イチゴ・ストロベリーポット栽培

春のストロベリーポット。摘むべき花と実の見極め3ポイント

イチゴの受粉状態を見極める方法

満開のイチゴの花を確実に大きく着果させ収穫


満開のイチゴの花が咲くストロベリーポット。しかし、全部の花が大きく良いイチゴになるとは限りません。大きくて形の良いイチゴを沢山収穫するには、摘果と摘花が必要です。

 

 

 

摘花や摘果とは、小さい花や受粉状態の悪いイチゴの実を思い切って、切り取る作業のことです。せっかく花がさいたイチゴなのにハサミを入れるのは躊躇しますよね。

そして、イチゴの花が受粉しているのかいないのか?悩みますよね。せっかく咲いたイチゴの花を切り取るなんて、ちょっと勇気がいるものです。そこで、実際に私のストロベリーポットの画像を見ながら記事にまとめていきます。

私が育てるストロベリーポットは昨年の春には、苗はひとつだったストロベリーポットです。ストロベリーポットは、中央部分に開口部のあるイチゴ専用の可愛らしい植木鉢です。イチゴがランナーで増える特性に合わせて作られたイチゴ栽培が楽しくまた見て可愛い植木鉢です。

昨年の6月には、新しい子苗で幾つかあるポケットはイチゴの苗でいっぱいになりました。梅雨と暑い夏、そして冬を越えた子苗たちが一斉に花を咲かせました。

イチゴの子苗の採取は6月のランナーから

四季成りイチゴのランナーは、真冬を除いて一年中出る傾向にあります。花を咲かせ実を着けながらランナーを出す元気な苺の苗や実を着けずランナーだけ出すイチゴの苗。そしてランナーを出さずに株が増える苗もあります。

 

 

 

どのような場合も元気な苗だからこそランナーを出し株が増えるのです。肥料のバランスや日当たり、水やりなどが上手くできればどんどんイチゴは増えていきますよ。

昨年の春からストロベリーポットで育ててきた二年目の苗が増えてストロベリーポットのポケットにいっぱいのイチゴの苗を定植させることが出来ました。

じっくり一年を掛けて育て、迎えた春はすべてのポケットのイチゴの苗に花が咲きました。

長年ストロベリーポットで栽培をして来ましたが、ストロベリーポット全体360度に花が咲いたのは初めてだと思います。

360度ストロベリーポットは花盛り

晩春のイチゴ栽培では、花が咲き結実して収穫手前といった時期です。しかし晩春は、夏日や寒の戻りなど気温が安定せず寒暖差で人間も風邪を引きやすいですよね。また、乾燥した季節が終わり雨が降る時期でもあります。

急な雷雨や濃霧などで花を着けたイチゴの苗を濡らしてしまうと受粉出来ずにイチゴの実はなりません。せっかく花が咲いたのに残念ですよね。

花が咲き始めたらストロベリーポットは、雨に当てないように管理しましょう。

露天の庭に置き去りにしていませんか?良い実を確実に収穫したいならしっかり管理して更に未受粉のイチゴの花を摘花する作業が必要です。

雨や寒暖差で受粉出来ないイチゴの花

沢山のイチゴの花が咲いたストロベリーポットですが、温度や湿度の関係で上手く受粉出来ない花は、栽培を続けても実を着けることなく枯れてしまいます。

せっかく可愛がったのに残念ですよね。しかしイチゴの花は次から次へと開花します。

 

 

 

新しい蕾に栄養をまわす意味でも未受粉の花を切り取る作業は必要です。では、どのイチゴの花が未受粉なのでしょう?

未受粉で「ダメなイチゴの花」①

さまざまな理由から花が咲いても結実しない花があります。当初は分かりづらいものです。しかし見極め方は、時間の経過とともにわかりやすくなります。見極めに自信がない方は、しばらく様子をみるのが良いでしょう。

何回か経験していくうちにこれはダメだ。未受粉だと見極めることが出来るようになります。

私も何年もイチゴの世話をしていますが迷うことがあります。そしてどうして未受粉だったのか?理由を分析すると大抵は、急に寒くなった日があったり大雨が降ったりとさまざまな理由が思い当たるものです。

また、受粉にはミツバチなどの昆虫の助けも必要です。寒暖差の大きい時期は昆虫も未だ現れません。人工的に筆などで受粉を助ける作業も必要です。

花の真ん中の花托が黒いままの花②

未受粉のイチゴの花は、イチゴの実になる部分・花托(かたく)が生長しません。また、花托は将来的に赤くなり食べる部分になるのですが、小さいまま黒い毛のようなものが目立つものがあります。

イチゴは、花托の上に小さな痩果(そうか)が乗った状態の野菜なのです。痩果は正確にはイチゴの実のことです。

私たちが食べているイチゴは正確には、実ではなく花托ということになります。イチゴは正常に受粉していれば、徐々に花托は緑色に変化し更に白く肥大し最後は赤く熟しイチゴの姿になります。下の写真は受粉が成功したイチゴです。キレイな緑色をしています。

ある程度生長してもいびつなイチゴ③

イチゴがいびつになる理由は先程も書きましたが、受粉がしっかり全体的に出来ていない可能性が考えられます。しっかり人工授粉をしたつもりでも、筆で受粉するのとミツバチは丁寧にくるくると花粉を受粉させるのとでは差があって然るべきです。

また、もともと何らかの障害があって上手く受粉出来ないものもあるでしょう。更に言えば、受粉はしたけれど夜露に当たってしまったり、傷が出来てしまったりと理由はいくらでも考えられます。

 

 

 

いびつなまま生長させるのも一考ですが、私の経験ではあまり美味しくありません。いびつの程度にもよりますが、食べられる部分が少ない場合などは思い切って摘果する方が良いでしょう。

あとから咲く花芽に栄養がまわり結果的に良いイチゴを収穫するチャンスに恵まれる場合もあると思います。

こればかりは、さまざまな考えや思い入れがあると思います。最後の一個がいびつだったとか、どうしても収穫してみたいと強い思い入れがあるなら一度試すことは何ら問題はありません。

イチゴの花托の粒・痩果すべてに受粉させる

形の良いイチゴを収穫するためには、花托の上に乗る痩果(そうか)に受粉させることが大切です。痩果(実)が受粉することで、痩果を生長させる花托が肥大するのです。下の写真は、受粉があまり上手くいかなかったイチゴです。形が少し変です。

ミツバチなどの昆虫が受粉に役立つのは、イチゴの花の中心にある花托のまわりをまわるように花粉を採取するからです。全体的に花托に花粉を受粉させる働きをしてくれるのです。

しかし、ミツバチがいない場合は人工的に筆で花托に花粉を着けてあげる作業をしなければなりません。柔らかい筆などで軽くなでてあげましょう。

季節が進めば昆虫が受粉をしてくれる

暖かい季節になれば自然と昆虫による受粉が出来るようになります。ミツバチだけでなくさまざまな昆虫がストロベリーポットに訪れるからです。

しかし、益虫だけが増える訳ではありません。人工授粉の手間が省けた時間は更に害虫の駆除をしなければならないのです。

せっかく上手く受粉し肥大するイチゴが増えても最後に害虫の餌食になってしまっては元も子もないですよね。

イチゴの葉を食害する害虫

イチゴの葉を食害する害虫は、ほぼ一年中存在します。強靭な繁殖率と生命力で葉を食い荒らします。イチゴの葉を良く観察して食われた跡がある場合はそっと葉の裏を見てみましょう。

細かい毛虫などがいるはずです。ほとんどが飛んで来る蝶や蛾の幼虫で大量に孵卵し葉を食害します。害虫がついた葉は、ハサミを使いそっと切り取りましょう。葉を手荒くむしったり、引っ張ると振動で毛虫が他の葉に飛び散ってしまいます。

大きな振動で丸まって落ちたり、糸を出して飛び出したりする習性がある害虫が多いのです。生き残り戦術とでも言いたくなるような技です。

常々書きますが、自分が食べるイチゴなので無農薬で害虫から守って栽培したいですよね。それには毎日観察することが大切です。

赤くなったイチゴを食害する害虫

収穫まであと一歩のところで食害されるのは本当にイラつきますよね。一番多いのがナメクジやカタツムリです。出来るだけストロベリーポットやプランターの周囲を清潔にして枯れた葉はこまめに取り除くようにしましょう。土の地面への直置きは避けましょう。

 

 

 

また、鳥やネズミなどの小動物が出没する地域では、ストロベリーポットやプランターは、高い位置に置きます。鳥には、防鳥ネットなどを利用すると良いでしょう。

私が住む東京の住宅地では、鳥や害獣はほとんど見かけませんが、ナメクジの被害が一番多いと感じています。

イチゴの根を食害する害虫

根を食害する害虫の代表格は、何と言ってもコガネムシの幼虫です。コガネムシの成虫はイチゴの葉を食害します。更に鉢の中の培養土に産卵して幼虫は苗の根を食害します。何となくイチゴの調子が悪いなって感じると土の中からコガネムシの幼虫が出て来ることがあります。

イチゴに限らずコガネムシの食害を防ぐには、まず鉢の中の土に産卵をさせないことが重要です。鉢の土の表面に培養土の泥跳ねを防ぐためのマルチングをすれば、泥跳ねと同時にコガネムシの産卵の予防にもなります。

畑でもプランターでもコガネムシの被害はよくあることです。出来るだけ土の表面を露出させておかない工夫をしましょう。

ストロベリーポットの場合は、意外とコガネムシの被害が少ないと感じています。それは、ストロベリーポットの構造に関係していると考えています。要は、土の露出面が少ないのです。

ポケットも葉が茂ると培養土の部分が少なくなります。またセンターの開口の部分もコガネムシが入り込む隙間があまりありません。でも、一応、ウッドマルチで防御しています。

イチゴの摘花や摘果には見極めが必要

何度か栽培していくうちに見極める眼力はついてきます。今年が初めての初心者さんの場合は、ドキドキするかも知れませんが、イチゴの苗は非常に繁殖力が強く栽培期間の長い家庭菜園の植物です。

しっかり栽培するうちに見極めがつくようになりますし、苗の数も増えるでしょう。より多くのイチゴの苗を栽培すれば、結果的に形良く大きなイチゴを栽培することが出来るようになります。

一番大切なのは、長い栽培期間イチゴに対しての愛情を持ち続ける気持ちだと考えています。

春夏秋冬。長く楽しむストロベリーポット

ストロベリーポットなら長い年月を掛けてイチゴ栽培を楽しむことが可能です。しかし、ストロベリーポットはどこで売っているのかわからないと言う方も多くいらっしゃいます。

インターネットでも、大型のホームセンターでも手に入ると思います。できれば、実際のストロベリーポットをしっかり見て購入すれば、末永く大切にしていけると思います。

イチゴ栽培は非常に長い期間続く園芸です。長い付き合いが出来るお気に入りのストロベリーポットで、あなたの理想のイチゴ栽培を楽しんでみてはいかがでしょう。

今回は、摘花と摘果をより詳しく記事にしました。ストロベリーポットやイチゴの露地栽培の記事を沢山書いていますのでぜひ併せてお読みください。

今回も長文をお読みくださいましてありがとうございます。♡香


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イチゴの永遠栽培。どんどん増えるイチゴ3ポイント簡単育て方

終わることのない永遠のイチゴ栽培

長く楽しむ冬のイチゴの定植作業とポイント


イチゴ栽培は365日楽しめる家庭菜園でも珍しい長期的な栽培が魅力な植物です。ランナーで子苗がどんどん増えて栽培期間は永遠とも思えるほど長い植物なのです。

 

 

なかでも四季成りイチゴは、季節ごとに花が咲き実がなり収穫が可能で一年中可愛い花と実を見ることが出来ます。

イチゴ栽培をしてはいるけど実が小さく少ししか収穫出来ずに悩んでいる方は必見ですよ。

イチゴの生産性が向上し更にイチゴの苗を健康に保つ栽培方法や来年の夏の酷暑に備えた栽培方法をご紹介します。

基本的には大量のイチゴを収穫したい場合は、大量の健康な苗を栽培することが一番の近道です。一年目はイチゴの実を収穫する以上に子苗を増やす工夫が重要になります。

来年の夏を上手く越すためには、冬の定植にポイントがあります。本格的な冬が来る前にしっかりと準備をして春の大収穫を狙いましょう。

せっかく育てるなら大きくて美味しいイチゴを沢山収穫したいですよね。どうしたら大きく甘いイチゴが収穫出来るのか?

そして、イチゴの苗を永遠に生かし栽培することが出来る方法をまとめています。

基本的にイチゴの収穫量が一番多いのは春の収穫です。開花は、桜の花が咲く頃です。その春の収穫で大きく美味しいイチゴを収穫するためには本格的な冬が来る前に夏から育てて来たイチゴの子苗をストロベリーポットやプランターに定植することです。

 

 

新しい若いイチゴの苗を更に充実させて真冬の休眠期に備えることで春に確実に花を咲かせる準備が出来ます。イチゴの苗は、冬の寒さを感じて多くの花芽を着ける性質を持っています。

イチゴは耐寒性が強く葉が紅葉しても生き続けて真冬を越します。春にしっかりとした苗になるように元肥などをしっかり与えた土作りをして定植作業をしましょう。

今回、我が家で使用するイチゴの苗は、今年の夏にストロベリーポットで栽培しているイチゴの苗から採取したイチゴの子苗を使用します。

現在このストロベリーポットには、花が咲いて実も成っています。

沢山のポケットのついたストロベリーポットですが、既にポケットに空きはありません。ですから、黒い苗ポットにランナーからの子苗を採取して大切に育てて来ました。

例年よりも子苗の数が少ないこともあります。2018年の夏は異常な暑さで多くの苗が枯れてしまいました。また、ランナーを出す苗がほとんど無く、唯一、ストロベリーポットのイチゴの苗からだけ子苗を採取出来ました。

私は、夏は好きですがあまりに暑い日が続くと植物が上手く生長出来ず枯れたり、花が咲かなかったりと問題が多くなると感じています。

いよいよ冬のイチゴ定植作業

今日定植するのは、左から三郎苗と次郎苗、太郎苗の三種類です。中でも三郎苗は、一番良い苗ということでポケットが3個ついたストロベリーポットの真ん中に植えることにしました。

次郎苗と太郎苗は壁掛け型のプランターに植え付けることにしました。

 

 

来年は、この三郎苗から出たランナーで更にイチゴの子苗を増やす予定です。もちろん次郎苗も太郎苗も良く育っているので上手く育てて収穫を狙います。

イチゴの三郎苗とは?なんで三郎苗なのか?

イチゴは条件が揃うとランナーと言うツルを伸ばし子供の苗を増やして株を増やして行きます。場所があればランナーを出さずに根元に株が増える場合もあります。ランナーで増える場合は、一本のランナーから約3個の苗が採取出来ます。

一番はじめに着く子苗は「太郎苗」次が「次郎苗」三番目が「三郎苗」となります。親株からだんだんと遠くなるに従って、イチゴの苗は良い苗と言われています。

それはランナーを通じて親に寄生する病原菌などが伝搬する可能性が薄れるからだと言われています。

特に親株がアブラムシなどのウイルスに感染している場合は親株から遠い三郎苗は、感染していない可能性が高いと言う具合です。

親から遠くに出来る子苗の三郎苗が良いとされる理由です。今年は出来た子苗が6個しかないので大切にして来年は更に増やしたいと考えています。なので、上手く育った三郎苗に期待しています。

イチゴの苗の定植の手順

用意するものは、ストロベリーポットやプランターなど植木鉢でも大丈夫です。植える鉢やプランターは古いものはキレイに洗っておきましょう。

使っていなかったプランターやストロベリーポット、植木鉢はナメクジなどの卵やカビなどが付着している場合もあるので軽く水洗いしてから使用しましょう。

 

 

培養土は、新しく購入しましょう。いつも書きますが、高価な培養土をわざわざ購入する必要はないと考えています。

ホームセンターなどで、一番安いものでも充分に栽培や収穫は楽しめます。

せっかく高価な培養土を使用しても水やりや害虫駆除などを怠ればイチゴの苗は枯れてしまいます。

余裕のある場合は、イチゴ用の培養土なども売られていますので購入すれば良いと思います。

この冬に定植するイチゴの苗は、来年の夏以降も生き続けるであろうイチゴの苗です。また長期に渡り栽培をし、子苗を採取するための大切な親株になる苗でもあります。

元肥と言って生長して行く過程での栄養も培養土に混ぜ込んで定植をしましょう。

そのために用意した肥料は、緩行性の化成肥料のマグアンプKとアイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥、そしてコウモリの糞を発酵させた有機肥料バットグアノを使用しました。

ポイント① ゆっくり効果のある肥料を使う

化成肥料はいろいろありますが、さまざまな植物に使えるマグアンプKを常備して使用しています。ゆっくりと効果がある緩行性の肥料は植物に穏やかに行き渡るので肥料で植物が傷むことが少ないのです。

お手持ちの化成肥料があるならそれを使用してください。家庭菜園に絶対はないと考えています。出来ればと言った考え方で行ってくださいね。

 

 

一応、マグアンプKはイチゴ栽培にもその他の植物の栽培にも使えてリーズナブルです。植物ごとにいろいろと肥料を揃えるのも楽しいですが、多くの植物を育ててみたい場合は、マグアンプKがお勧めです。

ポイント② 水持ちの良い堆肥を使用

2018年の猛烈な暑さを鑑み来年も更に暑くなるのではないかと考えています。特にストロベリーポットの培養土はなかなか交換出来ないのでアイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥をしっかり多めに混ぜ込んでおくことにしました。

アイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥はピートモスと牛糞をブレントしたペレット状になっていてニオイはしません。また、水分を含むと三倍に膨らみ培養土の水持ちが非常に良くなります。イチゴとピートモスは相性も良いので多めに混ぜてみました。

ポイント③ バットグアノを使用

バットグアノは、有機リン酸を含むコウモリの糞が発酵して出来た肥料です。以前から気になっていた肥料なのですが、なかなか手に入らずにいてやっと使うことが出来ました。

以前に見た園芸番組でイチゴ栽培に良いとすすめていたのですが、イチゴ栽培以外でも効果がありそうです。

追肥で使用するより元肥で使用するほうが吸収が良いようです。バットグアノの袋の注意書きに天然素材なので、使いすぎても問題がないと書いてありました。

何となく不思議な注意書きですが、初めて使うので量はマグアンプKより少なめにしてみました。マグアンプKを3としたらバットグアノは1くらいの感覚です。

イチゴの定植方法をご紹介します

夏から育てているイチゴの子苗は、既にポットの底から根が出ています。しっかりと根づいている証拠です。

洗ったストロベリーポットを用意して培養土と元肥のマグアンプKとバットグアノ、アイリスオーヤマの完熟牛糞堆肥を混ぜておきます。

ここにポットから抜き出したイチゴの子苗を定植していきます。すっかり根が回り根鉢が出来上がっています。

根鉢を崩さないようにストロベリーポットの培養土の上にのせましょう。深植えにならないように周りに培養土を入れて行きます。

壁掛けプランターにも次郎と太郎苗を定植して行きましょう。培養土と肥料などは同じ要領で定植して行きます。

ただし、壁掛けプランターの場合は、ランナーの親に近い方を壁側にします。花芽はランナーの反対側に出て来るので花や実をこちら側に成らせるために向きを考えて植えて行きます。

最後は、ウッドマルチをして終了です。イチゴの苗の中心のクラウンと言う葉の根元に培養土が掛からないように浅く植えましょう。

今日はストロベリーポットひとつと壁掛けプランター2個が出来ました。

あと3個の子苗が残っています。時季をみて定植して行きたいと考えています。本格的な寒さが到来する前にイチゴの定植作業を終了出来ればしっかりと根付いた状態で真冬の休眠期を迎えることが出来ます。

そして春になれば一気に目を覚ましたイチゴの苗が花を咲かせることでしょう。定植したイチゴのストロベリーポットとプランターは雨に当てないように軒下で管理すると良いでしょう。

冬のイチゴ栽培の注意点は?

11月に入っても青々と葉を茂らせて生長は旺盛です。東京では気温が20度から10度をキープしています。雨も降りましたが、少なめで徐々に冬の乾燥が始まっています。

夏から相変わらず雨に当てることは避けたほうが良いと感じています。それは、黒星病の原因になるからです。黒星病とはイチゴの葉に黒いシミが出来る病気です。

黒星病は、雨に当たると発生しやすいので、栽培するイチゴの葉を雨に濡らさないように管理することが大切なポイントです。雨の降りそうな日は、軒下などにイチゴのプランターを避難させるなどちょっとした気遣いが必要なのです。

最低気温が10度あり昼間は晴れて温かい場合は水やりを忘れないようにしましょう。特に空気が乾燥しはじめていますので葉が乾きやすいので注意が必要です。また、定植直後しばらくは水やりをこまめに行いましょう。

イチゴは基本的に休眠するまでは水やりはしっかり行う必要があります。葉に水が掛からないように静かにたっぷりとあたえます。水やりの際に培養土が跳ね返ることもあるので土の表面は必ずマルチングをしましょう。

私は、ウッドマルチを使用しています。ビニールのマルチでも良いですし、藁が手に入るなら藁が良いでしょう。

東京だと藁がなかなか手に入らないのでウッドマルチを使用しています。水やりが楽ですしウッドマルチなら熱湯消毒をして繰り返し使えリーズナブルだからです。

イチゴは水が好きですが、葉を水に濡らしたり培養土が付着することは避けなければなりません。病気の原因になるからです。

イチゴの病気で多いものは、葉に黒いシミが出来る黒星病や白い粉が掛かったようになるうどんこ病などがあります。大切なイチゴの苗の葉を元気に生長させるためにも病気は未然に防ぎたいものです。原因は、風通しの悪い場所に置くことや葉に水やりの水が掛かること、水やりの際に培養土が葉の裏に飛び跳ねることなどです。

葉が黒くなっていたり、白い粉が掛かったように見えたらすぐに異常のある葉を切り落としプランターから隔離して他の苗に伝染しないようにしましょう。どちらの病気も感染します。

害虫の被害も病気も薬剤を使用して解決する方法もありますが、家庭菜園でのイチゴ栽培なので農薬を出来るだけ使用しないように心がけることが大切です。

また、ちょっとした気遣いで害虫も病気も回避出来るので毎日イチゴを見る習慣を身につけると栽培が更に楽しくなります。

春の訪れが楽しみなイチゴ栽培

季節は寒い季節に向かっていますが、暖かく可愛らしい花が咲く季節を楽しみにイチゴ栽培をはじめてみませんか?

ホームセンターなどでさまざまな種類のイチゴの苗が売られています。はじめはひとつでもどんどん増えて沢山のイチゴが収穫出来るようになります。

冬からのイチゴ栽培にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。春が楽しみになりますよ。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。♡香


 

 

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ストロベリーポットでイチゴ栽培。6月のランナーから子苗を採取

 

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秋のストロベリーポット・来春大きなイチゴ収穫9月イチゴ栽培

酷暑の夏を越したストロベリーポット

イチゴ栽培のポイント子苗の栽培


2018年の夏は、非常に暑い日の連続でした。梅雨は短く植物にも人間にも非常に厳しい酷暑となりました。

イチゴの栽培をはじめ私の育てる植物にも少なからず酷暑の影響がありました。

 

 

一転、9月に入ると気温が急に下がり蒸し暑さと、寒さが交互に混ざり合う日々が続いています。現在の天気は大雨が降っています。

いったい異常な天気はいつまで続くのでしょう。このままずっ〜と続くのか?イチゴ栽培は続けられるのでしょうか?

さて、6月にも採取したがストロベリーポットでのイチゴの子苗が更に増えています。異常な酷暑の中でも元気に生き残りました。しっかりとイチゴは生命を繋いでいますよ。

ストロベリーポットは、イチゴを栽培するための専用の植木鉢です。壺型の素焼きのポットには、いくつかのポケットがついていて、ポケットに伸びてきた子苗のツルであるランナーからイチゴの子苗を取ります。

もともとは、中央部分にあるイチゴの親株から派生した子どものイチゴの苗たちをポケットに着床させて行くような構造です。

 

 

素焼きのストロベリーポットに植えられたイチゴの苗に真っ赤なイチゴが成る姿はとても可愛らしく見る人の心を鷲掴みにします。美味しくて可愛いストロベリーポットでイチゴを育ててみるのは如何でしょう。

6月にご紹介した記事では、梅雨に備えてイチゴの子苗をストロベリーポットのポケットに着床させる作業と梅雨を越すための注意点を書かせていただきました。例年ほど梅雨は長くなくずっ〜と暑かった2018年の初夏から晩夏でした。

思った以上に厳しい酷暑の中で行うイチゴ栽培は非常に心配でしたが、真夏に何度か危険な状況に陥りながらもストロベリーポットのイチゴの苗たちは元気に秋を迎えました。

イチゴの親の苗からランナーが真夏の間も伸び続けて可愛い子苗が出来ていました。更に良く見ると花も咲いています。

来春用の新しいイチゴの苗を採取

これから冬に向かい子苗を育て春のイチゴの収穫へと準備して行きます。まず、伸びたランナーに着いた子苗をポットに着床させる作業をしましょう。

ストロベリーポットのポケットは、既に6月の段階で子苗でいっぱいになっています。

今回はストロベリーポットの外に黒いビニールポットや小さい植木鉢を使って新しいイチゴの苗を採取し栽培します。

問題は、未だランナーを切ることが出来ないことです。なのでストロベリーポットの近くにしか子苗のポットや鉢を置けないという部分です。かなり鬱陶しいですし邪魔です。

小さな鉢を暫く動かせないので要注意です。イチゴの子苗の根が張るまで充分気をつけましょう。

しっかり着床して根が張りランナーが枯れるまで決してランナーを切らないことが一番大切です。

かなりランナーが邪魔な感じがしますが、切ってしまうとかなりの確率でイチゴの子苗は枯れてしまいます。

伸びたランナーの先のイチゴの子苗をピンで止める

伸びてきたイチゴの子苗の根をしっかりと培養土に密着させるために銅製の針金でピンを自作して止めましょう。

銅の針金は100円ショップでもホームセンターでも簡単に手に入ります。銅は、虫が嫌う金属なので園芸に適しています。太さは、細すぎず太すぎずあなたが細工をしやすい太さを選んでください。

しっかりピンで固定すると培養土の水分を感じてイチゴの子苗は根を伸ばし始めます。未だ気温が高く子苗の生育も活発なので一週間もしない内に発根するでしょう。

このとき培養土に肥料は必要ありません。出来るだけ新しい清潔な培養土であれば尚良いでしょう。

真夏に増えたイチゴの子苗が元気に育つ

あまりに暑くて毎日植木鉢に水をあげるのが精一杯な7月と8月でした。春に収穫を終えた古いイチゴの苗たちは、ほとんど枯れてしまいました。

地域柄、夕立もなく朝から夜中まで非常に暑い日が続きました。夜中にも気温が下がらない状態が続く状態でした。一日の気温差がほとんどないので人間も熱中症がヤバイ感じでした。救急車を年中見かける?そんな夏でした。

 

 

園芸をしていて毎年感じることは、真夏を越しても残暑で枯れるパターンです。真夏は元気でも立秋を過ぎた頃からイチゴの苗が弱くなります。

古いイチゴの苗はかなり弱っていると考えています。反面、小苗の状態で夏を越したイチゴは丈夫に育っていました。やはり若い苗の方が強いのです。

枯れたイチゴの苗は、処分してプランターを洗って冬を待ちましょう。今回採取したイチゴの子苗を定植するのは少し寒くなる冬以降のイチゴの休眠期になります。

秋の雨がイチゴの苗を更に元気にする

乾いた夏から秋の雨の季節に変化して、気がつくと枯れたブルーベリーの大鉢にイチゴの苗が出来ていました。

多分、イチゴの実が落ちたのかと考えています。種から発芽したとしか考えられません。かなり勢いが良く大きくなっています。

よく見ると花は無くランナーだけが伸びて株が増えています。若干虫食いの跡がありますが虫はいません。ちょっと害虫がいなさ過ぎる気がします。

例年ですと蛾の幼虫の被害があるのです。蛾も酷暑には勝てないのか?酷暑で蚊が少ないとニュースでみましたが蚊だけでなくさまざまな害虫が少なかったと感じています。

害虫が居ればいたでイヤなのに居ないと気になるのも不思議ですが気候変動を考えると不気味な気がしますよね。

特に初夏に多かったナメクジやカタツムリなどは、真夏にはほとんど見かけませんでした。例年だと真夏の夜中など涼しい時間帯に結構見かけていました。異常気象の影響なのでしょうか?

気がつくと生長していたイチゴは、外見は非常に元気なのでこのまま育てていくことにしました。

もともとはブルーベリー用の培養土を入れてあったのでイチゴの苗との相性も良いはずです。

 

 

しかし、もともと植えてあったブルーベリーは何で枯れてしまったのか?ブルーベリーは夏に弱いので猛暑に負けたのかと考えるしかありません。

一方、勝手に生えて来たイチゴの苗ですが、ブルーベリーもイチゴも酸性の土を好む性質があります。性質的に似ているので良く育っているのかと思います。

雨ざらしでしたが、病気も無く非常にキレイな葉をしています。このままどうなるのか?生育していくのがとても楽しみです。猛暑のためかやはり害虫の被害がない。

ストロベリーポットのイチゴの苗に花が咲く

ストロベリーポットには、花が咲いています。中央に植えてある株と春の早い段階にポケットに着床した苗に花芽があります。

8月末から気温が下がったことで着花したと考えられますが、これから秋雨の季節を迎えることを考えると実がなるかは微妙な気がします。

既に咲いた幾つかの花は未受粉の状態でした。ストロベリーポットの中に縮こまっていた花を発見しました。

培養土が減ってかなりスペースが空いているのでそこで開花してしまったようです。

ダメな花はすぐに切り取り更に枯れたり古い葉も切り取りました。イチゴ栽培のポイントは、ダメな花や実、葉をこまめに切り取ることです。放置しておくと苗が傷んだり、病気になる原因になります。

現状では、親のイチゴの苗の状態は非常に良好で根元もしっかりしています。

四季成りイチゴですが夏は結実ゼロ

梅雨時に花が咲いて実がなることが毎年あったのですが梅雨にほとんど雨が降らず急激に暑くなったため、イチゴも花を咲かせることがありませんでした。

また、害虫の被害も無く良かったのか悪かったのか?今後の栽培方法などを考えさせられる夏でした。

2018年の夏は非常に暑くさまざまな弊害や問題を感じました。来年以降も今年のような酷暑がこのまま続く可能性は高いと考えるのが普通でしょう。急に暑くなって急に寒くなる季節感がない状態です。

このまま夏と冬を繰り返すような状況が続くのであれば、趣味とは言え園芸をするやり方を考え直さなければ対応が出来ない状況になっていると感じました。

2019年の春のイチゴの収穫を目指して

このまま季節が冬に向かうとして考えると10月の半ばにはかなり寒くなると予想しています。2017年も10月の半ばに一気に寒さがやって来ました。

イチゴ栽培においては、寒さはあまり心配はありません。イチゴは耐寒性が非常に強い植物だからです。

むしろしっかり寒い方が花芽が着きやすくなると考えれば春が楽しみになりますよね。

冬に向かい現在あるイチゴの子苗を元気に育て定植のときを待つのが良いでしょう。

今からしっかり根を張らせたイチゴの子苗は、大きい状態で真冬を迎えます。冬にプランターに定植すれば、春にはしっかりと花を咲かせることでしょう。

殺人的な酷暑の夏を終えて

2018年の猛暑で学んだことをまとめておきます。この夏は素焼きのストロベリーポットの苗や大鉢にあったイチゴの苗が生き残りました。どれも培養土がたっぷりと入っていたことと雨が当たっていたことが良かったと感じます。

また、酷暑のために害虫がいなかったことも良かった点と言えます。しかし、今年のように異常に暑い夏が毎年続くとすれば、害虫がいないというのは、始めだけで、より暑さに対応した未知の害虫が蔓延る可能性が高いと考えるのが賢明だと感じています。

熱帯の病気や害虫など徐々に日本にも広がると考えると非常に心配ですが、植物を観察し記録することで対応していくことが今出来ることだと考えています。

更に現在は、一年を通じて栽培可能なイチゴを途切れることなく栽培を続けるために必要なことを考えて対応して行きたいと思います。下手をするとイチゴ自体が露地栽培で夏を越せなくなる可能性もあるからです。

 

 

地球規模で考えると平均気温が1度上がるだけで、緯度が100キロ下がったことになるのです。かなり自然の植生に影響があり農作物の生育や栽培に影響するのです。

2018年は私の畑では、キュウリ栽培が出来ませんでした。梅雨が短く苗が枯れてしまったのが原因です。

梅雨明けしてしまってからも種を播きましたが、発芽をしたものの生育出来ず全滅しました。

夏にキュウリをスーパーで買ったのは数年ぶりのことでした。毎年食べきれないほど収穫出来ていたのに残念な夏になりました。でも、キュウリはプロの農家でも不作で値段が高かったのです。

今年の教訓を元に来年はしっかり収穫出来るように考える必要があると感じています。

10日後のストロベリポットの様子

この記事を書いてから10日が経ちました。秋は未だ気温が高くストロベリポットの周辺は変化が早く新しく作った苗はしっかりと根付き更に花も咲いています。

ストロベリポットの葉をかき分けると蕾や青い実がありました。生長が早く非常にテンポよく変化するので毎日が楽しみな秋のイチゴ栽培です。

親株と小苗を繋ぐランナーも徐々に茶色く変化しイチゴの子苗が独り立ちして来ていることを感じさせられます。今暫く様子を見てランナーを切ることにします。

秋になり台風が多い季節ですが、元気いっぱいのイチゴの苗の生長を見ながら栽培を楽しんでいます。

約20日後のストロベリーポットの様子

ポケットの苗から花が咲き始めました。更に実がなったりこの20日間の間にさまざまな変化がありました。

台風で花がボロボロになってしまいました。一応雨が当たらないようにしてはありましたが、暴風には勝てませんでした。

そして涼しくなり葉に食われた跡がありました。多分裏に犯人がいるはずと考え慎重に葉を切り落として裏返すと犯人がいました。

下の写真の赤く丸で囲ったところに害虫がいます。多分蝶の幼虫でしょう。見つけ次第捕殺しましょう。

ランナーで繋がった子苗のツルを切る

これまでランナーで親株と繋がっていた子苗のツルが枯れたのでカットしました。

赤く囲った部分がランナーを切った部分です。親株と繋がるランナー(ツル)が枯れるのは、子苗が自身の根で生長することが出来るようになった証拠です。

思い切ってランナーを切りましょう。一番はじめに繋がっていた子苗には、なんと蕾が着いていました。

ストロベリーポットは花の時季を迎えたようです。小さなきキレイな実が成り嬉しい気持ちが溢れてきます。

ストロベリーポットを点検する場合は、害虫に食われていないかを確認して、枯れた葉を丁寧に抜き取り、上手く受粉していない実を切り取るなど一連の作業を行ってくださいね。

10月11日現在、曇ったり雨の日が続いています。昼間の気温が高いわりに夜は寒さが身にしみる季節です。ストロベリーポットのイチゴは、次々に花が咲いています。しかしよく見ると害虫の居た形跡が残っています。

 

上の写真には、害虫の痕跡が残っていましたので撮影しました。葉の上に黒い虫のフンが残っていました。食われた葉を切り害虫を駆除しました。

更に良く見ると大きな白いイチゴの実が成っていました。この時期は、害虫の駆除と結実したイチゴの実をしっかり管理することが大切です。

イチゴの花に雨が当たらないように注意し、結実した実にも雨を当てないようにしましょう。また、結実が上手く行かなかった歪なイチゴの実は摘果して大きい実に栄養が行くようにします。

秋のイチゴの結実の時季を迎えて

10月の半ばを過ぎて朝晩の気温差が大きくなり、少しですがイチゴが成りはじめています。

春ほどの花は咲かないですが、着実に開花と結実がされているように感じます。先日真っ白だったイチゴが一気に赤く色づきました。

秋の陽射しの中オレンジ色のストロベリーポットとイチゴの葉の緑が美しいコントラストを作り出しています。今朝、赤く色づいたイチゴを収穫して食べました。甘くて美味しかったです。

朝晩、雨が多い季節です。雨の降りそうな日は、雨除けのビニールシートで雨を避け、陽射しのある日は日向に出しています。

また、ランナーから採取した子苗も順調に育っています。秋が深まりつつありますが、害虫と水やりのチェックを忘れないように栽培を続けていきましょう。

今後も季節ごとのイチゴ栽培を記事にしていきます。ぜひお読みいただき参考にしていただきたいと思います。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。♡香


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ストロベリーポットでイチゴ栽培。6月のランナーから子苗を採取

家庭菜園で露地イチゴ。12〜1月の管理で大きなイチゴを収穫する

 

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ストロベリーポットでイチゴ栽培。6月のランナーから子苗を採取

可愛いストロベリーポットで増やすイチゴ

ポットを使ったイチゴ栽培のポイント


お庭のアクセントとして可愛いストロベリーポットイチゴ栽培を楽しむポイントをご紹介します。

ストロベリーポットと言うのはイチゴを栽培するために作られた専用の植木鉢のことです。イチゴの栽培に適した形状がとてもユニークで可愛い壺のような形をしています。

 

 

イチゴを栽培していると苗からランナーというツルが出て来ます。イチゴは株を増やす時にランナーを伸ばして子苗を増やすのです。イチゴの増える特性にあわせて作られた植木鉢がストロベリーポットなのです。

壺状の植木鉢には幾つものポケットが付いています。出てきたランナーの先に出来る子苗をポケットに根付かせて新しい子苗を増やすというものです。

イチゴ栽培をしていると花が咲き実が結実した後にランナーが出て来ます。ちょうど我が家のストロベリーポットのイチゴの苗が何本ものランナーを出し、更に子苗が根付き始めたのでご紹介します。

6月の半ばになって気がつくとストロベリーポットに植えてあったイチゴの苗に変化が出ていました。

ストロベリーポットとは

ストロベリーポットは育てて楽しく見て可愛く美しいイチゴ栽培に適した植木鉢なのです。素材は素焼きのテラコッタでオレンジ色が可愛いです。イチゴの葉っぱの緑色やイチゴの実の赤色、白い花との相性も抜群です。

大きめのホームセンターなど輸入品の植木鉢を扱うお店で購入できます。ちょっと値段が高いのですが、お庭のアクセントにインテリアとして置いてみるのはいかがでしょう?通常のプランター栽培とはひと味違った味わいがありますよ。

ストロベリーポットのイチゴ苗栽培

今、我が家で栽培中のストロベリーポットのイチゴの苗は、冬にひとつだけ生き残った苗です。幾つかの苗が植えてあったのですが寒さで枯れてしまいました。とても残念でしたが一株だけ若い苗が生き残りました。

 

 

ストロベリーポットの弱点は置き場所や季節によっては水分が蒸発しやすい点だと考えています。東京の冬は寒く乾燥しています。乾いた寒風が吹き荒べば、素焼きの状態のストロベリーポットは表面から水分が蒸発して培養土は乾ききってしまいます。

壺状になっているのでイチゴの病気の原因の泥跳ねは回避できます。反面乾燥の厳しい季節は枯れやすくなってしまいます。

冬もしっかり水やりをするか冬に一旦栽培を終了して春に植え替えるなどの作業をすれば繰り返し楽しめるでしょう。

6月・結実後に沢山のランナーが出て来たら

イチゴの苗の状態が良いと花が咲いて実が成った直後からランナーが伸びてきます。ランナーには子苗が3~4個ほど着きます。始めはただのツルの状態ですが徐々に伸びてひとつ目の苗は太郎苗と言います。太郎から2つ目の次郎苗、3つ目の三郎苗と増えて行きます。

良い苗が欲しい時は、3つ目に出てくる三郎苗をポケットやポットの培養土に針金で作ったピンで培養土に固定して根を出させます。

イチゴの子苗は、ランナーで繋がって増えるわけですが親株から遠いほど良い苗と言われています。それは、親株の持つ病原菌などが子苗に伝染るからです。

親株から離れているほどその感染力が減衰するので三郎苗が良いということなのです。

イチゴの親苗は栽培途中にアブラムシなどの害虫に接触して病原菌に侵されている可能性が高いのです。健康なイチゴの苗を選んで増やすことで開花から収穫までの期間のイチゴの病気を防ぐ目的があるのです。

イチゴ栽培のプロは一年使った苗は使わず、古い苗はすべて廃棄して、新しい子苗だけを次の年に栽培するのです。

三郎苗だけを新たに栽培すれば病気の心配も減ります。大量にイチゴを栽培する場合やはり感染する病原菌のリスクは減らしたいということでしょう。

家庭菜園でのイチゴの子苗の取り方は?

でも家庭では三郎苗だけを選んで栽培することは不可能です。多くの三郎苗だけを選ぶことが出来るほど沢山のイチゴの苗を栽培していれば簡単ですが通常の家庭菜園ではあまりに大量の苗はないですよね。

 

 

少しで良いと思っても冬の寒さで枯れたりするリスクを考えれば、三郎苗でなくても元気な苗をチョイスして多めに増やす方が次の年もイチゴの栽培が出来る可能性が高くなります。

多くのイチゴの子苗を確保しておくと言う意味でも三郎苗に執着する必要はないと言えるでしょう。子苗を沢山育てて冬を越すスペースがある場合は三郎苗を選んでみてはいかがでしょう?

親株から出るランナーに着く子苗を針金で固定する

イチゴのランナーが伸びて更に子苗が育った頃を見計らい子苗の様子を見て銅製の針金でピンを作り子苗を培養土の上に置いてピンで留めていきます。

子苗の葉の根元を見ると少し根が出ていることがあります。イチゴの苗の根を培養土にしっかりと接触出来ると水分を感じた子苗の根は培養土の中に伸びて行きます。

下の写真の葉の付け根に見える白く丸いものが根の場所です。白い粒の部分が伸びて根になります。

季節や個体差もありますが3日くらいで根が伸び始めます。イチゴの苗が培養土から抜け落ちないようしっかりと針金のピンで留めましょう。また、繋がっているランナーは子苗の根がしっかり根付くまで切らずにそのままつけておきます。

イチゴの苗が確実に根付き成長を始めるとランナーは自然と枯れて乾燥します。通常のプランターだとランナーが繋がったままだと非常に扱いにくい場合があります。しかしポケットのあるストロベリーポットなら簡単に子苗が採取できます。

ランナーが枯れたらハサミを使って切る

親株から伸びるランナーは、水分や栄養を子苗に送っています。太郎苗が根付き更に次郎苗にも栄養が送られ順々に三郎苗まで栄養を送り生長を助けています。下の写真のランナーは実は真ん中の苗から内側から出ているランナーです。矢印の方向から出ています。

例えば、太郎苗と次郎苗の途中でランナーが切れてしまうと三郎苗が枯れてしまうこともあります。場合によっては次郎苗も枯れてしまいます。

イチゴの子苗を育てている間は臍の緒のような役割を持っているランナーを大切に温存しましょう。

 

 

ストロベリーポットを使うとランナーを温存したままポットのポケットに子苗を留めて発根させることが簡単にできます。イチゴの栽培用のストロベリーポットですよね。

ストロベリーポットならイチゴも可愛くぶら下がる

ストロベリーポットを使ってイチゴを栽培することでポケットから可愛らしく実ったイチゴがぶら下がります。

通常のプランターでのイチゴの栽培だと培養土の上に実が直接触れてしまったり思った場所に実が成らなかったりと実の成る場所がイマイチだったりします。しかし壺状のストロベリーポットなら垂れるように実が成るのです。

見た目が本当に可愛いですし色合いが素晴らしいです。イチゴの花が咲く前も花が咲いている時もそして実が成り赤く熟すイチゴの段階ごとに楽しむことが出来るのです。さすが専用の栽培ポットだけのことがありますよね。

ストロベリーポットでイチゴ栽培をさらに楽しく

甘い香りと美しい赤色の実のバランスが魅力のイチゴ栽培ですがストロベリーポットを使うことで更に美しいインテリアの要素が加わります。お庭や玄関ポーチの彩りになります。

また家庭でのイチゴ栽培の楽しさはじっくり熟した甘いイチゴを収穫出来ることです。茎に着けたまま真っ赤に熟すまで待って収穫したイチゴはとても美味しいですよね。

 

 

見た目も味も良いストロベリーポットでのイチゴ栽培を楽しむことで園芸の醍醐味である美しさの追求もあわせて体験出来るのです。イチゴ栽培の基本的な作業は通常のプランターと同じになります。大切なことは、基本的に同じです。

6月・梅雨時のイチゴ栽培のポイント

6月のランナーから子苗を採取する場合は親苗を健康に保つことが非常に重要です。

先ず枯れた葉や結実出来なかった花殻などをキレイに取り除く作業をします。枯れた葉などを放置するとやがてナメクジやカタツムリなどがやってきて食害します。

ストロベリーポットの中に害虫が入り込むことを防ぐ意味でもしっかりと掃除をしましょう。更に梅雨時には高温多湿となるため病気も発生しやすくなります。

病気を極端に心配したり園芸の消毒薬など散布するまでする必要はないと思いますが病気に罹りそうな葉などを見つけたら直ちに切り取りしっかり始末することは重要な作業です。切り取った葉は必ずビニール袋に入れてゴミとして出しましょう。

梅雨時の病気の種類としては、多いのが黒星病やうどんこ病です。ウイルスや菌によって発生して次々と広がります。先ず雨に当たりにくい場所に置いて雨を避けて清潔に保ちましょう。

更に病気の兆候を見極めて怪しい葉を早めに切り取り撤去します。イチゴの苗の周りなどに病気や害虫に侵された植物を放置しないようにします。

枯れてしまった植物の植木鉢や雑草は早めに片付けるように心がけましょう。上の写真の丸く囲った部分には黒星病の兆候が見られます。黒い星のようにシミが出来ています。早速切り取りました。

健康に育っている植物は免疫力も高く病気や害虫にも強いのですが一旦弱るとすぐに害虫や病気が襲ってきます。

枯れ草や雑草などを放置しないというのは生長中のイチゴの足を引っ張らないようにするためにも必要な作業です。

私のストロベリーポットの親苗はこれまで庭の片隅に放置してありました。花は咲いていないと思っていましたが、ひっそりと花を咲かせていたようです。気が付かず雨に晒してしまい結実はしないまま立ち枯れていました。

しかし結実をしなかったことで親苗はかなりエネルギーが蓄えられている感じがします。

それは多くのランナーが出ていることや子苗が元気に育っていることから感じることが出来ました。更にランナーの太さも非常に充実していて良い子苗が取れそうな気がします。

多分ストロベリーポットのポケットの数以上に子苗が出てくると思われるので足りない分は、植木鉢や黒い苗用ポットを使い培養土に根付かせて管理しましょう。

長くイチゴを栽培してきたので親株の健康状態や子苗の良し悪しがわかるようになったと考えています。

何ごとも続けることでより理解が深まるものです。先ずはイチゴ栽培に必要な子苗を採取し増やすことを目標に作業を進めましょう。

親株が弱って枯れてしまえばすべてが終了してしまいます。また思わぬアクシデントに見舞われれば一気に終了となります。

子苗採取はイチゴ栽培のリスク回避の意味でもしておくことが良いと思います。

可愛く楽しいイチゴ栽培を手軽に楽しみ長く栽培したいですよね。枯れたらまた苗を購入すると言う考え方も出来ますがせっかくある目の前の生命を大切に育む体験を重ねることはとても良い経験になります。

ぜひ今あるイチゴの苗を大切に栽培して更に子苗を増やして楽しんでください。

梅雨時のお手入れ次第でイチゴ栽培の問題がかなり減ることは確かだと思います。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。香♡


 

 

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イチゴの害虫駆除7月の管理。1年に4回収獲する四季なりイチゴ栽培

春に花を咲かせ、初夏に結実したイチゴ。

7月の終わりには、沢山の子苗が出そろう


春から夏にかけて季節は、大きく変わります。空気が乾燥した外敵の少ない春から初夏へと季節が変化します。

春は、何もしなくてもイチゴは問題なく生長を続けます。害虫もほとんどつきません。病気もほとんどありません。

しかし、春が過ぎ初夏の収獲が終わる頃からイチゴの苗の環境にも変化が訪れます。イチゴは苗の状況によってさまざまな変化をします。

何度も花が咲き実をつける苗や花芽をつけずランナーを出し子苗が増えるものなどです。

また、ランナーを出さず、株が分化して増えるものもあります。苗の株が気がつくと複数に増えているのです。

元々の苗の力も個体差があるのですが、どの苗も子孫繁栄の力は、素晴らしいほど旺盛です。イチゴは、他の植物とは比べようがないほど株が増えます。

苗の生まれた時季の違いも関係する

春の結実の以降に増えた苗は、秋くらいから実を着けます。しかし、夏以降に増えた苗は冬を越して春に花が咲きます。イチゴの苗は、環境によって大きさもさまざまになります。条件次第で大きくもなり小さいままの場合もあります。

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大きい鉢に入れば、どんどん増え大きくなります。しかし、すべてを大きい鉢に植えたりすることも難しいので個体差が出ます。また、全部の苗を陽当たりの良い場所に置くこともできません。

狭い場所での栽培なので置き場所に困ります。夏が近づき気温が上がると花芽がどんどん着きます。しかし、雨が多い時季は、苗を雨に当ててしまうと湿気と雨で、受粉が出来ず実が成りにくくなります。また結実しても形が悪くなります。

梅雨入り後の管理

雨が降らない晴れた日は、出来るだけお日様にあてましょう。ほとんどの植物は太陽の日差しが大好きです。植物の生長には太陽の光が不可欠です。

晴れ間をみて日向にイチゴの苗を出すと良いでしょう。梅雨はどうしても日照時間が減るので貴重な晴れ間を利用しましょう。紫外線で、消毒作用もあり病気の予防にもなります。

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そして、旨く育てば、再び花が咲き始めます。開花した花が、雨で濡れてしまうと実がキレイに成りません。出来るだけ雨に当たらないよう工夫が必要です。気温の変化も大きい梅雨は、ミツバチも飛来しません。受粉がしづらい時季といえます。

湿気がイチゴの病気を増やす

元々、病原菌は親株にあります。環境によって広がり葉っぱに黒いシミが出来ます。イチゴの黒星病です。

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一番の対策は、病気を広げないことです。黒いシミが出来た葉はすぐに切り取ります。切り取った葉っぱは、燃えるゴミに出しましょう。

ランナーで繋がった子苗(子株)にも伝染します。しかし、三番目に出る「三郎苗」には感染しにくいので、新しい苗を作る際は三番目の苗を使うと良いのです。

良い子苗を取りたい場合は、出て来たランナーをしっかり管理します。三郎苗が採れるようにだいじに育てます。ランナーをだいじに扱わないと「三郎苗」は採れません。

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二郎苗くらいまでなら、簡単に採取できます。三郎苗を採るには、かなりお世話が大変です。ランナーで増える苗は、先に行くほど細くなる傾向があります。水切れがしやすく枯れやすいのです。

梅雨に花を咲かせ、実を成らす苗

一方では、子苗がいっぱいなのにこちらは花や実が沢山なり続ける場合もあります。

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同じイチゴなのに、ばらばらな動きで戸惑います。梅雨の時季は、花が咲いても実がキレイに成るには難しいのです。しかし、そのような中でもしっかりと実をつける苗もあります。とにかく、ひとつひとつの苗に個性があります。

寒暖差があるのでイチゴの実自体は甘く非常に熟れています。時には、暑さでドライフルーツになって居るものもあります。日々の観察が非常に大切です。

少し目を離すとさまざまな問題が起こります。早めに対処するためには、毎日イチゴを見て回る必要があります。なんとなく面倒くさい気もしますが、小さな変化を楽しむと考えると自然と目が行くものです。

そして、梅雨も後半になると気温が一気に上がってきます。害虫の活動も勢いを増します。

避けては通れない害虫駆除作業

害虫駆除と言っても薬剤は使いません。すべてみつけて殺します。捕殺駆除が中心となります。害虫の生体を知り現れる時間と時季を見計らうのです。

下の写真も蛾の卵です。前日に蛾がいました。すかさず確認するとやはり産卵されていました。卵が孵る前に素早く駆除をします。

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気を付けていれば、然程、難しくもなく問題はありません。簡単に出来ます。思った通りの動きをします。

害虫は習性があり習性を知れば駆除は難しくないのです。昼間に蝶や蛾が飛んでいた場合は、次の日に葉の裏をすべて確認しましょう。卵を産みつけられていることが多いです。

昼間に葉を食害するものは蛾の幼虫が多いです。また土の中に潜み食害をする虫の幼虫もいます。

飛んで来る虫では、コガネムシが多いです。既に、コガネムシ(成虫)を一匹駆除しました。しかし、その喰いっぷりが凄い葉っぱが穴だらけになりました。

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まわりで農薬を使うと無農薬の場所に害虫が集まります。夜に食害するものや雨上がりに食害するものなど時と場合によってさまざまな害虫が狙っています。

多いのは、夜の害虫ヨトウムシです。昼間は土の中に隠れます。夜間に葉を食べます。また、雨上がりはナメクジやカタツムリです。

毛虫や、蛾の幼虫などは小さいうちは目に見えないほど細かく探すのが大変です。最近、細かいものが見えにくく老眼鏡で害虫を探します。

でも、害虫が、食べるのは無農薬だからです。そう思えば安心ですよね。害虫を一匹ずつ退治するだけです。無農薬は病気と害虫退治に手がかかります。でも、家庭菜園なので農薬は使いたくないですよね。

ランナーの子苗の管理

イチゴの親株から出て来たランナーに子苗がぶら下がります。子苗には、親苗と同じ葉っぱがついて可愛らしいです。あっという間に増えてぶら下がっていきます。

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小さくてもちゃんとイチゴの苗の格好になっています。唯一親苗と違うのはがないという部分です。子苗にはまだ根が出ていないのです。葉の付け根に根の元が見えますが丸く縮こまっています。

この縮こまった根が、土にふれて水分を感じ根を伸ばします。はじめは、ぶら下がったままなのです。でも、土に着くと根を張り自力で生長を始めるのです。

ここでも、栽培環境で対処が変わってきます。壁に掛けて栽培している場合は壁掛け型の鉢で増やす方法があります。

ポットで栽培している場合はポットのポケットに定着させます。植木鉢なら小さい鉢をそばに置くなど状況によって判断すると良いでしょう。とにかく沢山出てきますので対応するのも大変です。

簡単そうですが、意外と難しいのです

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親苗とランナーで繋がった状態で暫く様子を見ます。ランナーは、へその緒のような存在なので子苗が、自立すると自然にランナーは枯れます。それまではいつも一緒です。

親株の鉢を動かす時に、注意しないと子苗が抜けてしまいます。また「三郎苗」だけが欲しい。そう思っても、先についている太郎苗二郎苗もしっかり育てないと、三郎苗も元気な子苗に育ちません。状況に応じて旨く対処してください。

新しい子苗は、一度根を出し始めると水涸れに弱くなります。水やりはしっかりと鉢の下に流れるくらいあげます。また花がついている場合は雨に濡らすことは避けましょう。

そして、水はしっかり行いましょう。どちらも葉に水が掛からないように心がけましょう。

葉に雨や水が掛かると病気の原因になる

どうしても動かせない場合は仕方ないです。しかし、出来るだけ大雨の予報がある場合などは軒下など雨が当たらない場所へ移動しましょう。

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暑い中、結構大変ですし手間も掛かります。でも、だいじに育てれば、長い年月を共に生きることが出来る野菜なのです。

どんな野菜よりも長い栽培期間の植物がこのイチゴなのです。自然に苗が生まれ変わり繋がっていく増え続ける。このような野菜は、ほとんどと言って良いほど他にはありません。

花も美しいし実も美味しいです。何よりもすべての姿が可愛らしい。長く付き合える、愛着が持てる植物だと思います。

ランナーを押さえる為の小道具を作る

やり方は、ひとそれぞれ簡単な方法を書きます。用意するものは、針金です。ダイソーで、売っている銅の針金を購入しました。

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銅にしたのは、ムシが銅を嫌うからです。家にあれば何でも良いです。今回は、0.9ミリの太さです。銅線は、柔らかいので丁度良い太さだと思います。材質によっては曲げるのに力が要ります。

このくらいの太さなら、ハサミで簡単に切れて曲げるのもラクなのです。大体4センチから5センチくらいに切ります。

それを真ん中くらいで、曲げてピンをつくります。針金の留め具を自作するのです。

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ピンの出来上がりです。このピンでランナーを止めていきます。あまり短いと抜けるのでこれくらいの長さが良いです。2センチくらいです。

土を用意して、子苗の上の方から土にのせてます。ランナーに傷を付けないように、作ったピンで止めます。ランナーの向きを見て、抜けないように止めるのがポイントです。

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止めたら下にもまだぶら下がっていますが、今日はここで終了です。太郎苗から次郎苗へと根が着いたら次々とピンで止めて土に根を出させます。

暫くすると土に止めた子苗が根づきます

しっかり根が出れば、銅線のピンは、要らなくなります。捨てずに、次の苗の固定に使います。出来るだけ資材や道具は、だいじに捨てないようにリサイクルしましょう。

家庭菜園ですから、あまりお金を掛けないのが基本です。まずは、太郎苗を定着させ次に二郎苗となります。最後は三郎苗をしっかりgetしたいですよね。

三郎苗にこだわるのは、親から遠いところに出来るのためです。親の持つ病原体を受け継いでない可能性が高いのです。

だからと言って、他の元気の良い太郎や二郎が悪い訳ではないと、私はそう考えます。太郎や二郎苗は、親苗に近い分大きく、しっかりしています。見た目も元気。旨く管理すれば、病気で全滅はあり得ません。

病気も、害虫もみつけ次第切り取る

イチゴは、葉っぱが一枚になっても復活します。万が一、ダメでもまだまだ予備があります。病気や、害虫をみつけたらすぐに切り取る習慣をつけましょう。

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枯れた葉っぱも直ぐにお掃除します。常に清潔を心がけましょう。病気の防止になります。病気の防止と言えばマルチングがありますが、理由は、葉の裏に土が、跳ねかえり付着しないようにするためです。

本来は、ストロベリーですから、藁(わら)を敷きます。しかし、東京で藁は、高価であると同時に普通に手に入らない代物です。売っていますがちょっと手が出ません。

なので、ウッドマルチを使っています。下の鉢は、枯れた部分もあり、マルチングを外して肥料をあげてお掃除もしました。

花や葉っぱが枯れています。清潔を保つため枯れたものは、取り除きます。

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年に数回、熱湯消毒したのち太陽に曝したりします。木材なので害虫がつかないように注意しています。熱湯消毒などで、使い回しが出来るので便利ですし経済的なのです。

梅雨明けが、遅れています。一旦、マルチングを外し肥料を与えた状態です。肥料には、いろいろ使えるマグアンプkを愛用しています。元肥にも使用しています。

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何にでも使える。色々なものに使えると言うことは、沢山のモノを買いそろえなくて済むということです。とても経済的ですよね。

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再び、マルチングを戻しゴミなどもキレイにしました。

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使ったウッドマルチは暑くなるのを待って消毒したいと思います。あなたのイチゴ栽培はいかがでしょうか。ランナーは、出てきましたか?

今回、夏前にランナーで子苗を増やしたのには訳があります。友人から里子の要請がありました。ひとつの苗から多くの子苗が育ち東京近郊の友人宅に里子として旅立って行きました。嬉しいことですね。

なので、珍しくこの時季に子苗を増やしています。例年なら、切って捨てるのですが、やっぱり子苗は可愛いですよね。

イチゴ栽培の作業は、年間を通し長い年月楽しめます。ひとつの苗から増え続け非常にやりがいのある作物のひとつです。        pest-control-and-management-of-the-summer-of-strawberry19                

ぜひ、あなたもイチゴの栽培にチャレンジしてみてください。既に始めている方は、どんどん増やしましょう。収獲が沢山出来ます。

肌にも健康にも良いビタミンCがたっぷりのイチゴを沢山収穫して毎日イチゴを食べることができます。

ハウス栽培にはない季節感を思う存分楽しめます。楽しい園芸を皆様もぜひ堪能してください。

今回も長文をお読み頂きましてありがとうございます。香♡


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