
水分不足や、冷え、ストレスで起る膀胱炎。
意外に多い夏の発症と原因。出したいのに出ない。
女性に多い膀胱炎。多いのには訳があります。膀胱と尿道との距離が近いからです。そのため大腸菌などの膀胱炎の原因菌が、侵入しやすいのです。
また、女性特有の体質冷え症などが免疫力を弱らせます。免疫力の低下は、菌の侵入を許し膀胱炎の要因となります。
冷えという言葉から、冬に罹りやすい膀胱炎のイメージです。しかし、夏場も膀胱炎には注意が必要です。
冷房の効いた部屋に長時間いて身体が冷えたり、暑さ多くの汗をかくことで体内の水分が減少し尿の量が減ります。尿の量が減れば当然トイレに行く回数が減りますよね。
体内の水分が減って膀胱に古い尿がいつまでも留まっていると膀胱内にバイ菌が増えて炎症が起るのです。尿道も尿が通らないことでバイ菌が増えやすくなります。膀胱炎は、冬場だけでなく夏でも要注意なのです。
膀胱炎の三大原因は、冷え、水分不足、ストレス・疲労。
①冬場に罹った経験者は、夏も要注意
膀胱炎なりやすい。それは、習慣的に水分摂取量が少ないなど水分を取らない生活習慣が身に付いてしまっていることです。
喉が渇いていなくてもこまめに水分を補給しましょう。水道水やミネラルウオーターが良いです。
体に溜まらず尿として素早く排出されます。真水は、浸透圧の関係で体に吸収されにくく尿として排出されやすいのです。飲む水の量は、一日2リットルが目安になります。
勿論、お茶やジュースを飲むことも良いです。併せて水やミネラルウオーターも飲みます。水分を多めに取ることが膀胱炎の予防になります。
②クランベリーは、膀胱炎に効果がある果実
購入出来れば、クランベリージュースがおすすめです。クランベリーには膀胱炎に効く、キナ酸と言う抗酸化力が強いポリフェノールの一種が多く含まれています。ブルーベリーの約二倍です。習慣的に飲むことで、膀胱炎を予防できるジュースなのです。
ただ、クランベリージュース自体が、日本では限られたお店にしかありません。大きいスーパーや、大型酒類販売店にある可能性があります。
しかし、膀胱炎の予防には、普段から飲み続けることが重要です。手に入れるのが難しい商品です。
③原因菌は、だいたいが大腸菌
女性の場合、外尿道口は、膣や、肛門に近いため抵抗力が落ちていると、膀胱に菌が侵入しやすい状況になります。
排便や性交渉など菌が尿道に侵入しやすいのです。体が冷えている場合や風邪を引いている時、ストレスで体力が落ちているなど菌が体に侵入し易い状態です。抵抗力が落ちているのです。
夏場と書きましたが梅雨時も体力が落ちる季節です。汗をかいているにも関わらず、水分補給が足りない状況に陥り易い季節です。朝晩の寒暖差で、風邪を引きやすいなども原因になります。
雨が降っているだけでも、ストレスですよね。汗自体も、ダラダラと言うよりは、じっとり長時間を掛けて出るため水分を失った感覚が鈍ります。
④免疫力を高める生活を心がける冷やさない
そんなに簡単に免疫力が高められるのだろうか?基本は、睡眠、食事、運動など規則正しい生活習慣が重要です。
また、時間を決めて水分を補給する習慣も大切です。10時にコップ一杯の水を飲む昼食の後にも水をコップ一杯飲むと言った習慣です。生活の中に、水を取る習慣を身に付けましょう。
⑤職場での冷房の効き過ぎにも要注意
大勢で同じフロアに居る場合、適温であっても冷え症になることが多いです。それは、事務仕事の場合座った状態が多いためです。
座ったまま、パソコンや机に向かって同じ姿勢を続ければ血流が滞り体が浮腫んで冷えます。同じ姿勢が体の巡りを悪くし膀胱炎の原因になるのです。
⑥時間を決めてトイレに行く習慣を
職場の雰囲気や職業によってなかなか出来ない場合もあると思います。しかし、1時間~2時間に一度トイレに行くことは業務中も許容の範囲です。トイレに行くことで気分転換にもなります。
また、したくなくてもトイレを見ると排尿感が現れます。刷り込まれている習慣を活かして、出来るだけ排尿回数を増やしましょう。出来れば、靴下をはきます。冷やすのはいけません。
夏場は、職場でもお水を出来るだけ飲むようにしましょう。常温が良いでしょう。カップについで飲めば、量も把握出来ますし、ペットボトルの容器から直に飲むよりも水自体に雑菌が増えることを阻止出来ます。
また常温で置いておくのですから、幾ら自分で飲むとしても注意が必要です。封を切った飲み物はその日のうちに飲み切りきりましょう。
⑦冷房で冷えた体は、湯船で良く温める
帰宅したら入浴は出来るだけ浴槽に入ります。ゆっくりとお風呂に入る習慣を身に付けましょう。膀胱炎を防ぐ為に、体を冷やさないことと、温めることで抵抗力を養うことが出来ます。
肩まで10分湯船に入るだけで体の中心まで温まります。でも、10分は意外に長いかも知れません。
10分が辛ければ5分を2回でも良いと思います。お気に入りの入浴剤を使えばリラックスも出来ますよね。ストレス、冷えがここで解決され膀胱炎のリスクが減ります。浴槽で温まることは、冷房による低体温症を防ぐことが出来ます。
⑧アパートなどでお湯に制限がある場合
どうしても、湯船に入ることが出来ないと言う場合もありますよね。そういった場合は100円ショップで売っている10リットルのバケツを利用しましょう。
シャワーを浴びるとき、立ったままでなく入浴用の椅子を使います。足をバケツに入れて足湯をしながら、頭や体を洗います。
髪を洗っているお湯が、バケツに溜まり足がお湯で温まります。足がお湯に浸かっていれば、髪を洗うと同時に足が温まり全身の血流が良くなります。
自然と体全体が温まり膀胱炎のリスクの回避になります。ゆっくりお湯で髪を流してからシャンプーすれば髪の健康にも良いです。
頭と首、足首を温めると全身の血流が良くなり体が温まるのです。自分の髪を流したお湯なら、足を浸けることに抵抗はありませんよね。
バケツで足湯をしながらシャワーで体を洗う。リーズナブルな方法です。その後に、体を洗えば、しっかりと体全体が温まります。
たかがバケツですが、シャワーだけを浴びるより体温が上昇して温まります。膀胱炎を予防するのに丁度良くお手軽に温まる足湯をしましょう。
⑨体温を高くキープして抵抗力をつけましょう
要は、血流に関係する部分を良く温めるのです。体全体が温まり抵抗力がつくと言うことです。首と言う名前の付く場所を温めると効果的です。
知らず知らずやっていることです。マフラーや手袋、レッグウォーマーなど。足首、首、手首などを温める。
肩にタオルを掛けてシャンプーすれば、肩も温まり肩こりの緩和にもなりますよね。
上手にお風呂を使い、冷えを取りましょう。また、湯上がりには、しっかり体を乾かしてから衣類を身に付けましょう。
寝る前にも、白湯などあまり冷たくない水分補給が良いでしょう。
冷蔵庫から、出しすこし時間をおいてからの飲み物でも良いです。
神経質にならず、多めに水分がとれることが重要なのです。
⑩排尿後、下腹部の痛みや残尿感がある症状
膀胱炎の疑いがあります。病院にすぐに行けない場合はたくさん水分を取って尿を出すようにしましょう。
排尿時に焼けるような痛みや、したいのに出ない残尿感は、膀胱炎の症状です。水道の水でも何でも良いです。水を飲みましょう。
そして、どんどんトイレに行きましょう。残尿感があり、酷い場合は尿に血液が混ざります。トイレに入った後は必ず確認しましょう。病院で説明がしやすいです。
血液が混ざっている、尿が濁っている場合は病院へ素早く行きましょう。痛みや残尿感が無くても、尿が濁る場合は、膀胱炎の前触れです。この場合も早めに病院で検査を受けましょう。
放置し過ぎると大きな病気の原因になります。膀胱炎の市販薬もありますが、検査が大事です。病院がやっている時間なら病院(内科)へ行きましょう。
病院が、閉まっている時間帯なら水を飲んで様子をみましょう。次の日も出血している場合は直ぐに病院へ行きましょう。膀胱炎ではない場合もあります。
通常の膀胱炎ならお腹の痛みなどツラい症状がお薬ですぐに良くなります。また我慢できないくらい痛い場合は救急外来を受診しましょう。我慢できない腹痛を放置すること自体が危険です。
⑪膀胱炎の症状は、季節の変わり目に多い?
いかがでしたでしょうか?寒い冬にだけ多い病気ではありません。冷房する夏にも多いのが膀胱炎です。季節の変わり目は水分を取るタイミングが変わります。
夏は熱中症を気にして水分を取ります。しかし涼しくなり、すっかり水分補給を忘れてしまう。すると膀胱炎に罹りやすくなります。
更に梅雨時も湿気でじっとりと汗をかくと、あまり汗をかいたという実感がなく水分補給が疎かになります。
私も何度か膀胱炎を経験しています。梅雨、真夏、真冬、秋口です。何故か、病院がお休みの時になります。
そうなると、どんどん水分を取るしかありません。頑張って水分をとり常備薬の疲労回復のビタミン剤を飲みます。
次の朝、回復せずに出血がある場合は、病院へ行きます。出血してしまうと抗生物質が必要なのです。膀胱や尿道に炎症が起きて出血している可能性が大きいからです。
膀胱という場所はおしっこの溜まる場所です。おしっこは言うまでもなく身体に不要な老廃物と水分で構成されています。膀胱は基本的にバイ菌が繁殖しやすい環境なのです。炎症が起きればしっかりと抗生剤を投与して治さなければ再発しやすいのも特徴です。
早めに病院に行けば、直ぐに楽になります。無理は禁物です。痛いのを我慢して辛い思いをするのは無駄ですし大切な臓器の腎臓にも悪い影響が出てしまいます。
⑫抗生剤ではないと菌が殺せない
膀胱炎用の市販薬もありますが出血がある場合は病院に行きましょう。菌が残ると膀胱炎がクセになる可能性があります。何度も繰り返すと大きな病気の引き金になりかねません。
出来るだけ病院で処方される抗生剤でしっかり菌を膀胱から追い出しましょう。処方薬で素早く治すことで膀胱から腎臓への菌の移行を阻止します。菌が腎臓に達してしまうと腎盂炎などの大きな病気に移行してしまう場合があります。
夏場は、暑いから冷えないと思わないようにしましょう。夏場こそ冷えを意識して膀胱炎から体を守りましょう。
膀胱炎かな?と思われる症状が出たら水分を多く取り刺激のある食事を避けましょう。また、お酒も控えましょうね。様子をみて病院で適切な処置を受けましょう。日頃から水分補給、体の冷え、疲れストレスを放置しないことが重要です。
怪しいなぁ〜と思ったら病院に行き膀胱炎の検査を受け早めに治療を始めましょう。
皆様のご健康をお祈りいたします。
長文をお読みいただきまして、ありがとうございます。 ♡香