花・挿し木

ビオラは冬の癒し植物・3ステップ間引きと挿し芽で簡単栽培

冬の庭を彩り潤すビオラを増やして楽しもう

カンタン挿すだけビオラ増殖栽培


寒い季節、冬の庭にはお花が少ないですよね。冬のどんよりした庭に明るい色の花を咲かせて暖かい気持ちを懐かせてくれるビオラを栽培してお庭を演出し癒されましょう。冬のビオラでヒーリング体験が出来ますよ。

 

 

冬の庭を暖かく演出でき寒さに強い花の代表といえはパンジーやビオラではないでしょうか。私はビオラの香りが好きで毎年苗を買っています。ビオラには心を癒し潤すヒーリング作用があると感じています。

花の少ない時期に冷たい風の中でも色鮮やかなビオラやパンジーの姿は心を和ませ元気を与えてくれます。ビオラとパンジーと書きましたがビオラとパンジーは兄弟のような花です。

パンジーとビオラは花の大きさの違いで区別されます。最近では非常に大きな花を持つ大輪種のパンジーやよく見ないと花姿のわからないほど小さなビオラなどさまざまな種類があります。

一般的な区別では花の大きさが5センチ以上のものがパンジーと言われています。ビオラとパンジーの違いは大きさで決まり特性としては開花期の長いパンジーに対してビオラの方が開花期が短いとされています。しかしパンジーよりもビオラの方が丈夫で育てやすいという特徴があります。

秋から栽培するビオラの魅力は、なんと言っても春になると沢山の花を着けてこんもりとした姿になることです。栽培の期間は、長く秋から冬を超えて初夏まで続けることが可能なのも魅力だと感じます。

一年草のイメージが定着しているパンジーやビオラの仲間ですが本来は多年草で涼しい地域では夏を越し数年単位で楽しむことも可能な植物です。ただ、東京ではここ数年の夏の猛暑で枯れてしまうことが多くなっていると感じています。涼しい地域での栽培なら簡単に夏を越すことも可能ですし、数年前に東京でも夏を越したことがあります。

長い季節栽培が楽しめ挿し芽も可能なビオラ

ビオラの特徴は、一般的に秋から冬そして春から初夏と意外と長い季節をわたり育てる楽しみを味わえる植物です。ビオラのように長期間楽しめる植物は少ないので購入したパンジーやビオラは大切に育てましょう。ポイントとしては時期に合ったお手入れが大切です。乾燥した時期には水やり。そして雨の多い時期には根腐れや葉の病気への気配りです。

購入したビオラの苗は、育てるだけでなくその苗から挿し芽をして増やすのも楽しいです。今回は、購入した一株のビオラを挿し芽で増やし栽培することを記事にまとめます。

 

 

秋に購入したビオラの一株をいくつかの苗に分ける作業をして増やします。買ってきた苗は中心の部分のほかに脇芽がいくつか出ています。特にまだ暖かい時期に購入した苗は脇芽が多く出ていると思います。実際私が購入したビオラにも脇芽が4つできていました。この脇芽を使って挿し芽を作ります。

ビオラの苗を購入する際のポイントは、苗の葉がぎゅっと詰まっていて大きな葉の下に小さな脇芽の予備軍ができているものを選ぶと良いでしょう。葉っぱが伸びすぎて黄色くなっているものや葉や茎がグラグラしているものは避けた方が良いでしょう。さらに中心の部分を取り巻く脇芽がしっかりと生長して蕾をつけていれば良い苗と言えるでしょう。

ビオラの挿し芽に挑戦

今シーズンは、いつも購入する黄色いビオラがなかったのでアプリコットのビオラを購入しました。私は寒がりなせいか暖かい色の特にイエロー系のビオラを見ると和みます。寒い季節に香りもして楽しい園芸ができますよ。

好きな色の好きな大きさのお花を購入して始めましょう。買ってきたらまず植木鉢を用意して植え付けます。培養土に軽くマグアンプkを混ぜて根鉢を崩さないようにポットから抜いた苗を植えます。

ビオラの苗はほとんど根がしっかりとポットの中で固まっているははずなのでそれを崩さないように植え替えるのがポイントです。特に下の方で細い根がぐるぐる巻きになっていなければそのまま定植しても大丈夫です。あまりに根が巻いていたらハサミで少し切り取ってあげましょう。

植え付ける場合、植木鉢の深さは苗の高さの倍暗いの高さが良いでしょう。培養土はたっぷりと入れます。たっぷりと言っても深植えするのではなくポットに入っていた時と同じ高さで植えます。要は茎が土に埋もれないようにします。葉に培養土や水ができるだけ触らないようにしましょう。

植え付けが終了したら大きな脇芽を切っていきます。脇芽を切って新しい挿し芽*苗を作ります。

キレイなハサミで脇芽を切って挿し芽を作るのです。小さな苗用のポットを用意して培養土を入れて下に鉢皿を置きます。

そこに切った脇芽を挿していきましょう。今回は4つの脇芽を切り出し4つの小さな挿し芽苗ができました。しばらくの間、水を切らさないように様子を見ましょう。脇芽にはすでに蕾がついています。蕾が開花すれば水を吸い上げている証拠です。季節は寒い時期に向かっているので水さえ与えていれば枯れることは少ないはずです。

 

 

平野部では寒く乾燥した季節なので基本的に雨や雪の日は少ないですが雨や雪の予報が出たらできるだけ軒下や雨が当たらない場所へ移動しましょう。あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、花びらに雨が当たるとシミになったりします。

また大雪が降って積もったりする場合も小さい花苗は直接雪に埋もれない工夫をしましょう。暖かい平野部の雪は重く溶けてすぐに氷になってしまいます。すると葉や茎が折れる事故が起こる可能性があります。

さまざまな色や形が楽しめるビオラの仲間

東京だと寒い真冬1月でも花屋さんの前には沢山の花が売られています。買い物ついでに花屋さんを覗くと変わった色のビオラを見つけました。深い黄色に紅茶を混ぜたような色合いです。すごく欲しくなって購入しました。ぎっしりと葉っぱの詰まった苗。

そして可愛い花と蕾も沢山着いています。先ほども書きましたが、葉や蕾など全体的に引き締まっていてぎっしりと詰まった感じの苗を選ぶと失敗がありません。葉の枯れた部分も無いようによく見極めましょう。気に入った色と花姿が購入のポイントです。

例えば野菜や果物を購入する場合でも良い植物を見極める技は利用できますし目が肥えれば美味しい野菜が食べられると言うことです。実際、良い苗を選べば栽培も楽で長く楽しめますし花数も多く立派に育ちます。

園芸の楽しみは購入して終わるのではなく育てて苗の生長過程を楽しみ更に大きく育って満開期を楽しむ部分にあります。手もかかりますし水やりや日々の世話もありますが最終的な喜びでそれまでの苦労も報われるものだと感じています。

今回はテラコッタの10号鉢を用意しました。少し重たいですが風に飛ばされませんし、割れない限り何年も使用出来ます。また高温多湿の東京の夏の時期にも安心して使うことが出来ます。

早速購入したビオラの苗を植木鉢に定植しました。定植の仕方は前記しましたようにたっぷりの培養土を使い元肥に化成肥料のマグアンプkをひと握り与えます。

ビオラは暖かくなると徐々に生長が早まります。下の写真は購入した時に入っていたポットから出したところです。根はまわっていませんのでこのまま大きい鉢に定植します。

東京の基準で言えば12月の冬至からは昼間の時間帯が長くなり始めます。しかし1月の気温は一年で一番低く乾燥した季節になります。でも2月には春の気配が感じられるので1月に購入したビオラの苗は少し大きめの植木鉢に定植します。

今回は素焼きの10号くらいの鉢を使いました。もう少し小さい鉢でも良さそうですが大きめの鉢を使うのはこのまま初夏まで植え替えをせずに満開を迎えるためです。

屋外の植物にとっては意外と寒い季節は短いのです。コンクリートに囲まれ陽射しもあると人が感じるよりも季節は早く巡って行く気がします。寒さの底は一瞬のように感じます。

最初に小さめの鉢に植えるのであれは暖かい時期には一旦植え替える心算が必要でしょう。またプラスチックの鉢を使用する場合は湿度の高い季節には植え替えをすることも必要でしょう。ビオラは蒸れに弱いので栽培に工夫が必要です。暑い季節になるとカビたり腐ったりすることもあるからです。

 

 

できれば素焼きのしっかりとした10号鉢を購入して毎年ビオラやパンジーを楽しめば植え替えの手間が省けます。パンジーやビオラは根がまわりやすいので若干大きめの鉢を使用することで花苗が長持ちします。小さなプランターや7号以下の植木鉢だと培養土が足りず根詰まりの原因になります。

季節が進むにつれ根が鉢の中で詰まることが無いように注意が必要です。葉っぱが黄ばんで来たり花芽が小さくなって来たら要注意です。植木鉢の裏の穴を見て根っこがはみ出していたり植木鉢の土の部分が根でいっぱいになったらひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

ビオラの苗を購入した時には花も少なく苗も小さいですが時間が経てばどんどん生長し大きくなります。植え付ける時は将来こんな風に大きくなるかなぁ?と想像しながら植えるときれいな鉢植えが作れると感じています。はじめはちょっと小さく鉢ばかりが大きい感じがします。しかし根が張る植物なので出来るだけ多めの培養土でスタートする方が上手く栽培ができる植物です。

小さな鉢に何個も寄せ植えにするよりはお気に入りの色を単体で植える方が無難でしょう。さまざまな色を楽しみたい場合は一色づつ単体を鉢植えするか花壇での栽培が良いでしょう。

今回植えたビオラは少し花が大きめのビオラで色は濃い黄色に紅茶のような色が混ざった花色です。黄色いビオラの花言葉は「小さな幸せ」オレンジのビオラは「天真爛漫」どちらも心は和むイメージですよね。

私はのんびりと花を眺めるのが日課です。寒い季節でも日向でイエロー系のビオラを眺めると心が和みます。寒い冬にヒーリング効果を求めるならイエロー系のビオラはおすすめ。

植え付けや水やりなど世話もありますが植物を愛でる時間は辛い寒さも疲れた心も癒してくれますよ。またビオラの花の物語には、ギリシャ神話のゼウスが出てきます。ゼウスの恋人は牝牛に姿を変えられてしまい放浪の旅に出ます。その恋人に食べさせるために作られたのが「ビオラ」なのです。

 

 

牛の餌?というとロマンがありませんが恋人のために作った花となればロマンチックですよね。ちなみにビオラの種と根には毒があり食することは出来ません。

寒い季節にみずみずしい花色が乾いた身も心も潤す感じがするのは私だけでしょうか?毎年、今年はいいかな?と思いつつ気がつくとイエロー系のビオラを植えてしまいます。ビオラにはそんな心を惹きつけ癒す力があるのかと感じています。心を癒されたい人には「もってこい」なお花かもしれませんね。

さて季節が進み小さかったビオラの鉢植えにたくさんの花を咲かせましたので画像をアップします。近寄るだけで甘く爽やかな香りがします。これからの季節、ますますビオラの芳しさに癒されそうです。


4月も終わりに近づき寒暖差の激しい時期になりました。昼間は真夏のようになり夜は冷え込むことが多いです。花をたくさん咲かせたビオラもそろそろ終わり?って考えていませんか。我が家のビオラも春の姿から比べるとかなりお疲れ気味です。ビオラ栽培の基本は終わった花殻を早めに摘み取る。下を向いてしまった花を早めに摘み取りましょう。種を作ってしまうとビオラの株が弱ってしまいます。

下の画像が種のついた姿です。このような状態になったら早めに作業を開始まします。小さなタネがつき始めていますよね。

また気温が上がってくると茎が倒れて株が乱れてきます。全体的にまとまりがなくなって来たら剪定をしましょう。剪定の合図は苗の中心部分に新しい芽が出て来ます。下の写真のように新しい芽が出て来ましたら日差しを遮る古い葉っぱや茎を切り取りましょう。倒れた茎の根元に新しい新芽を大切に栽培を続ければ夏まで栽培が楽しめますよ。

今の状態ではまだ強い剪定は避けた方が良いので一気に切り取るのではなく徐々に進めていきましょうね。


こんもり咲いたビオラも5月の声を聞くと花が次第に苗の中心から離れて咲くようになります。ビオラの日々の管理として花殻を摘み取っていくと徐々に中心部分の花がなくなってくるのです。

中心から外へ花の咲く場所が移動するのは自然なことでビオラなどの花の性質として先へ先へと養分が行くからです。新しく出て来た中心に新しい小さな葉が茂ってきます。

新しい中心部分に充分な養分をまわすには外側に咲いている花を剪定(ピンチ)する必要があります。上の写真のようになったら剪定の時期と考えて良いでしょう。思い切って剪定をしましょう。

上の写真は剪定した後の姿です。かなりスッキリしました。中心部分がメインになって花はもう無い状態です。新芽の出ている茎を残すわけですが新芽から5ミリくらい離れた場所を切ると新芽にダメージが少ないです。

小さい新芽を残して切り取っていくのですが大きな葉っぱで新芽に日光が当たらない場合は覆い被さる葉を切り取り新芽に陽が当たるようにしてあげましょう。剪定した花の着いた茎は挿し芽にしたり花瓶にさして楽しめます。

ひとまず茎に新芽の出ている元気な茎を残して剪定すれば枯れるリスクを回避できます。あまり強く剪定しすぎると苗が弱ってしまいますので様子を見ながら徐々に行えば失敗が少ないと思いますよ。

剪定によって花に行く栄養を止めることで新しい芽の部分に養分が行き渡り新しい蕾が中心に着き始めます。


剪定から一週間経過しました。中心部に集中する新しい芽を育てるために周りに咲く花茎をカットした訳ですが思惑通りに中心部分が一気に生長し始めました。新芽に陽が当たるように新芽に覆い被さっていた大きめの葉もカットしています。

どうでしょう?小さかった新しい葉がだいぶ大きくなったことがわかると思います。葉に着いている白い粉はオルトラン粒剤です。この時期は虫が柔らかい葉を狙っていますので予防の為にオルトランで防御します。

オルトランは葉や根から薬の効果が植物に移動します。土の周りにパラパラと撒くだけでも効果があります。剪定作業を済ませ薬剤散布を終え、更に生長したビオラですが、ここから約10日が経過しました。花が沢山咲いたので写真をアップしますね。

前回のこんもりとしてきた葉っぱの様子をお伝えしてから約10日で見違えるほどのビオラの花が咲きました。季節は走り梅雨の季節で蒸し暑かったり肌寒かったりと目まぐるしく変化しています。お天気の良い日は27度前後まで気温は上昇します。

冬や春先に咲いた花よりはかなり小ぶりで小さい花が可愛らしい感じです。薄い液肥を二週間に一度くらい与えると良いでしょう。冬の咲き方とは一味違いますが大切に栽培することで長くお花が楽しめるのもビオラの特徴なのです。

梅雨本番のビオラ

東京の梅雨は湿度が高いのが特徴です。日中は陽射しがあるものの夜には大雨が降ることが多くなっています。年々梅雨の時期は災害に至るほどの雨が降るようになったと感じています。温暖化の影響とは言えこの大雨の季節が終わると異常な暑さが待ち受けていそうです。

さて冬から栽培を続けているビオラですが昨夜の大雨に打たれてヘロヘロになっていました。ちょっと目を離すとタネが着いたり蕾が枯れたりと気温が高いせいか動きが早いです。上の写真はヘロヘロの剪定前です。

早速要らない部分を切り取りスッキリさせました。花殻や枯れた葉、タネに成りかかった花などを全部キレイに掃除しました。ちょっと手を加えるだけでとても元気になります。

根元では新芽がスタンバイしているのでまだまだ楽しませてくれそうです。


一方、剪定で切り取ったビオラの花たちですが半日日陰の家の東側にある植木鉢に挿しました。かなり湿っぽい培養土に挿しただけです。冬にも挿し芽をしましたが夏の挿し芽はやり方や置き場所を工夫する必要があります。

この植木鉢はなんでも芽が出る不思議な植木鉢で長年同じ場所で使っています。家の東側にあり家のそばに置いてある為、暑い時期の西日を避けることができます。また朝一番のお日様の光を浴びることができるので植物にとっては非常に良い場所と言えます。

夏のように暑い日もあったこの一週間ですが挿したビオラの芽はすごく新鮮なまま生きています。この状態で発根を待ち上手くいけばポットに移して鉢植えにします。この姿のまま夏越しができれば来年も同じビオラを栽培することが可能です。

今後の動きをまた記事にしていくので引き続きお楽しみに。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます香♡


 

 

更にビオラをこんもり咲かせる剪定方法の記事があります。

 

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バラ挿木・水挿し発根で着床し確実に花束を鉢植へ20年栽培

もらった花束が鉢植えに生まれ変わる

確実に発根させ成功率抜群の挿し木方法


バラの花束のプレゼントは、とても嬉しいものです。いただいたバラを永遠に活かし育てるために切り花から鉢植えにする方法をご紹介します。

切り花のバラも鉢植えに仕立て直せば長い年月栽培することが可能な植物ですよ。

 

 

思い出深いバラを保存する方法は、ドライフラワーが一般的ではありますが、生きたままの姿が美しいバラをあなたも鉢植えにして栽培してみませんか。

一概にバラと言ってもさまざまな種類があります。すべての種類が鉢植えに出来るわけではありません。しかし私の経験では、切り花の状態の時に水揚げの良いバラであれば、総じて発根しやすいと感じています。

水揚げの良いバラとは、生けているときから花の持ちの良い種類のことです。もらったばかりの切り花でも花瓶に生けておいてもすぐに花が首をかしげてしまうような種類は、水揚げが悪いということです。

生花のテクニックでは、茎の切り口を火で焼いたり水の中で切り込んだりして水持ちを良くする方法が用いられます。また、花が長持ちする薬剤を花瓶の水にいれたりしないとすぐに枯れてしまうバラもあります。

数多あるバラの品種の中から、いったいどの程度うまく挿し木化出来るかは、条件によりかなり違いがあります。

しかし、私の経験では、発根さえ上手くできればあとは水やりを行うことで上手く鉢植えを作ることが可能だと感じています。

実際に我が家にあるホワイトクリスマスという品種のバラとピンクのバラを使い挿し木を作っていますので例題にしつつお話しを進めましょう。

親木のバラのホワイトクリスマスは、接ぎ木苗の状態で購入し、もともと鉢植えのバラです。一方、ピンクのバラは、名前を忘れてしまいましたが、水揚げが良好と書かれた切り花の花束でした。

バラを増やす挿し木には、そのまま挿す方法と台木を使って接ぎ木する方法があります。今回は簡単な挿し木の方法を記事にまとめました。

バラの花束や切り花を鉢植えにする

バラの花束をいただく機会は、なかなかありませんが、たまたまいただいた花束を鉢植えにして、既に20年近く楽しんでいます。

何本も挿し木にしていますが、ここ数年の異常気象でいくつかの鉢は枯れてしまいました。

挿し木だと根が弱いので台木に接ぎ木する方法をとるのがベストですが、まずは簡単な水挿し発根で根出し作業をしてバラを鉢植えにして行きましょう。

 

 

 

我が家のバラも、一昨年からは新たに挿し木で増やすようにしています。異常気象に勝つためには、元気な鉢植えのバラを幾つかキープしておく必要を感じたからです。では、早速バラの挿し木の手順を書いて行きます。

準備するものは、新鮮なバラの茎

現在、鉢植えなどで育てているバラがある場合は剪定の時に切り取った枝を使うと良いでしょう。また花屋さんで購入した切り花のバラの茎を使うことも可能です。

購入した切り花のバラを使う場合は花瓶に挿す前に茎の切り口をカッターで斜めに切って生けると準備万端です。花が終わればすぐに発根の準備が出来ますよ。バラの枝をいじる時はくれぐれもトゲに注意しましょう。

鉢植えから茎を調達するば場合、挿し木に向いているバラの茎の太さは割り箸の太さくらいが良いでしょう。あまり細い茎では発根しにくいです。ある程度の太さと長さは15センチ弱くらいが良いと思います。

また、挿し木にする枝は当然ながら新鮮な方が良いです。切り取った枝はすぐに水に挿しておきましょう。

茎の切り口は、ハサミで切った部分をカッターなどの切れ味の良い刃物で、斜めにスパッと茎の細胞を壊さないように切ると発根しやすくなります。私が挿し木を作る時は、ハサミで剪定した枝の中から挿し木になりそうな茎を選んでカッターでキレイに切ります。

ガラス瓶に水を入れ茎を挿して発根を待つ

カッターで切り口を整えた枝(茎)を清潔な水道水の入ったガラスの瓶に入れておきます。茎に着いている葉は、1~2枚残して切り取ります。葉が着いていなくても節があればいずれ節から葉が展開します。

茎をさす容器は、花瓶でも良いですし、お気に入りのガラス瓶などでも良いでしょう。私はいつも根が出る様子が楽しめるガラスの瓶を使って発根するのを待ちます。

使用する瓶は、ドレッシングの瓶だったり、オリーブオイルの空き瓶だったり形が気に入った可愛いものを使っています。明るい玄関に置いて発根を待ちます。

バラの茎の発根までの時間は?

バラの茎を水に挿しておくと徐々に根が出てきます。根が出るまでの時間は季節や品種、茎の状態によって違います。一概には言えませんが、元気な茎なら一ヶ月もしない間に根が出てきます。

また、根がでない場合でも茎が緑色でいきいきとした状態ならしばらくそのまま様子をみましょう。挿し木に出来ない場合は、茎は茶色く変色して枯れてしまいます。

挿した茎が緑色をしている間はじっと我慢しましょう。栽培用の水は、汚れたら取り替えて清潔な状態を保ちましょう

培地である水が腐ってしまっては、発根するバラの茎さえ発根しませんし、腐ってしまいます。常にバラの茎をチェックしてあげましょう。

また何本か一緒に挿している場合も、枯れてしまった茎は早めに取り除きましょう。水が腐り他の元気な茎も死んでしまいます。

 

 

植物の挿し木用の発根誘発剤も売られていますが、使用しなくても根は出ます。しかし、どうしても成功させたいなどの場合はご使用ください。成功率が高まるはずです。私は、発根を誘発させる薬剤は、使ったことがありませんが何度も成功しています。

バラの茎から根が出てくる

ガラスの瓶に挿してしばらくすると茎の外皮がめくれて内側から白い塊のようなものが出てきます。白い塊はカルスと言います。カルスは徐々に根になります。

さらに時間がたつとカルスから細長い根が伸びて更に細い根が増えてきます。ここまでくれば植木鉢に移すことが可能です。

培養土に挿し木しましょう。はじめから根が出ているので抜群に成功率が高まり無駄が少なくてすみます。

根が出たらバラの茎を植木鉢に植える

未だ小さい状態のバラの茎は、小さいポットで管理しましょう。水涸れを防ぐためにプラスチックのポットが良いと思います。

発根したバラの茎の新しい根を傷めないように培養土はあらかじめ水を加えておいて支柱などで穴をあけてから静かに植え穴に挿します。努々、発根した茎を培養土に押し込むと言う乱暴なやり方はしないようにしましょうね。

培養土を入れバラを挿したポットの下には鉢皿をあてがいしばらくの間は水がある状態をキープしましょう。

発根したばかりなので、茎に負担がかからないように水の管理はしっかりしましょう。溢れるくらい水をあげて半日日陰の軒下に置くと良いでしょう。

通常は、室内に置く必要はありませんが、雪が降っているなどの場合は室内に避難させておくとよいでしょう。

要は茎が発根した時に近い状態をしばらく保つことが大切です。急に環境が変化すると枯れてしまう可能性があります。

しっかり水やりをしますが、雨に当てるのはあまり好ましくないので雨が当たらない場所に置きましょう。

しばらくは雨の当たらない半日日陰に置く

雨に当てない期間のしばらくとは、約1年~2年くらいの長い期間です。なぜこんなにも長く雨に当ててはダメなのか?と思われるかも知れませんが、雨に当たることで、葉に泥が跳ね病気の原因になるからです。

また、バラにはもともと免疫のようなワックス効果があり新しい葉はつやつやしています。しかし、雨に当たることでこのワックス効果がなくなり病気や害虫に弱くなるということです。

実際、雨に当たっていないバラの挿し木苗は、いつまでも葉がつやつやしています。下の写真は雨に当てないように栽培した2年目の挿し木の苗です。

一方、雨に当たって育てているバラの苗は、徐々に艶が消えて最後は、葉に艶がなくなります。

そして、私の経験からやはり雨に当てないで育てる方が断然元気な挿し木苗になると感じています。

下の写真は、一番はじめの棒のような茎を培養土に挿した状態で既に一ヶ月経ったものです。茎の節から葉っぱが展開してしっかりと根付き始めるのです。

根がしっかり張って株自体が大きく育つまでの数年は、雨に当てずに大切に育てることをおすすめします。

発根し葉が展開すると小さい苗でも蕾が着く

バラの挿し木をしたばかりなのに葉が茂ってすぐに蕾が着く場合があります。挿し木にして花が咲くのは非常に嬉しいですよね。でもちょっと待ってください。

 

 

 

挿し木にしたばかりのバラの苗はまだまだ未熟です。苗がしっかりと生長するまでしばらくは花を咲かせないように蕾はハサミでカットしましょう。せっかく蕾が着いたのにちょっと残念ですが、細い枝先に重たい花が着くと苗自体に負担がかかります。一年目は、花を咲かせないようにしましょう。

バラの苗自体がしっかり根付くことが最優先です。またバラに限らず植物が花芽を着けるというのは、子孫を増やす行為なので子供の苗には早いと考えてください。

植物は先へ先へとエネルギーを送る性質があるので花芽を元気な五枚葉の上で切り取りましょう。すると根元や根に栄養が行き渡ります。葉がある程度茂って着ましたら肥料を与えましょう。

また、害虫のいる季節には、オルトラン粒剤を使用して防虫しながら生長を見守りましょう。小さいうちに害虫に食害されてしまうと枯れてしまいます。

挿し木から2年程度で植木鉢へ定植

はじめに挿したポットの下から根が伸びて着たら定植の時期です。ポットから出し少し大きめの植木鉢に植替えましょう。

培養土を追加し、元肥にはマグアンプKなどの化成肥料を使います。いよいよバラの苗の出来上がりです。

やっとバラの苗の出来上がりということです。長いような短いようなでもじっくり育てることで突然枯れてしまうハプニングや事故を防ぐことが出来ます。大切に育ててきたバラが急に枯れてしまうのはもったいない話しですよね。

バラの増やし方・タネで増やす

バラにもタネが着くと言うのはご存知でしょうか?ローズヒップと言う名前を聞いたことがある方は多いと思いますが、ローズヒップこそが、バラの実にあたります。ローズヒップの中にはバラのタネが入っています。

バラは品種改良が盛んに行われている植物です。品種改良をするバラ育種家は、バラの交配をしてタネを作らせ新種のバラを作っているのです。

 

 

通常、観賞用のバラにローズヒップが着くことは稀です。しかし、原種に近いバラはタネ=ローズヒップを着けやすく、また市販されているハーブティーのローズヒップは、イヌバラと言うバラの果実を指します。

イヌバラは、ヨーロッパに自生する雑草の仲間で非常に繁殖力が強いのが特徴です。ローズヒップは、ビタミンCが豊富に含有されハーブティーだけでなく化粧品にも使われています。

観賞用では咲き終わった花殻は早めに剪定

バラが花を咲かせ実を着けるには非常にエネルギーを要します。ですから花が咲き終わったら直ちに花殻をカットしましょう。

ローズヒップを取って種まきをして増やすには、かなりバラの苗に負担がかかりますし、時間も手間もかかります。何よりもテクニックが必要です。

また、タネから育てても同じバラになる可能性も低いのが事実です。挿し木で増やす方法が簡単に同じバラを手に入れる方法といえるでしょう。

四季咲きのバラであれば季節ごとにバラを楽しむことが出来ますし、しっかり根が育てば、庭に置いて手間が掛かりません。季節ごとに追肥や剪定で元気に育ちます。

下の写真は、今回挿し木に使用したバラの親苗です。冬に強めの剪定をしています。春になりしっかりと新しい葉が展開しています。

バラに付く害虫は、アブラムシやチュウレンジハバチなどの幼虫です。また、葉に黒いシミの出来る黒星病や白いカビが生えるうどんこ病も発生しやすい病気です。

春から秋にかけては殺虫剤を使用すると害虫の被害を未然に防ぐことが可能です。

バラの挿し木の季節は?

一般的にバラの挿し木はバラの生育に勢いがある5月が良いとされています。しかし、今回ご紹介した水に挿してから発根を確認する方法の場合は、挿し木を始めるのは一年中可能だと思います。

あまりに寒い季節の場合はバラ自体の生育が遅く発根までに時間が必要になりますが、室内に置いておけば、枯れずに生き続け気温が上昇すると発根を始めます。あまり焦らず気長に茎から根がでるのを待ちましょう。

私の場合は、季節を問わず良い枝や茎が手に入ると挿し木をしています。要は如何に発根しそうかというあなたの目を養うことも重要だということです。はじめは分からなくても次第にわかるようになりますよ。

今回は、剪定した枝や茎、プレゼントや花屋さんのバラを使う挿し木なのでひとまず、水に挿して時期を待つ栽培方法になります。

あまり神経質にならずのんびり行うのが良いでしょう。失敗もありますが何本か挑戦していくうちに上手く行くコツが自然と身につきます。

挿し木をしてから3ヶ月経過

小さかったバラの苗はしっかり大きくなりました。3つ作った挿し木の苗ですが、残念なことに一鉢が枯れてしまいました。原因は、梅雨入り前の猛暑だと考えています。

バラ自体は比較的暑さや乾燥にも強いですが、小さい挿し木苗には致命傷になってしまったようです。残った2鉢の苗をいよいよ大きめの鉢に定植しました。

小さなポットの下から根が出てきて、更に葉先が枯れはじめました。大きな鉢に植えて欲しいとバラが訴えている証拠です。ポットから出すと根が沢山出ています。

用意した大きめのプラスチックの鉢に植え替えましょう。わざわざ買わなくても家にあるもので充分です。この植え替えも段階的なものです。

バラの苗が成熟するまでにまた植え替えが必要になるからです。また、プラスチックの鉢を使用したのは、素焼きの鉢だと水分の蒸発が強いからです。これから暑い夏を迎えるので水切れをしない工夫をしました。

しっかり化成肥料のマグアンプKとオルトラン粒剤を与えて終了です。植え替えをした6月下旬は、害虫の被害が多発しています。気温が上がるにつけ害虫の活動も活発になります。

バラは害虫の餌食になりやすい植物なのでしっかりと農薬で対策することが必要です。上の写真は、毛虫の被害です。

バラの葉が食害されている場合は早めに葉の裏を見て毛虫や青虫・チュウレンジハバチの幼虫などの捕殺と薬剤の使用をしましょう。下の黒い虫がチュウレンジハバチの成虫です。背中は黒くお腹は鮮やかなオレンジ色をしている害虫です。

何処からともなく飛んできてバラの茎に産卵します。産卵されるとバラの茎には大きなキズが出来てしまうので、見かけたら可能な限り捕殺しましょう。暖かい季節のチュウレンジハバチは、動きが早く飛び回るので捕殺が難しいです。特に雨上がりや梅雨時にバラの茎に産卵し大きなキズをつけます。そして葉を食害する青虫が出現します。下の写真はチュウレンジハバチが産卵した傷跡です。こうなると茎を切り落とすしかありません。

成虫は、薬剤をかけても直ぐには効果が出ない場合もあります。出来るだけ叩き落とすなどして払い除ける補殺が一番効果的です。害虫チュウレンジハバチからバラを守りましょう。

バラには、肥料と薬剤散布が欠かせません。特にバラに着く害虫のチュウレンジハバチは、茎に産卵して孵卵した幼虫は青虫になりバラの葉を食い荒らすので要注意です。大量の幼虫が卵から孵ると一気にバラは丸坊主にされてしまいます。

挿し木のバラはどんどん大きくなっています。梅雨に入りうどんこ病や黒星病が心配ですが、丁寧な水やりと雨に当てないことでかなり防げます。風通しの良い場所で引き続き生長を見守りましょう。

大きめの鉢に植え替えてから一年が経過しました。猛暑の夏を乗り越えて何度か花を咲かせ現在ひと鉢だけが生き残りました。

上の写真の白い鉢の挿し木のバラだけが残りました。何本か挿してひと鉢だけが生き残ったのですが、なかなか奥が深いです。

二年目の春になり鉢底から根が出て来ましたので10号の鉢に植え替えをしました。

既に小さな蕾が着いていますが、かなり大きく根も張ってしまった様子を見て大きめの鉢に植替えを決行しました。

鉢から出すと根っこがいっぱいでした。出来るだけ根に着いた土をそのままにしてゆっくり新しい大きめの鉢に植替えました。

その際、害虫予防のオルトラン粒剤と肥料のマグアンプkを入れて簡単に植替えを終了しました。

培養土とアイリスの完熟牛糞堆肥を入れ少し重めの土にしました。写真を見ると凄く立派に生長しました。生き残った最期の一本なので大事に育てたいと思います。

大きめの鉢でしっかり水やりをして暑い季節を乗り切る準備をしました。季節は徐々に夏に向かいます。これから訪れる害虫や病気に対しての注意と観察が必要です。


大きな植木鉢に植替えてから三週間が経ちました。ちょっと頼りなく細いバラの茎が大きな鉢で根を張りしっかりして来ました。更に大きな蕾が開き始めましたので追記します。花の色はご覧の通りピンクです。我が家ではピンクのバラの挿し木が割合的に成功率が高いです。

やはりバラの種類や性質で挿し木に向き不向きがあるように感じています。雨に濡れて咲きそうなバラは可愛いです。

季節は初夏になり緑が美しい季節がやってきました。しかし梅雨入りまでひと月くらいです。既に害虫が現れ我が家で育てている花や植物たちには一層目配りが必要になって来ました。

小さな茎を水挿し栽培から育てて大きく育ち大輪のバラが咲きそうです。改めて記事を読み直すと長い道のりでしたが上手く立派で可愛いバラが咲き大満足です。

茎の節からは脇芽も出ていよいよ大きな苗に生長する過程に入って来ました。これからの季節はバラの動きも活発になるのでしょう。そしていよいよ今年の一番花が開花しました。下の写真が開花した挿し木のバラです。

花が終了しましたら剪定作業を行うつもりでいます。そして、更に新たな挿し木を作ろうと考えています。これからも挿し木作業を続けてバラを増やして楽しんでいきたいと思います。

満開になりましたので画像をアップします。大きく立派なバラが咲きました。バラは蕾の時も咲きはじめもそして大きく花を開いた姿も、とても美しく何年も掛けて世話をする苦労が報われる植物ですよね。

大きなバラの花が咲いたあと季節が進むにつれバラの株はどんどん大きくなりました。すごく立派です。そして幾つもの蕾が着きました。

季節は梅雨で気温の低い日や蒸し暑い日、大雨など目まぐるしく変化して毎日湿っぽく日照時間も少ないです。でも元気いっぱいに生長を続けています。一本のバラの茎が立派な鉢植えになりたくさんの花を咲かせようとしています。嬉しいですよね。冬から初夏にかけて非常に大きくなり見違えるほど立派になりました。冬、春、夏と四季咲きのバラとなり今後が楽しみです。


季節は冬になりました。挿木から2年経った小さなバラの苗も夏から秋には立派なバラの苗になり沢山の花を咲かせました。秋の終わりにはそれまでに咲いた花を切り取り余分な枝を切り落としました。以前、記事に書かせてもらった害虫のチュウレンジハバチにキズをつけられた枝もしっかりと切り落とし冬への準備をして年越しをしたのが下の写真です。

夏にご紹介したこんもりとした姿とは一変して枝だけの寂しい姿になって現在は真冬です。日向に置くと新しい芽が吹き出しています。綺麗な葉も展開して春を待っています。

芽吹きが待ち遠しいです。そしてまたこの一年も沢山の花を咲かせてくれることを期待したいと思っています。たった1本の茎から大きなバラの鉢植えができました。

枝を剪定するときは切れ味の良い花鋏かバラ用のハサミを使って斜めに切ると切り口に雨水が溜まり病気や腐敗を引き起こすことを避けることができます。特に太い枝を剪定する際は斜めにハサミを入れましょう。そして切り取った枝は水に挿して再び発根を待ちましょう。

秋に水に挿し木にした枝に根が出てきました。冬場は動きがゆっくりですがしっかり根が育っています。↓

あなたも良いバラの茎を見つけたら水挿しして発根させバラの鉢植えにチャレンジしてみてくださいね。


春も終わりに近づき挿し木のバラは再び大きな姿になりました。昨年の秋に大きく剪定した小さな姿から再び大きな鉢植えの姿に生長を遂げましたのでご報告します。4月も末になりバラたちが一気に花芽をつけています。しっかりと剪定したことで一本立ちの立派な花が咲く予感です。いかがでしょう秋の姿の写真を今一度見ていただければ大きな変化を感じていただけると思います。今年の春は晴天の日が多くおひさまをしっかり浴びて葉っぱも元気です。

また今年は挿し木のホワイトクリスマスもようやく大きな花を咲かせたので写真をアップしますね。

どうですか?大輪種のホワイトクリスマスは花姿も香りも別格です。玄関先に置いていますが、香りにつられて通りすがりに方からも声をかけられます。今年の4月は寒暖差が激しくまた雨も多く降っていますが強い日差しのおかげで花たちは元気いっぱいです。またバラの挿木作業も順次続けていますので変化を見て画像をアップしますね。

この記事は進行形なので挿し木に変化が出ましたら順次記事を更新します。ブックマークして続けてお読みいただければ幸いです。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます♡香。


 

 

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切花の大菊を挿し木。簡単2ステップでどんどん増える倹約栽培。

お正月の大菊の茎を挿すだけ!

かわいい小菊がどんどん増える


大菊の花の茎を培養土に挿すだけで菊の花の栽培が出来ます。可愛い小菊の栽培は簡単で楽しくお花の栽培に親しめる挿し木の菊の栽培です。お正月に生ける花には必ずと言っていいほど菊の花が入っていますよね。

白や黄色、紫色などの立派な一本立ちの大菊やカラフルな小さな花がかわいい小菊などさまざまな種類があります。

 

 

私も毎年お正月にお花を購入して仏様に供えています。いわゆるお正月用の仏花です。仏壇に供える花と言っても、お正月には、松や菊、赤い実の万両や南天など縁起の良い花や植物がアレンジされていて賑やかです。

豪華なものには金色に着色されたネコヤナギの枝などもデザインされていて立派ですよね。

その中でも、園芸好きの目を引くのは大菊の花は茎です。大菊の茎を培養土に挿し木すると根が出て鉢植えの菊になるからです。花を生ける時に水揚げのために切り取った茎を培養土に挿しておくと春先に芽が出てきます。

お供えが終わった茎も切れ味の良いカッターで茎を切って挿しておくと発根して鉢植えになり、秋になると菊の花が咲きます。捨てるには実に勿体無い大菊の茎というわけです。

大きな菊の花の茎を挿し木にするわけですが、挿し木にしても大きな菊になる訳ではありません。

大きく立派な大菊にするには、摘蕾と言って蕾を間引いたり茎を曲がらないように育てたりとさまざまなプロの技術が必要なのです。

勿論、趣味で大菊を栽培するアマチュアの園芸家の方々もいますが、栽培にはやはり技術や気配りが必要です。

私の父親がかつて団地のベランダで大菊を育てていましたが、その大菊が咲く寸前に幼い私がハタキで叩いて散らしてしまった事件がありました。

 

 

父の怒りと落胆は、皆様のご想像におまかせするとして、かなり手間が掛かり大変な作業だと言うことです。流石に大菊に仕立てるのは無理がありますが、小菊として沢山の花を咲かせることは簡単に出来ます。

大きな花の大菊の茎を挿してたくさんの可愛い花が咲く小菊を栽培するのです。あなたも大菊の花の茎を挿し木にして可愛い小菊の栽培を楽しんでみませんか?

菊はもともと縦に伸びる性質がある

和菊である大菊の茎を挿し木にすると、やがて菊の茎が発根して根付き春に新しい芽(葉)が出ます。

始めは葉っぱだけがキレイな緑色をしてそのまま花が咲くのか?と思っていると茎だけがどんどん伸び始めます。

やがて暑い夏がやってくると暑さで生長が一旦止まり枯れてしまった?と感じる瞬間がありますが、秋の気配が漂うと再び元気を取り戻し、再びキレイな葉を茂らせやがて花が咲くのです。

お正月の大菊を挿し木にした場合の流れは以上のような感じです。挿し木にすると菊の性質上、茎はどんどん伸びるものとお考えください。

一方、お店で売っている丈の短いポットマムと呼ばれる「洋菊」矮化剤という植物の生長を抑制して丈を短くする薬剤を使用して菊の茎の生長を抑えています。茎の長さを薬剤で調節することで花の姿を整えているのです。

 

 

勿論、ご家庭でも矮化剤を使用すれば、茎の生長が抑えられ花姿勢が整った菊を栽培することが可能です。大菊も例外ではなく短く栽培することは可能です。

でも家庭での園芸です、ご自身がお花を楽しむだけですので、あまりお金を掛けるのは勿体無いと思います。チャレンジしてみたい方はやってみるのもよいでしょう。

挿し木の菊を細々と楽しむ

我が家の挿し木の菊は数年ものから今年の正月に挿したものまでいろいろとあります。長年育てている菊は、元は普通のスプレー菊(小菊)で丈は短く小さい花の菊でした。

でも栽培を繰り返すうちに茎が長く伸び始めました。要は、購入した時には効果があった矮化剤の薬効が切れたということです。

新たに挿したピンポンマムとは?

今年のお正月に挿し木した菊はピンポンマムという黄色く丸い花が特徴の大きめの菊でした。

丸いお花がとてもかわいらしかったので挿し木にしました。挿した時は、5本くらい挿して更に家の南側でも一鉢挿しておきましたが、2018年の酷暑でほぼ枯れてしまいました。

なかなか難しいですが一本だけ元気に生長し花芽も着いたのでご紹介します。挿したピンポンマムは黄色の花でした。

現在は、まだ蕾の状態なので色はわかりませんが、挿し木なので黄色だと思います。

菊・ピンポンマムは秋に元気を取り戻した

秋になって一旦気温が下がりましたが、再び蒸し暑く更に大雨の影響で長く伸びた茎がいよいよ倒れて枯れかけてしまいました。

急遽、ピンポンマムの根を守るべく植え替えをしました。尚且、伸びすぎた茎を挿し木にして応急処置を施しました。

 

 

なんだか今年は、お天気に振り回されている気がします。性質上、伸び切った菊の茎も地面が土ならば、そのまま茎の節から根を出し這いながら株を増やしていくのです。

下の写真は這っている倒れた菊の茎です。葉と茎の節赤く丸で囲んだところから根が出ます。

でもピンポンマムは植木鉢に植えているので、茎の節から発根することが出来ません。水はけの良い培養土を用意して発根させることにしました。

ピンポンマムを再度、挿し木にする

弱った根を植え替え、更に伸び切った茎を約10センチの長さに切って挿し木にします。切り分けたら一先ず水に浸けて水を吸わせましょう。

水はけの良い培養土を用意して少し斜めに挿して行きます。挿し木をした植木鉢には必ず鉢皿をあてがって水切れしないようにします。暫くは水をしっかり与えて根が張るのを待ちましょう。

下の写真は挿し木作業から一週間後の挿し木の様子です。秋の雨に打たれながら元気に生長をはじめました。未だ根は出ていない可能性が高いですが、水分をしっかり吸い上げながら葉を少し広げたように見えます。

挿した茎から葉が伸びて来れば水分を吸い込んでいる証拠です。いずれ根が張り生長をはじめますよ。わかりやすいですので良く観察して行ってください。

また、せっかく着いた花芽は花瓶に挿すことにしました。一旦切り分け水に浸して水を吸わせます。

かなり蒸し暑いので葉っぱがヨレヨレ状態でした。枯れてしまって色が黄色くなった葉もあります。ダメな葉っぱは、切り取りました。でも茎には新しい芽が出ています。

培養土に挿せば発根すると思います。今年は無理でも来年の秋に花をまた咲かせてくれそうです。

長年育てているスプレー菊は元気です

何故か、植木鉢から出て移動していました。以前植えてあった鉢から出て勝手にトクサを育てていたお隣のプランターに移住していたのです。

トクサはすっかり枯れてプランターの中は、スプレー菊の領地に変貌していました。

非常に生命力が強いスプレー菊にびっくりさせられます。猛暑だった影響もありますが、トクサは可哀相なことになってしまいました。しかし、株分けしてありましたので、他の場所でトクサは栽培しています。

スプレー菊も茎が伸びて倒れていた

スプレー菊は、小さな芽から更に茎が伸びてプランターの中全体に蔓延っていました。若干の雑草に入り込まれながらもとても元気に生長しています。

 

 

やがて、倒れた茎の節から根が出て増えて行くと思われますのでプランターの中にあったトクサの根っこや雑草を取り除いて、枯れたトクサの茎などを掃除して、新しい培養土を足しておきました。

また伸び切って更に先が飛び出していたので、先をカットして切った茎は挿し木にしました。

冬に休眠したら株を分ける作業をすれば、またスプレー菊が増えると思われます。それにしても菊はどんどん増えます。

宿根性の植物は枯れたように見えても土の中で生命をリレーしているように生きています。

でもどうやって鉢からトクサのプランターに移動したのか?種が落ちたのかも知れません。もともと菊が植えてあった植木鉢は雑草に乗っ取られていました。

スプレー菊には未だ花芽がありません

スプレー菊にも直に花芽が着くことでしょう。毎年小さなスプレー菊の花が咲くと仏壇に供えています。仏花を花屋さんに買いに行けば良いのですが、家の庭で咲いた花をちょっと一輪お供えするのが習慣になっています。

春にはスイセンやフリージア、ムスカリなど秋には小菊などをお供えすると小さいながらも仏壇が賑やかになります。

せっかく庭があるので出来れば自分の育てている花をお供えしたいと考えています。

菊の花に着く害虫は?

一番に思い当たるのはアブラムシでしょう。小さなアブラムシが蕾の周りにぎっしりとつくのです。しかし、今年はアブラムシすらいません。

天変地異が起きるのか?本当に害虫すら目にしないのです。昨日の庭や植木鉢を置いている駐車場の裏にも虫らしき姿はほとんどありませんでした。

老眼だから見えなかった?否、蜘蛛がいました。決して見逃しているわけではありませんよ。

菊につく害虫は他には毛虫などもありますが、毛虫の場合はいきなりやってくる感じで食害されるパターンです。捕殺するのが一番手っとり早く安心です。

大きな虫はなかなか死なないのでスプレー式の薬品を使うと菊自体が枯れることが想定出来るので毛虫など大きな害虫を目撃したら捕まえて殺すことをお勧めします。アブラムシには根元や葉に散布するオルトラン粒剤が有効です。

菊のように葉が柔らかい植物に缶に入ったスプレー式の殺虫剤を使用する場合は、葉からしっかり離して長時間スプレーをしないように注意が必要です。注意書きをよく読んで使用しましょう。

長い時間スプレーをするとスプレーした薬剤の低温で枯れてしまうのです。全体が枯れないまでも、せっかくのキレイな花芽や葉が枯れて茶色くなってしまうのは悲しいですよね。

菊の開花は秋。手間なく可愛い花が咲く

年に一度しか咲かない花は非常に多いです。でもさまざまな植物を育てて行くことは、非常に楽しく心を和ませてくれます。

もくもくと作業する時間は、日常の気忙しい心を癒やし豊かな気持ちを取戻すきっかけを作ってくれることでしょう。

スプレー菊もピンポンマムも種からも栽培が出来ます。興味があれば種からの栽培にもチャレンジしてみてください。

勿論、茎から挿し木する技を身につければ、種から栽培して更に茎から増やすことも容易に出来るようになるでしょう。園芸に楽しさが更に深まることは間違えありません。

菊の挿し木2ステップ・まとめ

①元気の良い菊の茎を10センチくらいに切り培養土に挿す。

②水を切らさないようにして発根させる。

たった2ステップで菊の苗が出来ます。そして秋には小さいながらも花が咲きます。大切なことは水やりと害虫駆除だけです。

下の写真は花瓶に挿した一週間後の菊の蕾です。あまり変化はありませんが葉っぱが元気になり、少し蕾が膨らみはじめています。葉にバッタがいました。台風が来るので避難して来たのか?

菊の挿し木や栽培は、あまり園芸に慣れていない方も簡単にお花を育てる楽しみを感じていただけると思います。

何よりもお金が掛からず楽しめるのは良いですよね。あなたも菊の花を手に入れる機会がありましたら挿し木にチャレンジしてみては如何でしょう。

植木鉢に挿し木にしたポットマムも一週間後には元気に生長しています。少し伸びたように見えます。

菊の挿し木は一年中行うことが出来ます。気温によって生育に時間が掛かる時季もありますが、春や秋など雨の多い時季がチャンスだと考えています。

大型台風の後の挿し木の様子

史上稀にみる大型の台風が過ぎ去り一週間が過ぎました。10月になったというのに非常に暑い日曜日です。その後の挿し木の菊のご報告をします。

まず、上の写真のピンポンマムの枝を挿し木にした鉢では、葉が更に大きくなっています。順調に生長しています。

また、当初伸びすぎたピンポンマムの根についた枝は、新しい葉が出てきました。根は健在のようです。

はじめはタダの枝で葉っぱが無く大丈夫かな?と思いましたが元気そうです。

最後にポットマムの挿し木も一層大きく育っています。台風の後も雨が降ったり、気温と湿度の高い日が続いています。

挿し木から一ヶ月目の菊の様子

挿し木にしてから約一ヶ月が経過しました。季節は確実に秋へと移ろっています。朝晩気温が下って更に雨が降る日が続いています。昨夜は雷雨で今日は秋晴れで乾いた風が吹いています。

約一ヶ月前に切り取って花瓶に挿した切花のピンポンマムの蕾が徐々に色づいてきました。更に良く見ると根っこが沢山出ています。

花瓶の下の方を写真に撮りました。根がグルグルと伸びています。

今暫く様子を見て培養土に定植したいと思っています。蕾が膨らみいよいよピンポンマムの丸い菊の花に出会えると思うとワクワクします。

また、挿し木を培養土にした枝も非常にいきいきと生長しています。若干害虫の被害がありましたのでオルトラン粒剤を与えました。

こちらにも小さな蕾が着いています。小春日和の穏やかな日差しの中、菊の小さな蕾に癒やされます。徐々に蕾が膨らみ始めたので写真をアップします。

ピンポンマムがいよいよ開花

蕾の着いたピンポンマムを花瓶に挿しておいたら根が出て来たことを書かせていただきましたが、いよいよ黄色いピンポンマムの花が咲きました。下の写真は11月はじめの状態です。ピンポンマムの名前の通り丸い花が開きました。

挿したもともとのピンポンマムの花の大きさの半分くらいの大きさではありますが可愛らしく心が和みます。

花瓶に挿して玄関先の温かい場所で栽培を続けていました。既に根は沢山伸びています。花が終わり次第鉢植えにするつもりでいます。

また、記事のはじめの方に出て来た棒のようなピンポンマムの苗にも葉が茂り菊らしくなってきました。

真冬に小さな芽を出した挿し木のキクたち

年が改まり大寒に入りました。東京も毎日寒い日が続いています。何よりも辛いのは空気の乾燥です。東京の冬は殆ど雨が降らず乾燥が酷いです。

特に花々はカサカサの培養土で寒さを耐えています。日中は日だまりが温かく感じられますが、夕方からは乾いた北風が吹きます。そのような環境下ではありますが、挿し木したキクたちは徐々に新芽を出しています。

上の写真はその上の写真の冬のピンポンマムの姿です。葉が赤くなっています。ちょっと寒そうで可愛そうな感じですが、よく見ると根元に新芽が出ていますよ。

しっかりと根が張って、新しい芽が出て来ています。なんだか嬉しくなります。はじめは棒のような枝だったピンポンマムが着実に生長し増えています。

一方、同じ時期に挿し木したポットマムもしっかり新しい葉を茂らせています。

ちょっと枯れた大きな葉を切り取るとその下には、蕾が隠れていました。着実に生長しています。

新しい葉や芽に日を当てる為に枯れかけた葉を切り取ります。寒いながらも健気に生長を続ける挿し木のキクたちが元気をくれます。寒さもピークだと考え春に向かって頑張ろうと思わせてくれますよね。


さまざまなことがあった2020年も秋を迎えました。世の中の流れは変化しても庭の花たちの営みは大きく変わらないものです。栽培を続けてきたピンポンマムは今年も花を咲かせています。

やっと八部咲きですが写真を撮ったのでアップします。あと一息で真丸の花になることでしょう。お正月に買った花が毎年楽しめるのは本当に嬉しいことです。

昨年よりも花が大きくなってきました。この調子で来年はもっと大きなピンポンマムを咲かせたいと密かに考えています。立派な鉢植えを作ってここにアップしたいと考えています。

咲いた小菊に小さな蜂が飛来していました。小春日和に小さなお客さんが来たように感じる初冬の風景です。

夜になると寒くなりますが、植物たちは元気に生長を続けています。今後も大きな変化を感じた時に追記させていただきますね。ぜひブックマークして、続けてお読みください。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。♡香


 

 

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いつもサンカウントをお読みいただきましてありがとうございます。

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本名を書いてしまわれますとインターネットの検索に名前が出てしまいます。

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挿し木でどんどん増える365日楽しむキララ・オステオスペルマム栽培

キク科の可愛いオステオスペルマム

挿し木でいっぱい増える楽しい園芸


オステオスペルマムと聞くと難しい感じがしますがキク科の植物の名前です。商品としてはサントリーフラワーズから「キララ」と言う名前で販売されています。季節によって花の量に違いはありますが365日花を楽しむことの出来る多年草の植物です。

オステオスペルマム=マムとついていることからキクの仲間と言うことがわかります。マムとはキクの洋名です。

 

 

特に黄色いオステオスペルマム(キララ)は花が沢山咲くと非常にパワーがもらえ元気になれる気がします。私は黄色いキララを育てていて同じ株でもう5年以上栽培中ですよ。

一株から既に何株も増やし花の季節には沢山の黄色い花を楽しんでいます。増やす方法は挿し芽(挿し木)です。キララを剪定したときに枝を土に挿すだけで株を増やすことができるのです。

オステオスペルマム(キララ)の花は、マーガレットに非常に似ていて色が違うだけなのかな?と思われがちですが、実際は原産国が違います。

オステオスペルマム(キララ)はアフリカ南部の熱帯アフリカが原産です。また、マーガレットはカナリア諸島が原産です。しかし同じキク科の植物であることから栽培の方法は大筋では同じで大丈夫です。ただ越冬の栽培の注意点は若干違います。

敢えてオステオスペルマムとマーガレットの違いを探すなら葉っぱの硬さや色が違うと感じています。また耐寒性もオステオスペルマムの方が強く氷点下6℃くらいまで耐えることが出来ます。

一方、マーガレットは比較的暖かい地域でないと冬を越すことが難しい植物です。

ここ数年温暖化で暖冬が続いていましたが2017年の冬は非常に寒く我が家のマーガレットは枯れてしまいました。

通常の東京の海沿いの地域なら簡単に越冬出来たであろう植物が枯れたので気候変動を感じます。しかし非常に寒さの厳しい土も凍る庭でオステオスペルマムはしっかりと冬を越しています。

 

 

通常の非常に乾燥する東京の冬にも耐え真夏の暑い時期にも元気に花を咲かせます。非常に丈夫な植物と言えます。

オステオスペルマム栽培のポイント

オステオスペルマムの苗の大きさに適した鉢と水やりと害虫からの防御です。どのような植物とも共通することですよね。

また梅雨時などは出来るだけ葉を剪定して風通しを良くして蒸れから苗を守りましょう。

暑さ対策の記事も併せてお読みください。

キララ栽培・オステオスペルマムの夏の暑さと害虫対策&土増し作業。

そして空気が乾燥した季節にはしっかりたっぷりと水をあげることを忘れないようにしましょう。

冬・縮こまりながらも春を待つ健気なキララ

春になると一斉に目を醒ますように新芽が出てくるのもオステオスペルマムの栽培の楽しい部分です。

オステオスペルマムの茎は始めは緑色の単なる茎なのですが時間が経つにつれて木質化します。

木質化とは緑色の草の茎が木のようになり茶色くなることです。マーガレットなどの仲間にも見られる現象です。

木質化すると苗自体も丈夫になります。そして木質化した部分から新芽が出ますし、しっかりとした苗になります。

 

 

木質化した大きなマーガレットを見たことがありますが、地植えにするとかなりしっかりと巨大化するので栽培が楽しいですよね。一方、オステオスペルマムはあまり巨大化しない種類です。

大きめの10号前後の鉢での栽培が丁度良いと感じています。また私の経験上寄せ植えよりは単独で大きめの鉢に植える方が苗が弱らず長く楽しめる種類だと思います。

根が張り易い植物だからです。根が張りやすい植物は寄せ植えにすると枯れやすくなる傾向にあると感じています。

オステオスペルマム(キララ)の挿し木

挿し木のタイミングは5月~6月がベストとされていますが、花姿勢が崩れた時に剪定して出た枝で元気なものがあれば季節を問わず挿し木は可能だと感じています。私は剪定した時に良い枝をみつけては挿し木にしています。

挿し木をするのに適した枝は、ある程度の太さがあり先が木質化した枝が良いでしょう。あまり細すぎると根を出すほどの養分がありません。割り箸より少し細いくらいから太い枝がちょうど良いと思います。

切り取った枝は一先ず水に挿して水揚げをしましょう。そのあとピートモスか培養土に挿していきます。植木鉢に鉢皿を当ててしばらくの間水分を切らさないように注意します。

オステオスペルマムの根は水に強く簡単には腐らないのであまり神経質にならず水を多めにして半日日陰の場所に置きましょう。しばらくすると葉が茂り始めます。

葉が茂って来たと言うことは、根が張り始めたと言う合図です。植木鉢を用意して植木鉢に定植することが出来ます。

植木鉢に移した後もしばらく鉢皿をあてて水を枯らさないようにしましょう。徐々に根が張れば鉢皿も不要です。

挿し木で増やすことが出来る植物は沢山あり枝から根を出し易くする薬剤も市販されています。

でもお金を掛けなくても何本か挿し木することで根付く茎もあるのであまり気にせず枯れてもまたトライしてください。

コツが掴めれば薬剤なしでも簡単に挿し木で増やすことが出来るようになりますよ。

春に剪定した枝を使う挿し木の方法

春のキララは沢山の花を咲かせる株とじっくり蕾を蓄えた株があります。上の写真は3月中旬のキララの様子です。満開になっています。一方、下の写真は同じ時期の別の鉢のキララで蕾の状態です。

上の写真から一週間後には、花が咲きました。しっかりした花姿で沢山の花がピンと立って咲き始めましたよ。下の写真が、花が咲き始めたキララです。

この一週間は、寒い日もあり、雨も降りました。でもこれぞキララといった可愛らしさとしっかりした花茎の状態がとても良い出来と考えています。

これは冬に剪定した場合の鉢と冬に剪定をしなかった鉢・株の違いです。冬に剪定をせずに春を迎えたオステオスペルマム(キララ)は、すっかり大きくなり枝が伸び花が満開になっています。一方、冬に剪定をしたキララは、未だ蕾の状態です。剪定をした時期によって花の咲く時期にズレが生じています。

満開のキララの方は、そろそろ剪定をして欲しいと訴えています。お花の栽培を続けて行くと徐々に今なにをして欲しいのかわかるようになるものです。剪定の時期や植え替えの時期などをその株を見ただけでわかるようになるのです。

あまり難しく考えず花の様子や枝の様子をよく観察しましょう。上の写真は、上部が満開のオステオスペルマム(キララ)です。

しかし、株の根元をよく見ると下にも蕾ができて葉が茂っています。花が満開の場合どうしても上部の花に目が行きがちですが、元気なオステオスペルマム(キララ)の根元には既に新しい葉や蕾ができ始めています。

根元以外にも木化した枝に緑色の新芽が出ています。剪定の時期が近づきました。しかし、上部は満開なので未だ剪定はしたくありませんよね。

でも、花の盛りが過ぎると徐々に花自体が小さくなり始めます。そうしたら、全体のバランスを見て枝を剪定しましょう。剪定の場所は下の写真に赤い線で示しています。

結構、バッサリと小さくなります。心配な場合は少しずつ切って行けば間違えはありません。

でも植物の生理現象として、養分は枝の先へと向かい供給されるので下部に生え始めた新しい芽を大きくさせたい場合は思い切った剪定が良いでしょう。

剪定して、切った枝は、挿し木にできますので一旦花瓶に挿すなどして、水揚げをしましょう。その後、培養土に挿せば株を増やすことができます。

我が家の庭でちょっと見ないうちに変な格好になってしまったキララの鉢があったのでご紹介します。

剪定をせず冬を越した鉢です。しかし、すっかり枝が曲がってエラいことになってしまいました。本来上に伸びるはずの枝が曲がって下に垂れています。

根元には新しい芽がしっかり生えていたので、思い切って赤い線で切り取りました。

一週間後の様子が上の写真です。剪定した当初より倍くらい大きく生長しています。一気に栄養がまわりすごく大きくなりました。キク科に限らず植物は栄養が先へ先へと行く性質があるので剪定をすることで根本や下部に栄養が行くようになります。

切り取った垂れてしまった枝には沢山の蕾や葉が茂っていました。かなり先の方に栄養が行っていたようです。

でも垂れ下がった状態では、あまり美しくないのと既に新しい芽が生長する時期を迎えていると判断して剪定を決断しました。

このように思い切った剪定をしても株自体は弱ることはありません。下の方に葉が出て来たり木化した枝に新芽が出て来たら剪定の時期と考えて良いでしょう。

オステオスペルマムの植え替え

冬を越したあとの苗もしっかり剪定して暑い季節に備えます。寒さに強く暑さにも強い長期間栽培できるオステオスペルマム(キララ)ならではの特性を考えると地植えより鉢植えが合っていると思います。

暑い時季は、半日日陰に置いて冬の寒い時季は暖かい日向に置くなど置き場所を工夫すればより管理が楽になり苗の生長も良くなるでしょう。

植え替え時季は春先のあまり苗が動いていない時季が良いと思いますが、鉢が根でいっぱいになって培養土が少なくなってしまっている場合は根鉢を崩さないようにすっぽりと古い鉢から抜きます。

 

 

そして、ひと回り大きな鉢にそのまま入れ替えて培養土を足すだけでも元気を取り戻すことが出来ます。

オステオスペルマムの葉の様子を見ながら元気がないと感じたら鉢の中の根の様子を見て確認します。

葉先が枯れたり、緑色が薄くなってきたら植え替えのサインです。培養土に栄養が足りないと葉が黄色くなってしまいます。液肥を与える、植え替えるなどして様子をみましょう。

苗を植え替えてから伸びすぎた枝を剪定します。根もとの茎から小さな葉が出ているのを確認しながら剪定しましょう。

細い支柱などで培養土の部分を刺してみて固くなっているようなら植木鉢が小さい可能性があります。二ヶ月後には下の写真のようにこんもりします。

下の写真は、翌年の3月中旬の様子です。株は一段と大きくなり立派な姿になりました。

葉は元気に育ち更に沢山の蕾が出来ています。開花すれば更にこんもりとなるはずです。冬にしっかりと剪定し更に大きめの鉢に植え替えたことで一段と立派な花姿勢になりました。

また、鉢の中に害虫が居る場合もあります。オルトラン粒剤を与えて様子をみましょう。コガネムシの幼虫が根を喰っている可能性があります。

殺虫剤を使わず鉢の中の害虫を駆除

鉢の大きさにもよりますが植木鉢ごと水を張ったバケツに30分から1時間ほど浸けておくと培養土の中に巣食った害虫は溺れて死にます。殺虫剤を使わなくても対応が可能です。買い置きの殺虫剤がない時はお試しください。

しかし、葉の部分など巣食う害虫にはバラ撒く粒状の殺虫剤やスプレータイプの殺虫剤が有効です。

普段から葉の状態を良く観察することで害虫からの大きな被害は防げますが、どうしても気がついたらやられていたと言うことはあります。

万が一に備え、普段から予防的に培養土の上に撒くタイプのオルトラン粒剤などの殺虫剤を散布しておくことをおすすめします。

殺虫剤の粒剤を培養土の上に撒くことで鉢の中の植物の根から薬剤を吸い上げ葉も花も根も薬剤がしっかり回ると言うのが粒状の殺虫剤の特徴です。難点は植物の背丈が1メートル以内でしか作用出来なと言う部分です。

大きな植物の場合は葉に対しては液体やスプレー式の殺虫剤を部分的に使用しなければなりません。

また害虫を増やさない工夫では風通しの良い場所に置くことも肝心です。あまり密集して置くのも良くありませんし壁際なども蒸れや害虫を増やす原因になります。

上の鉢の3月中旬の様子は下の写真です。大きく生長し、こんもりとしました。冬に行った強めの剪定の結果未だ花は咲いていませんが沢山の蕾がついています。

どうでしょう凄く立派になりますよね。沢山の花が咲くのが楽しみです。どのような植物も手を掛けることで大きな喜びが生まれるのです。

ベランダでの栽培の場合は、出来るだけ植物を置く間隔をあけて風通しを良くして置くことと、エアコンの室外機の前などに置かないように注意しましょう。

風通しが良い方がよいのですが、エアコンの室外機からの強風があたるような環境は植物栽培には適しません。

ひとつの種類の植物を挿し木で増やす

沢山の花鉢を並べると非常に豪華な雰囲気になりますよね。花壇でも沢山の花が楽しめれば素敵です。沢山欲しいなら花屋さんで沢山の苗を購入すれば良いと言う発想もあります。

しかし、同じ花苗を沢山買うのも何だか勿体無い気がします。挿し木で増やせるものは、挿し木で増やすと花を愛でるだけでなくもう一味違った楽しさを感じることが出来るはずです。

また挿し木だけでなく大株になった鉢ではキララの根元をよく見ると株が増えている場合があります。その場合は株を分けることで増やすことが出来ます。挿木より確実に増やすことが出来るのでもし根元で株が分けられそうであれば挑戦してみましょう。植木鉢の中をよく観察して株分が出来そうならチャンスですよ。

こんなに沢山の根のついた枝を採取することが出来ました。このまま植木鉢に植え替えれば素早くひと鉢増やせます。環境が整えばどんどん確実に増やすことが出来てキララ栽培が楽しくなります。大株のキララを沢山並べれば開花の時季には自慢できる庭になるはずです。

 

 

 

花の苗も結構なお値段がしますので挿し木や株分で増やせれば万が一親株が枯れても安心です。

でも、挿し木で上手く増やすことに自信がないと言う方もいるでしょう。園芸を始めたばかりの初心者だから挿し木で増やせる植物かどうかわからないと言うこともあるでしょう。

確かに挿し木では上手く育たない植物も多く存在します。逆にポピュラーな植物で挿し木や挿し芽が楽しめる植物も多く存在しますよ。

挿し木や挿し芽が出来る植物とは?

一番ポピュラーなのは、キク科の植物です。キクは簡単に挿し芽が出来ます。オステオスペルマムもキク科の仲間です。

例えば、お正月の生花で使った大菊も挿し木で増やすことが出来ます。正月の切り花を飾り終わった茎を葉っぱの節ごとのカッターなど切れ味の良い刃物で切り培養土に挿すだけで根が出ます。

お正月の切り花まで挿し木にするというのもかなりのケチ?と思われるかも知れませんが元気な茎を見ると挿し木にしたくなるのです。これは行けそうだと見るだけでわかるようになりますよ。

また植えてあるキクも春先に伸びて来た芽を切り培養土に挿すと増やすことが出来ます。増やすだけでなく切った元のキクのにも脇芽を増やし花芽を多くすると言う作用があります。

通常植物には上に伸びると言う習性のようなものがあります。途中で切れると脇から芽を出してさらに枝葉を増やすと言うものです。花自体は小さくなりますが沢山の小菊を咲かせることが出来ます。

挿し芽にした方の鉢にも苗が増えるので沢山のキクを咲かせることが出来るのです。

同じくキク科の植物のマリーゴールドも挿し芽で増やすことが出来る植物なのです。マリーゴールドは簡単に増やせます。

バラも挿し木が出来る植物の代表格ですよね。バラの場合は茎を切り清潔な鹿沼土に挿して発芽を待ちます。種類によってかなり難しいものもありますが、挿し木が可能です。

頂いたプレゼントの花束のバラから挿し木を作ることも可能ですよ。切り花ではすぐにダメになってしまうバラも鉢植えに作り直せれば長く楽しむことが可能ということです。

身近なところではビオラも挿し芽が出来る植物です。切って挿すだけで根が出ます。花は見るだけで心が和みますが更に育てて増やすことで小さな生命を慈しむことを学ぶ機会をもらえると考えています。

挿して増やす園芸の楽しみ

挿し芽や挿し木なら親株と同じ性質を持った苗を増やすことが可能です。茎を切って水や培養土に挿して置くと根が出てやがて花が咲くと言う部分は非常に不思議な感じがします。

人間で言うならiPS細胞?的な感じすらします。茎から根っこが出て育ち花が咲くのです。人間ほど複雑ではないにしろ不思議な部分です。

そんな不思議な世界感を体験出来る園芸の奥深さや楽しさをあなたも体験し実験してみてください。毎日の生活が更に楽しくなることでしょう。

今回も長文をお読み頂きましてありがとうございます。♡香


 

 

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