栽培でもあまりに晴れの日が続く場合は朝のうちに水やりを済ませておきましょう。どのような植物の場合でも同じですが夕方雨が降る予報だからとか小雨が降りそうなど予報を当てにして水やりを怠ると植物がダメージを受けて弱ってしまう可能性が高いので充分注意しましょう。

現在のキュウリ

定植が終わって生長を待っている段階です。これから徐々に生長が進んで開花結実していくことでしょう。生長の記録は随時更新していきますね。ぜひ、ブックマークしてお楽しみください。

引き続きキュウリの3期作栽培をよろしくお願いいたします。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます香♡


 

 

この記事の関連記事をあわせてお読みください

トマト連作障害と7月の異常気象に勝つ!土壌改良法と畑づくり

不織布マスクを洗い消費量を抑える2ステップ安全簡単洗濯術

花壇と家庭菜園・野良ネコ糞尿被害は確実な2つの対策で解決

キュウリ露地栽培は3月に種まき、苗は温床栽培で6月に初収穫。

簡単・連作障害回避3ステップ経費ゼロのアカツメクサ緑肥法

畑の土3ステップでリフレッシュ!連作障害回避の落葉堆肥作り

パプリカを食べた種から栽培・3つのポイントを抑え簡単収穫

夏野菜・連作障害を避け収穫量を増やす。10月の庭土と培養土の再生法。

実録ニンニク栽培・10月に植付ける手間なし家庭菜園でニンニク!

春ジャガイモ栽培の害虫・カンタン3のポイントで完璧退治。

 

★コメントをお書きいただく前に★

いつもサンカウントをお読みいただきましてありがとうございます。

コメントをお寄せいただく場合は必ず本名ではなくハンドルネームなどをお使いください。

本名を書いてしまわれますとインターネットの検索に名前が出てしまいます。

こちらからは判断がつきにくく修正が出来ない場合がございます。

コメントを書く前に各自ご確認をお願いいたします。

実生キュウリ露地栽培は3月に種まき、苗は温床栽培で6月に初収穫。

家庭菜園で美味しいキュウリ栽培

畑もプランターも、苗は温床で育てて露地定植


露地栽培でキュウリを収穫のご紹介です。簡単に収穫して夏の食卓にキュウリで彩ることが出来ますよ。キュウリの旬は言わずと知れた夏ですよね。しかし、種まきは春3月です。寒い時季に温床で苗を育てしっかりとした苗を定植しました。

 

 

キュウリの栽培の方法は苗を買って来る方法と種を撒いて発芽させ苗を作る方法のふたつがあります。畑でもプランターでも楽しめるキュウリの露地栽培をご紹介します。露地栽培とは温室ではなく普通に空の下で栽培する方法です。

私は、毎年種を撒いて苗を作り露地キュウリを栽培します。キュウリの苗を購入して行うことも可能ですが、種から芽が出る瞬間の喜びはひとしおです。私は発芽する瞬間が楽しみたくて毎年種からキュウリを育てています。

今年も張り切って春に種まきをしました。今年が例年と違うところは3月の半ばに種を撒いて自作の温床を使い早めに発芽させたことです。早めに発芽させることで苗の生長を早くして梅雨に入る前に定植したかったのです。

今年初めての試みですがキュウリもトマト、ピーマンを自分で作った温床で発芽させてみました。温床と言っても暖房器具を使うのではなく徐々に強くなる日差しを使い大きめのプランターに使い古しの培養土を入れて100円ショップの透明なビニール製のテーブルクロスをしっかり掛けたものです。

園芸用の支柱を組んでビニールのテーブルクロスを掛けてしっかり洗濯バサミで下の部分を密封するだけです。

陽当たりの良い場所におけば温かい空気と適度な湿度で、発芽が促進されるのです。一週間くらいでキュウリは発芽します。意外な速さに驚きました。私もこの方法は初めてなので気がつくことが多くありました。

この温床は、普段は冬にリーフレタスを作っている温床です。この温床があれば冬にいつでも摘みたてのリーフレタスを食べることが出来ます。

陽があたり温かいので冬でも新鮮な葉物野菜が食べられるのです。その温床を春に使いキュウリやトマト、ピーマンの種を発芽させたのです。

 

 

温床の良いところは頻繁に水やりをしなくても大丈夫なことです。また、春から活躍する害虫から発芽したばかりの新芽を守ることが出来ることです。

暖かくなると、いち早く出てくるのがナメクジの類です。このナメクジカタツムリを寄せ付けないので温床を使うと楽に発芽させて、ある程度の大きさまで育てることが出来ます。

また、今年のように春が行ったり来たりし寒暖差が大きい年は、急激な寒さで小さな苗は枯れることがあります。この温床で育てていれば、急激に気温が下がり寒風が吹いても大丈夫なのです。

毎年栽培することでどんどんスキルアップできます

今年の課題は昨年の反省を踏まえ早めの種まきと畑の土作りの着手です。昨年は花粉症が持病の気管支喘息を悪化させて息苦しく作業が出来ませんでした。

今年は、新薬を使い気管支喘息の症状がほぼ治まっています。なので早いうちから苗作りと畑の準備に着手出来ました。

花粉症の鼻水の症状があるものの農作業に支障なく動くことが出来ました。しかし、ティッシュがないと辛い状態でした。

気管支喘息の新薬にご興味がある方はこちらへ

種まきや畑の準備の時季に野外作業が出来ないのは本当に困りますよね。花粉症はイヤです。毎年早めにしっかり農作業が出来るようにしたいものです。

苗を温床で育て暖かくなってから露地に出す

キュウリの苗は、二葉が出て本葉が4枚~5枚くらいに生長したら温床から出します。外気温もだいぶ暖かくなりました。若干寒暖差がありますが問題はなさそうです。

ただし、空気の乾燥が気になります。注意しながら温床から出すことにしました。写真はトマトの苗と一緒に写っています。丸い葉がキュウリの苗です。

温床からキュウリの苗を出したのは、5月の初旬になります。約60日ほど入っていた温床からキュウリの苗がおもてに出ます。しっかりしているしかなり良い出来ですので大丈夫でしょう。

しっかりしているとは言え植物は環境の変化に敏感なので注意して温床から出しましょう。一旦、直接外気に触れないように要らない水槽に入れて様子を見ました。

温床から出し乾燥を防ぎながら外気に慣らす

この水槽はリサイクルショップで安く購入しました。ただし、水を入れると漏れ出ます。既に水槽ではないですが園芸に役立ちます。ちょっとしたアイディアで園芸作業が楽しくなります。

普通にやってもなかなか旨く行かないとついついイヤになりますが、そのダメな状況を分析することで来年はもっと美味しいキュウリが沢山収穫が出来ると思いますよ。

キュウリの苗に肥料をあげて暫くポットのまま露地栽培をします。まず、もう少し大きくなるまでこのまま育てます。小さな花芽が着き始めたら定植の合図です。合図が出たら畑やプランターに植えましょう。

通常買って来た苗は、温室で育てて出荷されるので露地栽培で発芽させるより早く生長します。でも、寒暖差が大きい年は買ってから枯れてしまうこともあるので要注意です。

キュウリの接ぎ木苗のメリット

園芸店で売っているキュウリの苗は、安いものは種からのままです。中には接ぎ木苗と言ってカボチャなどの台木にキュウリの苗を接ぎ木した苗があります。

接ぎ木苗を使うメリットは、病気や害虫に強くなることと連作障害がなく沢山収穫が出来るところにあります。

この接ぎ木苗のデメリットは普通の苗より高価と言うことです。畑が狭く植え場所を変えられないなどの問題がある場合は利用すると良いでしょう。

 

 

この接ぎ木苗は自作も出来るのですが失敗すると出遅れてしまうので初心者の方には購入することをおすすめします。

しっかり苗が育つまで畑を耕す

その間に畑を準備しましょう。既に耕して苦土石灰を撒いてある畑ですが、一緒に育てるトマトの畑も準備中です。トマトの畑は、今年はぎりぎりまで土づくりをしています。

昨年出遅れてまったくダメでした。今年は腐葉土を八割入れて鶏糞で肥やした新しい土を作りました。キュウリとトマトどちらかと言うと土作りはトマトの方が手がかかります。

プランター栽培であれば大きめのプランターとたっぷりの培養土そして元肥の化成肥料を用意しましょう。

畑の方は、土に苦土石灰を二回に分けて入れています。また、元肥として化成肥料完熟の鶏糞を使いました。鶏糞が効力を発揮するのは30日後くらいです。

キュウリの畑の準備

土に元肥を入れたらしっかり混ぜて耕します。結構な力仕事なので毎回筋肉痛になり大変です。無理をしないように行いましょう。春や冬の作業はあまり気温が上がりません。しかし、畑の土を耕す作業は意外と体力を使いますし涼しくても汗をかくので水分補給をしながら行いましょう。

私も結構疲れて良い運動になりました。しっかり耕してキュウリ栽培を成功させましょう。

畑以外の栽培では大きめのプランターを用意

キュウリは出来れば畑で栽培した方が沢山収穫出来ます。しかし、畑がない場合はプランターで栽培することも可能です。プランター栽培の場合は必ず大きめの野菜用のプランターを用意しましょう。また、鉢を使う場合は10号以上で深い鉢を用意します。

どちらの場合も培養土をたっぷり入れて苗を植えます。培養土は高価なものは必要ありません。ただし使い回しの培養土ではなく新しいものを買ってください。はじめに入れるものは培養土とあれば腐葉土です。

元肥は培養土に入っていることが多いですので培養土の説明書をよく読んで肥料を追加するなりします。肥料を追加する場合は化成肥料で良いです。ベランダで栽培する場合は出来るだけ化成肥料を使うことをおすすめします。

天然素材の肥料の完熟の油カス鶏糞牛糞堆肥などは、完熟しているものの多少の臭いがあります。またコバエなどが飛来することもあるので避けた方が良いです。

培養土の用意が出来たら苗の根鉢を壊さないように逆さまにして取り出し植え穴に植えるだけです。ポット苗の状態で既に蔓が出ていると思います。出来るだけ早めに仮の支柱を立てておくと強風で倒れる心配がありません。

 

 

また、プランター栽培の場合は水涸れに注意が必要です。毎日夕方か朝にたっぷりと水をあげましょう。その時、葉に水がかからないように注意しましょう。

梅雨の前は意外と気温が高くなり乾燥もします。水が直ぐに涸れるので時間を決めてしっかりと水をあげましょう。ご存じの通りキュウリはほとんど水分です。水がないとキュウリの実が曲がってしまいます。

私は、ほとんど畑でキュウリを栽培します

我が家の畑は今年で10年目くらいになります。毎年毎年いろいろな作物を作ってきました。一番多いのがキュウリだと思います。夏に行うキュウリ栽培ではビニール黒マルチをすれば雑草除けになります。

また、雨が降った場合に葉の裏に泥が跳ねないので病気の予防にもなります。一番の目的は、土を空気から遮断して土の中の水分を維持することです。

また、夏になると現れるコガネムシの成虫が産卵するのを防ぐことが出来ます。畑の場合は必ず黒のビニールマルチを使用しましょう。100円ショップで購入できます。購入する際は穴が空いていない物を選びます。穴のない黒いマルチシートが良いです。

マルチシートを使えば大きくなったキュウリには水やりはほぼ不要です。異常気象の場合は別ですが、たまに雨が降ると言う環境ならほとんど水はあげなくても大丈夫です。土地柄土壌環境にもよりますので土を良く観察して工夫しましょう。

畑では、さまざまな植物を育てることが可能

キュウリ以外でもメロン小玉スイカも栽培が出来ます。あまり甘く出来なくても果物はワクワクします。ただしスイカなどは土の中の養分を沢山使うので連作は避けなければなりません。

夏野菜のキュウリであればしっかり耕せば毎年でも収穫が可能です。出来るだけ新しい腐葉土を入れたり油カスや鶏糞、牛糞堆肥などを畑に入れて土を肥やしましょう。

キュウリは安定的に沢山収穫できる栽培コストが掛からない経済的な野菜です。朝収穫して直ぐに食べることが出来るのは家庭菜園の特権です。また味も非常に良く夏の食卓が楽しくなると思います。

家で栽培したキュウリは新鮮なので買って来たキュウリにはない味わいがあります。八百屋さんで買うキュウリは最低でも3日経っています。かなり時間差がありますよね。一品でも美味しいおかずが増えるのは嬉しいですし夏バテ熱中症にも良い野菜です。

追肥などは葉の色艶などを見ながらしましょう

キュウリにはあまり肥料は要らないと思いますが、葉の様子を見ながら液肥や追肥をしましょう。まず、初収穫した後にどんどん大きくなるのでネットの準備をしながら様子を見ましょう。

肥料のやり過ぎは植物にとって返ってよくない場合もあるので緩行性の化成肥料が簡単で良いと思います。私はマグアンプkを使っています。

今回は、種まきから苗作り定植そして初収穫までの記事を書いています。同時進行で畑ではキュウリが育っています。

 

 

未だ小さい状態ですが既に雌花が咲き蔓がでてキュウリの匂いがします。黄色い花が可愛いですよ。

6月の初旬には初収穫をしました

定植から二週間くらいでかなり大きくなります。気がつくと葉に隠れて小さなキュウリが成っていました。キュウリの苗自体は未だ小さいですがまず苗を育てるために既に成っている小さいキュウリを収穫してしまいました。

今年の初収穫です。梅雨が本格的になる頃には苗も育ち沢山のキュウリが成ります。小さいものは間引き先に食べちゃいましょう。

雌花と雄花が咲けば何もしなくてもキュウリは結実します。他のウリ科の植物とくらべてキュウリは受粉がしやすいです。人工授粉などの心配もほとんどなくほったらかしで実が成ります。

暑い時季なので水やりも人工授粉もせずに収穫出来るのは嬉しいです。特に水不足であったりすると花や植物にあげる水の確保も考えないとなりません。雨水を溜める大きい容器なども用意してありますが雨自体が降らないと水を溜めることも出来ません。

キュウリの害虫について

最後になりましたが植え付け直後に出現する害虫は「ウリハムシ」です。ウリハムシとは名前の通りウリ科植物の葉や花を食害する甲虫です。色はオレンジ色で羽根があり飛びます。キュウリを植えるとどこからかやって来ます。かなり手強いですが家庭菜園なので農薬は使用したくないですよね。

みつけて捕殺するしかなく一匹ずつ捕殺します。キュウリの葉についてやわらかい葉を食い荒らし昼間は飛んで逃げて行きます。

そして人がいなくなるとまた来ます。兎に角一旦来るとかなりしつこいのです。

ウリハムシは夕方になると動きが鈍くなるのでペットボトルなどに水を入れて一匹ずつ捕殺する方法が楽です。触ると葉からコロンと落ちるのでその習性を利用して水の入ったバケツやペットボトルに落とし入れるのです。

バケツだと逃げやすいので洗剤やオルトランを少し混ぜておくと良いです。でもなんでも虫はイヤですよね。

でもウリハムシを放置するとどんどん食害されて小さな花芽や実も食い荒らすので要注意です。また、枯れてしまった葉を放置するとナメクジカタツムリがやってきて花芽を食害します。

上の写真は、現在のキュウリたちです。かなり大きく育ちました。梅雨入りして気温が下がり動きが鈍いです。ネットも設置していよいよ本格的な収穫シーズンが始まりました。

キュウリの葉が茶色く枯れた場合は直ぐに掃除をして枯れ葉を残さないようにしましょう。このまま梅雨明けまでどんどんキュウリの苗は、生長を続け雨が多くなると立派なキュウリが沢山成ります。

成ったキュウリは出来るだけ朝の早い時間に収穫しておくことをおすすめします。直ぐに大きくなるのでちょっと早いかなくらいで収穫した方が美味しいです。キュウリは一日で一気に巨大化します。

葉っぱに隠れているものを見逃さないように収穫をしましょう。いかがですか?あなたも旬のキュウリを露地栽培してみませんか?本当に美味しいですよ。

また、今回ご紹介した温床栽培もいろいろな工夫でさまざまな野菜を無農薬で栽培出来ます。冬でも、虫に喰われやすい葉物野菜も簡単に虫に喰われずに栽培が可能です。

ぜひ、あなたのアイディアで工夫してみてください。

今回も長文をお読み頂きましてありがとうございます。♡香


この記事には関連記事をあわせてお読みください

簡単・連作障害回避3ステップ経費ゼロのアカツメクサ緑肥法

確実に発芽を狙うショウガ栽培3つの秘訣・プランターで大収穫する方法

プランターにショウガを植えるだけ カンタンに発芽するショウガ植え付けの秘訣をご紹介。 家のプランターでショウガ …

続きを読む


 

 

 

★コメントをお書きいただく前に★

いつもサンカウントをお読みいただきましてありがとうございます。

コメントをお寄せいただく場合は必ず本名ではなくハンドルネームなどをお使いください。

本名を書いてしまわれますとインターネットの検索に名前が出てしまいます。

こちらからは判断がつきにくく修正が出来ない場合がございます。

コメントを書く前に各自ご確認をお願いいたします。