戦国御伽草子・犬夜叉を一気見して大満足!
ぜひ見て欲しい犬夜叉の魅力を解説
犬夜叉は高橋留美子先生の代表作で2回のアニメ化と4本の劇場版など多くのメディア作品となりました。少年サンデーに連載された漫画「犬夜叉」が原作なのでコミックも存在する超大作です。
犬夜叉の最初のアニメ化は2000年で今から20年以上前です。原作の漫画は1996年から連載が始まりました。当初アニメは167話で4年の歳月をかけて描かれました。しかし、はじめの犬夜叉のアニメは途中で終了しました。まだまだ旅は続きます?って感じで終わります。ちょっと寂しい終わり方でした。
でもアニメの制作陣の技術も素晴らしく高橋先生の世界観が描かれた見応えある作品になっています。最初の「犬夜叉」が終了してから約5年後には「犬夜叉完結編」がスタートします。犬夜叉完結編は2クール(半年間)26話で完結し犬夜叉のストーリー自体が終焉を迎えました。
初めの犬夜叉の終了の理由はアニメが原作に追いついてしまったということだったので漫画が完結したのちに再びアニメでも続編である犬夜叉完結編が放送されたわけです。音楽も制作スタッフもほとんど変わらず「犬夜叉」も「犬夜叉完結編」も違和感なく続けて楽しむことができるクオリティの高さ。何よりもメインの声優さんたも続投して演じていますので、また犬夜叉が帰って来たんだと嬉しくなる作品展開です。
通常だと続編はちょっとガッカリさせられることが多いものですが犬夜叉完結編に関して言ば本当に続きを見ているように仕立てられています。それは、完結編の1話目からまったく振り返ることなくストーリーが再開することからも感じ取れます。敢えて大きく違ったことといえば画面比率が4:3から16:10に変化して犬夜叉がより画面を暴れまくるってことくらいでしょう。ハイビジョンで制作されて作画も音楽も本当に素晴らしく引き込まれること請け合いです。
私的には犬夜叉完結編で残念だったのは本放送当時アニメの放送時間が深夜帯だったこと。当時、私は見はぐりました~。まさか犬夜叉の続編が深夜アニメ枠で放送されているとは知るよしもなく。一回だけ途中を見た覚えがありますがあまりに急に見たため意味が分からずこれって犬夜叉なのか?って感じで情報もなくスルーしてしっかり見ることができませんでした。私の中では大好きな犬夜叉は如何に終了したのか知らぬまま時間が過ぎて行きました。犬夜叉の最終回はどうなってしまうのか?凄く気になりながら生きて来ました。
最終回が知りたくてDVDで全話視聴を敢行

高橋留美子先生のさまざまな作品の中で最初の代表作はアニメにもなった「うる星やつら」や「らんま1/2」がありますがアクションとギャグの要素が強い傾向で犬夜叉とは違う路線です。もちろん犬夜叉の中にはそれまでの作品の集大成的な部分も多く取り入れられています。アクションやギャグもさることながらキャラクターの繊細な心の動きや過去と現在の苦悩や葛藤の部分が大人も満足できる作品になっています。漫画が原作でアニメの世界なのにリアルに悩みを共有できるストーリー展開で自分だったらどう感じるだろうとか真面目に考えさせられる内容です。
またアニメの制作技術が手作業からデジタル制作へと移行する時期にあたっているため話数が進むにつれアニメ画像が美しくなって行く部分も見どころとなっています。高橋先生は犬夜叉を描く少し前くらいから時代劇風の作品が多くなったと感じていました。知っている人は知っている知らない人は全く知らない?「人魚シリーズ」などです。この辺りからシリアスで生きることの意味や主人公が自身の身の上を悩み苦しむといった楽しいだけではない伏線のある作品が増えて来た気がします。
私が感じる犬夜叉の魅力は犬夜叉を中心にかごめや弥勒法師、珊瑚、七宝のそれぞれが抱える心の動きや人間臭さに大きく惹き付けられます。主人公の犬夜叉の心の葛藤やかごめの犬夜叉に対する愛情、弥勒法師の生き様や決意、珊瑚の苦悩や弥勒への思い、そして七宝のやさしさや愛らしさなど。
今回はDVDを購入して全てのお話しを一気見しました。とはいえ犬夜叉本編だけで167話+完結編26話+劇場版4本さらに本編のスペシャル(一時間番組)も見ました。非常に長い。でも気のせい?って思えるほど短かったです。もっと見たいと思えるほど面白くテンポも良かったのです。犬夜叉のテレビシリーズは続けて見ないとお話しがわからなくなっちゃう部分も多くあると思います。ややこしい?それだけ内容があると言えます。またキャラクターの一言ひとことに重要な意味があったりと中身が濃い。
私の場合は、テレビで本放送された時に何話か見られなかったり最終回が見られなかったということと完結編も見ることができなかったという残念な思いがありました。ちょうど年代的に仕事が忙しい時期でした。年代がバレてしまいますね。
犬夜叉全話視聴のきっかけと半妖の夜叉姫
2020年に「半妖の夜叉姫」の放送開始で犬夜叉の続編というふれ込みがあったため続編っていきなり言われてもどう終わったかがわからず知りたくなったのです。また「半妖の夜叉姫」の第一話では犬夜叉とかごめのそれからが描かれています。この一話だけは高橋先生のちょっと違う形で漫画が存在します。
しかし「半妖の夜叉姫」は高橋留美子先生の漫画が原作ではないオリジナルアニメなのでちょっと違うかな?って本能的に感じます。はっきり言って綺麗に終わったはずの犬夜叉が再び違う人の手によってストーリー展開されるのは寂しい。もちろん高橋先生も監修をされていると思われますが何かが違います。アニメーション自体のクオリティーも少し残念?デッサンが狂っている????
内容的には犬夜叉本編に出てくる妖怪をアレンジしたものが目に付くのと前振りが多い点が気になります。犬夜叉とかごめは殺生丸にあの世とこの世の境へと送り込まれてしまいます。その際、愛娘を手放すシーンなどえぇ〜って感じの場面が出てきます。
半妖の夜叉姫は第一幕終了時に第二幕の制作が発表されて続くのね〜と思いました。最終回の内容からもあまりに途中だったので続かない訳はあり得ない感じでした。どう続くのか?なんと無く想像がつきますが、まず最初のシーンは殺生丸の娘のせつなが姉のとわが振るう折れた天青牙で生き返る?ってところでしょう。想像ですが折れた刀を妖力で使いこなす?多分。テレビ放送まであと1ヶ月あるので想像でしかありません。あくまで想像です。←大当たりでした。
本放送の前にプロモーションビデオが公開されて、せつなは生き返っていましたし。気になるのは犬夜叉とかごめが愛娘と出会うシーンです。犬夜叉とかごめが、多分あの世とこの世の境の犬の大将の墓場をバックに空を見上げているシーンから想像するに愛娘のもろはは、とわの持つ天青牙を使いあの世とこの世の境へ行くのだと思います。そこで犬夜叉とかごめに会う???気になります。想像です。
大好きな犬夜叉とかごめがどうなってしまっているのか?ファンには気になりますよね。苦労して四魂の玉を浄化した二人が三年の間逢うことが出来ずやっと同じ時代で結ばれ娘も生まれ平和な時間を過ごしていたのに何でまた不幸になってしまうのか?納得いきません。
人気のあるシリーズだとは言えかごめが可哀想です。現代から戦国時代へ家族を捨てて犬夜叉の元へと一人旅だったのに娘を奪われあの世とこの世の境へ飛ばされるって!普通ならメンタルが崩壊しますよ。何とか元気に元に戻して欲しいものです。
半妖の夜叉姫の二ノ章の放送が開始されました。犬夜叉ファンからは賛否両論ですがもうこれ以上犬夜叉の世界観を壊さないで欲しいです。作画もストーリーも崩壊?この先は静観しかなく今回の章で終了して欲しいと思うのは私だけでしょうか?犬夜叉ファンなので興味本位で半妖の夜叉姫を見てはいますが見た後は嫌な気分になり、お口直しに犬夜叉を見直して心の整理をしています。
放送が終了したアニメの視聴方法
放送が終了してしまったアニメなどの番組をもう一度見たいと思っても丁度よく再放送などはありませんよね。運が良ければ観られるといったほぼ運まかせの世界です。しかし世の中は便利になりインターネットの配信サービスやビデオ、DVDなどさまざまな媒体によってお金を出せば見たい番組がほぼ視聴できる凄く便利だし良い時代です。今回犬夜叉のアニメを視聴するにあたってはいくつかの手段を選ぶことができました。
私は、思い切って犬夜叉のDVDのセットをAmazonで購入しました。何度も繰り返し見たいし自分のものにしたいちょっと欲張りな性格だから???古い作品などものによってはなかなか視聴することができないアニメ番組もあります。しかし犬夜叉の場合は続編も作られて人気もある作品なので、CSの日テレプラスなどでも特集や放送がされています。
そして犬夜叉の視聴方法はインターネットなどの配信サービスなどもあるのであなたの都合に合わせて楽しんでくださいね。今回画像をお借りした「バンダイチャンネル」なら一話が無料で視聴できます。そちらも併せて見てくださいね。バンダイチャンネル・犬夜叉→ https://www.b-ch.com/titles/2277/
また犬夜叉を原作の漫画で読んでみたい!と思われる方は少年サンデーの「サンデーうぇぶり」を使って無料で犬夜叉を楽しむことができます。
少年サンデー「サンデーうぇぶり」↓ https://www.sunday-webry.com

https://www.sunday-webry.comより
一応、有料のコインを使えば一気に読むこともできますが、無料のチケットがあるので少しずつ読めば無料で完読できますよ。私はコツコツ無料で読んでいます。
自分は何者?と悩む封印されたヒーロー・犬夜叉

バンダイチャンネルより https://www.b-ch.com/titles/2277/
犬夜叉とは、物語の主人公なのですが人間でもなく妖怪でもない存在です。要は父親が妖怪(犬の大将)で母親(十六夜)が人間である半妖(はんよう)という高橋先生独自の概念でできているキャラクターなのです。年齢は200歳、人間換算15歳くらいです。
妖怪と人間の間に生まれたハーフということですが犬夜叉自体は物語の序盤では本物の妖怪になりたい。何者にも負けない強い大妖怪になりたいと強く願っていました。因みに犬夜叉の父親は齢を重ねた大妖怪で凄く強い妖怪でした。母は没落貴族の姫という高い身分でしたが父親は犬夜叉が生まれて間もなく戦いの末に亡くなり母も犬夜叉の幼い頃に亡くなっています。
そのため本編ではあまり語られていませんが幼少期は半妖であることで周囲の人間から疎まれ、妖怪からは追い回され食われそうになるなどの場面があります。母が亡くなるとひとり孤独に苛まれ性格はかなり拗ねていて人を信じることが出来ずに生きていました。
犬夜叉が本物の妖怪になりたいと願うのには理由があります。犬夜叉に限らず物語に出てくる半妖たちが置かれる立場にも問題があるのです。妖怪からは半人前とバカにされ人間からは妖怪と忌み嫌われるという独特の身の上が影響しています。姿も普通の人間とは明らかに違う犬の耳がある銀色の髪をした少年なのです。かごめとの出会いは御神木(時代樹)に封印された姿で矢に射抜かれ眠った姿でした。
御神木=時代樹に封印されていたため姿形は朽ちることなく50年間変わらぬままの眠るような姿で磔にされていました。時代樹に封印されたものは朽ちることがないと物語の中で巫女の桔梗が語っています。でも何故桔梗は犬夜叉を時代樹に封印したのでしょう。
ヒロインは普通の中学3年生・かごめ

バンダイチャンネルより https://www.b-ch.com/titles/2277/
そしてヒロインのかごめは現代社会に生きる15歳の普通の女子中学三年生という設定です。家族構成は母親と弟、祖父、飼い猫のブヨの4人+一匹の暮らしで何故かアニメや漫画では父親の設定がありません。
原作のコミックの序盤では1996年の時点で15歳の誕生日を迎えます。ここからかごめが生まれたのは1981年(昭和56年)と計算できます。現在ざっと40歳になっています。しかし私的には物語の中では永遠の15歳であって欲しいと考えています。
かごめの実家、祖父が宮司を務める日暮神社は東京の西側に位置し由緒正しい立派な神社です。境内には樹齢1000年の御神木(時代樹)や隠し井戸(枯れ井戸=骨喰の井戸)などがあり不思議でいわくありげな神社なのです。隠し井戸の本当の名前は「骨喰の井戸」と言いその由来は、その昔、骨喰の井戸に捨てられた妖怪の残骸は時間とともに何処かへと消えてしまうという不思議な霊力があるのです。
のちに戦国時代では「骨喰の井戸」は御神木である時代樹の木材を使って作られたと語られています。御神木である時代樹の不思議な力も物語に絡んできます。時代樹とタイムスリップってなんだか関係がありそうですよね。
歴史のある神社のため謂れが多くありストーリー展開にも影響する言い伝えも物語の後半に登場します。犬夜叉の物語の始まり、かごめのタイムスリップも日暮神社の境内にある「骨喰の井戸」からはじまるのです。
物語はかごめの15歳の誕生の朝の出来事が発端となります。境内にある隠し井戸「骨喰の井戸」から怪しげな物音とともに妖怪・百足上﨟(むかでじょうろう)が出現しかごめは神社の井戸の中にひきづり込まれてしまうのです。妖怪はかごめが持っている四魂の玉を狙っていますがかごめには何のことやら見当もつきません。なんとかその場は妖怪を振り切りますが行き着いた先は500年前の戦国時代?まさにタイムスリップ。
枯れ井戸の中にひとり取り残されてしまうかごめなのですが、夢?でも妖怪の腕が井戸の中に残っていてこれは現実だと実感します。井戸を出るとそこは実家の神社の井戸の場所でした。ただし、実家の神社はなく高く聳える御神木が見えるだけ。御神木があるということで実家のそばであると確認はできたのです。
しかし御神木には赤い着物を着た犬の耳を持つ少年が矢によって磔にされていたのです。その姿はまるで眠っているようでかごめは声をかけますが返答はありませんでした。犬の耳をした少年。かごめは気になって犬耳を触って確かめます。人間に本物の犬耳がついていたら気になりますよね。

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私も触ってみた~い。そんな悠長なことをやっている間にかごめは村人に見つかり捕縛されて村に連れて行かれてしまいます。縛られてむしろに座らされたかごめはこの時初めて巫女の楓(かえで)に出会います。楓は桔梗の妹巫女で60歳くらいのお婆さん?戦国時代なので老けているのか?楓はかごめをひとめ見て桔梗との繋がりを感じます。かごめの容姿が50年前に死んだ姉の桔梗にそっくりだったのです。
物語は550年前の戦国時代に始まる
かごめがタイムスリップをする更に50年前。そこでは四魂の玉を巡る争いが犬夜叉と巫女の桔梗(ききょう)との間で繰り広げられていました。この争いがどうして起こってしまったのか?もともと犬夜叉は四魂の玉狙っていたのです。それは完全な妖怪になる為。父は妖怪で母は人間の半妖という自身の身の上を酷く呪い四魂の玉で本物の完璧な妖怪になりたいと考えていたからです。また腹違いの兄で完全な妖怪の殺生丸からは卑しい人間の血を引く一族の恥と罵られていました。
しかし巫女の桔梗と出会い恋をした犬夜叉は人間になって桔梗と一緒に生きる決心をします。桔梗は犬夜叉に四魂の玉を使い人間になることを提案するのです。そうすれば四魂の玉は消滅し自身が担う玉を守る役割もおわり「ただの女」になれると信じていたからです。犬夜叉も人間になって桔梗と生きる道を選びました。四魂の玉に願いをこめて二人で生きる道です。でも何故桔梗は犬夜叉を人間にしたかったのかと私は最近とても気になっています。好きなら半妖のままの犬夜叉でも受け入れられたはずですよね。
四魂の玉とはいかなる希望も叶えてくれる宝玉と言われその玉を狙うものは妖怪のみならず野望を果たそうとする人間も数多いました。四魂の玉とは悪しきものの手に渡れば汚れ、清きものの手にあれば浄化されるという不思議な玉で、その由来や詳細は初めの段階ではわかっていませんでした。
通常の人間には四魂の玉の浄化はできず霊力の高い巫女の桔梗が四魂の玉を守り汚れを払う役目を担ったのでした。桔梗は生来の高い霊力で四魂の玉を清め、玉を狙う妖怪から玉を守る。その日々は戦いに明け暮れており桔梗自身ももう戦いたくないと思っていました。
しかし犬夜叉に恋をして愛しさを感じるようになると霊力は弱まり徐々に付け入る隙ができ浅ましい妖怪の姿が見え隠れし始めました。
そして四魂の玉を使い犬夜叉を人間にする約束の日に犬夜叉の姿をした妖怪に襲い掛かられ四魂の玉を奪われてしまいます。深傷を負った桔梗は犬夜叉が裏切ったと思い込み末期の力を振り絞り犬夜叉を時代樹に封印してしまうのです。
一方、犬夜叉はいきなり矢を放たれ半妖と罵る桔梗に遭遇します。犬夜叉もまた桔梗に騙されたと思い込むのです。愛し合う二人を騙し憎しみ合わせ殺し合わせた犯人がいることすら知らずに犬夜叉も桔梗も戦ってしまいます。犬夜叉は桔梗の裏切りが許せず社に祀られている四魂の玉を奪い逃げますが桔梗が追いつき犬夜叉を封印の矢で時代樹に封印してしまいます。
犬夜叉の手から四魂の玉はこぼれ落ち桔梗は深い傷に倒れ死を覚悟します。最期に自身の亡骸と四魂の玉を共に火葬するように言い残し亡くなってしまいます。桔梗の亡骸と四魂の玉は燃やされこの世から消滅したのです。
桔梗とは500年?否千年一人の高い霊力を持つ巫女

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桔梗はかごめが現代からタイムスリップした500年前から更に50年前に四魂の玉を巡る争いで命を落とした巫女です。もともとは高い霊力で村の巫女を務めていましたが、ある時妖怪退治屋の村で妖怪の亡骸から出てきた汚れた四魂の玉を清める役目を託されます。
妖怪退治に精通した妖怪退治屋でも妖怪の邪念によって非常に汚れてしまった四魂の玉を清めるには桔梗の高い霊力に頼るしかなかったのです。
しかし四魂の玉の守り役となった桔梗には次々と四魂の玉を狙う悪しき妖怪などが襲い掛かります。四魂の玉のために日々戦いに明け暮れることとなったのです。四魂の玉を清め守ることが桔梗の人生の大きな役割。悪しきものに決して隙を見せることはできませんし年頃の娘の幸せを得ることも諦めて生きていました。
そのような日々の中、同じく巫女の椿(のちに黒巫女となる)は四魂の玉を守る桔梗を妬み呪詛(じゅそ=呪い)を掛けます。それは「桔梗を慕う男が現れた時、桔梗は非業の死を迎える」というものでした。その呪詛に気付いていた桔梗ですが自分が恋におちることなどあり得ないと気にもとめませんでした。
ある時、妖怪の血に塗れ繰り返される戦いの中で犬夜叉に出会います。巫女の務めに全うする桔梗ですが、知らず知らずのうちに犬夜叉に心魅かれていくのです。恋なんかしないと考えていた桔梗ですが犬夜叉も桔梗を思い慕う仲になっていくのです。
この辺りは恋はするものではなく落ちるもの的な気がしてなりませんが汚れなき巫女ならではの失態と言えるでしょう。でも犬夜叉以外にも桔梗を慕う悪しき男がいたのです。
この悪しきものの欲望が桔梗と犬夜叉の間に割って入り愛し合う二人を罠に落とし憎ませ合い戦わせ更には犬夜叉に化け桔梗に手を下し絶命させてしまうのです。

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桔梗は犬夜叉に裏切られた憎しみと忌まわしき四魂の玉を胸に荼毘に付されていくのです。桔梗は死に四魂の玉は戦国時代から姿を消します。しかし桔梗の魂と四魂の玉は500年後にかごめの体へと転生してしまいます。理由としては桔梗はもう一度犬夜叉に逢いたいと願いながら死んでその願いを四魂の玉が叶えた?しかし四魂の玉は本当の望みを叶えてくれない。
桔梗は死後50年の後、鬼女「裏陶(うらすえ)」という妖怪の手で骨と土で出来た紛い物の体を得て復活してしまうのです。かごめの体から飛び出した魂のうち恨みと憎しみの魂だけが桔梗の温もりのない体に残って再びこの世に舞い戻り犬夜叉と巡り逢ってしまいます。
物語が進むにつれ四魂の玉の本性が見えてくるのですが、最終回では意思のあるひとつの存在として時間も時代も超えて存在しようとする物体?として描かれています。
四魂の玉とはいったいなに?
まず四魂(しこん)とは何かという部分から解説します。神道では神様や人間、万物の心は一霊四魂(いちれいしこん)で出来ているという解釈です。まず四魂とは「荒魂」「和霊」「幸霊」「奇霊」の四つの魂のこと。四つの魂の四魂を直霊(なおひ)という一霊が制御してバランスをとっています。
心の中にある四魂の荒魂(あらみたま)は勇を、和霊(にぎみたま)は親を、幸霊(さきみたま)は愛を、奇霊(くしみたま)は智を司りこれらの四魂が正しく働くと一霊は直霊となります。心が正しく保たれるということです。しかし悪行を行えば心の中の四魂が悪に傾き一霊は曲霊(まがつひ)となり人は道を誤る。という戒めのような「神道」のお話しです。
本来なら目には見えない一霊四魂が玉となって実世界に飛び出したことで人間だけでなく妖怪などが玉を巡る争いを繰り広げるのが犬夜叉の世界なのです。

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四魂の玉は、犬夜叉の物語の中の核であり四魂の玉を巡ってストーリーが展開し登場人物が戦いながら成長し愛や友情を知り深めていくというものです。物語が進むにつれ本来なら「どのような望みも叶えてくれる四魂の玉」のはずなのに何故か四魂の玉の周りには不幸がついてまわります。四魂の玉を手にしたものが本当に幸せになれるのか?という問答も繰り返されます。
物語の中でかごめの祖父が口にする日暮神社に伝わる古い言い伝えがあります。四魂の玉の存在は日暮神社にはっきりと伝わっていたのです。現代の四魂の玉は開運グッズとしてキーホルダーに姿を変えていました。
でも宮司である祖父は「その昔四魂の玉を巡って妖怪と巫女との間で繰り広げられた壮絶な戦い」や「四魂の玉を最後に手にした者が唯一の正しい願いをすることで四魂の玉は浄化されこの世から消え去る」という話しを何度もかごめに伝え話していました。
四魂の玉はこうして生まれた!
四魂の玉は未だ貴族が世の中を支配していた時代(平安時代)に強い霊力を持ち妖怪と戦って死んだ巫女・翆子(みどりこ)の胸から打ち出されたものです。時代背景としては戦や飢饉で死んだり病気になった人を食らって増えた妖怪たちを名だたる武将や僧侶とともに退治した巫女が翠子です。
翠子には妖怪の四魂を清めることができる能力があり妖怪たちから恐れられていました。しかし最後は何匹もの妖怪に食いつかれて死に際に妖怪たちの魂を取り込み、更に自身の魂とひとつにして体の外に打ち出したものが四魂の玉です。
アニメではミイラ化したキレイめの女の人の胸に穴が空いていてそこから四魂の玉が飛び出したと語るにとどまっていますが、原作の漫画の中では翠子はかなりリアルなミイラで描かれ、心臓と四魂の玉が同時に飛び出した風な描画もされています。
極め付けは何百年も前に打ち出された四魂の玉の中では今でも常に妖怪と翠子の戦いが続いていて玉が消滅しない限り戦いは終わらないのです。悪しき者の手に渡ればその憎しみや恨みを吸って玉は汚れ玉の中での戦いも激化するのか?とにかく四魂の玉の中では善と悪が常にせめぎ合い戦っている状態で四魂の玉自体は善でも悪でもない存在と言われています。四魂の玉は翠子の胸から打ち出されて誕生したのです。
桔梗の死から50年・犬夜叉が目を醒ます
タイムスリップして一旦、楓の家に保護されたかごめですが、桔梗の死によって消滅したはずの四魂の玉を狙って百足上﨟(むかでじょうろう)が再びかごめを狙って村までやってきます。でも四魂の玉のありかなどかごめは知りません。
急遽走って逃げた先の犬夜叉の封印されている時代樹にたどり着くと目醒めるはずがない犬夜叉が目を醒しかごめに向かって「桔梗」と何度も話しかけて来ます。
桔梗をよく知らないかごめは「自分はかごめよ!」と言っている間に百足上﨟はかごめに襲いかかりかごめの脇腹に噛み付くとかごめの脇腹から輝く四魂の玉が飛び出します。なんと四魂の玉はかごめの体の中に隠されていたのです。
そして百足上﨟は、かごめと犬夜叉もろとも百足の足を使い時代樹に巻き付けて身動きがとれないようにしてしまいます。その隙に四魂の玉をぺろりと飲み込んだ百足上﨟は妖力が高まり恐ろしい姿に変化します。
百足上﨟に飲み込まれる四魂の玉を目にした犬夜叉は動揺します。しかし犬夜叉の胸には古びた桔梗の封印の矢が刺さっていて動くことが出来ません。犬夜叉がかごめに「この矢を抜けるか?」と尋ねます。追いかけて来た楓が「その矢を抜いてはならぬ!」と叫びますが犬夜叉が「百足の餌になりてぇのか~」と叫ぶと「こんなところで死ぬのはいや~っ」と叫びながらかごめは封印の矢を引き抜いてしまいます。
本来なら封印した桔梗にしか解くことの出来ないはずの封印が解かれたのです。永遠に解けるはずのない封印の矢がかごめの手によって解かれ消滅した瞬間でした。
封印が解かれた犬夜叉は勢いよく飛び出し一気に百足上﨟を仕留めて退治してしまいます。瞬殺です。
バラバラになった百足上﨟の体内から四魂の玉が抜き取られると百足上﨟は骨に戻っていきます。楓の手から四魂の玉がかごめの手に渡され「この玉はお前にしか扱えぬ」と告げます。楓はかごめの容姿と四魂の玉、かごめの持つ霊力にかごめは姉の桔梗の生まれ変わりと確信します。
これで一件落着?と思いきや今度は犬夜叉がかごめに襲いかかってきました。
正義の味方だと思っていたのはかごめだけで犬夜叉の目的は四魂の玉だったのです。かごめを本気で爪の餌食にしようとしている瞬間、楓の放った言霊の念珠が犬夜叉の首にかかります。
犬夜叉を鎮める「おすわり」の威力
暴れ回る犬夜叉の首にかかった言霊の念珠に「魂鎮めの言霊」を言えと楓が促しますがいきなりのことでかごめは面食らってしまいます。かごめは犬耳をみて思わず「おすわり」と叫ぶと犬夜叉は地面に叩きつけられて鎮まりました。やっと犬夜叉をおとなしくさせることに成功します。
村に帰り楓の家で四魂の玉が飛び出した脇腹の治療をしてもらっていますが犬夜叉もついて来ます。四魂の玉を狙ってはいるものの手出しが出来ないでいるのです。かごめはもの凄く強い犬夜叉がどうして四魂の玉が欲しいのか?疑問に思い口にします。楓は犬夜叉は半妖だから本物の妖怪になるために四魂の玉の力が必要なのだと話します。

バンダイチャンネルより https://www.b-ch.com/titles/2277/
犬夜叉の身の上をよく知る楓が疎ましく文句を言う犬夜叉に50年前からの経緯を知っていて自分は桔梗の妹の楓だと話します。年老いた楓を見て犬夜叉は「人間てやつは簡単に歳をとる」と罵倒します。「じゃ桔梗の奴もすっかりババアか?」という質問に桔梗姉様はお前を封印した同じ日、50年前に亡くなったと告げます。
犬夜叉は悪びれながら「桔梗はくたばったか」と吐き捨てます。冷たく死んだことを喜んでいるようにも見えますが本心ではショックだったのではないかと私は感じています。
そして「お姉様が死んでも桔梗の生まれ変わりのかごめがいるから油断はできんぞ~!」と楓に釘を刺される犬夜叉です。一方かごめには四魂の玉を守るのはおまえだけと諭します。かごめは村の衆に桔梗の生まれ変わりと拝まれたり貢物の野菜や果物をもらったりしていました。そして犬夜叉とも仲良くしたいと思うかごめの明るい性格は少しずつ犬夜叉の拗ねた気持ちを癒していくこととなります。
しかし時間が経つに連れ家に帰りたいと思い始まっていました。現代の母や祖父、弟が気がかりでした。しかし四魂の玉の気配を感じて悪い妖怪が徐々に近づいて来ていました。
四魂の玉が砕け散る
悪い妖怪が近づいていることなど深く考えず元来た井戸に向かうかごめに野盗が襲いかかります。四魂の玉を狙う屍舞烏という三つ目の烏の妖怪が仕組んだ罠でした。四魂の玉を奪われたくない犬夜叉によって一旦は窮状を脱しますが四魂の玉を咥え飲み込んだ屍舞烏が村の子供を攫いながら変化をして逃げていきます。
犬夜叉はかごめに弓矢を持たせ「桔梗は弓の名人だった」と背負いながら矢を撃たせますが全くもって矢は飛んでいきません。結局犬夜叉が直接屍舞烏を射止めますがバラバラになって川に落ちた四魂の玉を飲み込んだ屍舞烏は再生して飛び立っていこうとしました。
かごめは襲われた子供の着物に引っかかった屍舞烏の足を矢に結びつけ弓を弾きます。すると四魂の玉の再生力で屍舞烏の足のついた矢は屍舞烏の胴体に命中します。すると空一面に強い輝きを放ち何かが飛び散りました。その輝きを見た楓は「これは面倒なことになった」と口にします。四魂の玉は屍舞烏と共にかごめの放った破魔の矢によって砕け散ってしまったのです。いくつに散ったかはわかりません。かごめの発想は良かったけど本当にマズいことになってしまいました。
犬夜叉とかごめの旅の始まり

犬夜叉完結編 最終回より
四魂の玉が四方八方に飛び散ってしまった結果、犬夜叉とかごめは四魂のカケラ探しをしなければならなくなりました。四魂の玉はたとえカケラになっても悪い妖怪の手に渡れば災いが降りかかるからです。楓の言葉もあり犬夜叉とかごめは二人で力を合わせ四魂のカケラを探す旅に出ることになりました。旅といっても水戸黄門が日本の端から端までをまわるような旅ではなく、よく良く視聴するともともとの楓の村を中心にあちこち出かけるといった構成です。
ここまでが本編1~2話を見てのあらすじです。全部のあらすじをここに書くのはあまりにも長くさまざまな大人の事情が絡んできそうなので無理です。しかし犬夜叉とかごめのラブストーリーは気になりますよね。犬夜叉は単なる戦国御伽草子ではなく愛と信頼そして絆を綴ったお話しだと感じています。
お話しの中に出てこないのですが週に何度かは現代に戻っている風な会話も出て来ます。かごめの爺ちゃんが「週末はあっちに行っているから」とか?では平日は現代にいるのか?まぁ中学生なのでまるっきり戦国時代に行っていられないですよね。考えすぎるとキリがありませんね。
たまには現代のお話しが散りばめられ、試験や追試に悩みそして犬夜叉への恋心や胸キュンも楽しい部分です。基本的には原作の漫画を中心にアニメのオリジナルストーリーが挟み込んであって面白いと思います。
原作の漫画よりアニメの方が犬夜叉とかごめのイチャイチャ場面が楽しいです。また本編で温泉を見つけて入る温泉のシーンも時代劇ぽくて面白い部分です。入浴シーンと時代劇って水戸黄門にも出てきますよね。ちょっと歳がバレそうな意見でした。しかし、現代に帰ったかごめの入浴シーンも結構出てきます。
私が好きな部分は犬夜叉が井戸を通って現代にくるところです。照れ屋で二人の恋は全然進んでいないのか?否、着実に二人の距離は縮まっていく恋のお話しでもあります。かごめの家族も巻き込んで進んでいく四魂の玉を巡る戦いとラブストーリーそして過去に犬夜叉と桔梗の間に巻き起こった悲劇の原因などなど盛りだくさんの内容です。
この後さまざまな妖怪などや妖との戦いが繰り広げられるのですが旅を共にする小狐妖怪の七宝や風穴をもつ弥勒法師、妖怪退治屋の珊瑚などなどたくさんの仲間や敵が出て来ます。
このブログではストーリーを追うのではなくキャラクターたちの生き様からさまざまな生きるヒントを折をみて書き足していきたいと思います。かごめや仲間との出会いや関わりによって孤独だった半妖の犬夜叉が成長していく物語をお楽しみに。
今回は Stay Home の日々を楽しく過ごすために私が見たアニメ犬夜叉について記事にしました。
今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます♡香
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いつもサンカウントをお読みいただきましてありがとうございます。
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