家庭菜園のキウイフルーツ満開
芳しい甘酸っぱい香りの庭にミツバチが飛来
家庭菜園のキウイフルーツを庭で栽培しています。三年前に苗木を購入して定植したものです。5月の初旬から開花を始めたキウイフルーがいよいよ満開になりミツバチが沢山飛来しましたので記事にまとめました。
我が家のキウイフルーツはメスの苗木はゴールデンキングと言う種類で、このメスにマッチングさせて一緒に購入したオスの苗木は孫悟空と言う種類のゴールドキウイフルーツです。土壌改良から定植そして満開の開花から結実までをご紹介します。
キウイフルーツの実を成らせ収穫するには、雌の木と雄の木が要ります。なおかつ同時期に開花する必要があります。ですからキウイフルーツを栽培し、実を収穫するためにはメスの苗木とオスの苗木をマッチングして相性の良い苗木を選定することがポイントになります。
売り場でしっかり確認して購入しましょう。我が家のキウイフルーツは、ホームセンターで推奨する種類をマッチングして購入しましたので開花の時期がピッタリです。
昨年は一部に開花がありふたつのキウイフルーツを収穫しました。下の写真二点は昨年の結実の様子です。気がつかないうちに実が着きました。
今年は木全体が花にあふれ芳しい香りを放っています。とても芳しく甘酸っぱく柔らかく穏やかな香りです。
私の庭に始めて地植えしたフルーツがこのゴールデンキウイのご夫婦です。以前の家では白桃の種を埋めたら黄色い桃がなった経験があり家庭菜園で果樹栽培をまたやりたいと思っていました。
以前栽培した実生の白桃は食べた桃があまりに美味しくて庭の片隅に種を埋めたら発芽して大きくなり沢山の実がなりました。ただし親とは違う黄色い桃でした。親と色が違いました。でも味は良くとても美味しい桃でした。しかし桃の木は転居の関係で手放しました。
桃からキウイフルーツへ
もう一度、桃を育ててみようとも思いましたが庭の大きさや構造上キウイフルーツの方が良いかと考えゴールデンキウイの苗を購入しました。いろいろ調べてまず土壌改良から着手しました。
キウイフルーツは、水はけを好み水切れを嫌います。しかし、我が家の庭は粘土質なので庭の一部の土を全て取り除いて大きな穴を掘りそこに大量の腐葉土とピートモスを投入しました。
あわせて通常の培養土と鹿沼土、籾殻くん炭、苦土石灰を入れて、大掛かりな土壌改良をして栽培に踏み切りました。
植え穴を掘るだけでも結構大変でした。東京の東側に位置する場所なので軟弱な地盤です。もともと昔は水田だったようで登記簿謄本を遡るとここは、二世代前に畑の記載がありました。
水が湧き上がる土地柄でのキウイフルーツ栽培
水が豊富な土地なので昔は、農業が盛んで用水路が多くあったようです。我が家の前の公道の脇にも以前は、農業用の水路があったと近所の方からお聞きしました。
庭に穴を掘ると約1.2メートルの深さで水が出ます。掘り進むと普通の土の下は厚い粘土質があります。
この粘土質の層は約50センチほどで、その下は砂利と砂でいよいよ水が湧き出します。
この粘土は多分水田の名残だと思われます。粘土は捨てるには惜しいので掘り上げて乾燥して土壌改良の材料にします。
女手ひとつで一気に掘るのは非常に厳しく無理です。徐々に掘り少しずつ作業をして行こうと思いつつも夢中になり結構筋肉痛になりました。
土が粘土だと非常に密度が高く重たいのです。そして水が出れば更に大仕事です。
広さは約畳一枚半くらいのスペースです
広さは横は2メートルで縦は1.5メートルくらいで深さは1.5メートルです。かなり大きな穴となります。一旦、雨が降れば穴はふさがり水たまりになります。
この工事中にも大雨が降り大きな水たまりになりました。水を抜きながら作業を続けて最後に大量の腐葉土を投入しました。
腐葉土は自分で枯れ葉を集めて作った自家製の腐葉土です。土壌改良をする場合、範囲にもよりますが、とにかく大量の腐葉土が必要です。数年掛けて作った腐葉土を一気に投入しました。
この庭は前にも書いたように非常に粘土質が強いため地下の水脈のある部分まで掘り下げて粘土を取り除く必要があります。庭は約10坪なので全部を掘り返すには無理があります。
植えるものを考えながら徐々に土を作り直しています。既に三分の二くらいは土壌改良を終了しています。
定植場所の整備と工事・土壌改良
今回のキウイフルーツの定植場所は、これまで緑肥用植物のヒマワリ、マリーゴールド・アフリカントール、シロカラシを植えて来ました。また、その隣は腐葉土を作る腐葉土の穴でした。一部庭を作る際に出た石やコンクリート片の仮置き場でした。それらを全て移動して定植のための場所を作る作業を行いました。
下の写真は土壌改良後の定植場所で、大きい穴がメスの植え穴で小さい方がオスの植え穴です。
半分以上は、これまで良い土を作るための腐葉土作りの場所だったのです。しかし、残りは大きな石が沢山ありました。除けて他の場所に移したり割れそうなものは砕いて燃えないゴミに出しました。残った石は、庭造りのために使うことにしました。
全部を全部捨てるには私の力では無理です。重くて持ち上がりません。このような作業をしてやっと場所を確保しました。我が家の庭は土壌改良なくして植物は育たないのです。
定植場所を決めて苗木を植える
植えたのは三年前です。はじめは細く一本しかありませんでした。買ってきて暫くポットに植えたまま水やりだけをしていました。定植時期は秋です。
下の写真は定植時の写真です。腐葉土に籾殻くん炭と元肥はマグアンプkを使いました。大きい鉢を使って植え穴を作りました。
土壌改良した植え穴にプランター用の培養土を入れて植えました。最後にコガネムシの産卵を防ぐためにウッドバーグを入れました。はじめはこのように非常に小さいものでした。
定植してから暫くは水やりを続けて毎日様子を見ます。根が伸びてしっかり根付くまで水はけの良い場所は逆に乾き易く水涸れを起こします。
この場所は、地下に水脈があるので夜中になると水が蒸気となって水分が上がってきます。大きくなればほとんど水やりの心配はなくなります。
土壌改良の必要な場合
植物を直に植える場合は、その植物の好みと土地柄により土壌改良が必要です。土壌改良は、時間が掛かり手間もお金も掛かります。趣味で行う場合は出来るだけ自分の手で全てを行いたいですよね。
どのようなことも、少しずつ丁寧に行うと自然と愛着が湧くものです。秋から冬に枯れ葉を集めて腐葉土を作ります。枯れ葉と米ぬかや油カスを混ぜて作ります。
下の写真は腐葉土の作り方です。穴に要らないビニールを敷いて枯れ葉を入れて米ぬかを播き石灰を入れサンドイッチのように重ねて行き長靴を履いて足で踏み圧縮して行くと良いでしょう。
最後は米ぬかで終わり水を掛けビニールシートでしっかり覆います。乾燥しないようにたまに水を掛けて落ち葉で腐葉土を作ります。穴の底はビニールは不要で私はネットを入れておきました。
また自分で食べた野菜などの皮や果物の皮などを穴を作ってどんどん埋めて行きます。
埋めるものは植物だけが良いです。害虫や塩害を避けるため調味料を使った料理の残飯や魚や肉類は避けましょう。
埋めたら土を掛けてシートで覆えは飛ぶ虫はほとんど来ません。土の中のミミズや土壌菌が分解してくれます。
私の場合は、トウモロコシやバナナ、クリ、リンゴなど食べた果物の皮などをどんどん穴に入れて行きました。
秋から冬に掛けては、落ち葉を拾い集めて腐葉土を作りました。公園などをボランティアでお掃除をして枯れ葉をもらうのです。東京だと枯れ葉に混ざってゴミが多く捨ててあります。
ゴミはゴミ箱に入れて枯れ葉だけを集めて来ます。腐葉土を購入しても良いですが広い場所や土壌改良となるとかなりの出費になります。ご予算に合わせて行いましょう。
手間が掛かっても嬉しい開花
下の写真は昨年の開花の様子です。昨年は二回目の開花で今年より花数は少ないけれどちゃんと花が咲きました。
実がなることはまったくの想定外でしたので花を見て満足していました。しかし初収穫で2個収穫できました。
今年も何気なく開花しそうだと感じてはいました。そして蕾が出来ているのも知っていました「やけに丸い蕾があるなぁ~」と思っていました。細かい割に呑気な性分なのであまり気にしていませんでした。
はじめ花が咲いたのを見たのは一週間くらい前でした。写メを撮って友人に送りました。そして、先日何気なく下を向いて雑草を刈っていました。
何かの羽音がしていました。蚊だと思い警戒してふと上を見上げたらキウイフルーツが満開になっていてミツバチが大量にやって来ていました。
なんとも凄い光景です。沢山のミツバチが飛来して満開のキウイフルーツの花を受粉させています。
飛び回り忙しそうで私がiPhoneを近づけてもまったく動じません。シャッターの音がしても何喰わぬ顔?顔はわかりませんがキウイフルーツの花の蜜に夢中なのです。
大きな葉を広げるキウイフルーツは、葉の下に垂れるように花を咲かせます。下を向いた花は雌花と雄花が沢山咲いてミツバチが飛び回っていたのです。
気づくと芳しい甘酢っぱい香りに包まれて
何かいい匂いがしていたのですが、まさにキウイフルーツの花の香りでした。何か匂うと感じつつ柔らかな香りなので気になりませんでした。ミツバチの羽音がその存在を知らせてくれました。
ミツバチを良く見るとミツバチの足には「花粉の玉」ピポーレンがついています。ピポーレンとは、ミツバチが自分の唾液で丸めた花粉を足にくくり着けて運ぶ花粉の玉のことです。
本物のピポーレンを着けたミツバチを間近で見るのは初めてだったのでとても興奮しました。赤い矢印で指しているのがミツバチの足につけられたピポーレンです。
それも今まで写真で見た黄色いピポーレンではなくクリーム色のピポーレンなのです。まさにキウイフルーツの花の花粉の色です。花の中に頭を入れて夢中で飛び回って可愛い光景でした。
未だ棚がないキウイフルーツの木
我が家のキウイフルーツの木にはまだ棚がないので雌花が垂れ下がってしまっていました。
急遽丈夫な紐を使って雌花を支えるラインを作ったばかりでした。その時は、まだ蕾ばかりだったのでこのように沢山花が咲くとは思いもよりませんでした。
昨年までは、春になると一気に新芽が出てかなりご近所迷惑な勢いでした。キウイフルーツは樹勢が強く根付くと一気に大きくなります。私の考えが甘く壁の近くに植えてしまったため、隣の家の方まで広がっていて他人の家に絡みつく勢いでした。
特に雄の勢いが凄く新芽を大量に選定しました。早めに棚を作る計画を立てないとなりませんね。
今年は新芽より花に勢いがある
このキウイフルーツの木は三年目なので木が熟し多くの花を咲かせているのだと思います。これまでの木を熟すから繁殖に切り替わっているように感じます。ミツバチのお陰で既に小さな実が着き始まりました。
元肥をしっかり入れてあるので勢いはとまりません。しかし、今年のこの開花の量は多いです。そして受粉をして実が着き始めています。不思議な光景ですね。
6月に追肥作業をしたいと考えています。その時には記録を取って記事にしたいと思います。お楽しみにしてくださいね。
キウイフルーツの葉の裏に害虫を発見
害虫はコナジラミと思われます。早速、対策を考え水で薄めたフロッシュ(洗剤)を葉の裏に霧吹きで撒いてみました。
一応、家庭菜園用の殺虫剤をお店に見に行きましたが主な成分が界面活性剤だったので自然に優しいフロッシュなら良いと思い洗剤を使うことにしました。
コナジラミは白い羽根のある虫で葉の養分を吸います。通常水に弱く濡れることを嫌います。葉に散水するのが良いのですが、水道から遠いので霧吹きで洗剤を水で薄めたもので実験していました。
コナジラミが居た葉の裏に霧吹きでたっぷり水で薄めた洗剤を噴霧すると飛んで逃げます。また羽根が濡れて飛べないものが水と一緒に落ちました。
次の日に確認すると洗剤の水を掛けた葉には虫が居なくなっていました。葉っぱに変化はありません。どうやらこの方法は効きそうです。暫く続けてみることにします。
葉の裏に雨が当たらないので害虫が来る
キウイフルーツは葉が大きくこんもりと全体が大きくなるので葉が茂ると雨が当たりません。また、風通しも悪くなり、下の方の葉の裏側に害虫がつきやすいのだと思います。飛び回るし気持ちが悪いので下葉の部分だけでも洗剤水を暫く散布することにしました。
コナジラミは、葉の裏に着く害虫で光が当たることを嫌うので早速銀色のシートをキウイフルーツの木の下に敷いてみました。旨く駆除出来ると良いのですが農薬は使いたくないので見たら駆除するしか無いようです。
今回も葉の裏に卵があるのを発見しました。植物を観察して害虫の被害を最小限に防ぐには産み付けられた卵を見つけて始末するのが手っ取り早いです。どうしても下や葉の裏に虫がつきます。良く見て被害が拡大する前に駆除出来るようにしましょう。
秘密の花園のキウイフルーツ
今年はいったい幾つのキウイフルーツ実が成るのか楽しみです。しかし、昨年の秋にはほとんど世話が出来ず肥料もあげていません。今年はしっかり世話をしたいと考えています。
ひとりでコツコツと作業をしています。しかし実際はひとりではなく無数の益虫が一緒になって植物を育んでいると感じることが出来ました。
キウイフルーツほど大きくなると人工授粉をするつもりでも、なかなか旨く出来ません。でも気がつくとミツバチが沢山飛来して作業をしてくれていました。
満開の花を見ることも素晴らしい体験ですが、それ以上に小さな仲間がお手伝いをしてくれるのは凄く嬉しい光景です。なんだかとても良いものを見させてもらった気持ちになりました。
益虫の他に害虫も来ます。しかし出来るだけ農薬を使わない栽培を続けたいと思います。
沢山実がなると良いのですがどうでしょう?まだまだ小さいキウイフルーツの木です。次回をお楽しみにしてくださいね。キウイフルーツの香る庭にて撮影をしました。
追記:もう少しオスとメスの苗木を離して植えれば良かったと反省しています。どちらの苗木も元気に生長していますが、やはりオスの木は凄い勢いで生長します。剪定などは冬の間に行うのが良いと思います。
今回は、ここまでとさせて頂きます。今回も長文をお読み頂きありがとうございます。香♡
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