畑・野菜栽培

キュウリを種から栽培・ワンシーズン3期作で無駄なし大収穫

キュウリは一気に結実するので苗を3期に分けて育てる

食べ切れないからずらして収穫します


夏野菜の代表キュウリ栽培は苗を購入して始めれば簡単ですよね。キュウリの苗を買ってきて定植すればあとは開花と結実を待つだけ。家庭菜園の中で非常に簡単な野菜のひとつです。

 

 

でもキュウリの苗を一本だけ植えても折角の夏野菜を毎日楽しむことは難しいですよね。通常なら2~3本のキュウリの苗を買ってきて一気に植え付ければ沢山のキュウリを収穫できますよね。

上手くいけば毎日沢山のキュウリが一気に大量に収穫できると思いがちですが毎日5本も6本もキュウリを収穫できても実際大家族でもない限り食べ切れません。せっかくの採れたて野菜も冷蔵庫にしまっておいては意味がありません。

丁度よく上手く収穫するにはキュウリを種から栽培する方法が適しています。キュウリの苗の収穫期は状況にもよりますが意外と短いものです。なので種を蒔く時点で時期をずらしながら苗を作ることで収穫時期を少しずつずらしていけば長期間良いキュウリを収穫できるというわけです。一気に大収穫とはいかないですが順繰りとそれぞれの苗が最盛期を迎えればせっかく成ったキュウリを持て余すことも少なくなると思います。

種から育てるキュウリと買ってきた苗から育てる場合とでは苗に違いがあります。キュウリのタネが培地から直接生えているのと接木苗と言ってカボチャや他のウリ類の小苗に接木したキュウリの苗との違いです。

 

 

接木苗は通常の苗よりも値段は高めで連作障害などの障害からキュウリを守ってくれます。一方、種から育てるキュウリは、自分で接木をしない限り通常の直接生えたキュウリとなります。家庭菜園を行う場合は自身で接木作業までを行える人は少ないのではないでしょうか?一般的には連作障害に注意が必要です。

種から育てたキュウリをプランターで育てる場合は、野菜用の深いプランターに新しい培養土を入れて植え付ければ連作障害の問題は簡単に回避できるでしょう。

また、家庭菜園の場合は昨年キュウリを育ててしまっていても畑全体をしっかり耕すことで畑の土が混ざり連作障害は回避できます。ただし全く同じ狭い場所で続けて栽培すると収穫数が減ってしまったり病気が発生することもあります。

キュウリを小さな畑で連作する場合は、腐葉土や完熟牛糞堆肥などを栽培終了時に与えてしっかり次の年に備えることが重要です。収穫を終えた畑を丁寧に耕したり堆肥を与えたりすることは意外と面倒くさい作業ですよね。秋の残暑や長雨などを考えると終わった畑の作業は大変ですが次の年の楽しみとしてできるだけ行っておきましょう。

 

 

我が家の場合も毎年キュウリを同じ場所で栽培しています。家庭菜園なのであまり大きな面積ではありませんが15年前に畑を作る段階で地下1.5メートルほど掘り起こし大量の腐葉土を加えています。

腐葉土の他には、アイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥を加え毎年しっかりと下まで掘り起こし耕してします。完熟牛糞堆肥や腐葉土も毎年必要に応じて与えています。基本的に畑の土が通常よりも多く上手く連作障害を回避できていると感じています。ですから毎年連作しても種からのキュウリは問題なく生長し収穫できますよ。

病気に強いキュウリの種を使う

今年もアタリヤさんの「強健夏秋きゅうり」の種を使いました。キュウリは栽培中も病気に罹りやすく特に多いのがうどん粉病です。うどん粉病とはカビの一種でキュウリだけでなくさまざまな植物に伝染します。特にキュウリはうどん粉病に罹り易いと感じています。症状は、初めは葉っぱに白い斑点が出来ていずれは葉っぱ全体が白くカビて最終的に枯れてしまいます。

「強健夏秋きゅうり」の種を使うのはうどん粉病に対して耐性があるからです。耐病性のあると書かれているキュウリ以外でもうどん粉病を発症しにくい「四葉キュウリ」を栽培したことがあります。四葉(スーヨー)キュウリとは漬物に向いている若干大きめのキュウリで生でも糠漬けでも美味しく食べることができるキュウリです。イボイボが大きく漬物に向いています。

 

 

以前、買ってきた普通のキュウリの苗はうどん粉病に罹ってしまい残念なことになった経験がありそれ以来病気に罹りにくい種類のキュウリを選んで栽培しています。キュウリにだけでなくウリの仲間はうどん粉病に罹る傾向が強いです。栽培する時期も夏や梅雨時なのでカビの一種であるうどん粉病は避け難い病気だと感じています。栽培している植物が病気に罹ってしまいその病気が伝染するとなるとあまり良い気持ちもしませんよね。

キュウリにも沢山の種類がありますのでご自分の作りやすい種類を種からチョイスするとキュウリ栽培はもっと楽しくなりますよ。

キュウリの3期作について

タイトルにもあるキュウリの3期作ですが3期作と言っても難しいことはありません。キュウリの種を購入して少しずつ時期をずらして種を蒔くだけです。ずらす時期も一週間から10日ほどで充分です。また同じ種でも生長の個体差がありますので大きめの黒ポットを使って種を蒔きます。大きめのポットを使うのはキュウリは生長期にもしっかりと水分を与えることが必要なのと大人の葉っぱが5枚ほど着くまで栽培をするためにはできるだけ大きめのポットの方が有効だからです。種はひとつのポットに1個で充分で同じ時期に欲しい苗の数だけ種を蒔きましょう。

キュウリの種の袋の裏には発芽率85%と書かれていますがほぼ100%発芽しますので心配な方はひとつ多く蒔いておけば欲しいだけの苗を手に入れることができます。昨年の種は中国産でしたが今年の種はインド産に変わっていました。コロナの影響でしょうか。

種を蒔いてから一週間くらいで発芽しました。同じ日に蒔いても個体差があります。

キュウリの種の難点は同じ日に種を蒔いても同じように生長しないことです。先程も書きましたが個体差があるからですがあまり気にしなくても定植をする頃には生長度合いは揃ってきます。

発芽後一週間目です個体差があります。

更に一週間経過しています。通常なら育ちの悪い苗は廃棄なのですがそのまま様子を見て育てます。段階を分けて育てたいので同じに育たなくても良いわけです。

キュウリは大きな葉っぱが5枚ほどになったら畑やプランターに定植しましょう。畑の場合でもプランターでも元肥は化成肥料のマグアンプkを使っています。

今年は比較的害虫の少ないベランダでキュウリの苗を育てていましたが一枚の葉っぱがエカキムシに食害されていました。結構食われてしまったため定植のタイミングで切り落としました。

若いキュウリ苗と老いたキュウリの苗

なんでもそうですが時間が経てば弱ってきます。キュウリの苗も最初に実るキュウリはとても美味しいものです。だからと言ってお手入れ次第で良くも悪くもなるのが家庭菜園の楽しいところなので段階的にずらして種まきしたキュウリ栽培を体験してみてください。

場所があれば畑での栽培がおすすめです。プランターですと水切れなどを起こしやすいからです。またキュウリ自体がほとんど水でできています。なんと95%が水分なのでしっかり給水できる地植えが合っています。どうしてもプランターでと考えている場合は朝晩の水やりとプランターをコンクリートの地面に直接置くことは避けましょう。

家庭菜園のキュウリ3期作は、上手くすれば美味しいキュウリを長い期間しっかりと楽しめますよ。

キュウリの害虫・ウリハムシ

キュウリには天敵がいます。それは赤茶色い体をした甲虫の「ウリハムシ」です。テントウムシくらいの大きさで若干細長くした感じの虫で空を飛び回ります。主にキュウリの若い葉を食害します。食べるものが無くなるとキュウリの実自体も食害するので侮れません。

農薬を使うのは避けたいので毎年見かけると捕殺しています。8月のお盆過ぎくらいから活動が活発になります。葉に赤茶色の甲虫がいたらバケツに水を入れて水の中に落とし捕殺するかペットボトルを使って捕獲するなどの対応が必要です。

 

 

私はウリハムシに対して薬剤を使ったことがないのですが、通常の家庭菜園用のスプレーなどでは退治は出来ないのではないかと考えています。甲虫は意外と強く素早く飛ぶので厄介です。

赤いネットを使うなどさまざまな方法が言われていますが生長したキュウリはかなり大きいので全体をカバーすることは難しいかと感じています。ただ、夕方になるとウリハムシの動きは鈍くなるので虫取り網などがあれば捕殺は意外と簡単にできます。でも何処からともなく飛んでくる虫なのでいたちごっこ的な感じはします。

ウリハムシに対しては打つ手なしって感じもしますが葉を食う害虫なのでキュウリ自体の葉を大切にしっかりと育てればウリハムシの被害も少なくて済むはずです。

キュウリの栄養と歴史

キュウリの栄養は緑色の皮の部分にベータカロテンが豊富でビタミンCやカルシウム、カリウムが緑黄色野菜の中では高い方でです。あまり栄養豊富とは言えませんが、夏の野菜のキュウリは暑さに疲れた体を癒し水分補給になるという利点があります。

冬にもキュウリは売られていますが冬のキュウリと夏のキュウリでは栄養価に差があり夏の方が断然栄養価が高いです。暑い日にキュウリに味噌をつけて食べるのは美味しいですよね。自分の菜園で収穫したキュウリは尚更美味しいでしょう。

キュウリの歴史的にはインドが原産で日本にはさまざまなルートで伝搬しました。江戸時代には完熟した黄色いキュウリが食されており甘みもなくあまり人気ではなかった野菜です。しかし明治以降品種改良が進んで現在の未熟な緑色の実を食べる習慣ができました。

キュウリが曲がってしまう原因

キュウリ栽培で気になることはキュウリが曲がってしまうという問題があります。軽く曲がるくらいならご愛嬌ですが酷い場合はつの字に折れ曲がってしまうこともありますよね。何故キュウリは曲がってしまうのでしょう。一般的には水分の不足が原因です。たまにキュウリのネットに引っかかって曲がってしまうこともあります。

プランターで栽培する場合は特に水やりに注意しましょう。また畑での栽培でもあまりに晴れの日が続く場合は朝のうちに水やりを済ませておきましょう。どのような植物の場合でも同じですが夕方雨が降る予報だからとか小雨が降りそうなど予報を当てにして水やりを怠ると植物がダメージを受けて弱ってしまう可能性が高いので充分注意しましょう。

現在のキュウリ

定植が終わって生長を待っている段階です。これから徐々に生長が進んで開花結実していくことでしょう。生長の記録は随時更新していきますね。ぜひ、ブックマークしてお楽しみください。

引き続きキュウリの3期作栽培をよろしくお願いいたします。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます香♡


 

 

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トマトを種から栽培・無駄なし10倍お得なバラ蒔き分割栽培法

トマトの苗は買うより種から発芽させる方が楽しく経済的

せっかくの家庭菜園をよりリーズナブルに楽む方法


夏は家庭菜園でトマトを栽培するという方は多いですよね。手順としてはトマトの苗をホームセンターや園芸店などで購入してそのままプランターや畑に定植するのが一般的だと思います。トマトの苗を購入さえすればすぐにトマト栽培が開始できます。でもトマトの苗は結構なお値段がしますよね。

 

 

トマトの苗を購入して栽培する利点としては発芽がうまくできない問題を回避して簡単に苗が手に入ることやさまざまな種類のトマトの苗を買って色々なトマトを収穫できるなどです。

でも一種類か二種類でたくさん育てたい場合や1から10まで自分で栽培を楽しみたいというのであれば断然トマトの種を購入してトマトの栽培をスタートする方がお得ですし楽しいです。

どのような植物でも発芽の瞬間は感動的なものです。家庭菜園ともなれば尚更楽しく感動的でしょう。今回はトマトの種まきから発芽そして生長させたトマトの苗の定植を中心に記事にしていきたいと思います。

園芸の初心者が育てやすのはミニトマトです。ミニトマトとかプチトマトとかさまざまな呼び名がありサラダやお弁当の彩りにはもってこいの一品ですよね。

夏になればひとパック100円程度で購入できますが、家庭菜園で栽培すれば美味しさも食べる喜びもひとしおです。ミニトマト栽培の良いところは場所を取らずにベランダでも簡単に多くの実を収穫でき熟した実から少しずつ料理の彩りに使えるところではないでしょうか。

難点は実が小さいことと若干皮が硬いことでしょう。家庭菜園の中級者ならミニトマトより中玉種のトマトを栽培する方がより一層使い勝手が良いと考えます。中玉トマトの場合大きいものは小さめの鶏卵くらいの大きさになり小さいものはミニトマトと同じくらいになるので料理に使いやすいです。味も濃くてジューシーです。また実も房でたくさん成るので結実の喜びも大きいでしょう。

大玉のトマトも苗の育て方は同じですが大玉特有の病気、尻腐れ病や雨の後に皮が破れるなど収穫までの問題を乗り越えるのが大変です。おすすめは中玉のトマトです。この辺りはご自身のお好みでセレクトしてください。

私は今年は、中玉のレッドオーレというアタリヤさんの種を購入しました。値段も300円と安かったのが決め手でした。人気のあるアイコやフルティカなどのブランドトマトの種は、数粒で500円くらいします。ブランドのトマトでなくても家庭菜園で育てれば完熟まで栽培を続行できるので味わいは素晴らしいはずです。ご予算に合わせて購入してください。

トマトの種まきは春・3月(東京基準)

トマトを発芽させるにはかなりの温度が必要です。基本的に陽当たりが良く暖かい場所であれば10日から2週間で発芽します。積算で言うと100度程度が発芽の目安で、種を蒔いた時期の気温が高ければ早く発芽するのです。

 

 

発芽には温度が必要な条件です。そして発芽後は日照が苗の生長に欠かせない要因となります。できれば、春のお彼岸の前には種まきを終えましょう。

トマトのバラ蒔き分割法とは?

今回は私が毎年やっているバラ蒔き分割栽培法を説明します。発芽した種を無駄なく苗に仕立てることができますよ。通常は一つのポットに2~3個の種を蒔いて発芽した元気な芽だけを残して残りは間引く方法を取りますが勿体無いのでバラ蒔きして発芽した芽を可能な限りポットに移し替え育苗します。種をひとつのポットにバラ蒔いて発芽したら分けるのです。

要は芽が出た苗は全部活かすのです。通常購入した種の発芽率は80~85%と控えめに書いてありますが私の経験では10個蒔くと9個以上は発芽します。

なので種を蒔く時は少し大きめのポットに欲しい苗の一割増くらいの数を蒔きましょう。苗を5本欲しいなら種は6個、10本欲しいなら種は11個で充分です。万が一発芽しなくてもその時点で更に追加して再度種蒔きをしても間に合います。季節は早足で進んでいる時期なので気温は上がる一方です。気温が高ければ発芽も早まります。だったら4月に種を蒔けば?とも思いますが害虫やら寒暖差などマイナス要因を考えれば3月に蒔く方が安全です。

 

 

例えば、ひとつのポットに10個の種を蒔くと9~10個の芽がでます。日本の種は品質が良く発芽率も高いのです。トマトの種は新しい培養土を入れたポットに一粒づつ全部で10粒蒔いて上から培養土で覆います。

土の表面に静かに優しくたっぷりの水を与え発芽を待ちます。発芽するまではしっかり水やりし発芽後も雨の日以外は一日に一回はたっぷりと水をあげましょう。たっぷりとは、ポットのそこから水が滴るくらいです。当然ですが種まきの時点では肥料は必要ありません。培養土の中には元肥入りと書かれているものもありますがあまり気にせず安い培養土で充分です。もちろんお高い培養土でも問題ありません。発芽した小さなトマトの苗から双葉から本葉が出たら分割して植え替えます。

発芽後双葉から本葉が出たら一本立ちのポットへ

トマトの芽が出て双葉の間から本葉が出てくるとトマトらしい葉になります。ここから一気に生長を助けるために苗のポットを一つずつ用意して植え替えることが大切です。双葉→本葉→植え替えのタイミングも大事です。あまり早くてもダメですし、あまり遅くてもヒョロヒョロな苗になってしまいます。ここが通常の栽培方法と違うところです。通常なら発芽して双葉が出揃ったら元気な芽だけを残して抜き取る間引き作業をします。しかし私が行っている方法は種の袋の裏に書かれている栽培方法とは全然違います。

小さい芽を植え替えたら枯れちゃうのではないかと心配になるかもしれませんが発芽して本葉の出た苗は意外と生命力に溢れていて元気いっぱいです。トマトの苗の根を傷つけないように植え替えましょう。アイスの棒やスプーンなど小さめの道具を使うとうまくできますよ。私はもっぱらハサミを使って植え替えています。

慣れてしまえばトマトの小苗は簡単に植え替えができます。植え替えの日はあまり暑くなく陽差しが弱い日にするか夕方など涼しい時間帯に行うと間違えがないと思います。暑い風が吹いていたりすると一気に苗が弱ってしまうので要注意です。

植え替え後はしばらく日陰に置いて水やりを丁寧にしましょう。しばらくすると生長を始めるので見た目ですぐに元気に根付いたことがわかります。小さいうちの植え替えはあまり苗にダメージはないと考えます。ポットに一本立ちさせてじっくりと定植できるサイズまで栽培を続けましょう。

余談ですが、温床を使って早い時期=寒い時期に発芽させられればその分早く栽培が開始でき収穫期も長くなりますが、私の経験では、温床を使って無理に発芽させてもその後に日照が不足すると良い苗は育ちません。

自然を味方に家の特徴や気温の高い場所で栽培すれば安心

これまでの反省点を踏まえて今年は、ベランダで発芽させ苗は屋上で朝日から夕日までを浴びさせて生育を促進させてみました。茎は太くきれいな葉を持ったしっかりとしたトマトの苗ができました。これまで未だ液肥などは与えていません。

屋上がない方はベランダの陽当たりの良い場所に苗を置けば良いと思います。大概のベランダは南向きなのでちょうどよく陽があたると思いますよ。

 

 

また今回ベランダや屋上を利用したのは害虫の食害を防ぐ意味もあります。これまでは家の前の西側のポーチで育苗をしていましたが玄関前にはたくさんの植物があり虫が寄ってきます。ハモグリバエなどの害虫に狙われ葉が傷んでしまうことが問題でした。殺虫剤は使いたくないので思い切ってベランダと屋上で栽培をしました。

ただ、屋上の難点は非常に風が強いこと。苗がまだ小さい時に2本根元で折れてしまいました。一つはなんとかリカバリーできましたが1本はダメになってしまいました。

リカバリー中の苗は一時根元から折れていました。これはダメかと思いましたが可哀想でなんとか助けようと考え少しずつ培養土を増やして茎からの発根を促しました。現在は元気に生長中です。

上の写真が一時は枯れそうになったリカバリー中のトマトの苗です。トマトは茎からも発根しやすい植物で小さい苗の状態でも非常に生命力が強いのです。

生長は一緒に同じ日に蒔いた他の苗と比べると非常に小さく遅れていますが元気に生き返りました。上の写真が同じ日数栽培している苗です。大人と子供状態ですがなんとか助かってよかったと感じています。

ちなみにベランダに置く場合は、エアコンの室外機の前には絶対に置かないようにしましょう。一発でダメになってしまいます。

 

 

トマトの苗が大きくなるにつれ風の影響を受けやすくなり苗の高さが15センチを超えた頃からは屋上から撤退してベランダ栽培を中心にしています。風のない昼間は屋上に置くなどその日の状況で管理しました。ちょっと手間暇がかかります。

春から夏にかけては夏日だったり急激に気温が下がったりと温度変化や雨が気になりますが発芽前は雨が降ると発芽が促進されたりと利点もあります。

トマトは小苗のうちから脇芽かきを忘れずに

まだ定植前の苗でも生育条件が良いと脇芽が出て来ます。今回蒔いた「レッドオーレ」は花芽が着く前から脇芽が出てきました。

すごく小さい脇芽ですが油断をするとあっという間に大きくなりかねないので脇芽を見つけたらつまみ取りましょう。その際、茎に傷をつけないように細心の注意をしましょうね。トマト栽培は脇芽かきが付き物です。定植前から定植後も必ず行いましょう。

現在、すでに小さな米粒のような花芽が出てきました。定植まであとひと息です。トマトの苗は開花は定植の合図なので花が咲き始めたらプランターや畑に定植しましょう。

トマトの苗の開花は定植の合図

現在10個ほどのトマト「レッドオーレ」の苗を育てています。風に煽られて倒れたリカバリー中の苗も徐々に育っています。また遅れて発芽したものや昨年の残りの種「フルティカ」も発芽したので控えの苗もバッチリです。

定植まで時間がなくなてきましたので畑の準備を同時進行して行きたいと考えています。もちろんプランターでも栽培可能ですので一緒にがんばりましょう。

残ったトマトの種はしっかり口を封して置けば2年くらいは発芽します。余った種はしっかりと口を止めて空き缶などにしまっておきましょう。しっかり保管すれば来年も使えて無駄なしですよ。


小さかったトマトの苗に黄色い花が咲き始めました。トマトの苗に花が咲くということはいよいよ定植の合図が出たということになります。アップで見ると蕾には生毛が沢山生えていて新しい命のパワーが貰えますよね。

前回ご報告した米粒のようなトマトの花芽はその後一週間ほどで開花し始めています。花が開花した苗から順次庭にある畑へ定植を開始しました。苗の入ったポットの底からは元気な根が顔を出しています。もう育苗ポットの中は根っこでいっぱいになっているはずです。

植物の種はタイムマシーンのようで発芽した時は本当に嬉しいものです。私は発芽の瞬間が一番好きです。

これからじっくり育てたトマトの苗たちの生長劇の舞台は庭の畑へと移動します。今年のトマトはどうなるのか?手塩にかけてじっくり育てたトマトの苗は良い結果をもたらしてくれるのか非常に楽しみです。


トマトの苗に花芽が着いて家庭菜園の畑に定植をして約一週間が経過しました。小さな粒状の蕾は黄色い花を咲かせあっという間に小さな実が成り始まりました。季節が徐々に変化する時期で走り梅雨が気になりますが安定感のある生長ぶりです。

畑に植えるとひとまわり大きくしっかりしました。着いた花芽も落ちることなく着実に結実しています。

中玉のトマトの特徴は房なりです。ひとつの房に沢山の実が成ります。最初に咲いた花の先に次々と花が咲いて先に咲いた花は実を成らせています。

丁寧に苗を育てた甲斐があったと感じています。今年はベランダで他の植物から離して害虫の被害を極力抑えました。結果的に定植するまで葉っぱは非常にきれいで虫食いもほとんどありません。

もちろん殺虫剤は使用していませんよ。現在一段目の花が咲き実り、二段目の花芽が着き始めています。

いよいよ東京も梅雨入りしました

梅雨入り前になんとか開花結実を果たしたトマトの苗ですが四段目の蕾が出来たころに東京も梅雨に入りました。トマト栽培でひとつに目安となるのが梅雨の時季です。

乾燥した空気が一気に湿気を帯びてトマトの置かれる環境が大きく変化します。人間でも梅雨に入ると蒸し暑さや湿気が気になりますよね。私は体質的に梅雨が苦手で寝込むこともあります。早く梅雨明けしてほしいです。

トマトも乾燥した環境を好む植物なので梅雨の時季をどう乗り切るかで収穫に違いが出てきますよ。では一番下に成った実の房からご紹介します。結構大きくなって隣同士がキツキツ状態です。ちなみにひと房に9個のトマトが成っています。数えたところ平均して8〜9個の開花及び結実が確認できています。

下の写真が二段目です。一段目より未だ若干小さい感じですが徐々に大きくなっていくでしょう。トマトは一番はじめに開花する段を一段目と言います。一段目の上が二段目となります。

次は、三段目です。未だ花が咲いています。花が終わると小さな実が姿を表します。

四段目はまだ小さい蕾ですが気温が高くなってきているので直に開花するでしょう。この上にも更に花芽が着いていくことと想像できますが梅雨に入った当初の状況をご報告しました。

今回は梅雨前に結構結実できているのである意味合格ラインではありますが今後は温度と湿度の上昇による病害虫への対策が必須となります。対策と言っても栽培者は見守ることが主な作業となります。日々生長が早く脇芽が出やすいので良く観察して脇芽は早めに取り除くようにしましょう。また枯れてしまった葉も思い切ってカットして風通しを良くしましょう。

下の写真が脇芽をわかりやすくしたものです花芽の下に出てくる脇芽です。これを早めに切り取ってトマトの苗を一本立ちにして育てていくとしっかりとしたトマトを収穫することが出来るのです。脇芽が出やすいのは葉っぱと茎の境目と根元などです。

脇芽をチェックする時は苗の根元もしっかり観察して脇芽を見つけたら早めに切り取って栄養の分散を回避しましょう。脇芽を放置するとトマトの苗は暴れ出して巨大化して花は咲いても実が小さかったり成らなかったりと収穫が減ってしまいます。生長が著しい高温多湿な梅雨の季節はトマトの観察は大切な作業と言えるでしょう。

また曇ったり雨が降って現在結実している青いトマトはじっくりと熟して行きます。真夏のトマトより時間をかけて赤くなるため美味しいのです。種まきから梅雨入り時点でトマトの状態を結実までもってくることが出来ればうまく行ったと言えるでしょう。未だ梅雨に入ったばかりなので晴れた日もあるので開花した花がどこまで結実していくか非常に楽しみです。

梅雨の終盤の大雨

この一週間で大雨が2回ありました。青い実をたわわに着けたトマトの苗木の茎は成ったトマトの重さでもはや支柱なしでは自立出来ない状態です。

苗の丈が40センチを超えたあたりから支柱を使ってトマトの苗が風や大雨で倒れないようにすることはトマト栽培の基本です。でもバケツをひっくり返したような大雨の後はトマトの畑のチェックを必ず行いましょう。トマトは葉っぱも大きくて雨の抵抗はかなり強いと考えられます。

我が家のトマトも1回目の大雨で支柱ごと苗が倒れました。大雨の後に風が非常に強く吹いたことも一因です。柔らかく耕した畑に定植しており支柱も同じく柔らかい畑に刺してあるからです。反省点は一本の支柱ではなく3本支柱で支えるべきだったことです

単に私の出不精が招いたことですがコロナ禍で追加の支柱を買うための外出が億劫だったという不始末です。青い実が二つ落ちました。更に茎が折れそうになった苗が一本。大した被害ではありませんが大雨は続いています。

そして2回目の大雨の被害は土壌の水分過剰で起こる裂果という状態です。裂果とはトマトの皮が切れてしまう現象のことで大雨などで一気に苗の中の水分が増えて実が水分過剰を起こして皮が裂けることです。収穫が近くなると起こることが多いです。

ミニトマトではあまりない「裂果」ですが中玉や大玉のトマトを屋外で露地栽培していれば起こりうることです。ビニールハウスや雨よけなどで防ぐことが可能ですが家庭菜園なので致し方ないと考えています。

赤いトマトが裂果してしまった場合は直ぐに収穫して食べてしまうか冷凍してお料理に使うなどで対応しています。青い実の皮が裂けてしまった場合はしばらくそのまま様子を見ましょう。せっかく実ったトマトなので廃棄は避けたいですよね。

曇天の梅雨空でも赤くなり始めたトマト

曇ると陽射しが出る日もあり梅雨の最中もしっかりと生長を続けているトマトです。一段目に実ったトマトの実は徐々に赤くなり始めました。黄色い花が咲いて小さな実が着いて緑色だった実が赤くなる。栽培の過程では当然のことですが種から育てたトマトが色づくととても嬉しいものです。

この時期も脇芽が出現したら必ず切り取りましょう。特に雨の多い時期は脇芽の生長も非常に早いものです。沢山の実と花に効率よく栄養を与えるためには脇芽を生長させてはダメなのです。

また、茎の下の方の葉っぱが枯れてきたら切り取りましょう。実に覆い被さる葉も切って実に日光がよく当たるようにしてあげましょう。実が赤くなり始めたら要らない下の方の葉を切り取って風通しも良くしましょう。

温度も湿度も高くなり病気や害虫も出始める季節です。昨日もトマトに集るニジュウヤホシテントウを二匹捕殺しました。ニジュウヤホシテントウはナス科の植物の葉を食害する害虫です。一見テントウムシ?って感じですが肉食のテントウムシに対してニジュウヤホシテントウは草食で植物の敵です。よく観察して害虫駆除をしましょう。

トマト・収穫しながらの作業

梅雨も終わりを迎えトマトの状態は徐々に実は赤くなり始めて収穫の時期を迎えています。苗の高さも結構高くなって1.8メートルくらいに大きくなっている苗もあります。一段目のトマトの実は既に収穫期を迎えて赤く熟れ始めています。一段目の実を1〜2個収穫したあたりからは、支柱に固定した茎を少しずつ折り曲げてカーブさせていきましょう。

写真のように下の方から少しずつトマトの苗の高さを下げて上の方に咲いた花に養分が行くように仕向ける作業です。茎を曲げていく作業はトマトの苗の内部に水分が少ない時間帯に行います。

晴れた日の夕方15時以降だとトマトの苗の内部の水分は減少しているのでトマトの様子を見て行いましょう。朝や雨の日の直後などではトマトの苗の内部に水分が蓄えられているので作業はやめておいた方が無難です。

内部水分が多いとトマトの苗の茎自体が固く下手をするとボキッと折れてしまいます。背が高く生長したトマトをわざわざ茎を折り曲げて背を低くするのには理由があって引力の影響を考慮して養分をトマトの苗の上の方まで送り届けることでしっかり上部の花も結実させる目的があります。

また収穫期を迎えたら下の方の枯れた葉っぱや実ったトマトに覆い被さる葉を切り取って実に陽が当たるようにしましょう。暑さがましてくると畑も蒸れるので枯れた葉は早めに切り取り病気や害虫に注意しましょう。

7月も終盤に差し掛かり雨はほとんど降っていません。トマトは真っ赤に熟しています。毎日暑いですが畑でのトマト栽培なので水はあげていません。しっかりと赤くなった実から収穫を開始しています。そろそろ台風が関東にも近づきつつあります。早めに収穫してしまった方が良さそうな熟れ加減です。毎日新鮮なトマトを食べて元気に夏を乗り切りましょう。

8月のはじめにいよいよ東京にも台風が近づき

台風の発生のニュースを聞き未だ青い実や若干熟しきれていないトマトもありましたが赤くなった実を全て収穫しました。台風のもたらす大雨や強風でトマトの栽培自体が出来なくなる可能性や雨により熟した実が裂けてしまう前に収穫したのです。

下に写真を載せましたが実際数を数えてはいませんが写真の約4倍くらいは収穫できました。大成功でした!一人では食べきれないほどのトマトを収穫することが出来ましたよ。

収穫の際、既にトマトの皮が裂けていたものもありますが、大きなものも小さな実も全て食べられるように分別しました。

皮が裂けたものは早めに湯むきしてトマトソースを作り冷凍しました。トマトソースの作り方は簡単で湯むきしたトマトのヘタなどを取り除き刻み鍋で煮詰めるだけです。更に煮詰めながら潰します。

ブレンダーやミキサーがあれば楽に出来ると思いますよ。トマトの缶詰くらいに煮詰めたら出来上がりです。しっかり加熱して冷ましたらジップロックに入れて冷凍庫へ。カレーやミートソース、パスタなど幅広く使うことが出来ます。味も濃くて美味しいです。

また小さい実はヘタを取って洗い水気を取ってからジップロックに入れて冷凍します。皮が着いたまま凍らせると皮は裂けてしまいますが、使う時に使う分だけ解凍してお料理に使えます。

私はトマトを丸ごと使ったスープが好きです。鍋に湯を沸かし冷凍トマトを入れて皮を湯剥きします。玉ネギやニンニク、ニンジンなどと煮込むスープです。コンソメを使えば簡単に美味しいスープになります。

今年はお盆から大雨が降って既にトマト栽培は終了の兆しです。気温が下がったり上がったりして何よりも雨の量が半端ではありません。年々雨量が増えています。トマト栽培は梅雨前に結実させ台風の前に収穫するために早めに開始するのが豊作への一番のポイントだと感じました。


ここ数年の豪雨災害やゲリラ豪雨など一気に大量の雨は家庭菜園でも影響は大きいので強い雨の後もしっかりと目配りをしましょう。ただし、大雨が降っている時は屋外には出ないようにしましょうね。足元も悪いし雷なども心配です。悪天候のときは作業はお休みしましょう。

これからも種から育てるトマトの生長をお楽しみに。

今回も長文をお読みいたさきましてありがとうございます。香♡


 

 

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簡単・連作障害回避3ステップ経費ゼロのアカツメクサ緑肥法

実質経費ゼロの緑肥で簡単農耕

冬も手間なしアカツメグサで家庭菜園の土壌改良


家庭菜園で使用する畑を耕すのは結構手間がかかります。なかには苗を植える直前に耕すだけという方もおられるかも知れませんが、家庭菜園こそ定期的に耕し土壌改良を行うことをすすめします。

 

 

何故なら小さな家庭菜園だと休耕田を作り輪作をすることが難しいからです。悩んでも結局、毎年同じ場所の畑で夏野菜を育てることになりますよね。そこで気になるのは連作障害です。昨年は沢山収穫出来たのに今年はダメだったという苦い経験はありませんか?

狭い畑でも連作障害を回避して安定的に収穫を得るためには、何かしらの方法で土壌改良をすることは必要な作業です。でも土壌改良と言ってもさまざまな方法がありますし、あまりに大変で費用がかかるのも気になりますよね。なにか良い方法はないものか?私も常々考えています。そこでマメ科の植物であり尚且、雑草のアカツメグサを使う方法に辿り着きました。

今回はアカツメクサをタダで手に入れて冬の間アカツメクサに畑を耕してもらう方法をご紹介します。雑草のアカツメクサは、タダなので費用がかかりません。まさに家庭菜園向けの土壌改良法です。

小さな家庭菜園。趣味だから寒い時期は畑仕事はしたくないと考えている方も多いことでしょう。私も寒い時期は庭に出るのが億劫でついつい放置してしまいます。

年齢を重ねるごとに寒い日は、なんとなく部屋でぬくぬくしていたいと考えるのも頷けます。でも、夏の収穫量を増やすことや連作障害を避けて大好きなトマトやキュウリを沢山収穫したいと欲張りな気持ちは全然萎えません。かなりの欲張りおばちゃん状態です。

 

 

さまざまなことを考えて一番楽ちんで、尚且、経済的に負担が少ない方法で家庭菜園の畑の土を良い状態で夏に向かえたいですよね。また寒い時期は、何もしたくないです。かなりワガママですが本音です。

寒くてもしっかり自分で耕すしかないのかなぁ~とか、なんとか手を抜きたいし、ラクをして豊作を実現したいとズルいことを考えてみたり。

あなたは頑張って畑を耕していますか?

あぁ~誰か私の菜園の土壌改良をしてくれないかな~と思っているなら、一番簡単でお手軽なのは、植物に耕してもらう方法が良いと思います。

数年前から緑肥として使えそうな植物を模索してきました。緑肥として有名なのはライムギシロカラシシロツメグサヒマワリマリーゴールド・アフリカントールなどです。

緑肥用の植物にはそれぞれ効能があります。基本的には土壌改良をして収穫を増やすことや病害虫から栽培植物を守る作用です。土壌の状態や栽培する植物によって緑肥を変えることもあります。

目的に合った植物の種子を購入して試します。緑肥植物によって一長一短がありますが家庭菜園では、マメ科の植物を植えれば基本的には問題は少ないと考えています。

 

 

我が家の畑は冬にはあまり陽が当たらないので緑肥がうまく生長出来ないといった問題もありました。

基本的にはムギの仲間は寒さに強いのですが、我が家では、あまりうまく行きませんでした。また、種子の価格が結構高かったイメージがあります。

購入した種子を一袋全部播いても発芽する数が少なかったり全体的に土壌改良をするほどの量が確保出来なかったと言う部分が問題でした。要は経済的ではなかったということです。

シロカラシも春から栽培するので夏の畑の開始に間に合わないので休耕田に使う方法しかうまく行きません。シロツメグサやヒマワリも同様です。春から夏に掛けて行う緑肥栽培の問題は夏野菜と重なる点や害虫が発生しやすい点をあげることができます。

寒い冬でも雑草なら頑張ってくれるかな?

なんとか寒い時期に頑張ってくれそうな丈夫で繁殖力が旺盛な植物は無いものか?と思って考えたどり着いたのは、アカツメクサです。アカツメクサとは、シロツメクサの赤いバージョン?と思いきや性質や細かな部分はかなり違うことを感じました。

とにかく強靭な繁殖力なのです。シロツメグサがか細い乙女なのに対してアカツメグサは、非常にワイルドな感じで男性的なイメージを受けます。茎の太さなどもかなり違うし、とても丈夫です。

特に秋から冬にかけては、寒さに負けることなく生長を続け、夏にキュウリを育てていた畑の上で冬でも大きく生長しました。上の写真でもわかると思いますが、茎も太く寒い季節でもグングン広がって大きく生長します。

雑草?アカツメクサとは?

アカツメクサは、ムラサキツメクサ、赤クローバーとも呼ばれます。市販で種子も売られています。しかし、土手などで雑草に混ざりながらしっかりと花を咲かせています。

河原や土手でシロツメクサやカラスノエンドウと混ざりながらピンクの花を咲かせるアカツメクサを目にしたことはありませんか?大きめな公園などでもたまに見かけます。

 

 

自然の中で咲くアカツメクサは一本立ちで縦に伸びて咲いている場合が多い気がします。周りの雑草に遠慮して省スペースに生長している感じです。花の形状はおなじみのシロツメクサの花に似ていて、大きさはシロツメクサよりひと周り大きく条件によってはシロツメクサの倍の大きさの花もあります。

アカツメクサはアメリカなどから来た牧草

アカツメクサは、明治時代に牧草=飼育飼料緑肥として播かれたものが雑草となり増えてきました。種子を購入すれば簡単ですが、土手などで咲いている一株をもらって育てて家庭菜園の土壌改良の緑肥にも使えますよ。

下の写真は、土手の草むらに生えているアカツメクサです。周りの雑草に負けて存在感が薄い感じです。唯一大きなピンク色の花が目を引きます。土手に自生しているアカツメクサの花は、シロツメクサの花の倍くらい大きくなるものもあります。

土手で咲く雑草を緑肥にするのですから費用負担はゼロです。経済的で家庭菜園には嬉しいですよね。

アカツメクサは、マメ科の植物なので土壌を肥沃にするための空中窒素固定作用があります。空中窒素固定作用とは、空気中の窒素を吸収し植物の生長に必要な栄養分に変換できる作用のことです。

★マメ科の植物には空中窒素固定作用を行うための根粒菌が存在します。同じマメ科の植物のシロツメクサやカラスノエンドウなどにも同じ作用があり土壌改良の効果があるのです。もちろんダイズやエダマメ、ソラマメなどにもあります。

話しを戻すと、緑肥としてはシロツメクサよりもアカツメクサの方が、寒い季節に株がどんどん増える強い性質があり、冬の土壌改良にはアカツメクサの方が適していると感じました。

アカツメクサの緑肥栽培を開始

今回私がこのアカツメクサをもらって来たのは上の写真の土手からです。夏の雑草が半分刈り取られた後でだったのでアカツメクサを探すのに少し苦労しました。時期は、昨年の晩夏でした。

キュウリの栽培で収穫量などに不満があり、そろそろ真剣に土壌改良をしなければダメかなぁ~と漠然と考えていました。

しかし、秋が過ぎれば気温が下がり思うように緑肥も育ちません。初夏の時点で腐葉土を投入するだけでは心もとない感じがしていました。

はじめ、夏に土手を自転車で走っている時に見つけたカラスノエンドウを緑肥にすることを思いつきました。

しかし、カラスノエンドウは繁殖力が強いのですが栄養がありすぎるのか?土手で見つけたカラスノエンドウには、アブラムシが大量に発生していました。

アブラムシを薬剤で退治することは簡単ですが、家庭菜園の土壌改良には向いていないと判断しました。狭い庭でアブラムシが大量発生しそうで怖くなったのです。またアブラムシが着いた植物には、アブラムシを退治しても病原菌が残留してしまう可能性があります。不要な「害」は自宅の畑に持ち込みたくないですよね。兎角、マメ科の植物には害虫が着きやすいと感じる経験があります。それは、マメ科の植物には葉にも実である豆にも栄養が豊富であるからだと考えます。

一方、カラスノエンドウの隣で、ピンクの花を咲かせていたアカツメクサをみて同じマメ科の植物だし、これなら行けるかもしれないと感じアカツメクサを土手から採取することにしました。

土手の通路の部分に咲いていたので石ころが沢山ある土の上に植わっていて掘り出すのが大変でした。土には水気もなく固くてバサバサ。小さなスコップは折れてしまいました。

掘り出す途中、根っこが切れてしまい大丈夫かなぁ~と心配になりましたが、新聞紙にくるんで持ち帰り一先ず、植木鉢で栽培をすることにしました。

 

 

土手から持ち帰ったので土に他の雑草の種や病気がある場合があります。庭の外から持ち帰った植物は一旦小さな鉢で様子を見てから庭に植えることをおすすめします。下の写真は持ち帰って鉢植えにした直後のアカツメクサです。

思った通りアカツメクサを植木鉢に植えて柔らかく栄養のある土と水を与えると全く関係ない雑草が根本から生えて来ました。アカツメクサに着いていた土手の土に雑草の種子が混ざっていたのです。

また、しばらくするとアブラムシが発生しました。アブラムシを捕殺したり、沢山アブラムシが沢山いる部分を切り取りました。一ヶ月ほど様子を見てからキュウリの畑の隅に移植しました。

キュウリ畑の片隅に定植

秋になりキュウリ栽培が終了してもアカツメクサは元気に花を咲かせていました。一先ず、キュウリの畑はアカツメクサに任せてみることにしました。夏の土手では縦長だった姿が秋から冬の畑では横に匍匐して大きく生長し始めました。

トマトなど他の植物の畑には残渣を混ぜ込んだりして様子をみる毎年の方法をとりました。

秋が深まり、冬が来て庭の植物たちは寒い季節に耐えていました。元気なのは思った通りアカツメクサだけでした。

この冬は暖冬と言うことで、東京の冬には珍しく雨の多い1月から2月でした。何となく猛暑になりそうな2020年が始まりましたが、初春の庭には徐々に花の気配がし始めています。

湿った春が到来・鮮やかに花が咲く

今日は二十四節気の雨水です。雪の季節が終わり雨が降るという季節なのですが、本来ならこの雨水の時期には東京にも雪が降ります。まさに雪が春の訪れるを告げるものなのです。

しかし、今年は湿った冬でした。暖冬の影響は今後の家庭菜園にどのような影響を与えるのか気になるところですが、一先ずアカツメクサの効果を観察していきたいと考えています。

アカツメクサは、冬でもしっかり花を咲かせていました。引き続き春も湿った空気の中、元気に畑の土を耕しています。

プランターの土も土壌改良して再利用

春、4月の半ばには、大きい濃いピンクの花が沢山咲きます。上の写真は開花の様子です。なんと花の大きさはウズラの卵ほどの大きさで、とても可愛いです。見ても美しいアカツメクサで土が元気になります。

プランターの土にもアカツメクサを植えれば再利用が可能です。ある程度アカツメクサが生長したらアカツメクサを鋤き込んで土に混ぜ水と苦土石灰を入れて新聞紙などで蓋をして夏を待ちます。鋤き込む際にはハサミで茎や葉を刻んでおくとプランターでも早めに土に還りますよ。

再利用の培養土を使う時には、日当たりの良い場所で土を広げ日に当て日光消毒をします。そして、古い根やゴミを取り除けば再びプランターの土として使用出来ます。捨てるのはもったいないです。

晩春にはアカツメクサを畑に鋤き込む

畑でアカツメクサを栽培して最終的にはアカツメクサを鋤き込んで夏の野菜栽培に備えます。気温が上がる時期、畑を使う二ヶ月前くらいにしっかり鋤き込めば夏野菜に間に合います。3月か4月に鋤き込むのが良いでしょう。

鋤き込みが遅れてしまった場合は、アカツメクサを掘り出して他の場所に移し、畑を耕すでけでも充分土は良い状態になっているはずです。その際は、腐葉土などを加えましょう。

また枯れた花から種子を取り植木鉢や地面に播いて再び緑肥にすれば土がどんどん肥沃になります。上の写真はアカツメクサの花が咲き終わり枯れた状態です。触ると簡単にほぐれて種子を取ることができます。取ってそのまま蒔けば再び緑肥となります。延々と緑肥を育てることができます。丈夫で手間がかかりません。

アカツメクサを緑肥にする3ポイント

下の写真は植木鉢のまま冬を越したアカツメクサです。地植えのものより葉は小さく花は咲いていません。葉っぱの大きさはシロツメクサのように見えます。

①土手や公園でアカツメクサはタダで手に入る。

②一旦、植木鉢で栽培して害虫や雑草を除去する。

③晩春には、畑の土に鋤き込んで一旦耕する。

アカツメクサを採取する時には、その場所が私有地ではないことを確認しましょう。他人の土地から植物を勝手に採取するのは窃盗になります。ちなみに下の写真は、私がアカツメクサを採取した土手です。夏の終わり、夕方の河原です。

公園などでは、所有者が管理している植物である場合があります。土手などで、明らかに雑草であることを確認して採取しましょう。入手が困難な場合はホームセンターやインターネットなどで種子を購入しましょう。

家庭菜園を雑草や害虫の温床にしないためにも必ず一旦植木鉢で栽培しましょう。畑やプランターに鋤き込む際は、苦土石灰などを混ぜて行います。混ぜた畑の上にはブルーシートを掛けて雨水が掛からないように管理しましょう。

昨年と同じ夏野菜を栽培したい場合は、土壌改良をして連作障害を回避しましょう。特にトマトやナス、ジャガイモなどナス科の植物を育てる際は連作障害に要注意です。

寒い冬にひと手間かけることで夏の菜園は楽しくなります。良い作物を収穫するためには良い土壌が必要です。連作障害を予防するためにも菜園の土は良い状態にしましょう。

今回は雑草のアカツメクサを使って簡単に土壌改良する方法を記事にまとめました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

今回も長文をお読み頂きましてありがとうございます。春から夏に掛けて楽しい家庭菜園を行いましょう。♡香


 

 

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パプリカを食べた種から栽培・3つのポイントを抑え簡単収穫

パプリカの種は捨てる前に蒔いてみよう

ゴミにするには勿体無いパプリカの種


食べたパプリカの種を蒔いてまたパプリカを栽培するカンタンで節約家庭菜園の方法を記事にします。今回栽培に使うパプリカは、スーパーマーケットで購入したオランダ産の黄色いパプリカです。

 

 

園芸好きな人間は植物の種を見ると蒔いてみたい!と言う衝動が抑えられないと自己分析しています。今回も上手くパプリカを収穫出来るのか楽しみです。ご一緒に楽しみましょう。

ちなみに十数年前食べたパプリカからパプリカを収穫した経験がありますよ。意外と簡単なので挑戦してみてくださいね。

パプリカは、赤や黄色、オレンジ色などカラフルで肉厚な実を持つ野菜です。ピーマンに似ていますが、ピーマンの場合は、一般的に緑色の未熟な実を収穫し食べるのに対してパプリカは色づき熟した実を食べるという違いがあります。

ピーマンとは、同じナス科の植物で性質はよく似ていて栽培方法も非常に似ています。発芽したばかりの苗の姿はそっくりでどちらがピーマンなのかわからないくらいです。

味は、青臭さが特徴のピーマンに対して甘くジューシーな味わいがパプリカの特徴といえます。熟したパプリカは甘い果物の様な味わいがあるのです。

パプリカはナス科の多年生植物という位置づけですが、日本の気候の中では、春から夏、秋の収穫までの一年草の分類が正しいと思います。

秋にかなり寒くなっても枯れずに生長を続けますが、流石に冬になれば枯れてしまいます。

 

 

一方、温室栽培なら多年生植物となり冬でも実を付けます。冬に販売されているトマトやパプリカは、温室栽培と言うことです。

東京の基準では、露地栽培の夏野菜の分類となります。晩春に種を撒いて秋に収穫する夏野菜のひとつと考えておけば間違いないと思います。

今回のパプリカ栽培では、黄色いパプリカの種を使用します。もちろん収穫出来るのは黄色いパプリカとなります。赤いパプリカを収穫したい場合は、まず、赤いパプリカを購入してくださいね。親と同じ色になるのです。

パプリカは生で食すことも加熱して食することも出来るビタミンCをたっぷり含んだ野菜です。通常熱に弱いビタミンCも同時に含まれるビタミンPのお陰で熱に強くなり加熱してもビタミンCは保持されます。

パプリカは、生でも焼いても煮ても美味しく栄養が損なわれず体に良い野菜なのです。夏にビタミンCが沢山取れるのは美肌に繋がりますよね。女性には嬉しい野菜なのです。

そして、パプリカには、パウダー状にしたパプリカ色素の原料と言う面もあります。野菜とばかり考えてうっかり忘れていましたが、いろいろなものに使われており、食品の色付けなどにも使われる天然の着色料としての一面もある野菜なのです。

例えば、黄色やオレンジ色のスナック菓子やチーズなどにも着色料として使用されていますよ。野菜から取る安全な着色剤といえるでしょう。

パプリカはトウガラシの赤と同じ色素を持っています。しかし辛味成分であるカプサイシンを持っていない為、辛くないトウガラシの仲間とも言えます。ピーマンも熟成すると赤くなりますし、シシトウも赤くなりますが基本辛くないですよね。辛味成分のカプサイシンがないということです。

シシトウにはまれに辛いものがあります。こちらは、トウガラシを栽培している場所の近くで栽培をすると起こることがあります。ピーマンもトウガラシもシシトウも同じ仲間で混ざりやすい?特にシシトウはトウガラシに近い存在ということです。

パプリカを食べる時に種を取り保存

お好みの色のパプリカを切る時に出来るだけ種に傷を付けないように解体します。種の塊をキッチンペーパーなどの上で乾燥させておきましょう。

約一週間くらい乾燥させると丁度良いと思います。台所の風通しの良い場所に置いておけば自然と乾きます。

ピーマンの種と同様に培養土に撒いたあと腐らないように出来るだけしっかり乾かしましょう。

パプリカの種を培養土のばら蒔く

乾燥したパプリカの種は、新しい培養土に蒔きましょう。発芽用のポットを使ってばらまくように種を蒔いて軽く土を掛けて発芽を待ちます。

買ってきた種ではないので、出来るだけ沢山蒔いて発芽率をアップさせましょう。

食べたパプリカの種なので発芽しない種も多く含まれる可能性があるからです。パプリカの種をほぐしたら発芽しそうな大きめの種を選んで蒔きましょう。

気温が低いとなかなか発芽しません。また通常の植物同様約二週間くらい掛かって発芽しますので、発芽までは根気よく水やりをしましょう。

 

 

東京の4月から5月は、あまり雨が降らないので水やりは重要です。培養土の中で根を出しても水が少ないと枯れてしまいます。

発芽したら水やりを忘れない

ここ数年春から夏に掛けての高温の異常気象が続いています。2019年の春から5月の初旬までは、低温が続き寒い日が多かったように感じています。夏野菜の種がなかなか発芽せず気をもみました。

パプリカもなかなか発芽せず、もしかしたら発芽出来ない可能性があるのかと感じるほどでした。しかし、気温が上がり始めるとどんどん芽が出はじめ幾つかの苗をゲット出来ました。

発芽さえ出来れば、あとは大切に育てるだけです。しかし気温が上がれば当然ですが、敵も出現します。

更に記録的な暑さが5月の末に訪れました。5月では、観測史上一番の暑さを記録したのです。歴史的にも稀な暑い5月です。真夏のような暑さはこの夏も異常に暑くなるのか?と心配になります。

発芽したパプリカは高い場所に置く

なんでもそうですが、発芽したばかりの芽は柔らかくて美味しいのです。発芽した芽をナメクジダンゴムシなどの害虫に食害されないように注意することが必要です。

特に水をしっかり与えて育てているのでナメクジやカタツムリが寄って来ます。ワイヤースタンドなどの上に発芽用のポットを置いてナメクジが登れない工夫をしましょう。

出来るだけコンクリートの上が良いと思います。土の地面に直接置くと、敵が増えることは間違いありません。

我が家では、発芽させたいポットはすべて家の西側の玄関ポーチに置いています。玄関ポーチなら水やりを忘れないのとコンクリートの上なので害虫を見つけやすいと言う利点があります。発芽したら出来るだけ目の届く場所に置いて大きくなるまで見守りましょう。

うっかりすると芽が出ても気が付かず、食害されていることも気が付かないと言う失態を犯すことになります。

せっかく年に一度のお楽しみの野菜栽培なので虫に食われてしまわないように注意しましょうね。

双葉から本葉が覗いたら一本立ちにする

ポットにばら蒔いた種が幾つも発芽する場合もありますし、逆に一個しか発芽しない場合もありますよね。双葉が育って本葉が見えて来たらポットに一本立ちにしましょう。

何本も小さなポットに植えてあると大きくなるものも大きくなれません。なので、沢山発芽した場合は、元気な芽を残して間引きをします。

沢山蒔いたけどあまり発芽しなかった場合は、アイスクリームのスプーンなどを上手く使って、新しいポットに発芽した芽を移し替えましょう。

 

 

その際、茎や根を傷めないように慎重に行います。また、風が強く乾燥した昼間に作業をするのは避けて移植のダメージを減らしましょう。

もちろん植え替えたら暫くの間は鉢皿をあてがって水切れをしないように根を守りましょう。作業は夕方など涼しい時間帯に行うのが良いでしょう。

ひとつのポットにひとつの苗がで出来ました

ここまで来たら、毎日の水やりと害虫への注意をすることでパプリカの苗は大きくなっていくでしょう。

畑やプランターへの定植までこのまま育てて行きましょう。季節は、晩春から初夏へ。更に梅雨へと移行して行きます。

一番怖いのは、梅雨入り前の乾燥と高温です。水やりやチェックを怠ると一期に葉が枯れてしまいます。水涸れをさせないためにも毎日たっぷりと水をあげましょう。

もうすぐ雨が降る予報だから水やりをしないというのはダメです。雨が降る予報でも、水やりは必ず行いましょう。万が一雨の量が少ないとしっかり中まで水分が補給されません。

生長中のパプリカの苗は、小さなポットの中で大きくなろうとしています。しっかり水やりをして大きくなる手助けをしましょう。

途中、薄い液肥を二回ほどあたえました。しかし梅雨の間の日照不足がたたり、葉っぱが黄緑色になっています。

いよいよ定植の時期がやってきました。一本立ちにした苗が大きくなり更に蕾も着きました。花芽が着いたということは、定植の合図が出たと言うことです。

苗に花芽が着いたら畑やプランターに定植

苗を育てていて、いったい何時になったら畑やプランターに植え替えれば良いのか迷いますよね。梅雨の終わりに我が家のパプリカに花眼が着きました。それにしても2019年の梅雨は日照時間が短く更に梅雨冷えが厳しかったと感じています。

ナス科の植物は、発芽から花芽が着くまでは発芽用のポットで栽培して本葉が何枚か出て茎の中心から花芽が出て来たことを確認して定植すると間違えがありません。

ちょっと緑色が薄いですが、梅雨も明けそうなので畑に定植していきたいと思います。

下の写真は畑に定植した様子です。茎もだいぶしっかりして来ました。いちばん花も咲いて結実する前に切り取りました。また土寄せも軽くしておきました。蕾が徐々に増え始めましたので生長をしっかりチェックしながら作業を続けます。季節は梅雨明けして毎日暑いです。しかし暦の上では既に秋です。

いちばん花が開花していました。可哀想ですが切り取ります。

定植の時期は、トマトなどでも同じく花が咲いたら定植の合図と言われています。特にトマトの場合、花芽は同じ方向に着くので畑に定植する時に花芽を手前にして植えることで収穫が楽に行えるメリットがあります。

しかしパプリカ栽培で唯一違うのは、一番目と二番目に咲いた花を摘むと言う部分です。パプリカは大きな実を着けるので苗をしっかり充実させるために、一番目と二番目に咲いた花を結実させないように花の状態で摘み取るのです。まずは、花を結実させるより苗自体の生長に養分を使うと言うことです。しばらくすると小さな実がなりはじまっていました。

数日後の姿は下の写真です。結構大きくなりました。

ピーマンのようにどんどん花は咲きますが結実はなかなかしないように感じます。久しぶりに畑を見に行くと、また大きな花が咲いていました。花自体はピーマンそっくりです。ただしパプリカの花の大きさはピーマンの1.5倍ほど大きく立派です。

白い花びらの中に雌しべと雄しべが見えます。雌しべ(花柱)真ん中の黄色い出っ張りの下には小さな実の原型がしっかり見えています。受粉したパプリカの花は結実してむくむくと大きく生長を始めるのです。

ナス科の植物なので畑の場合は連作に注意

パプリカは、ナス科の植物なので連作障害を起こす可能性があります。同じ畑でトマト、ナス、ピーマンなどを栽培していないことを確認してから定植を行いましょう。

トマト栽培の記事でも細かく書いていますが、連作障害が起こると病気や害虫の被害が起こりやすくなり収穫量が激減します。

しかし、家庭菜園なので場所も限られることから、さまざまな工夫をして栽培をする必要があります。

既に昨年ナス科の植物を植えてしまった場所しかないと言う場合は、畑の土に腐葉土や完熟牛ふん堆肥などを混ぜ出来るだけ土をリフレッシュしてから定植作業を行いましょう。

脱・トマトの連作障害の記事を併せてお読みいただき参考にしてください。

パプリカの一番花と二番花は摘み取る

何度も書きますが、一番花と二番花を摘み取ることで苗はしっかりと生長します。苗が大きくなることでしっかり収穫量が増えるということらしいのですが、実際問題として勇気がいる作業ですよね。

現時点では、まだ小さいパプリカの苗なので定植は、暫く先の作業となりますが、丈夫で大きな苗を作ると言う部分では必要な作業といえるでしょう。

 

 

暑さに強く真夏にも結実が期待出来るパプリカ栽培は夏のお楽しみとなりますよね。摘花のついでに追肥も行いパプリカの苗をしっかり育てましょう。

パプリカを食べた種から栽培・まとめ

食べたパプリカの種を使うので、沢山の種があると思います。出来るだけ沢山の種を蒔いて発芽率を高めましょう。

下手な鉄砲状態ですが、多くの種を蒔くことで丈夫な苗を選んで栽培することが可能になります。また、ナメクジなどの害虫が狙っていることを忘れないように注意して栽培しましょう。

せっかく家庭菜園ですので無農薬で栽培するために観察を怠らず害虫の被害を最小限にして育てましょう。

暑い季節の栽培なので水やりを忘れないように苗を育てましょう。特に発芽したばかりの苗は、直ぐに枯れてしまいますので水のやり忘れには注意しましょう。以下に3つのポイントをまとめます。

①食べたパプリカの種はよく乾燥させてから蒔く

②高温を好み発芽するため害虫に注意して育てる

③連作障害の危険性があるため植える場所を確認する

※なんでもそうですが発芽直後は、弱いので大切に育ててあげましょう。

同時進行で栽培を記事にして行きます

いよいよ畑に定植して開花が始まりました。ビーマンと同じで追肥をしながら生長を見守ります。これからは害虫に食われないようにより一層点検が必要だと感じています。

同じように栽培をされている場合は、ブックマークをお願いします。パプリカを収穫して記事を完成させたいと考えています。

随時、記事を更新します。質問などありましたらコメント欄に投稿していただきたいと思います。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます♡香


 

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春ジャガイモ栽培の害虫・カンタン3のポイントで完璧退治。

春植えジャガイモ栽培の敵を退治

冷蔵庫で芽が出てしまったジャガイモを春も栽培


ジャガイモの栽培の季節は春と秋の二回楽しむことが出来ます。今回は春植えのジャガイモの害虫のカンタンな退治方法と予防法をまとめます。

 

 

我が家のジャガイモの苗ニジュウヤホシテントウ=テントウムシダマシに食われて緊急事態でした。でもカンタンに駆除出来たので記事にします。

春植えのジャガイモ栽培を楽しんでいる方も多いかと思います。私も昨年の秋植えジャガイモに引き続き、春のジャガイモ栽培にチャレンジしました。種にしたジャガイモは秋植えのジャガイモと同じで冷蔵庫で発芽してしまったジャガイモです。

実は、同じ日に買ったジャガイモを秋と春の種芋にしました。なんとも恥ずかしい話しではありますが、食べようと思って買って来たにもかかわらず、忙しさに負け冷蔵庫で発芽し、秋に植えて残ったジャガイモを更に春にも植えました。

凄くしわしわでもう発芽はしないだろうと半分諦めていましたが、あっという間に発芽してしっかりとしたジャガイモの苗になりました。ジャガイモの生命力に改めてびっくりしました。

秋に植えて収穫したジャガイモは非常に美味しく春にまた栽培出来ることは本当に嬉しいものです。

春植えジャガイモも植付け後約2週間で発芽

種ジャガイモは秋植え同様既に発芽していました。種芋のしわしわ加減が酷く写真すら撮っていません。そして小さなシワシワのジャガイモなので丸ごと種芋にしました。

その種ジャガイモを春から夏は、日当たりが良くなる庭の畑に植えました。植え穴は深めで土寄せの手間を少し省きたいという魂胆がありました。

 

 

当初、発芽しなくても良いかな?と少々腰が引けていましたが、濃い緑色の芽が土をかき分け地面に顔を出したときには非常にワクワクしました。夏の収穫までしっかりと育てようと心を新たにスタートしました。

しかし、春植えのジャガイモの経験はほとんどありません。一体どのような試練が待っているのか模索しながら栽培を開始。

春ジャガイモの芽かき作業

秋のジャガイモ栽培でも行いましたが、春の栽培でも発芽して苗の高さが10センチくらいになった頃にジャガイモの芽かき作業をしました。

ジャガイモの芽かき作業とは、種芋から発芽した数本の芽のうち一番育ちの良い芽を残し、生長の悪い芽は抜き取る作業です。種芋から発芽した茎を捻るようにして抜き取ります。その際、種芋が一緒に抜けてしまわないようにしっかり地面を押さえて反対の手で捻って引っ張ると上手く抜けます。

芽かきの作業では、面倒ですが、ハサミはくれぐれも使用しないようにしましょう。

ハサミを使うと病気が伝染する可能性があります。葉を切るときも茎を切るときもすべて手で行えば心配がありません。

暖かい季節のジャガイモ栽培の敵・害虫

ジャガイモの栽培での害虫被害は、アブラムシやテントウムシダマシなどの被害があります。

 

 

秋にはいなかった害虫が登場します。秋は、ナメクジの被害が大きかったのですが、春は既にテントウムシダマシが出現しました。

下の写真がテントウムシダマシ=ニジュウヤテントウの成虫です。成虫の姿で冬を越したと考えられ葉っぱを食べています。

テントウムシダマシとは、ニジュウヤホシテントウと言う別名を持つテントウムシにちょっと似た姿をした甲虫です。

このふたつの昆虫は、姿は似ていますが、テントウムシが肉食でアブラムシなどを食べる益虫なのに対して、ニジュウヤホシテントウは、肉食から植物食に変化した害虫という部分です。

更に畑で育てるナス科の植物の葉を食害するという部分では、夏野菜の天敵と言っても過言ではありません。

ニジュウヤホシテントウを放置すれば大量に増えてナス科の植物は大きな被害を受ける害虫なのです。

テントウムシと騙されないように要観察

はじめテントウムシかな?と思いましたが、テントウムシダマシ=ニジュウヤホシテントウのことを知っていたので害虫に違いないと直感しました。

明らかにナナホシではなく黒い星の数が多いのです。それにテントウムシよりも少し小さめでさらに全体的に黒っぽいのも特徴です。

先週までいなかったのにどこから来たのか?と思いましたが、すぐに分かりました。

①ニジュウヤホシテントウは、雑草から畑に入り込む

我が家の前の公道の植え込みに大量に蔓延ったイヌホオズキを刈り取った際に入り込んだと思われます。非常に大量のイヌホオズキの葉と茎を庭の堆肥として搬入したのです。

実はこのイヌホウズキもナス科の植物で大量に蔓延っていたためニジュウヤホシテントウの住処となっていたに違いありません。

すぐに穴に埋めるなどの作業をすればよかったのですが、雨が降り出してしまいシートを被せたまま放置してしまったのが原因かと反省しています。

すぐに刈り取って搬入したイヌホウズキの残渣には石灰窒素を散布し、土を掛け更にシートで覆いました。石灰窒素は、散布当初は毒性があり害虫の成虫も幼虫も、更に卵も殺します。そして雑草の種子も死滅します。早急に作業をして被害拡大を防ぎました。

ジャガイモを食害し始めたテントウムシダマシの駆除

夏野菜を食害する害虫、特に甲虫では、植物の種類によって結構明確に分かれています。有名なものでは、キュウリやスイカの葉や花を食害するウリハムシ、マメ科の植物の汁を吸うヒメマルカメムシ、カメムシ、そしてナス科の葉を食害するテントウムシダマシ=ニジュウヤテントウです。

ウリハムシは黄色い甲虫で、晩夏になるとどこからともなくやって来てキュウリなどのウリ科の植物の葉や花を食害します。動きがすばやく捕殺するのが大変です。

 

 

一方、ヒメマルカメムシや、テントウムシダマシは、特徴として敵(人間)が捕まえようとすると葉から転がり落ちて地面にまぎれて逃げる習性があります。

この転がり落ちる習性を利用して、ペットボトルに水を入れて捕殺します。やり方はカンタンで水の入ったペットボトルの蓋を開け口をテントウムシダマシのそばに持っていき指や棒などで刺激するだけです。

下に落ちるタイミングを見計らいペットボトルを構えて捕らえて蓋をすれば水に溺れて死んでしまいます。

薬剤散布の方法もありますが、甲虫は薬剤耐性が強く沢山の農薬を使うことになるので家庭菜園では、こまめに観察して捕殺する方法がおすすめです。

一回捕殺し、暫くしてまた畑を見に行く

意外と害虫も用心しているので、はじめに捕殺作業をしてもう居ないと思ってもしばらくしてまた畑に行くと姿を現すものです。

時間がある昼間や朝に捕殺作業を数回すると良いでしょう。葉が元気なうちは、食われた痕跡のある葉を手で切り取っておくと、再度食われたらすぐに分かります。葉を一枚二枚切り取っても生長が著しい時期のジャガイモはすぐに葉を展開します。

葉が食害されてしまった場所を確認しておくと被害の拡大の有無がわかりやすく駆除の管理がしやすくなります。テントウムシダマシは、季節が進むと食害しながら産卵する可能性も出て来ます。出来るだけ葉を食害されたら早めの対処をしましょう。

どのような植物もよく観察して状況を把握することで害虫の被害を最小限に留めることが可能です。

②ジャガイモにつくアブラムシ

実際、私はジャガイモ栽培でアブラムシの被害を受けたことがないのですが、アブラムシが付く要因のひとつは風通しの悪い場合が考えられます。あまりに種芋の間隔が狭い場合や、葉が茂り過ぎているなど何から原因があるはずです。また、畑の近くにある植物や雑草に大量のアブラムシが繁殖している場合も考えられます。

雑草は出来る限り刈り取るか、防草シートで地面を覆いアブラムシを寄せ付けないようにしましょう。また、近くにある植物に農薬を与えている場合も無農薬の菜園に害虫はやって来ます。

家庭菜園で無農薬栽培をしている場合、近隣の農家などで大量の農薬を散布していれば、その影響は少なからずあるはずです。

 

 

私の経験では、植物の種類によってアブラムシがつきやすいものとつきにくいものがあると感じています。

家庭菜園のアブラムシ退治には牛乳のスプレーコンパニオンプランツを一緒に植えることで害虫を遠ざけることも出来ます。

ジャガイモのコンパニオンプランツで対抗

ジャガイモの栽培場所の近くにコンパニオンプランツとして向いているのはネギの仲間です。長ネギチャイブニンニクなどです。

また、マメ科の植物も良いとされています。マメ科の植物には、土壌を豊かにする根粒菌があり空気中の窒素を土壌に取り込み定着させることができます。

マメ科の植物でカンタンに栽培出来るのはシロツメグサいわゆるクローバーです。クローバーの種はホームセンターでも購入出来ますし、土手や公園に沢山自生しているのでひと株分けてもらってくれば、お金を掛けずにコンパニオンプランツが手に入ります。

注意点としては、公園などは、管理者が管理している場合があるため、株をもらうのではなく種をいただく程度でとどめましょう。

また、土手などなら大量に自生しているので、ひと株いただくにはうってつけです。でも、自然を破壊するようなもらい方は禁物です。どちらの場合も周辺の配慮し自然のお裾分けをいただく精神を忘れないようにしましょう。

当たり前ですが、個人宅の植物を勝手にいただくのはマナー違反以上に犯罪になりますので慎みましょう。

③夜に出る害虫・ヨトウムシやナメクジ

秋のジャガイモ栽培の際も被害を受けたナメクジは、春からも活発に野菜の葉を食害します。また、昼間は土の中に潜み夜になると葉や茎を食害するヨトウムシもジャガイモの害虫です。

やはり暖かい季節のジャガイモ栽培には敵も多いものです。あなたが眠っている間に食害されてしまうとあっという間にジャガイモは丸坊主にされかねません。

昨日まで食われてなかったのに一晩経ったら何かに葉を食われている痕跡があってびっくりと言う場合は、夜の敵の存在を考えてみましょう。

夜間に懐中電灯を携えて夜回りをすると犯人を見つけることが出来ます。夜間と言っても真夜中に見に行くのではなく、19時から21時くらいの時間帯で充分です。

陽が落ちて地面に夜露が出始めるころ、ナメクジなどの夜行性の害虫は活動を開始します。夜は、ナメクジやヨトウムシのお食事タイムなのです。

見に行くときは、出来るだけLEDの懐中電灯が良いでしょう。LEDの特性として虫には光として認識できないので見られていることに気が付かず捕殺やしやすいのです。

要らない割り箸ハサミなどで捕殺します。ちょっと気持ちが悪いですが、水を張ったバケツや蓋付きの空き瓶などを上手く活用すればカンタンです。

私は園芸用のハサミで斬り殺します。無農薬で手間いらずです。そして一番確実な駆除方法です。

せっかく捕まえても殺す前に逃げられたのでは元も子もないですよね。害虫は、見つけ次第始末するのが一番有効な駆除だと考えています。

ナメクジに塩は完璧にNG

ナメクジの場合は、塩を掛ける!と考えている方も中にはいらっしゃるかも知れませんが、場所は畑なので塩は掛けないようにしましょう。塩害の原因になります。植物と土壌にやさしくありません。

ナメクジもハサミで切って土の上に置いておけば土に分解され元に土に還っていきます。一番エコだと考えています。

ジャガイモの害虫駆除のポイントまとめ

上の写真が本物のナナホシテントウ=益虫です。

害虫の特性を見極め無農薬で退治することが肝心です。特にナス科の仲間であるジャガイモなどを食い荒らすテントウムシに似たニジュウヤホシテントウ=テントウムシダマシは侮れません。

下手をすると夏野菜全体が失敗してしまう可能性があります。旺盛な繁殖力と食害による苗のダメージを防ぐ意味からも早めの対処をしましょう。

一回目の追肥と土寄せの一週間後

先日の記事を書いてから一週間が経ちました。ジャガイモは更に大きく成長し、苗は非常に大きくなりこんもりしました。

花芽も着いていい感じに育っています。今日は、二回目の追肥と土寄せをしました。秋に植えたジャガイモと同じで花芽は着くものの開花はしません。植えているジャガイモの特性だと思います。

★しかし、気温が上がるとジャガイモの花が開花しているのを発見しました。秋には咲かなかった花は春植えのジャガイモでは開花しました。開花にはある程度の気温や日照が必要のようです。また花は、午前中でないと見ることは出来ませんでした。

先日、ニジュウヤホシテントウ=テントウムシダマシを発見して急遽、駆除作業をしてから一週間は、出来るだけジャガイモ畑を点検してニジュウヤホシテントウが出現していないか確認しました。

幸いニジュウヤホシテントウの成虫は見かけませんでしたが、二回目の追肥と土寄せ作業の際、虫食いの跡を発見しました。食われ方がニジュウヤホシテントウのものとは違います。多分、毛虫やイモムシの類だと思います。

早速、ジャガイモの葉の裏をよく観察すると黄色いニジュウヤテントウの卵らしきものを発見しました。やはり産卵していたらしいです。恐るべし生命力。

下の写真の黄色い卵はニジュウヤホシテントウの卵だと思われます。更に毛虫?イモムシ系の卵もありました。

蛾や蝶の幼虫とみられるイモムシや卵も発見しジャガイモの苗全体を調査することにしました。すると下の写真のような大量の蛾や蝶の卵を発見しました。多分ヨトウムシなど蛾の卵だと思われます。またモンシロチョウの卵や幼虫も発見しました。

なにかに食われている場合は、早めに葉の裏を確認しましょう。万が一、虫の卵や幼虫を発見したら直ぐに葉ごと切り取り害虫を駆除しましょう。

小さなイモムシなど一匹を見かけた場合は、害虫だけを駆除しましょう。軍手をしてイモムシを潰してしまえば終了。出来るだけ葉は温存したいので見極めて駆除しましょう。

害虫に大量に産卵されて孵卵してしまった場合は葉ごと切り取るしかありません。早めに発見することが肝心です。

ジャガイモの場合は葉を切る時にハサミを使わないことは、以前も書いていますよね。必ず手でもぎ取ってください。害虫や卵が他の葉や植物に飛び散らないように注意して葉を切りましょう。

害虫には活動する時間が決まっています。夜に徘徊するナメクジやヨトウムシなどは昼間はほとんど始末することが出来ません。見たら確実に捕殺すると心を鬼にしてあなたの菜園を守りましょう。

農薬を使うのは簡単ですが、安易に薬剤に頼るのは家庭菜園をつまらなくします。土壌汚染などを引き起こせば、元に戻すことは容易ではありません。

出来るだけ土壌や自然に優しいやり方を身に着けて家庭菜園を楽しみましょう。

梅雨入直後ジャガイモを収穫

春植えのジャガイモ栽培は害虫との戦いだったと感じています。東京にも雨の季節が訪れジャガイモの茎が倒れ始めたのでいよいよ収穫をすることにしました。

基本的には梅雨入り前に収穫するのがベストなのですが、梅雨入り後の収穫となりました。

ジャガイモの茎を引っ張って土を除けてジャガイモを探しましたが、なかなか見つからず成ってないのかと焦りました。でも少し深く掘り返すとジャガイモが出てきました。

収穫をしながら害虫がいないか畑の土の中をしっかり観察しました。すると、ヨトウムシの蛹を発見しました。畳半分くらいのスペースに3つの蛹がありました。もちろん捕殺しました。

これがヨトウムシの蛹です。栽培中の夜の点検でもヨトウムシの幼虫を捕殺しましたので想定の範囲内ですがやはり夏場は害虫が多いです。ヨトウムシの幼虫も発見しました。

コンパニオンプランツなどさまざまな方法があります。でも、何よりも肝心なことは、育てている植物の生長や状況を良く観察して害虫の被害を未然に防ぐスキルを身につけることだと考えます。少しでも時間を作り大切な植物の様子をみましょう。

害虫と戦いながらゴミのような種芋から沢山のジャガイモを収穫することが出来ました。

ジャガイモ栽培は家庭菜園の中でも楽しい耕作物だと感じました。

今回も長文をお読みくださいましてありがとうございます。♡香


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畑の土3ステップでリフレッシュ!連作障害回避の落葉堆肥作り

夏野菜の連作障害を防ぐ土作り

冬に腐葉土を仕込んで夏野菜を豊作に導く。


家庭菜園の土のメンテナンスをしていますか?昨年は豊作だったのに今年はうまく実が成らないなど家庭菜園をしていると安定的に野菜が収穫できないと言う悩みがつきものです。

 

 

ちゃんと苗を購入してマニュアル通りに栽培しているのに何故?と思っていませんか?野菜などの植物を栽培する時に注意するポイントと夏野菜を育てる畑の土のリニューアルについて記事にします。

今年も一年を通してさまざまな野菜を栽培して来ました。特に夏野菜のトマトなどは、決して欠かすことの出来ない夏の楽しみとなっています。

トマト栽培では、土作りで連作障害を上手く乗り越えることが必須です。必ずと言って良いほど畑の土の連作障害対策トマト栽培を成功させるための大きなポイントとなります。

トマトをはじめナスやピーマンなどのナス科の植物、またキャベツやハクサイ、ダイコンなどアブラナ科の植物も連作障害があります。

しかし、夏はトマトを栽培したいなどなどあなたの好きな野菜は大体決まっていると思われます。

私も好き嫌いで言えば、毎年キュウリとトマトは絶対外せない大好きな夏野菜なので連作障害を考えながら栽培計画を立てています。しかし狭い家の畑では、栽培計画も場所を変更して行うことは難しい問題です。

 

 

同じ場所で同じ植物を連作障害を避けて栽培する場合は、毎年畑の土の土壌改良が必要なのです。

畑の土の土壌改良と聞くとなんだか難しそうで面倒な気もしますし、家庭菜園の初心者に無理なのでは?と考えがちですが、冬の間のちょっとした作業で夏の野菜が豊作になりますよ。

畑の土をリフレッシュする3ステップ

畑の土をリフレッシュして連作障害を避けるには、大幅な土壌改良をする必要があるとされています。でも家庭菜園ですし、あまり大掛かりなことは出来ませんよね。私が毎年行っている冬の腐葉土堆肥づくりを簡単な3ステップでご紹介します。

通常、連作障害では害虫が沢山発生するとか、植えた植物が酷い病気になると言われています。しかしながら、小さい規模の家庭菜園ではビックリするほどの悪い状況は、ほとんどないと言っても過言ではありません。

連作を続けることで起こるのは、収穫が不安定になったり花が咲いても実が成りにくいなど成果が得られない状況に陥るといった残念なことが増えると言うものです。

いくら家庭菜園でもせっかく植えた苗が実らないのは辛いですよね。それに規模が小さいので収穫が減ると一気にほとんど採れないと言う状況に陥ります。悲しすぎます。

 

 

そこで今回は冬から始める連作障害による不作を防ぐ簡単な土壌改良方法である落ち葉堆肥を作る方法を説明して行きます。

土壌改良には大量の腐葉土を使用します。腐葉土はホームセンターでも購入できますが、畑の土を全体的に改良するには相当な量を購入しないとなりません。ですが家庭菜園なのであまりお金は掛けたくありません。自分で作りましょう。

土壌改良のための腐葉土作りの材料

腐葉土を買わなくても落ち葉を集めて、落ち葉堆肥・腐葉土を簡単に自分で作ることができます。

必要なものは、落ち葉生米糠もしくは油かす(肥料)石灰そしてです。落ち葉は公園などに落ちているカサカサした落ち葉をお掃除ついでに集めてくれば良いでしょう。石灰は、お菓子に入っている消石灰を使っても大丈夫ですよ。

腐葉土を作るのに向いている枯れ葉はケヤキなどの葉っぱが薄く葉に油分を含まないものが良いとされています。

因みにイチョウやツバキなど肉厚の葉の植物や松などの針葉樹の葉っぱは腐葉土に向いていません。腐りにくいと言う部分と植物が持つ油分が落ち葉の発酵を妨げるからです。松などの針葉樹の葉っぱは見るからに腐りにくそうですよね。

単に庭の土を水はけの良い土にしたいなどの目的ならどのような植物でも落ち葉堆肥にできます。

しかし今回は来年の夏野菜を育てるための畑の土をリフレッシュするための落ち葉堆肥なので広葉樹のカサカサしたケヤキなどを中心に使いました。

我が家の庭土はもともとカチカチの粘土質なので庭を作りはじめは当初は、手当たり次第の植物の葉を土に投入しました。もちろんイチョウもサクラの葉など分解しにくい植物の葉も混ぜました。

 

 

腐葉土と言うよりは、土壌改良材としての枯れ葉を大量に庭土に混ぜ込み水はけを良くしたのです。単に庭の通路などの水はけを良くしたいと言う場合はさまざまな植物の葉を使えば量が稼げ手軽に土壌改良が可能です。とにかく庭となると面積が広いので土壌改良をするのはひと苦労です。

ステップ01 腐葉土を作る穴を掘る

腐葉土を作る方法はいろいろありますが、一番簡単なのは地面に穴を掘って落ち葉を投入し枯れ葉の次に生米糠もしくは油かすをサンドイッチにして行く方法です。

乾いた落ち葉に水を掛けながら発酵のための資材である生米糠や油かすを落ち葉にまぶしながら重ねるのです。

枯れ葉を重ねながら足で踏み潰し油かすをなじませます。落ち葉を生米糠や油かすの発酵熱で一緒に発酵させ堆肥化するのです。

発酵を進めるためには水分が不可欠です。枯れ葉が乾燥しないように穴に枯れ葉と米糠や油かす+水を入れたらビニールで覆いをするなどして発酵を待ちます。

私の場合は培養土の入っていた袋などをとっておいて腐葉土づくりの時に使用します。その上にビニールシートを二つ折りにしてカバーします。

この上にビニールシートを掛けて雨や寒さから落ち葉堆肥を守ります。人によっては要らない毛布などで保温すると言うやり方もありますが、廃材でゴミが出ない程度で工夫することをお勧めします。

落ち葉堆肥を作る穴を掘る場所がない場合は丈夫なビニール袋や大きめのポリバケツや植木鉢、堆肥作り専用のコンポストなどさまざまな容器で落ち葉堆肥を作ることが可能です。

私は庭に掘ってある腐葉土堆肥用の穴を毎回使用しています。腐葉土を作らない夏などは枯れ葉や残渣、刈った雑草などを投げ込んでいるブロックで囲んだ蓋付きの1メートルほどの穴です。蓋は防腐処理された板を使っています。

ステップ02 枯れ葉の発酵・発熱を待つ

落ち葉堆肥の発酵には、外気温に左右されます。外気温が最低でも10度程度あれば、通常一週間くらいで発酵が始まります。落ち葉堆肥が発酵すると高い場合は約70度くらいまで温度が高くなります。

投入した分解するべき資材=落ち葉の量や種類、発酵を促すための資材である生米糠や油かすの量、そして水分の保持状態と外気温で発酵の進み具合は変化します。また発酵温度にも違いが出ます。あまり少量の落ち葉ですとなかなか発酵が進みません。

理想を言えば小さくても畳一枚分くらいの面積で深さが60センチ以上あれば良いかと思います。落ち葉堆肥の発酵はある意味、発酵と分解と言う自然の営みを人為的に行うので早急に結果は出ません。じっくり発酵と分解を待って良い腐葉土を手に入れましょう。

 

 

準備できる落ち葉の量が少なく足りないと思っても、時間とともに発酵はするので気長に待ちましょう。なんでもそうですが発酵して熟成させるには時間がかかります。

また、冬の訪れとともに気温が下がれば発酵は上手く進みません。その年の寒さとの関係もあるので焦らずこまめに水を掛けて乾燥をさせないようにしましょう。上手く発熱し発酵が始まればしばらく様子を見て2週間に一度くらいかき混ぜます。

太めの支柱やスコップなどでかき回して、更に米糠もしくは、油かすを足します。乾燥しているようであれば水も加えましょう。米の研ぎ汁があれば水代わりに掛けると発酵の助けになります。

上手く発酵が進まない場合は?

特に関東の冬は寒く乾燥しています。湿度も下がり雨も降らず、気温が低いと落ち葉堆肥は全く動きをみせません。

でも、真冬に動かなくても少し温かくなる頃には発酵が始まるので安心してください。腐葉土づくりはこれと言ったマニュアルはないと思っています。

ただ、発酵の栄養源になる米糠や油かすには、害虫が付きやすいので害虫が活動していない寒い季節に入る前に仕込むと良いと言うことです。

思いの外、早く寒さが強くなった場合は仕方ないと考え気温が上がる春を待てば良いと思いますよ。時間が経てば否応無しに枯れ葉は発酵し腐葉土になるものなのです。人間はその手助けをしているだけなのであまり神経質になることはありません。山道や大きな公園などの落ち葉を見ると自然の腐葉土と化しているのがわかります。何もしなくても落ち葉は土に還っていく自然の営みなのです。

目的はあくまで家庭菜園の夏野菜の定植までに腐葉土堆肥を作ることです。初夏までに落ち葉堆肥になれば問題はありませんよね。

ステップ03 腐葉土堆肥を畑に鋤き込む

初夏前に落ち葉堆肥が完成したら畑の土の半分以上を出来上がった腐葉土堆肥と交換もしくは足しましょう。土が少ない畑の場合は交換せずに足すだけでも良いと思います。その場合は、緩効性肥料の元肥をしっかり入れて栽培を開始しましょう。

出来上がった落ち葉堆肥の量にもよりますが、大量に落ち葉堆肥が完成すれば畑の土はそれだけ新しくリニューアル出来ます。

でも足りない場合は、完熟牛糞堆肥や培養土を購入してミックスすれば済みます。全部が全部上手くいかなくてもさまざまな資材を駆使すれば畑の土は新しく再生することが可能です。

畑の土を混ぜる時はしっかり耕しましょう。どんなに高価な肥料も堆肥も畑をしっかり耕すことをしないと効能を発揮出来ませんし苗も上手く育ちません。

逆に拾ってきた落ち葉で作った堆肥だけでもしっかり耕し丁寧に作った畑には豊作が期待できるでしょう。毎年使う大切な畑なので大切に耕して楽しい家庭菜園を行いたいものです。

大昔からお百姓さんは畑で作物を作って来たわけですが、農作業をする姿そのものが耕す姿と言ってもおかしくないくらい耕しているイメージがありますよね。時代劇でもお百姓さんは必ず鍬や鋤を持って畑を耕しています。ということは、畑は丁寧に耕してこそ収穫が期待できると思うのです。

仕込みから二週間・真冬のため動きなし

一方、私の落ち葉堆肥は、年末に落ち葉堆肥を仕込みを行ってから約二週間が経ちました。正月が過ぎ寒さは厳しくなる一方です。

仕込みからほとんど雨が降っていない乾燥した毎日が続いています。そして気温も最低気温がいよいよ0度を下回る日が出てきました。最高気温も一桁で今年も寒いです。暖冬と言われていたのに寒さが厳しい東京の冬です。

例年なら東京の冬は正月前にはあまり寒くならないものなのですが、この冬は昨年同様寒さが厳しいと感じています。湿度も低いので一層寒く感じます。

肝心の腐葉土堆肥ですがシートを外して中を確認しました。心配していた乾燥はしていなかったものの発酵は進んでいませんでした。温度は低いままです。気温が低い上に日が当たらない庭なので仕方ありません。このまま乾燥に注意して発酵を待つことにします。

せっかくシートを外したので、油かすと米の研ぎ汁を掛けておきました。冬の空気は乾燥しているので保湿はしておいて良いと思いました。

せめて11月くらいの暖かいうちに腐葉土堆肥の仕込みが出来れば発酵が進んだかとおもいますが、このまま様子をみることにします。今後の変化は随時追加して行きたいと思いますのでブックマークをお願いします。


落ち葉を堆肥を作るべく作業をしてから一年以上が経過しました。思った以上に良い腐葉土を得ることが出来ましたので追記します。現在、夏のトマト栽培に向けて畑の準備を進めています。腐葉土の熟成には一年以上かかったことになります。なので昨年の夏は使うことが出来ませんでした。足掛け二年の落ち葉堆肥となります。

出来上がった腐葉土の様子ですがしっかり砕けてスコップをさしこむと柔らかい土にさしこむのと同じ感触ですんなりとスコップが入って行く状態です。カサカサだった葉が分解されて柔らかく変化していました。少し葉の形状が残っている部分は良く砕いてかき混ぜておけば良いでしょう。

長い間熟成を待った腐葉土の中には土壌の分解者であるミミズやコガネムシの幼虫が居ました。コガネムシの幼虫の役割は終了しましたので捕殺処分にしました。早めに捕殺し成虫になり植物の葉を食害することを防ぐ為にも幼虫のうちに退治することが大切です。

落ち葉堆肥をしっかり熟成させるには時間がかかります。常に良い状態の落ち葉堆肥を準備するには毎年落ち葉堆肥を仕込み更に二ヶ所で行うのが理想かと感じています。

畑の場所は昨年トマトを栽培した畑を再度使います。もちろん連作栽培になりますので対策を講じます。昨年の収穫が終了した時点で植えてあったトマトの葉や茎の残渣を畑に埋めておきました。ビニールシートで覆って春を待ちました。

一旦、畑を耕し直し埋めておいた残渣の未分解のゴミなどを取り除きしっかり土を混ぜ、そこへ新しく出来上がったばかりの腐葉土を鋤き込みトマトの苗が育つまで再び土を寝かせます。

トマトの定植まであと数回耕す予定です。この後は、牡蠣殻石灰や完熟牛糞堆肥などを混ぜ込んでいくつもりでいます。

約一年以上前の寒い時期に仕込んでやっと出来上がった腐葉土なので大切に使い今年も夏野菜を豊作に導きたいと考えています。

今回も長文をお読みくださいましてありがとうございます。♡香


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大根トンネル栽培・超楽ちん簡単約90日家庭菜園3ポイント

秋・害虫の少ない季節に大根を栽培

トンネル栽培で無農薬なら葉も食べることが可能


家庭菜園での大根栽培は、一年中行うことが出来ます。秋に種を蒔く秋大根に春に種を蒔いて育てる春大根。季節だけでなく色や形も多種多様で、さまざまな品種があるのが特徴です。秋から冬に掛けて栽培する大根はトンネル栽培で超楽ちんです。

 

 

通常の細長いものからカブのように丸い大根、そして小さくスティック状のミニ大根、辛味の強い辛味大根などなど種類が豊富です。普通の青首大根だけでなく珍しい品種を育ててみることが出来るのも家庭菜園の楽しいところですよね。

今回栽培を開始したのは、秋植えの青首大根です。一年中栽培出来る野菜とはいえ大根が美味しく季節的に必要な栄養素がしっかり含まれる冬に大根を食べることは、健康の為には非常に有効だと感じています。

大根栽培に関して言えば、栽培に最も大切なのは、植えたい季節に合った品種の種を購入することといえます。

よくよく考えてみると夏も冬も大根は必ず八百屋さんやスーパーの店頭に並んでいますよね。

2018年の秋は、夏野菜が終わった畑を利用して初めての大根栽培にチャレンジしました。

以前、実の大きさが3センチから5センチのミニ大根をプランターで育てたことがあります。暖かい時期だったこともあり、防虫の不織布のシートを掛けても害虫(蝶の幼虫)の餌食になり苦戦を強いられた苦い経験があります。

家庭菜園を行う上で害虫は切っても切れない問題ですが、せっかく栽培するなら安心で経済的に無農薬で栽培したいですよね。

 

 

今回は秋から冬に掛けての大根栽培なので、蝶の幼虫の食害は少ないのではないかと軽い気持ちで大根栽培をスタートしました。

購入した種は秋に蒔く青首大根の種です。春にスタートしたい場合は、袋をよく見て春蒔きと書かれている種を選びましょう。

秋の大根栽培の期間は約90日と短めです。秋10月にスタートすれば翌年の1月から2月には収穫が出来る計算になります。寒さの底になる季節に大根が収穫出来れば、さまざまな料理に利用出来て楽しみですよね。

更に自宅で栽培すれば、葉も食べることが可能です。大根に含まれる栄養素をしっかりたっぷり摂れるのもお店では買うことが出来ない楽しみです。

大根栽培でまず注意すべきポイントは、夏野菜のトマトなどと同じように連作障害があることです。トマトはナス科ですが、大根はアブラナ科の植物です。キャベツやコマツナ、チンゲンサイ、ハクサイ、ブロッコリー、カブなどの野菜です。

カブと大根が同じ仲間なのは何となく理解出来ますが、コマツナやキャベツも同じ仲間というのはわかりにくいですが、コマツナの花は、大根の花にそっくりです。また、アブラナ科の植物を食害する害虫もモンシロチョウの仲間の子供であるアオムシと言うことを考え合わせれば、頷ける気がします。

春先などキャベツの仲間の野菜や植物には、モンシロチョウが卵を産み付けるのは小学校の教科書で見たような気がします。

 

 

暖かい季節に栽培する大根にもアオムシが付きやすいので注意が必要なのです。要はモンシロチョウの幼虫は、アブラナ科の植物を食害すると言うことです。柑橘系の果樹には、アゲハチョウの幼虫が付くのと同じですよね。蝶の幼虫は食べる植物が大体決まっています。

大根栽培では、アブラナ科の連作を避ける

大根栽培を行う場合の注意点は同じ畑でアブラナ科の植物をしばらく栽培していないことを確認しましょう。我が家の畑は、夏にトマトを栽培した畑です。大根などのアブラナ科の植物は栽培していません。

また、夏にトマトを栽培した時にトマトの連作障害を防ぐために土壌改良をしています。家庭菜園では畑も続けて使うことが多くなりますので、腐葉土や完熟牛ふん堆肥などの資材を使う土壌改良の知識を身に着けて置くことがポイントです。

夏にキャベツを栽培した畑であれば、土を入れ替えるなどの工夫が必要です。出来れば違う場所で栽培する方が手っ取り早いと思います。

大根栽培の土作りは柔らかい土壌をつくる

大根栽培で使用する畑の土はしっかり耕し柔らかい状態にします。また土の中にある小石やゴミもしっかり取り除くようにしましょう。上の写真は篩った土に牡蠣殻石灰を施して混ぜているところです。

土壌の中に異物や硬いものがあると大根の生長過程で根に硬いものが衝突して根が二股に分かれてしまったり、大根が曲がったりするからです。

真っ直ぐな大根を収穫するためには土を柔らかくしておく必要があるのです。私も今回は畑の土の中の小石などを篩(ふるい)などを使い取り除きました。畑の土には意外と小さい石などが混ざっているものです。

 

 

トマトやキュウリを育てるときはあまり気にしていなかったのですが、自作した腐葉土の材料の枯れ葉などに混ざって小石が紛れ込んでいるようです。大根は白く柔らかい根の野菜なので土も優しく柔らかいものを好むのです。

畑をしっかり耕したら苦土石灰牡蠣殻石灰を入れて土のpHを整えます。更に元肥のための化成肥料と完熟堆肥を与えます。化成肥料は緩効性肥料であれば家にあるもので大丈夫でしょう。私は、緩効性肥料のマグアンプKとアイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥を入れました。

元肥(もとごえ)とは、畑で作物を栽培をする時にはじめに土に施す肥料のことです。ほとんどの野菜栽培では元肥を入れます。畑の土に元肥となる化成肥料と堆肥が入ったら土の準備は完了です。

畑の他に用意するものは?

大根栽培なので、もちろん大根の種を購入し用意します。また、畑用の不織布シートとトンネル支柱、ビニール製の黒マルチを用意します。

畑用の不織布シートとは、畑の作物を寒さや害虫から守る為に使う通気性のある薄いシートのことです。

ホームセンターなどで購入出来ます。狭い家庭菜園の畑ならダイソーで購入してもサイズ的に問題はありません。トンネル栽培なので実際の畑のサイズより幅の広いサイズを購入しましょう。

トンネル支柱は100円ショップでもホームセンターでも購入出来ますが、大根栽培に使用するので大きめのものが良いでしょう。

黒いビニールマルチもホームセンターなどで購入出来ます。マルチを使うのは雑草が生えるのを防ぐのと大根の根を霜などから守るためです。黒いビニールマルチには地温を温かく保つ効果があります。

 

 

トンネル支柱などの資材を購入する際は、家庭菜園の畑のサイズを計ってから購入しましょう。わからない場合は畑のサイズを紙に書いてホームセンターで相談すると良いでしょう。

トンネル栽培の不織布シートを買う場合、支柱で畑自体が立体的になるので畑の幅✕3.14÷2で必要な不織布シートの幅の計算が出来ます。

しかし、トンネル支柱は正円ではないのとおさえる部分が必要なので、少し大きめのサイズを購入しておくことをおすすめします。

家庭菜園の場合は寸法もさまざまなので、意外と規格外のことがあります。大きすぎたり小さすぎたりと悩ましいところですが、ダイソーなどの100円ショップを上手く利用すると安上がりに済みますよ。

私は、トンネル支柱はホームセンターのコーナンで購入して、不織布シートはダイソーで購入しました。

トンネル栽培の資材が用意出来たら

秋にスタートする大根栽培に必要な資材が用意出来たら栽培のスタートです。畑に戻り畝を立てましょう。畝(うね)とは畑の土を盛り上げて土の表面積を増やし日当たりを確保したり、排水を良くする為に立てるものです。

畝を立てると言っても土を直線的に山にすると言った方がわかりやすいですよね。よく畑で見かける光景です。畝の立て方は、植物によっていろいろなやり方があります。

家庭菜園なのでスペースの問題もあり、約30センチの高さの畝を立て更に25センチ間隔で種を蒔くことにしました。

畝を立てることが出来たら、種を蒔く前にビニール黒マルチのシートを畑の上に広げてシートの端に土をのせて重しをします。スペースが無い場合は太めの支柱などビニールマルチが外れないように置いてください。私はいつも大きめの丸い石を重しにしています。

家庭菜園なのでマニュアル通りにいかなくても、そこにあるもので工夫をして栽培すれば良いのです。出来るだけお庭の事情に合わせて行いましょう。

いよいよ大根の種蒔きをします

畝のてっぺんに25センチ間隔で丸い穴を開けました。ちょうど缶ビールの缶くらいのサイズの円の穴をハサミで切り抜きます。

ビニール黒マルチの上から空き缶などを上から押し当てると輪っかの跡がつくのでそれに沿って切るだけです。切れ味の良いハサミを使うと簡単に植え穴を作ることが出来ます。

作った植え穴に軽く水を入れてから、大根の種を4個づつ置いて行きます。植え穴に水を入れると土が柔らかいので畝が崩れて穴が開くことがあります。その場合は、培養土などを足してください。

最初は、一個の穴に4個の種を蒔いていきます。種を蒔いたら軽く土を被せて終了です。

種を4個蒔くのは、発芽したら生長の良し悪しを見て間引きをするためです。なので最初は4個の種を蒔きます。これで種蒔きは終了です。

トンネル栽培のためのトンネル支柱を設置

畑のサイズにもよりますが、我が家の畑のサイズは約畳一枚分ほどの大きさなので、トンネル支柱は3本使用することにしました。

トンネル支柱を使った畑での栽培ははじめてなのでちょっとやり方が不安でしたが、洗濯バサミを上手く利用してなんとか設置出来ました。

本来ならビニール黒マルチ同様、不織布ネットの周りに畑の土を掛けておさえたり、両サイドを紐で括ったりするのが基本ですが、花壇のような体裁の畑なので余分なスペースがありません。洗濯バサミやレンガを使い工夫して設置することが出来ました。

大根の種を蒔いた10月半ばは、未だ気温が高く害虫の心配がありました。また蒔いた種をそのままにしているとせっかく発芽しても鳥の餌食になりかねないので種を蒔いたら必ずすぐにトンネル支柱と不織布シートを使いトンネル栽培の設備を設置しましょう。

大根の種は4~5日ほどで発芽、一回目の間引き

全体的に発芽したことを確認できたら出た芽の生長の様子を確認して間引きをしましょう。

種蒔きから発芽までは非常に短いです。あっという間に芽がでます。何となくカイワレ大根のような感じです。大根は発芽をしても生長が悪かったり葉がいびつだったりと小さな状態でも生長にばらつきがあります。

まず一回目の間引きでは、4個のうちの2個を抜き取りましょう。生えている場所が極端に悪かったり、葉の色も見て判断します。

狭い場所に4個の二葉が出ているのでくれぐれも間引かない大根の芽や根を傷つけないように慎重に間引きをしましょう。

種蒔きから4週間後に二回目の間引き

栽培している地域や環境にもよると考えられますが、我が家の場合は種蒔きをして4週間後に二回目の間引きを行いました。

大根の生長の様子は、二葉から本葉が発芽して大根の葉っぱらしくなって来たところです。この頃から何かに食われた葉が出現し始めました。

不織布シートを掛けているトンネル栽培なので飛んできた害虫の可能性は低いです。犯人は多分ナメクジだと思われます。東京の11月はまだまだナメクジの活動する気温なのです。

トンネル栽培をしていても、ナメクジは隙間を見つけて侵入して来ます。一先ず、畑の周りにオルトラン粒剤を散布しました。大根の畑の中には散布しなくても周りに軽く散布するだけでも効果があります。

更に畑に使っているレンガの裏などをチェックして駆除することにしました。しかし駆除できたのは一匹だけでした。しばらく様子を見ることにしました。出来るだけ夜に懐中電灯を使って見回りをすることでも被害を減らすことが可能です。

何かに食われていると感じた場合は夜にチェックすることをおすすめします。因みにナメクジは夜行性です。

大根も葉を茂らすことで生長の栄養を作り出しますので葉は大切にして栽培することは言うまでもありません。徐々に気温が下がり夜間もナメクジを見かけることが減りました。

間引きから2週間後・土寄せと追肥作業

12月に入っても暖冬の続く東京です。間引きをして一本立ちにした大根は徐々にではありますが確実に大きくなりました。少し弱々しいですが本格的に寒くなる前に土寄せと追肥をすることにしました。

土寄せと言っても狭い畑なので寄せる土がありません。他の場所から畑の土を用意して運び大根の畑に追加投入することにしました。

篩に掛けて牡蠣殻石灰を混ぜ、更にマグアンプKバットグアノを混ぜた土を大根の苗の根本に入れ畝の側面にも土と肥料を追加して畝を強化しました。ビニール黒マルチを少し持ち上げて作業をしたのですが、大根の葉っぱが邪魔をしてちょっと作業がし辛い感じでした。

ビニール黒マルチを外すと畝に大根の細い根っこが張り出しているのが見えました。しっかりと生長しているようで嬉しい感じがしました。

土寄せと追肥作業を終えて再びビニール黒マルチを元に戻して作業は終了しました。

寒さが厳しくなり木枯らしが吹く季節が近づいたことを考慮して、トンネル支柱を一本増やし4本にして不織布シートを掛けてすべての作業を終えました。

家庭菜園・秋の大根栽培の3ポイント

①畑の土を良く耕し柔らかい土を使う

②畑の栽培履歴を考え連作障害を防ぐ工夫をする

③トンネル支柱を使い不織布シートでトンネル栽培をする

追肥と土寄せから一週間後

追肥と土寄せの日から全国的に気温が上がりました。東京でも23度を記録して小春日和が2〜3日続きました。

土寄せと追肥を終えた大根畑は、一気に元気になり株がひと回り大きくなったように見えます。何よりも根本がしっかりした気がします。

ここ数日は、朝から強い雨が降る日や曇って寒い日も増えました。大根はこのまま生長して行くと思われますが、一先ず大根栽培の半ばを過ぎて記事にしました。

小春日和から一転して最高気温も最低気温も一桁に突入しました。暖かい秋から冬、そして真冬の季節を迎え更に寒さも厳しくなると思われます。冬至まであと10日前後です。このまま元気に大根が育ってくれることを願っています。

今回も同時進行で徐々に記事にして行きますのでよろしくお願いします。長文をお読みくださいましてありがとうございます。♡香


 

 

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冷蔵庫のジャガイモで栽培する簡単2ステップ・確実に発芽&収穫する

秋植えジャガイモ栽培を楽しむ

冷蔵庫で芽が出てしまったジャガイモで栽培


ジャガイモの栽培には春植えと秋植え、年に二回のチャンスがあります。極端に寒い地域でなければ、夏野菜が終わった秋に再びジャガイモ栽培が楽しめますよ。また、記事の内容は春植えのジャガイモ栽培の参考にもなりますので、ぜひお読みください。

 

 

秋植えのジャガイモ栽培のポイントはジャガイモの種芋を腐らせないようにするため、種芋を切らないで丸ごと使うことと9月の半ばには栽培を開始することです。

あまり寒くなり過ぎると発芽しにくくなりますし、ジャガイモの茎や葉が寒さで枯れて芋が大きく育つ前に終わってしまいます。

また、種芋のジャガイモを丸ごと使うのは、まだ暑さが残る9月の半ばに植え付けを行うので種芋を切ってしまうことで腐敗することを防ぐためです。

切らない丸ごとのジャガイモの種芋を使用することで種芋は腐敗せずに順調に発芽します。大きさ的には鶏卵くらいの種ジャガイモが丁度良いと思います。

今回私が用意したジャガイモの種芋は、冷蔵庫で発芽してしまったジャガイモです。常備野菜のジャガイモは冷蔵庫で保管することで糖度が増し甘くなるので通常保存する時は、冷蔵庫の野菜室で保管すると良いのです。

しかし、ジャガイモを買って料理しないまま月日が流れ気がつくと芽が出てしまうという失態を犯す方は意外に多いのではないでしょうか?

私も結構ジャガイモに芽が出てしまい畑の肥やしにしてしまうのですが、今回は、丁度季節も良く秋のジャガイモ栽培に間に合ったので畑に植えてみることにしました。

ジャガイモ栽培は久しぶりなのでどうなることか心配ですが、確実に発芽させるポイントを押さえながら一緒にジャガイモ栽培をしてみましょう。

今回は、冷蔵庫で発芽したジャガイモを使いますので廃品利用栽培になります。幾ら忘れたとは言えジャガイモに芽が出てしまって捨てるのは惜しいですよね。

 

 

転んでもタダでは起きない精神でジャガイモを上手く栽培して出来るだけ大きいジャガイモの収穫にチャレンジしましょう。栽培のポイントをしっかりおさえれば簡単に収穫出来るはずです。

ジャガイモの種芋の発芽具合を確認

既に冷蔵庫の中で小さい芽が出ているので芽を上に植えれば簡単に生長するはずです。春植えのジャガイモとは若干やり方が違うので、秋植えを意識して行いましょう。発芽している種芋なので素直に発芽している部分を上にして植えます。

また、最初にも書いていますが、大きいジャガイモの種芋であっても切ることはしないようにしましょう。腐ってしまいます。

9月の半ばでだいぶ気温が下がって来てはいますが、真夏日が戻る日がない訳ではありません。

更に秋雨や台風の季節でもありますので水分や湿度が多いので腐敗の可能性が高いのです。種芋は必ず丸ごと使いましょう。

また、春植えの場合は、種ジャガイモを切って使用することも出来ます。種ジャガイモを切って使用する際は、切り口に草木灰を塗りつけてから少し乾燥させてから土の中に植え付けましょう。

草木灰を切り口に塗ることで種ジャガイモが腐敗するのを防ぐことが出来ます。

連作障害予防・ナス科の植物を植えていない畑で栽培

ジャガイモがは、トマトやナス、シシトウ、ピーマンなどナス科の植物の仲間です。全然違うだろう~と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、ジャガイモはナスの仲間です。

ジャガイモの花を見ればナスの花に非常に似ていることがわかります。そして、ジャガイモの実はトマトにそっくりなのも同じナス科である所以です。

 

 

なぜ、同じナス科の植物を続けて植えてはいけないのかは、同じ仲間の植物を植え続けることで「連作障害」を起こす可能性があるからです。

特にトマトやナスなどのナス科の植物の栽培には連作障害が起きやすいので注意が必要なのです。

連作障害とは、同じ種類の植物は同じ栄養を欲するので同じ成分が土壌から失われ次に植える同族の植物の生長を妨げることです。また、同じ種類植物に感染しやすい病原菌・害虫などが増えて病気や害虫のリスクが高くなります。

連作障害を防ぐためには、畑の場所を定期的に変えること(輪作)や、土壌改良をすることなどさまざまな方法がありますが、一番カンタンな方法は、違う場所に植えることです。

でも植える場所も限られているので場所が無いという場合は、新しい培養土を畑に入れることや土壌改良材などを使うこと。更に完熟の堆肥などを使い土壌を少し入れ替えることでも対応が出来ます。

今回、私の畑ではアイリスの完熟牛糞堆肥を多めに入れて耕してあります。また石灰は牡蠣殻石灰を少なめに入れてあります。元肥にはマグアンプKを入れてあります。

実はこの畑はキュウリを植えるために用意してあった畑です。2018年の夏は、異常に短い梅雨と酷暑でキュウリの苗が生長出来ず畑を準備したものの使わずじまいになっていました。

夏の間ビニールマルチを掛けてそのままになっていた畑に秋植えのジャガイモを植えることにしたのです。

畑と種ジャガイモの準備が出来たら植付

ジャガイモは既に発芽しているので発芽している部分を上にして植えます。春植えのジャガイモ栽培の場合は発芽している芽を下にした方が強い芽が育つと言われています。

でも秋植えのジャガイモの場合は栽培期間が短く寒さが厳しくなる前に大きく育てて行きたいので出来るだけ早く緑色の葉を茂らせるために上に向けて植え付けました。

そしてもうひとつ、発芽を促すために少し浅めに植えておきました。本来なら7センチから10センチくらいの深さに植えるのですが今回はジャガイモの種芋の上に3センチくらいの土が掛かる程度の浅植えにしました。

その上に黒いビニールマルチを使い栽培を開始しました。種芋のジャガイモを植え付けていると雨が降って来ました。

2018年の夏は、異常な酷暑から一転して雨の多い9月を迎え庭は草ボウボウのジャングルのような有様です。夏場は酷暑の為、庭での作業もほとんど出来ない状態でした。

防草シートで雑草を抑制してあったものの植木鉢や防草シートの隙間などから大量の雑草が生えていました。その雑草などを片付けながら秋のジャガイモ栽培を開始しました。

歴史的な酷暑から解放され雨の恵みを受けた植物たちは一気に葉を広げる季節となったことを実感させられました。

秋植えジャガイモの発芽を待つ

種ジャガイモの植え付けから約一週間で発芽を確認出来ました。やはり植物が育つには雨とお陽様と気温が大切なのだと感じます。上の写真は植付けて3日目くらいの大雨のあとです。

初秋を感じる季節は人間にも植物にも過ごしやすく生長しやすい季節なのでしょう。

あまり深植えしなかったので大雨で種芋のジャガイモが見えているものがありました。土を掛けて種芋を守ります。

ジャガイモは日光が当たると緑色に変色してソラニンという毒素が発生します。ソラニンは食中毒の原因になります。収穫したジャガイモが緑色の場合は食用を避けましょう。

また、あまりに小さい新ジャガイモも毒があるので食用は控えましょう。

 

 

特に食用とする収穫前のジャガイモは陽に当たらないように注意することが大切です。どちらにしてもジャガイモに陽を当てないクセを身に着けることをおすすめします。

植え付け後二週間目に芽かき作業をする

ジャガイモの種芋を植え付けて二週間経過しました。発芽してから約一週間目です。発芽した芽はすっかり大きく生長しました。非常に生長が早いです。

そして畑の周囲はジャガイモの香りが漂っています。ジャガイモのパワーを感じます。

往々にして栄養のある植物は栽培期間にも植物の持つ香りが強く感じられるものなのです。例えば、ゴーヤはビタミンの香りがしますし、トマトも栽培中からトマトの青臭さを感じます。この栽培中の香りも家庭菜園をする人だけの楽しみのひとつだと考えています。

発芽したジャガイモの芽の生長を確認してジャガイモの芽を一本立ちにするため芽かき作業をします。通常ジャガイモは発芽すると幾つもの芽が出て来ます。

沢山の芽が出ると非常に嬉しい気持ちになりますが、沢山芽が出ても全部を残しておくと収穫するジャガイモが小さくなってしまいます。ですから太く元気の良い茎を残してその他の細い茎をもぎ取ります。

芽かきをする時は、ハサミを使わずに手で茎を持ってもぎ取るようにひねって取り除きましょう。手を使うのは、ハサミから病気が伝染る可能性があるからです。

また、ひねってもぎ取る際は、種芋を反対の手で抑えて種ジャガイモが土から抜けないように取り除きます。

下手をすると種ジャガイモが一緒に抜けてしまう可能性がありますので充分注意しましょう。

種ジャガイモが抜けてしまうとせっかく出てきた根が傷んでしまいますので要注意な部分です。

芽かきの後は、土寄せと追肥を行います

ジャガイモは種芋の上の茎に子供の新ジャガイモが出来るので上に伸びる茎にあわせて土を寄せて行く作業をします。土寄せとは茎の周りに土を寄せて茎に少しずつ土を盛って行く作業のことです。

はじめから深植えする方法を取れば土寄せの作業の手間は省けます。しかし、秋は畑の作業も少ないのでジャガイモの生長にあわせて土を寄せて土増し作業をする方が良いと考えました。

また、秋植えジャガイモは栽培期間が春植えのジャガイモより短いので、浅植えして早く発芽させ早めに生長させる方が収穫量が多くなると考えられるからです。

今日は、芽かきだけで終了しましたが、次回は土寄せをする予定です。種芋のジャガイモの植え付けから二週間しか経っていないので、土寄せと追肥をするにはまだ早いからです。

それに台風が来ています。いよいよ雨が降りはじめました。この台風で芽かきして一本立ちにしたジャガイモの芽は一層生長すると考えています。

しっかり生長した植え付けから三週間目を土寄せと追肥の日にすることとしました。追肥にはマグアンプKの中粒か小粒が適していると考えています。

台風一過の日は、再び夏日となりました。今年は異常な酷暑から大型の台風が大量に日本列島にやって来ています。

台風の前に急いで作業したジャガイモの芽かき作業ですが、台風がもたらした大量の雨と暖かく湿った空気が一本立ちにしたジャガイモの苗を一気に大きくしていました。種芋の植付けからわずか17日です。凄く大きくなりましたよ。

予定より少し早いですがお天気も良く時間があったので、土寄せと追肥をすることにしました。

ジャガイモの畑の上に被せた黒いビニールマルチを一旦外して、土の表面を見ます。

土の表面に根が張り出しています。凄い勢いを感じます。この部分に新しく土を寄せるのです。出来るだけ根を傷めないように土寄せと言っても他から土を入れた方が良いかも知れません。

畑の脇に土が少ない場合は、培養土や他から運んで土を寄せてあげましょう。今回、化成肥料のマグアンプK以外に完熟牛糞堆肥も入れました。土寄せが済んだら、再びビニールマルチを掛けて一回目の土寄せ作業は終了です。

ジャガイモの種芋の植えてある根元は、元々浅植えにしてあるのでそこに土と化成肥料のマグアンプKそして、アイリスの完熟牛糞堆肥を与えました。ビニールマルチを被せ戻す時や外す時に苗の葉を傷つけないように注意しましょう。

一回目の土寄せから一週間で二回目の土寄せ

雨が多い季節になりジャガイモは思った以上の速さで生長をしています。一回目の土寄せから、ほんの一週間で度目の土寄せを行いました。

一部のジャガイモに脇芽が出ていたので芽かきもあわせて行いました。生長の旺盛な時季は、脇芽が出やすいので暇を見つけて生長を確認すると良いでしょう。

今回の土寄せは、畑を囲っているブロックから土が溢れそうになったため、急遽ブロックの上にレンガを置いて土の嵩増しに対応しました。家庭菜園だと場所が限られているので工夫が必要です。

最初の方でも書いていますが、ジャガイモは種芋の上に新しい芋が成るので、茎の周りに土を寄せて深植えすると新しいジャガイモが成り易くなります。

生長を見ながら土を寄せて行くと沢山収穫出来るのです。今回二回目の土寄せでは、レンガブロック一個分の高さまで土を増やして新しいジャガイモが成るであろうスペースを確保しました。追肥はせずにアイリスの牛糞堆肥と畑の土のみで増やしました。

出遅れていたジャガイモの種芋がやっと発芽

大きく葉を広げた他のジャガイモたちと一緒に植えた種芋がやっと発芽しました。この出遅れたジャガイモは、発芽した部分が誤って下を向いて植え付けてしまった種芋です。約3週間遅れで発芽を確認出来ました。

出遅れたとは言え根はかなり張っています。春植えのジャガイモなら発芽した部分を下に向けて植え付けした方が良い芽が出ると言われていますがこのジャガイモはどうなるか?とても楽しみです。

ジャガイモ栽培・三回目の土寄せ

作業二回目の土寄せから一週間後に三回目の土寄せ作業を行いました。兎に角、驚くほど生長が早い秋植えのジャガイモですが、なんとジャガイモに花芽が着きました。

下の写真にジャガイモの蕾が写っています。花はいつ咲くのか楽しみです。

季節は一気に夏から秋へと早足で移り変わっています。夜から明け方に雨が降ることが多く朝晩は気温が15度前後まで下がるようになりました。

雨が降るのでジャガイモの苗の背丈はどんどん伸びて行く感じがします。見るたびに大きくなっているように感じます。

先週土寄せした時にはかなり丈が短くなったと思っていましたが、また地面から離れて伸びていました。急いで土寄せと追肥をしました。

今回も二回目と同じようにビニールマルチを一旦外して、土を増やします。

今回は、あらかじめ大きめの植木鉢に土と牡蠣殻石灰と、アグアンプKを混ぜておいてジャガイモの根元に土を増やしてみました。

我が家のジャガイモを植えている畑は、大きな花壇のような形なので土寄せが為難いので他の場所から土を持ってくるようにしました。

土寄せをしながら逆さまに植えてしまって発芽が遅れていたジャガイモの芽かき作業をあわせてしました。

三本の芽が育っていました。目を離した隙きに約20センチくらいまで育ってしまいました。急いで芽かき作業をしました。

抜き取った眼はかなり育っていて根がついていました。参考までに写真を撮りました。

芽かき作業の後には、こちらのジャガイモにも土寄せと追肥をしました。再び、ビニールマルチを掛け直して生長を見守りましょう。

やがて花が咲くことでしょう。気温が低くなり、昼間と朝晩の気温差がかなり気になります。

10月の末、大雨の後のジャガイモ

10月も終わりに近づきました。朝晩の寒さが気になる季節になりました。台風が西日本から東日本に向かう途中、東京にも夜中に大雨が降りました。

一気に大きくなったジャガイモは、雨の水圧でなぎ倒されていました。急遽、倒れたジャガイモの茎を立て直すために畑の土を寄せて立て直しました。

植物は、風雨で倒れると上に向かい立ち上がろうとします。しかし、大きく育った茎は人間の手で立て直しを手伝わないと直りません。また、植物が立ち直るためには大変なエネルギーが要ります。もし、倒れた場合は早めに直してあげましょう。

茎が曲がっていますが、ジャガイモの茎を立て直すまでの半日の間でジャガイモの茎が曲がってしまいました。

更に何者かに葉を食われていました。寒くなりつつあるのに未だ害虫がいるようです。

2018年は、秋晴れの日が少ないように感じています。徐々に寒い日が増えているように感じています。今後のジャガイモの生育が楽しみです。

ビニールマルチを外すのが難しい場合は少し持ち上げて作業をするかハサミでビニールマルチを切って作業をしましょう。

ビニールマルチは切ってもまた元に戻し抑えておけば大丈夫です。葉を傷つけないように土を寄せましょう。

芽かきと土寄せを繰り返しながら晩秋を待つ

徐々に気温が下がり冬が近くなるとジャガイモの芽や茎は枯れはじめます。春植えのジャガイモの場合は、花が咲いて暑さで茎や葉が枯れて収穫となるのです。

 

 

しかし秋に植えたジャガイモは生長を終えないうちに冬がきて寒さに負けて栽培が終了となるので、新じゃがいもに栄養が回らず小さいジャガイモしか収穫出来なくなってしまいます。

早めに生長を促し、気温が高いうちに新じゃがいもに栄養が回るように手助けするのが大切な作業になります。

11月半ば過ぎのジャガイモの様子

今年の冬のはじめは強い雨が降ることが多いと感じています。大きく育ったジャガイモですが、土寄せ作業を繰り返しながら生育を続けています。

しかし大粒の雨が降るとヘナヘナと倒れてしまうことが続いていました。仕方なく支柱を使ってジャガイモが倒れないように固定しました。倒れると葉をナメクジが食害するので出来るだけ地面から離す作戦です。

でも、地中ではジャガイモは出来ているのか?心配です。蕾もいくつか出来ましたが、花は咲きませんでした。

ジャガイモの種類によっては、花を咲かせない?花自体が退化したものもあるようです。花を咲かせるにはやはりパワーが必要なので、不要なことは退化していくのでしょう。

2019年1月初旬ジャガイモ収穫

秋9月の半ばに開始したジャガイモ栽培ですがお正月を過ぎ最低気温が0度を下回るといよいよ葉が黄色く枯れて来ました。

東京の冬は他の地方と比べると暖かいのですが、この冬は寒さが厳しい感じがします。

黄色く枯れ始めた葉を合図にいよいよ新ジャガの収穫をすることにしました。幸い今日は3月並みの暖かさで作業が楽でした。

栽培中に使ったビニール黒マルチを外していよいよ収穫です。ちゃんとジャガイモは成っているのかな?とてもワクワクしました。

スコップで掘り出したいところですが、新ジャガイモの皮は薄いのでキズを付けないように手で丁寧に土を避けて行きました。枯れかけた茎を引っ張ると途中で切れて抜けました。

面倒ですがやはり手で土を避けるしかなさそうです。すると指に硬いものがぶつかりました「あぁジャガイモだ〜」と興奮しました。

土の中からキレイなジャガイモがコロコロと姿を現しました。更にもっと大きなジャガイモが土の中に成っていました。

手で丁寧に土を避けながら引っ張りだすと片手で持ち上げるのが大変なほど大きなジャガイモが収穫出来ました。

狭い範囲のジャガイモ栽培でしたが、最終的に大小含めて30個ほどの新ジャガを収穫することが出来ました。

秋植えのジャガイモは数も大きさもあまり期待できないと言われていますが、東京の温暖な気候でしっかり大きなジャガイモが収穫出来たと考えています。

また、しっかりと芽かきをして余分な芽を取り除き早めに一本立ちにさせたことも良かったと考えています。

抜き取ったジャガイモの茎の根元には、まだまだ小さなジャガイモの子供が着いていましたが既に気温が下がり枯れかけている苗では、もう小さなジャガイモを大きく育てる力は残っていません。

畑の土に霜が立つ前に収穫をおえることで大きく育った芋を凍結から守ることが大切です。

また、小さすぎるジャガイモの実は先にも書きましたが、ソラニンと言う毒があることがありますので2センチ以下の小さい芋は、土に返すことにしました。

収穫後のジャガイモは日光を避けて表面を乾燥させます。表面の土を払い丈夫な紙袋に入れて冷暗所に保管しましょう。

東京ですと冬でも気温が上がる日がありますので、冷蔵庫に保管することをおすすめします。くれぐれも陽に当てないように注意しましょう。

冷蔵庫で保管するとジャガイモの中に糖質が増えて甘くなります。野菜には寒さで糖質が増える性質があります。糖質を増やすことで凍結しないように実を守っているのです。

ジャガイモの表面が緑色に変色したジャガイモは、毒性のあるソラニンが発生します。緑色に変色したジャガイモは絶対に食べないようにしましょう。

秋のジャガイモ栽培・まとめ

酷暑だった2018年の秋から冬へと季節は移り変わる中、秋植えのジャガイモ栽培に挑戦しました。一番の注意点はジャガイモの仲間ナス科の植物を栽培していない畑を使うことです。

また、栽培開始時期は東京基準で9月の半ばを目処にしっかり時期を守ることで、大きなジャガイモが収穫出来ると考えています。種芋は切らずに丸ごとの芋を使用することもお忘れなく。

ジャガイモが発芽したら芽かき作業を必ず行い生育の良い芽を残し他の芽は手で欠き取りましょう。ジャガイモ栽培ではハサミを使用しないことをしっかり頭に入れて置きましょう。

ハサミから病気が伝染します。芽かき後には生長に応じて追肥と土寄せも行いましょう。ジャガイモは種芋の上に新しい芋が成るので土を足して行くことで新しい芋が生長します。

また土が足りないと新ジャガに日がたり毒性のあるソラニンが発生してしまいます。

黒色のビニールマルチも出来るだけ使用しましょう。そして、葉や茎が黄色く枯れ始めたら収穫の合図です。

ジャガイモの実をキズ付けないように丁寧に土を避けて収穫しましょう。

いよいよ本格的な寒い季節がやってきました。今は青々と茂ったジャガイモ畑ですが、徐々に葉が枯れて始めるかと思います。

冬はあまり好きではありませんがジャガイモを育てながら秋を楽しみ冬支度の農作業を続けて収穫の日を迎えました。

土の中に成るジャガイモが、どの程度生長しているのか非常に気になりましたが、思った以上に大きなジャガイモを収穫出来て大満足です。

不注意にも冷蔵庫で発芽してゴミになりそうだったジャガイモから新たな生命を得て、青々とした葉を茂らせ更に大きな新ジャガを実らせたことは家庭菜園の醍醐味と言えるでしょう。ぜひ、あなたもジャガイモ栽培にチャレンジしてみてくださいね。

収穫中に種芋のジャガイモの皮を発見しました。すっかり皮だけになっていました。

ブックマークしながら続けてお読みくださった皆様。ありがとうございます。無事に収穫を終え安堵しています。

今回も長文をお読みい頂きましてありがとうございます。♡香


 

 

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私も春からトマトの種を播いて発芽をさせ大切に良い苗を作ろうと頑張ってきました。例年に習い3月に種を播いて自作の温床でトマトの発芽を促しました。

しかし、2018年の3月から既に異常気象が始まっていたとこの記事を書きながら感じています。思えばサクラも開花が非常に早かったですよね。

通常、寒い季節から暖かい季節へと移り変わる時、人はあまり警戒しないものです。待ちに待った暖かい春の季節がやってくると考えれば嬉しいですよね。

でも家庭菜園をすると考えると季節外れの気温上昇や急な天候の変化はせっかく立てたプランを台無しにしてしまいます。そして思いもよらない事故を起こす引き金になるのです。

植物は季節ごとに生長の過程が決まっています。育てる地域にもよりますが、辛く寒い季節も暖かく楽しい季節もそして暑い季節も植物の生長過程に影響します。

幾ら暖かい方が育つと言っても過剰な暑さが春に続けば旨く生長しないと言うことです。更に寒ければ動かない害虫も気温上昇に伴い早めに出現します。

厳しい2018年トマト栽培のはじまり

正直に書くと、2018年のトマトの苗作りは失敗しました。発芽をして温床から出した途端に苗の生長に悪影響が出る事態が発生したのです。

先ず4月から非常に暑い日が続いたことと高温に影響され害虫の発生が早かったと言ったところでしょうか。

 

 

例年ならまだ居ないはずの害虫が弱い新芽に取り付き食害されたのです。まだ小さいトマトの苗はかなりダメージを受けました。当たり前ですが植物は葉っぱが弱ると生長出来ません。ましてや小さい苗が葉を失うということはかなり後の生長に問題が起こります。

トマトの種を播き直すなどいろいろと思案しましたが、種を播き直して旨く行くのか?非常に悩みました。

ひとまず土作りを先に行うことにした

昨年もトマトを栽培した畑を使う予定で考えていました。2018年は連作障害の対策をどうするか?考えてはいたもののなかなか時間が取れず腐葉土も作っていなかったので困りました。

手持ちの腐葉土をかき集めても昨年の三分の一程度しかありませんでした。なので急遽インターネットでアイリスの完熟牛糞堆肥を大量に購入しました。実際に畑に入れたのは2袋50リットル程度です。

一袋25リットルを二袋で50リットルの牛糞堆肥と腐葉土を30リットルほどとプランターでの野菜栽培で使った古い培養土を日光消毒した後に石灰窒素を混ぜ込んで約1.5ヶ月置いたものを混ぜてベースの土に使いました。

その他足りない分の土は、畑の土で昨年キュウリを栽培した土を使いました。更にミネラルを補給するために牡蠣殻石灰を使い新しい畑の土をつくりました。多分、連作障害は防げるはずです。また、完熟の牛糞堆肥を使うことで畑の水持ちも良くなると考えました。

アイリスの牛糞堆肥は牛糞ピートモスをブレンドしてペレット状に固めたものです。水を吸収すると三倍に膨らむので乾きやすい土、特に我が家の畑の土は粘土質なので相性が良い組み合わせになります。粘土質の土は、乾くとカチカチに固くなります。

長い間栽培を続けていると腐葉土やピートモスなどの資材を投入しないと水持ちや土壌の中の空気層が無くなってしまいます。2018年の土も大丈夫だと考えています。

梅雨入りしても植えるべきトマトの苗が準備できない

いつもの年なら苗の方が先に用意出来るのですが、今年は苗が出来上がりません。仕方なく畑の片隅にあったこぼれ種のトマトの芽を使うことにしました。本来ならこぼれ種は遺伝的な問題があり実が成らない可能性があります。

 

 

発芽して育っても実が旨く成らないことは容易に想像出来るのです。基本的に売っている家庭菜園用のトマトなどの種やお花の種はF1種子と言って親の特徴を受け継ぐことがない一代限りのものが多いのです。

ハイブリッド種子?F1種子とは?

ブランドトマトの桃太郎アイコなどのトマトの種は結構高価ですよね。有名な美味しいトマトの種はほとんどがF1種子と言っても過言ではありません。購入した種がが高価で有名なブランド種なら尚更です。

種の開発者には当然ですが著作権のようなものがあります。高額な開発費を投じて作ったトマトの種をコピーされることを防ぐ意味で遺伝子レベルでの細工がなされているのです。

一代雑種と言って純粋な種と雑種を掛け合わせた雑種強勢をしたF1種子を販売しているのです。F1種子とは親以上の優良な遺伝子を受け継いでおり美味しくて良いトマトが成ります。

しかし、その優良な遺伝子は一代限りで収穫した美味しいトマトの種を取って置いて次の年に播いても昨年と同じトマトが収穫出来る可能性は非常に低いのです。

 

 

一代目のトマトの苗から出来るトマトの実の種は二代目になり親の性質を良い遺伝子を受け継いでいない可能性があるからです。

実ったトマトから種を採取して播いて発芽はしても前年に実ったトマトとは同じトマトが収穫出来る可能性はかなり低いと言うことです。

メンデルの法則を考えるとわかりやすいです。子は親の掛け合わせなので同じ遺伝子ではないのです。性質が一定せずせっかく育てても実が成らないこともあります。

まぁ企業が種を開発して販売しているのですから、実った実から種を簡単に増やせるのは困りますよね。

昨年のこぼれ種の芽を育ててみることにした

播いた種からのトマトの苗はイマイチです。しかし今年はトマト栽培なし?と言うのは辛すぎます。なので昨年のトマトのこぼれ種からのトマトの芽と軟弱な種から育てたトマトの苗を両方育ててみることにしました。

昨年育てていたトマトの実が熟して落ちた種から発芽したこぼれ種のトマトの苗は流石に元気です。大切に育てても旨く行かないのに庭の畑の外で勝手に冬を越して発芽したど根性トマトなのです。いったいどうなるのかはお楽しみといったところでしょう。

下の写真は定植直後のこぼれ種トマトの苗です。通常でも花が咲き始めたら畑に定植するのが基本です。

先にこぼれ種のトマトの苗を準備していた畑に定植しました。今年の夏は猛暑であることは予報されていましたが、梅雨がほとんどない状態から小さな苗を育てるのは心配な部分もありました。

まず畑での栽培では陽当りも良く黒いビニールマルチを使うことから畑は非常に高温にさらされます。

定植の直後は雨が降るくらいでちょうど良いのですが今年は仕方ありません。せっかくの貴重なトマトの苗を枯らさないように水涸れに注意しながら畑での栽培を開始しました。

こぼれ種のトマトの生長が著しく強い

私の心配をよそに意外とまともに育っていくこぼれ種のトマト苗です。花が咲いてどんどんと結実し始まり、あっという間にトマトがたわわに実りました。ちょっと生長が勢いが良すぎる感がありました。

でも暑い日が続き途中大雨があり一気に実ると一気に赤くなり非常に早いスピートで熟しました。

本来なら梅雨の間にじっくりと熟させた方が甘くなると思うのですがこればかりは自然の露地栽培なので仕方ありません。

栽培する年の気候もトマト栽培には大きく影響します。毎年同じ気候なわけではありませんよね。しかし年を追うごとに夏の暑さが半端なく厳しくなっている日本列島ですが朝から夜まで24時間気温が高温のままです。真夏の体調が優れない時は畑仕事は二の次にしましょうね。

大雨で赤いトマトの実が裂ける

西日本で大雨を降らせた前線の影響で東京にも大雨を降らせました。トマトの皮が裂けて幾つかの実がダメになりました。

トマトは熟して来ると皮が薄くなります。大雨などで過剰な水分が実に行くと実が膨張して皮が裂けてしまうのです。最悪穴が空いて食べることが出来なくなってしまいます。

対処としては、ビニールの黒いマルチを使うことで畑の根元に大量の雨水が直接流入するのを防ぐことが出来ますが、台風並みの大雨では畑の地下の水位も上がるので露地栽培の限界となります。また高畝にしておくと多少は回避出来ると思います。

ビニールハウスや雨除けの設備があれば水分の調整が出来ますがあくまでも家庭菜園なので無理のない程度で行うようにしましょう。

皮が裂けても食べられるトマトはあります。雨が沢山降った後は、トマトの実を良く見てチェックし、皮が裂けている場合は早めに収穫してしまいましょう。

2018年は7月半ばで真っ赤に熟したトマトを収穫

何となく早い気がしますが既に真っ赤に熟しているのと皮が裂けてしまっているトマトもあるので初収穫をしました。

例年なら未だ梅雨の期間のはずが真夏以上に暑い日が続いています。窓から赤いトマトを確認して夕方に収穫しました。

本来なら暑くなる前の朝に収穫するのが良いのですが、陽が上ると同時に暑いので無理をせず夕方に畑に出ました。畑に出る時は必ず長袖と長ズボンを着用して首にタオルを巻きます。

ヤブ蚊がいるので蚊に刺されないように注意します。ここ数年は蚊も危ない昆虫になりました。また真夏はいろいろな害虫がいて刺されない工夫を確実に行うことは家庭菜園でも言えることです。蚊取り線香長靴も出来れば使うようにしましょう。

2018年のトマト初収穫しました~

少しですが真っ赤なトマトを収穫しました。毎年連作障害と戦うために土作りをしながらトマトを栽培しています。決してブランドのトマトではありませんが自宅の庭に作った畑で真っ赤になるまで待ったトマトはとても甘く美味しいです。

 

 

こぼれ種のトマトがいち早く収穫を迎え心配していた障害や先祖返り的な症状はありませんでした。もともとは購入したトマトの種から実った実の中から発芽したトマトの苗です。

ややこしいですが昨年のトマトの実から発芽したトマトの苗です。実自体は親と同じで大きさも色も同じです。ただし、樹勢が強い感じがします。また脇芽が出やすく切るのが大変でした。ちょっと芽を離すと脇芽が出ているような感じでした。

トマトの実の房の先や葉から脇芽が出る

トマトの脇芽は基本的には、花房の下の茎と葉の脇に出るものがほとんどです。しかし稀にトマトが成っている房の先に葉っぱが出てきたり、普通の葉の上に脇芽が出ることがあります。写真の赤く囲った所が房の先に出てきた脇芽です。

脇芽が多い現象は土の肥料が多い場合におこります。私の推測では石灰窒素を使ったこととアイリスの完熟牛糞堆肥の量が多かったと思われる点、こぼれ種の樹勢の強さが関係していると思います。下の写真は普通の脇芽です。

普通に種を播いて育てているトマトの苗には見えない現象です。どちらにしても栽培中に脇芽が出ているのを発見したら必ずハサミで切り取りましょう。脇芽は小さいうちに切ることでトマトの苗に負担が掛からないので良く見て脇芽を切りましょうね。

2018年トマト栽培を振り返って

まだまだオンシーズンのトマト栽培ですが猛暑の続く2018年のトマト栽培は7月半ばにして収穫期を迎えています。とにかく暑い日が続いています。連日35度を上回る気温の中、畑のトマトは元気に花を咲かせ実を成らしてくれています。

何年も家庭菜園を行っていますが、季節にズレが生じていると思われます。多分2018年だけでなく2019年ももっと暑くなりそうな予感がします。冬の寒さはより厳しく夏の暑さは更に厳しくなると考えています。

今年の9月には来年に向けての土壌改良の計画を立てなければトマトの連作障害を免れることは出来ないでしょう。

出来るだけ時間をつくり土壌改良と暑さ対策を考えて行きたいと思います。2017年の記事を多くの方にお読みいただいておりますが家庭菜園でのトマト栽培の連作障害を脱する方法や狭い畑での土づくりの記事を続けて書いて行きたいと思います。

ぜひブックマークしていただき続けてお読みいただければと思います。来年も再来年も楽しく連作障害のない家庭菜園でトマトを栽培しましょう。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。♡香


 

 

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実録ニンニク栽培・10月に植付ける手間なし家庭菜園でニンニク!

カンタンに出来るニンニク栽培!

家庭菜園のニンニク栽培は簡単で手間いらず


ニンニク栽培のスタートは10月で秋の長雨が始まる前が適しています。地域にもよりますが本格的な冬が来る前に葉をしっかり育てると大きく立派なニンニクが収穫出来るのです。

第一のポイントはまず植え付け時季を間違わないようにすることでしょう。

10月の半ばというのは東京の基準ですが一般的にいうと秋の長雨降る前と考えると良いと思います。最近の異常気象で夏から秋への移行期はかなり短くなっています。

 

 

ニンニクの植え付けに一番良い時季もかなり限られているので上手く収穫したいと思っておられる方は、しっかり時季を見極めましょう。二十四節気でいうと寒露から霜降の頃ということになります。

逆に9月など未だ暑い時期もダメです。暑さでニンニクの種が発芽せずに腐ります。

ニンニクの植え付けは、寒露から霜降そして遅くとも立冬の前には作業を終え発芽をさせておくことが重要なポイントとなります。

気温が下がり過ぎるとニンニクの種は発芽出来ず長い時間土の中にあることになります。最悪ニンニクの種は腐敗して失敗となります。ニンニクの種は高価なので失敗は残念ですよね。

ニンニクの栽培には露地栽培が適しています。畑でもプランターでも栽培は可能です。下の写真は2011年に大収穫したときのものです。家庭菜園でも上手くすると沢山のニンニクが収穫出来ます。

基本的には寒さに強く雪が降っても凍ることなく生長を続けます。このシーズンも何度か雪が降りましたがまったく影響はありませんでした。

畑の準備・夏野菜の終了した畑をしっかりと耕す

夏に家庭菜園を楽しんだ畑を使い栽培をします。苦土石灰を播き畑はしっかり耕しましょう。土壌の中はどのような状況でしょう?よく観察しながら耕しましょうね。

 

 

夏に野菜を栽培していたとすると作物の根っこが残っていたり害虫の幼虫などがいる場合もあります。残渣や根っこはもちろん害虫の駆除はしっかり行います。

夏にコガネムシが産卵していると秋には小さな幼虫が居る場合があります。よく見て捕殺駆除しましょう。害虫がいる場合は殺虫剤は使わないようにしましょうね。せっかくの家庭菜園なので極力農薬などを使うのは避けましょう。

また、プランターでの栽培の場合は新しい培養土を購入してください。プランターの大きさはニンニクの種3個で90センチ✕30センチほどの大きさの野菜用のプランターを準備してください。

大きさは絶対ではありませんが野菜用のプランターを必ず使ってください。深さが30センチ以上ないと上手く生長しません。

根を収穫する野菜の場合はしっかりと土をつくる

栽培する畑の土壌をよく耕すことやプランターの大きさにこだわるのはニンニクは根を育てて根(球根)を収穫して食する準備だと考えましょう。

葉っぱを食べる植物は葉に害虫がつかないように注意するのと同じで根を食べるニンニクは根をしっかり害虫から守って更に栄養を根に与えるようにしなければなりません。

ニンニク栽培をする畑の土壌の準備はしっかりと行うことはとても大切です。

もちろん根に栄養を与えるためには葉の状態を管理することもとても重要な作業です。

栽培に適した良い種ニンニクの選び方は?

種にするニンニクは八百屋さんで購入した国産ニンニクを使っています。必ず国産のニンニクを選んで購入してください。

中国産や最近売られているスペイン産は発芽しない可能性があります。遠い外国から運ばれるニンニクには発芽をしないようにする処理がされている可能性が高いのです。

また、せっかく栽培するのですから国産のホワイト六片などの美味しいニンニクが良いですよね。大量に栽培するならホームセンターなどで種ニンニクを購入する方が良いでしょう。

でもちょっと栽培したいとか試してみたいお手軽に栽培したいという場合は八百屋さんやスーパーで購入したニンニクがお手軽でカンタンです。

そして、ニンニクは植え付けの一週間くらい前に購入をするようにしましょう。秋にニンニクを安く購入するのはなかなか大変です。早めに探して準備しましょう。

いざ植えようと店に行っても売っていないもあるのです。更に一塊(六片)で300円くらいする場合は止めておきましょう。

私はいつも150円くらいのものを探して購入します。あまり高価なものを種ニンニクにするくらいならニンニクの収穫時季購入した方が賢明です。

栽培を楽しむ目的があるとしてもあまりに家庭菜園にお金が掛るのはよろしくないと思います。よく見極めて栽培しましょう。

ニンニク自体の見極めは、まず形が良いことと粒が揃っていて大きいことです。あまりに分球し過ぎて薄くなってしまっているものや全体が小さい球のものは植えて育てても小さいニンニクにしか成りません。

栽培するのですから大きいニンニクを収穫したいですよね。できるだけ大きい種ニンニクを選んで購入しましょう。また白い皮がきれいなニンニクが良いです。茶色く変色していたり皮が剥けているものは避けましょう。

塊自体が軽くなっているものも良いニンニクとは言えません。お店の管理にもよりますが品質の下がったものは発芽しにくいと考えましょう。

いよいよニンニクの種を植え付け

植え付け時には完熟の牛糞堆肥などと化成肥料・マグアンプkを元肥として与えます。

堆肥は必ず完熟のものを使いましょう。未熟な堆肥を使うとニンニクの種が腐ってしまいます。園芸店やホームセンターで完熟と書かれた堆肥を購入しましょう。

私がいつも使っている完熟牛糞堆肥はアイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥です。ペレット状になっているので播きやすくイヤなニオイもありません。畑でもプランターでも使うことができます。

アイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥はホームセンターでも売っています。でも、あまり見かけません。インターネットで購入するのが一番楽チンだと思います。

何度かインターネットで購入していますが、今年はアスクルで購入しました。大きいサイズを8袋買って佐川急便で届けてもらいました。因みに最安値で、尚かつ送料は無料でした。

化成肥料は緩行性の肥料であればマグアンプkでなくても良いです。マグアンプkを指標にして同じような成分であれば野菜作り全般に使えるという意味です。お手持ちの化成肥料を確認してお使いください。

植え付け時に再び畑を耕しましょう。さらに植える場所を決めます。植えるニンニクの数にもよりますが、しっかり場所を決めて植える場所に20センチくらいの深さの穴を掘ります。

 

 

穴を掘ったら牛糞堆肥と化成肥料を播き入れます。再度、土を戻して平らにならしましょう。

支柱などで植えるラインを引きます。しっかりきれいに並ぶようにすると発芽の有無が簡単にわかりますし生長するにしたがって均等に並びます。約25センチ間隔くらいの線を引きましょう。

植える場所に穴をあける準備をします。サランラップの芯を用意して使います。なければ同じ位の太さの瓶や空き缶でも大丈夫です。

支柱でつけた線のクロスした部分に植え穴を用意したサランラップの芯などであけていきます。

土の中は均等に堆肥や化成肥料が入っているので栄養も均等にニンニクに行き渡るはずです。

あけた穴にニンニクの種を入れていきます

ニンニクの種は、ひとずつに分けておきましょう。白い皮を剥かないように気をつけて分けます。要は外側の白い皮がついたまま植えるのです。

なので実がむき出しにならないように慎重に分けましょう。どうしても剥けてしまった場合は皮が残っていればくるんで植えます。皮自体がない場合は仕方ありませんのでそのまま植えます。

植え穴に化成肥料をひとつまみ入れそのあとニンニクの種を同じ向きにして入れていきます。同じ向きにするのは葉っぱの向きが同じになって欲しいからです。

種ニンニクの向きがバラバラだと生長後の葉っぱが接触して害虫などの被害があった時に感染しやすくなるからです。種ニンニクの腹をこちら側にして植えていきました。

植え終えたら畑の土ではなくプランター用の培養土をしていきましょう。プランター用の培養土は通気性が良いので畑の土よりニンニクの種が腐りにくいと思います。発芽まで気を抜けないので私はいつもプランターの培養土を使います。

黒いビニールマルチを使いましょう

畑の場合は黒いビニールマルチを使うと雑草が生えずに済みます。また保温効果もあるので寒い冬も根の生長を促すことが出来ます。私の畑の場合冬は陽当たりが悪いので必ず黒いビニールマルチを使います。透明なビニールマルチも売っていますが黒にしましょう。

ここからは私流の栽培方法です。まずビニールマルチには、発芽まで穴をあけません

秋の長雨が直にやって来るので水やりの心配は無用なのと多くの水分で種ニンニクが腐る可能性があるからです。東京の気温は12月の冬至を迎えるまであまり下がらないのが通常なのです。

植えた種ニンニクが発芽して、しっかりするまで気を抜くと種ニンニクは腐ります。水のやりすぎは危険ですし無駄な作業となります。畑の土はビニールマルチをすることで夜間に地下から上がってくる水分の蒸発を抑えます。

地下から上がってくる水分でニンニクの種にも水分が供給されるので水やりは不要なのです。

※畑の状態や乾きやすい土壌の地域では土の状態を見て水やりをしてください。

植え付けから2週間ほどでビニールマルチを確認

植え付けたニンニクの種が発芽するのは約2週間後です。ハサミを持ってニンニクの畑を確認しましょう。黒いビニールマルチを下から押し上げるニンニクの発芽が確認出来る時季です。

ニンニクの新芽がビニールのマルチを押し上げているのを確認したら丁寧にハサミでビニールマルチに切れ目を入れましょう。切れ目はほんの少しで充分です。

発芽した芽が通れる程度とお考えください。直径が約5ミリ以下の穴だと思います。

穴はニンニクの茎が生長する共にとどんどん勝手に押し広げられるので穴の大きさはニンニク自体に任せましょう。

ニンニクの茎のサイズにピッタリとフィットした穴が自然とあきます。人の手で大きく穴をあけてしまうとニンニクの芽の根元に雑草が入り込むだけでなく温かい春になると根元からヨトウムシという害虫が茎から上りニンニクの葉を食い荒らします。

ヨトウムシからのニンニクの葉の食害を防御するためにもビニールマルチをピッタリとするのです。

ヨトウムシとは夜盗蛾の幼虫で読んで字のごとく夜間に植物の茎を伝い葉を食害する蛾の幼虫です。昼間は土の中に潜んでいるのでなかなか気づかない害虫なのです。

ビニールマルチの穴を茎とピッタリとさせてヨトウムシの這い上がる隙間を作らない作戦です。

発芽後のニンニクはそのまま放置し冬を越す

ニンニクが発芽するとすぐに寒い冬がやってきます。理想を言えば草丈が25センチくらいで真冬を迎えるのが良いでしょう。

本格的に寒い季節をニンニクはじっと耐えます。気温が氷点下になっても雪が降っても大丈夫です。雪が降りニンニク畑が雪に埋もれても何もする必要はありません。

雪をわざわざ避けたり掘り出すことは無駄です。そのままにして雪が溶けるのを待ちましょう。

雪による寒さでニンニクが凍結することはありません。植物には凍らないためのホルモンのような物質があるからです。

雪の重みで一旦は潰れたようになることもありますが、春になれば自然と葉が立ち上がり更に大きく育ち始めるのです。

ニンニクはユリ科の寒さに強い植物です

ニンニクの栽培は青森など寒い地域が有名ですよね。雪の積もる畑でも元気に生長します。もちろん東京などの温かい地域でも栽培が可能です。

プランター栽培でも同じです。プランター栽培の場合は冬は露地(屋外)の雨が当たる場所に置きましょう。地面が土ならあまり水やりを気にする必要はありません。

ベランダなどの場合は適宜水をあげましょう。培養土が乾いて来たら水をたっぷりあげます。たっぷりとは水が下から流れ出るくらいを言います。

 

 

ほとんどの園芸に言えることですが水やりは植木鉢やプランターの底からしっかり水が流れ出るくらいあげるようにすることです。ちょっろっと水を表面的にあげるだけでは足りないということです。

また気温が上がり過ぎるベランダでの栽培は適していないこともあります。半日日陰にするなど工夫をして栽培しましょう。エアコンの室外機などの風が当たらないようにしましょう。

ニンニクの栽培期間は約9ヶ月です

ニンニク栽培には秋から初夏5月まで続く長い栽培期間が必要なのです。秋から冬はほとんど害虫の心配はありません。しかし暖かい季節には害虫がやってきます。それは栄養豊富なニンニクの葉が害虫にも美味しいからです。

無農薬で丁寧に育てられたニンニクの葉は美味しいのです。ニンニクの芽という野菜もありますよね。ニンニクが薹立ちした芽のことです。薹立ちとは蕾の着く茎が出てくることです。

ニンニク栽培中にも薹立ちがあります。ニンニクが薹立ちしたら必ずハサミで切り取りましょう。切り取らないと栄養が蕾に持って行かれてしまいます。

ニンニクの球根を育てて収穫したいのですから花が咲くと球根が痩せてしまいます。薹立ちしたら必ず切り取るのもニンニク栽培大きなポイントと言えるでしょう。

切り口から凄い勢いで水が出ています。水と一緒に栄養分が薹に行っているのです。ニンニク臭のする液体が滴るのです。

ニンニクの薹立ちの頃になるとニンニク自体が急激に肥大する時季になります。気温も上がり葉も大きくなります。2週間に一度程度の間隔で薄い液肥を与えましょう。

またこの頃はさまざまな蛾の幼虫による食害もあります。生長期のニンニクの葉が害虫に喰われてしまうと収穫したいニンニクの球根にも影響が出ますので害虫を発見したら捕殺しましょう。捕殺とは捕まえて殺すことです。

 

 

捕殺はちょっと気持ち悪いですが農薬を使わずに生長させた、せっかくのニンニクを守るためですハサミなどを使って害虫を取り除きましょう。一番確実で安全な方法です。

いよいよニンニクの収穫

5月の半ばになると気温が上がりニンニクの葉が黄色く枯れてきます。いよいよニンニクの収穫の合図です。必ず梅雨入り前に収穫しましょう。

葉の根元を持って抜き取ります。ニンニクを引っ張ると非常に手応えとミシミシと根が切れる音が手を伝わって感じられます。

根の部分のニンニクが見えると思ったよりはちゃんと大きくなっていました。今年はあまり大きくならないと考えていました。

ニンニクを収穫すると庭中がニンニクの香りが充満します。それは臭いというより新鮮な野菜の香りと言った感じです。

今年もなんとか元気なニンニクを収穫出来ました。植えた種ニンニクは僅か一塊で株の数は6株でした。

収穫したニンニクは葉を切り落として風通しの良い場所で乾燥させましょう。梅雨入り後は皮をきれいにしてキッチンに風通しの良い場所か、屋根のある屋外で乾かしながら保存しましょう。

梅雨に入るとカビ害虫の被害がありますので醤油付けやオイル漬けなど早めに加工しておくか早めに食べてしまいましょう。

2018年の収穫は葉を喰い荒らす害虫の被害がなかったのが特徴的でした。また、葉が黄色くなるのが半月ほど早く春からの気温が高かったことを反映していると考えています。例年ですと梅雨入り間際に収穫していた記憶があります。

2017年から2018年のニンニク栽培を振り返って

2017年から2018年に掛けてのニンニク栽培は天候が非常に厳しい状態だったと考えています。夏から秋へと季節の変わり目が曖昧だったことと10月の半ばに急激に気温が下がりました。

私自身が風邪を引いて半ばニンニク栽培を諦めていました。気管支喘息なので風邪を引くと農作業が出来ません。しかし遅れて植え付けをを行いなんとか収穫に至りました。

充分に土作りが出来ず反省点が多いシーズンだったと考えています。気候も厳しく冬が例年になく気温が下がって雪も降りました。

庭を作り畑をやり始めて12年になりますが、ニンニク栽培はほぼ毎年やっています。毎年さまざまな出来事があり一年たりとも同じ結果や同じ状態はありません。

しかしニンニク栽培は非常に楽しくまた成果を感じられる家庭菜園だと思っています。2018年の秋もまた元気にニンニクの植え付けうが出来るように頑張りたいと思います。

採れたてのニンニクも美味しいですし無農薬の自家製ニンニクは友人にお裾分けすると喜ばれますよ。

ぜひ、あなたもニンニク栽培に挑戦してみてください。ご自身で栽培したニンニクがあるとお料理も一層楽しくなりますよ。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。楽しい家庭菜園を!♡香


 

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