
職場でのセクハラやパワハラ?
意外と多い40代から50代のセクハラ被害者。
40代になって職場の居心地が悪いなどパワハラやセクハラなど問題を抱えていませんか?社会人として充実しているはずの年代である40代~50代の女性になんとパワハラやセクハラの被害が増加中なのです。ご存知でしたか?
男女差別の強い日本において男女雇用均等法が始まった時代の第一期生が今まさに50代なのです。あなたは大丈夫ですか?
なぜ40代を過ぎてセクハラ?パワハラ?と思われるかもしれませんが、男性は20代でも50代でも女性を同じ土俵の上で働く仲間と見ることができない人が相当数いるのです。未だに浸透しない男女格差の是正や給与水準の違いを見れば明らかですよね。
出世などの問題も同じで上場企業の女性役員の割合は約3%程度です。これは明らかに世界の水準では低水準と言えます。ここに書いたのは上場企業のお話ですから中小企業や非上場の企業ではもっと女性の地位は低いと考えられます。
非上場であれば女性経営者も多いとも言えますがその場合は親の企業を相続した場合や自身で起業した場合が多いと思われます。
男性の深層心理の中にはやはり女性より男性が上という観念が刷り込まれて残っているのです。自分より仕事が出来る女性や元気に仕事に取り組む女性を見て、自身でも理解不能の不快感を覚えて思わず問題発言を発してしまう男性は少なくないのです。
特に現在の50代以上の男性は男女雇用均等法以前の人間が多く現役で働いています。職場のセクハラ問題が何処がセクハラで何処までが日常会話なのかすら境界線がわからない人も沢山隠れています。
もし、明確にすべての人がセクハラやパワハラの境界線を見極められていれば社会問題にはなりません。ふわふわした不明瞭な部分で加害者と被害者が出来上がってしまっているのです。
あなたは大丈夫ですか?知らぬ間にセクハラ?
最近の上場企業では会話が少ない気がします。何かを言ったり余計な口を利き問題が起こるより口をつぐんでいた方が安全だと思っているように見えます。これは悪いことではありません。
無駄なおしゃべりで問題を起こせばせっかく手に入れた上場企業での就業が出来なくなり一気に転落する?といった失態を未然に防ぐことが出来るからです。
優秀なサラリーマンは確かに意識が高いと感じます。更にいえば一端の大企業であれば常に男女を問わず差別問題についての研修や勉強会が行われており社員の意識は高く保たれています。
優秀なサラリーマンであれば失態を犯すことなくセクハラ問題に抵触することを避けて無難に定年を迎えることでしょう。問題は優秀なサラリーマンだけが社会にいるわけではない部分です。
要はおバカなサラリーマンが大多数を占めるということ。そして40代や50代で働く女性の職場に問題の後者のサラリーマンが巣食っている事実があるのです。
一緒に働く仲間を悪く言うことはしたくないですが、明らかに問題な社員は多く存在します。残念ですよね。かなり改善はされているにしてもなかなか奥が深い問題です。改善には、まだ時間が掛かりそうです。
企業や業種にもよる根深い男女差別
少し前になりますが男女差別問題になった日本相撲協会の土俵のお話しも興味深い内容でした。土俵上の急病人が出て、急病人を救ったのは女性の医療従事者たちだったのです。知っての通り土俵に女性が上がることは出来ません。相撲協会は一瞬凍りついた状況になったと言う出来事です。
土俵の上で急病の人が出た場合の想定はまったく無かったのでしょうか?想定していても、まさか医療現場に働く女性たちがとっさに救助活動をするとは考えていなかった可能性が高いですよね。
相撲部屋には女将さん以外は皆さん男性ですが世間にはさまざまな職業の女性が活躍していることを忘れていたのかも知れません。
相撲を観覧していたい医療関係者の女性たちがどっと土俵に駆けつけて簡単に土俵の上に上がったのです。相撲協会を牛耳る親方たちが考えるほど土俵は高い位置になかったと言えることです。
偶然にも長い歴史の中で培われ伝承されてきた禁を破ったことになったのです。それもいとも簡単にです。土俵云々以前に人命救助の方が上にあると判断するプロの医療従事者の女性たちの活躍でした。
土俵への高さは女性たちにとっては、ほんの一跨ぎだったのです。軽く乗り越えられる高さの聖域だったと言えるでしょう。
土俵は神聖なもので穢れがあってはならないと考える日本相撲協会の土俵の高さと女性たちが駆け上がった土俵の高さにはかなり乖離があったように感じます。
日本相撲協会の担当もびっくりしたことでしょう。思わず「女性は土俵からおりてください」ってアナンスして世間の注目を浴びて、かなり叩かれました。
しかし救命医療の現場に男性も女性もありません。目の前に倒れた人がいる限り助けることは称賛されて然るべきです。仕来りはともかく緊急時の対応として広い目で状況判断をすべきではないでしょうか?
この出来事は日本には未だ女性が入ることが出来ない場所があることを思い出させるニュースでした。
女性が入ってはいけない場所?
女性が入れないのは男性トイレだけではありませんよ。って男性トイレに入ってしまう女性は結構いますね。トイレなど公共の場所ではなく昔から女性が入ることが出来ない場所とはズバリ女神が支配する場所や神様を祀る場所とされている場所です。
場所場所しましたが、先ず女性の神様が支配している場所はトンネルの工事現場です。トンネルは山に穴をあけて遠い街を直通の道を使い時間短縮するために掘られる穴です。このトンネル工事の現場には女性が入ることが出来ない仕来りです。2007年に改正されて現在は女性も立ち入れるようです。
私がトンネル工事中に女性が工事現場に入れない話しを聞いたのは1990年代のことです。公共事業であるトンネルのお仕事をしている友人に聞きました。
山の神様は女性で女性がトンネルの工事現場に入ると神様が怒り災いがあると言う理由です。まさに触らぬ神に祟り無しですよね。
そして、ご存知の通り相撲の土俵も女人禁制です。神を祀る神聖な場所に穢れを持ち込むことは許されないのです。
昔は日本酒を作る酒蔵にも女性は入ることが出来ませんでした。ドラマ「マッサン」の中に出てきます。ドラマの中では神様を祀っている女人禁制の場所とされていましたが、現在は女性の杜氏の方もいらっしゃいます。
通説では酒蔵にはお酒を発酵させるための酵母などの菌があり女性はぬか床を触るので他の菌を持ち込まないために女性の出入りを禁じたとされています。言い訳?っぽいですが現在は女性もお酒を作る酒蔵に入れます。
女性の何が穢れなのでしょう?
先ず、女性には月経があるからという説はかなり有力です。血液は穢れの象徴なのです。ただ女性の月経の血液と動物などの血液が混同して考えられている可能性はあります。
昔は血液が疫病の原因になることや怪我をして出血して亡くなるなど血液には死を連想させる意味があり忌み嫌われていたからだと考えられているのです。
近代でも地方などの農村では娘が月経がはじまると「納屋へ行け!」と家長に母屋から追い出されるといったこともあったようです。酷いですよね。
更に仏教の聖地、比叡山でも昔は女人禁制だったことは多くの人が知るところです。この場合の女人禁制は若い修行僧の修行の妨げになるという理由によるものだと簡単に推察出来ます。
厳しい修行中に女性の姿は邪魔にしかならないのは、女性に問題がある訳ではなく修行僧の若さや欲望への抑制力のなさが問題だったように感じます。
女性のせいにするのではなく邪念を捨てて修行が出来れば欲望に負けることは無いはずです。それこそ修行が足りないですよね。
因みに修行僧はニンニクなど勢力の付く食材を食べてはいけない決まりもあります。精進料理などの中には滋養強壮の成分が多く含まれる食材などを避けるという習わしがあります。修行僧も大変ですよね。禁欲的な食事な訳です。
欲望への抑制力のなさは現代にも通じます
自身の欲望や言動を抑えられないという人は男女にかかわらず多く存在します。更に現代特有なストレスで思っていても言っては行けない言葉を発したくなる衝動を抑えられない人が増えているのも確かなことです。
通勤電車で大きな声をだしていきなり喧嘩をし始める人も多いです。ストレスのはけ口を探しているかのようにも感じます。
真面目なサラリーマンでも会社で神経がすり減れば大きな声を出したくなるのです。気が緩むと会社の40代や50代の女性なら冗談を言っても許されると勘違いして問題になってしまう言動を繰り返してしまい大事になるケースが増えています。
40代を超えても会社では同僚であり、女性は年齢を重ねても20代の女性と同じ女性なのです。決してあなたのお母さんや恋人ではないので油断や甘えは禁物ですよ。
一番安全な会話術としては服装や髪型、メイクなど見た目などの性別に関する話題を避けることです。これは男女ともに言えることでしょう。
例えば、髪型を変えた女性には本人から何かを言われない限り話題にしないことです。また返答をする場合も「気が付かず申し訳ない」としておくことが無難です。要は気がついていないふりをすることです。
服装やメイクについても同じです。極端にマナーを欠いたスタイルで出社している場合は上司に相談して改善を促しましょう。直接言うことは避けるのが無難です。
一方女性もセクハラまがいの発言をされたり上司から進退に対するパワハラ発言などがあった場合は直接口にするのではなく企業の対策室や、なければ労働問題を扱う行政の相談窓口を利用して対策を考えましょう。
派遣社員の場合は、派遣元のエージェントに相談して最悪職場を変えてもらうのがベストだと思います。人間関係でストレスが少ないのは派遣の特権だと思います。派遣には派遣のデメリットも多く存在します。でもメリットもあるのです。
女性には女性の男性には男性の違いがある
企業で働く場合さまざまな問題が出て来ることは容易に考えられます。特に40代を過ぎるとさまざまな問題が発生します。
大昔はまったく問題視されていなかったことも現在は進退問題に発展するほど社内でのコンプライアンス(企業の内規)が重視されています。
上司であっても部下に対し暴言を吐くことはあってはなりませんし常に教育的指導という裏付けを持って接することが求められます。
40代や50代の社員などに対し次の仕事先がなかなか無さそうだからといって存在を否定することなどもパワハラになりますし、年齢を話題にして相手の気分や周りに不快感を与えることもセクハラにあたります。
日本の上場企業の役員の女性の割合が約3%と先程かきました。女性の上司が男性であることはかなりの確率であります。
多くの問題を悪化させることなく日々の業務を遂行することこそが社会人としての役割なのです。パワハラやセクハラで貴重な時間を台無しにしない努力をしましょう。
また、パワハラやセクハラ被害者は往々にして精神的なダメージを被ることが知られています。病気なならないように常に小さな問題を解決しつつ仕事をする姿勢を忘れないようにしましょう。
日本の社会基盤は女人禁制を未だに引きずる古い慣習が残る男社会であることを常に念頭におくことが賢い女性の働き方と言えるでしょう。働く女性が泣き寝入りすることのない社会が実現するには多くの働く女性の努力が必要だと私は考えます。
今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます。♡香