2019年 4月 の投稿一覧

春のストロベリーポット。摘むべき花と実の見極め3ポイント

イチゴの受粉状態を見極める方法

満開のイチゴの花を確実に大きく着果させ収穫


満開のイチゴの花が咲くストロベリーポット。しかし、全部の花が大きく良いイチゴになるとは限りません。大きくて形の良いイチゴを沢山収穫するには、摘果と摘花が必要です。

 

 

 

摘花や摘果とは、小さい花や受粉状態の悪いイチゴの実を思い切って、切り取る作業のことです。せっかく花がさいたイチゴなのにハサミを入れるのは躊躇しますよね。

そして、イチゴの花が受粉しているのかいないのか?悩みますよね。せっかく咲いたイチゴの花を切り取るなんて、ちょっと勇気がいるものです。そこで、実際に私のストロベリーポットの画像を見ながら記事にまとめていきます。

私が育てるストロベリーポットは昨年の春には、苗はひとつだったストロベリーポットです。ストロベリーポットは、中央部分に開口部のあるイチゴ専用の可愛らしい植木鉢です。イチゴがランナーで増える特性に合わせて作られたイチゴ栽培が楽しくまた見て可愛い植木鉢です。

昨年の6月には、新しい子苗で幾つかあるポケットはイチゴの苗でいっぱいになりました。梅雨と暑い夏、そして冬を越えた子苗たちが一斉に花を咲かせました。

イチゴの子苗の採取は6月のランナーから

四季成りイチゴのランナーは、真冬を除いて一年中出る傾向にあります。花を咲かせ実を着けながらランナーを出す元気な苺の苗や実を着けずランナーだけ出すイチゴの苗。そしてランナーを出さずに株が増える苗もあります。

 

 

 

どのような場合も元気な苗だからこそランナーを出し株が増えるのです。肥料のバランスや日当たり、水やりなどが上手くできればどんどんイチゴは増えていきますよ。

昨年の春からストロベリーポットで育ててきた二年目の苗が増えてストロベリーポットのポケットにいっぱいのイチゴの苗を定植させることが出来ました。

じっくり一年を掛けて育て、迎えた春はすべてのポケットのイチゴの苗に花が咲きました。

長年ストロベリーポットで栽培をして来ましたが、ストロベリーポット全体360度に花が咲いたのは初めてだと思います。

360度ストロベリーポットは花盛り

晩春のイチゴ栽培では、花が咲き結実して収穫手前といった時期です。しかし晩春は、夏日や寒の戻りなど気温が安定せず寒暖差で人間も風邪を引きやすいですよね。また、乾燥した季節が終わり雨が降る時期でもあります。

急な雷雨や濃霧などで花を着けたイチゴの苗を濡らしてしまうと受粉出来ずにイチゴの実はなりません。せっかく花が咲いたのに残念ですよね。

花が咲き始めたらストロベリーポットは、雨に当てないように管理しましょう。

露天の庭に置き去りにしていませんか?良い実を確実に収穫したいならしっかり管理して更に未受粉のイチゴの花を摘花する作業が必要です。

雨や寒暖差で受粉出来ないイチゴの花

沢山のイチゴの花が咲いたストロベリーポットですが、温度や湿度の関係で上手く受粉出来ない花は、栽培を続けても実を着けることなく枯れてしまいます。

せっかく可愛がったのに残念ですよね。しかしイチゴの花は次から次へと開花します。

 

 

 

新しい蕾に栄養をまわす意味でも未受粉の花を切り取る作業は必要です。では、どのイチゴの花が未受粉なのでしょう?

未受粉で「ダメなイチゴの花」①

さまざまな理由から花が咲いても結実しない花があります。当初は分かりづらいものです。しかし見極め方は、時間の経過とともにわかりやすくなります。見極めに自信がない方は、しばらく様子をみるのが良いでしょう。

何回か経験していくうちにこれはダメだ。未受粉だと見極めることが出来るようになります。

私も何年もイチゴの世話をしていますが迷うことがあります。そしてどうして未受粉だったのか?理由を分析すると大抵は、急に寒くなった日があったり大雨が降ったりとさまざまな理由が思い当たるものです。

また、受粉にはミツバチなどの昆虫の助けも必要です。寒暖差の大きい時期は昆虫も未だ現れません。人工的に筆などで受粉を助ける作業も必要です。

花の真ん中の花托が黒いままの花②

未受粉のイチゴの花は、イチゴの実になる部分・花托(かたく)が生長しません。また、花托は将来的に赤くなり食べる部分になるのですが、小さいまま黒い毛のようなものが目立つものがあります。

イチゴは、花托の上に小さな痩果(そうか)が乗った状態の野菜なのです。痩果は正確にはイチゴの実のことです。

私たちが食べているイチゴは正確には、実ではなく花托ということになります。イチゴは正常に受粉していれば、徐々に花托は緑色に変化し更に白く肥大し最後は赤く熟しイチゴの姿になります。下の写真は受粉が成功したイチゴです。キレイな緑色をしています。

ある程度生長してもいびつなイチゴ③

イチゴがいびつになる理由は先程も書きましたが、受粉がしっかり全体的に出来ていない可能性が考えられます。しっかり人工授粉をしたつもりでも、筆で受粉するのとミツバチは丁寧にくるくると花粉を受粉させるのとでは差があって然るべきです。

また、もともと何らかの障害があって上手く受粉出来ないものもあるでしょう。更に言えば、受粉はしたけれど夜露に当たってしまったり、傷が出来てしまったりと理由はいくらでも考えられます。

 

 

 

いびつなまま生長させるのも一考ですが、私の経験ではあまり美味しくありません。いびつの程度にもよりますが、食べられる部分が少ない場合などは思い切って摘果する方が良いでしょう。

あとから咲く花芽に栄養がまわり結果的に良いイチゴを収穫するチャンスに恵まれる場合もあると思います。

こればかりは、さまざまな考えや思い入れがあると思います。最後の一個がいびつだったとか、どうしても収穫してみたいと強い思い入れがあるなら一度試すことは何ら問題はありません。

イチゴの花托の粒・痩果すべてに受粉させる

形の良いイチゴを収穫するためには、花托の上に乗る痩果(そうか)に受粉させることが大切です。痩果(実)が受粉することで、痩果を生長させる花托が肥大するのです。下の写真は、受粉があまり上手くいかなかったイチゴです。形が少し変です。

ミツバチなどの昆虫が受粉に役立つのは、イチゴの花の中心にある花托のまわりをまわるように花粉を採取するからです。全体的に花托に花粉を受粉させる働きをしてくれるのです。

しかし、ミツバチがいない場合は人工的に筆で花托に花粉を着けてあげる作業をしなければなりません。柔らかい筆などで軽くなでてあげましょう。

季節が進めば昆虫が受粉をしてくれる

暖かい季節になれば自然と昆虫による受粉が出来るようになります。ミツバチだけでなくさまざまな昆虫がストロベリーポットに訪れるからです。

しかし、益虫だけが増える訳ではありません。人工授粉の手間が省けた時間は更に害虫の駆除をしなければならないのです。

せっかく上手く受粉し肥大するイチゴが増えても最後に害虫の餌食になってしまっては元も子もないですよね。

イチゴの葉を食害する害虫

イチゴの葉を食害する害虫は、ほぼ一年中存在します。強靭な繁殖率と生命力で葉を食い荒らします。イチゴの葉を良く観察して食われた跡がある場合はそっと葉の裏を見てみましょう。

細かい毛虫などがいるはずです。ほとんどが飛んで来る蝶や蛾の幼虫で大量に孵卵し葉を食害します。害虫がついた葉は、ハサミを使いそっと切り取りましょう。葉を手荒くむしったり、引っ張ると振動で毛虫が他の葉に飛び散ってしまいます。

大きな振動で丸まって落ちたり、糸を出して飛び出したりする習性がある害虫が多いのです。生き残り戦術とでも言いたくなるような技です。

常々書きますが、自分が食べるイチゴなので無農薬で害虫から守って栽培したいですよね。それには毎日観察することが大切です。

赤くなったイチゴを食害する害虫

収穫まであと一歩のところで食害されるのは本当にイラつきますよね。一番多いのがナメクジやカタツムリです。出来るだけストロベリーポットやプランターの周囲を清潔にして枯れた葉はこまめに取り除くようにしましょう。土の地面への直置きは避けましょう。

 

 

 

また、鳥やネズミなどの小動物が出没する地域では、ストロベリーポットやプランターは、高い位置に置きます。鳥には、防鳥ネットなどを利用すると良いでしょう。

私が住む東京の住宅地では、鳥や害獣はほとんど見かけませんが、ナメクジの被害が一番多いと感じています。

イチゴの根を食害する害虫

根を食害する害虫の代表格は、何と言ってもコガネムシの幼虫です。コガネムシの成虫はイチゴの葉を食害します。更に鉢の中の培養土に産卵して幼虫は苗の根を食害します。何となくイチゴの調子が悪いなって感じると土の中からコガネムシの幼虫が出て来ることがあります。

イチゴに限らずコガネムシの食害を防ぐには、まず鉢の中の土に産卵をさせないことが重要です。鉢の土の表面に培養土の泥跳ねを防ぐためのマルチングをすれば、泥跳ねと同時にコガネムシの産卵の予防にもなります。

畑でもプランターでもコガネムシの被害はよくあることです。出来るだけ土の表面を露出させておかない工夫をしましょう。

ストロベリーポットの場合は、意外とコガネムシの被害が少ないと感じています。それは、ストロベリーポットの構造に関係していると考えています。要は、土の露出面が少ないのです。

ポケットも葉が茂ると培養土の部分が少なくなります。またセンターの開口の部分もコガネムシが入り込む隙間があまりありません。でも、一応、ウッドマルチで防御しています。

イチゴの摘花や摘果には見極めが必要

何度か栽培していくうちに見極める眼力はついてきます。今年が初めての初心者さんの場合は、ドキドキするかも知れませんが、イチゴの苗は非常に繁殖力が強く栽培期間の長い家庭菜園の植物です。

しっかり栽培するうちに見極めがつくようになりますし、苗の数も増えるでしょう。より多くのイチゴの苗を栽培すれば、結果的に形良く大きなイチゴを栽培することが出来るようになります。

一番大切なのは、長い栽培期間イチゴに対しての愛情を持ち続ける気持ちだと考えています。

春夏秋冬。長く楽しむストロベリーポット

ストロベリーポットなら長い年月を掛けてイチゴ栽培を楽しむことが可能です。しかし、ストロベリーポットはどこで売っているのかわからないと言う方も多くいらっしゃいます。

インターネットでも、大型のホームセンターでも手に入ると思います。できれば、実際のストロベリーポットをしっかり見て購入すれば、末永く大切にしていけると思います。

イチゴ栽培は非常に長い期間続く園芸です。長い付き合いが出来るお気に入りのストロベリーポットで、あなたの理想のイチゴ栽培を楽しんでみてはいかがでしょう。

今回は、摘花と摘果をより詳しく記事にしました。ストロベリーポットやイチゴの露地栽培の記事を沢山書いていますのでぜひ併せてお読みください。

今回も長文をお読みくださいましてありがとうございます。♡香


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バラ挿木・水挿し発根で着床し確実に花束を鉢植へ20年栽培

もらった花束が鉢植えに生まれ変わる

確実に発根させ成功率抜群の挿し木方法


バラの花束のプレゼントは、とても嬉しいものです。いただいたバラを永遠に活かし育てるために切り花から鉢植えにする方法をご紹介します。

切り花のバラも鉢植えに仕立て直せば長い年月栽培することが可能な植物ですよ。

 

 

思い出深いバラを保存する方法は、ドライフラワーが一般的ではありますが、生きたままの姿が美しいバラをあなたも鉢植えにして栽培してみませんか。

一概にバラと言ってもさまざまな種類があります。すべての種類が鉢植えに出来るわけではありません。しかし私の経験では、切り花の状態の時に水揚げの良いバラであれば、総じて発根しやすいと感じています。

水揚げの良いバラとは、生けているときから花の持ちの良い種類のことです。もらったばかりの切り花でも花瓶に生けておいてもすぐに花が首をかしげてしまうような種類は、水揚げが悪いということです。

生花のテクニックでは、茎の切り口を火で焼いたり水の中で切り込んだりして水持ちを良くする方法が用いられます。また、花が長持ちする薬剤を花瓶の水にいれたりしないとすぐに枯れてしまうバラもあります。

数多あるバラの品種の中から、いったいどの程度うまく挿し木化出来るかは、条件によりかなり違いがあります。

しかし、私の経験では、発根さえ上手くできればあとは水やりを行うことで上手く鉢植えを作ることが可能だと感じています。

実際に我が家にあるホワイトクリスマスという品種のバラとピンクのバラを使い挿し木を作っていますので例題にしつつお話しを進めましょう。

親木のバラのホワイトクリスマスは、接ぎ木苗の状態で購入し、もともと鉢植えのバラです。一方、ピンクのバラは、名前を忘れてしまいましたが、水揚げが良好と書かれた切り花の花束でした。

バラを増やす挿し木には、そのまま挿す方法と台木を使って接ぎ木する方法があります。今回は簡単な挿し木の方法を記事にまとめました。

バラの花束や切り花を鉢植えにする

バラの花束をいただく機会は、なかなかありませんが、たまたまいただいた花束を鉢植えにして、既に20年近く楽しんでいます。

何本も挿し木にしていますが、ここ数年の異常気象でいくつかの鉢は枯れてしまいました。

挿し木だと根が弱いので台木に接ぎ木する方法をとるのがベストですが、まずは簡単な水挿し発根で根出し作業をしてバラを鉢植えにして行きましょう。

 

 

 

我が家のバラも、一昨年からは新たに挿し木で増やすようにしています。異常気象に勝つためには、元気な鉢植えのバラを幾つかキープしておく必要を感じたからです。では、早速バラの挿し木の手順を書いて行きます。

準備するものは、新鮮なバラの茎

現在、鉢植えなどで育てているバラがある場合は剪定の時に切り取った枝を使うと良いでしょう。また花屋さんで購入した切り花のバラの茎を使うことも可能です。

購入した切り花のバラを使う場合は花瓶に挿す前に茎の切り口をカッターで斜めに切って生けると準備万端です。花が終わればすぐに発根の準備が出来ますよ。バラの枝をいじる時はくれぐれもトゲに注意しましょう。

鉢植えから茎を調達するば場合、挿し木に向いているバラの茎の太さは割り箸の太さくらいが良いでしょう。あまり細い茎では発根しにくいです。ある程度の太さと長さは15センチ弱くらいが良いと思います。

また、挿し木にする枝は当然ながら新鮮な方が良いです。切り取った枝はすぐに水に挿しておきましょう。

茎の切り口は、ハサミで切った部分をカッターなどの切れ味の良い刃物で、斜めにスパッと茎の細胞を壊さないように切ると発根しやすくなります。私が挿し木を作る時は、ハサミで剪定した枝の中から挿し木になりそうな茎を選んでカッターでキレイに切ります。

ガラス瓶に水を入れ茎を挿して発根を待つ

カッターで切り口を整えた枝(茎)を清潔な水道水の入ったガラスの瓶に入れておきます。茎に着いている葉は、1~2枚残して切り取ります。葉が着いていなくても節があればいずれ節から葉が展開します。

茎をさす容器は、花瓶でも良いですし、お気に入りのガラス瓶などでも良いでしょう。私はいつも根が出る様子が楽しめるガラスの瓶を使って発根するのを待ちます。

使用する瓶は、ドレッシングの瓶だったり、オリーブオイルの空き瓶だったり形が気に入った可愛いものを使っています。明るい玄関に置いて発根を待ちます。

バラの茎の発根までの時間は?

バラの茎を水に挿しておくと徐々に根が出てきます。根が出るまでの時間は季節や品種、茎の状態によって違います。一概には言えませんが、元気な茎なら一ヶ月もしない間に根が出てきます。

また、根がでない場合でも茎が緑色でいきいきとした状態ならしばらくそのまま様子をみましょう。挿し木に出来ない場合は、茎は茶色く変色して枯れてしまいます。

挿した茎が緑色をしている間はじっと我慢しましょう。栽培用の水は、汚れたら取り替えて清潔な状態を保ちましょう

培地である水が腐ってしまっては、発根するバラの茎さえ発根しませんし、腐ってしまいます。常にバラの茎をチェックしてあげましょう。

また何本か一緒に挿している場合も、枯れてしまった茎は早めに取り除きましょう。水が腐り他の元気な茎も死んでしまいます。

 

 

植物の挿し木用の発根誘発剤も売られていますが、使用しなくても根は出ます。しかし、どうしても成功させたいなどの場合はご使用ください。成功率が高まるはずです。私は、発根を誘発させる薬剤は、使ったことがありませんが何度も成功しています。

バラの茎から根が出てくる

ガラスの瓶に挿してしばらくすると茎の外皮がめくれて内側から白い塊のようなものが出てきます。白い塊はカルスと言います。カルスは徐々に根になります。

さらに時間がたつとカルスから細長い根が伸びて更に細い根が増えてきます。ここまでくれば植木鉢に移すことが可能です。

培養土に挿し木しましょう。はじめから根が出ているので抜群に成功率が高まり無駄が少なくてすみます。

根が出たらバラの茎を植木鉢に植える

未だ小さい状態のバラの茎は、小さいポットで管理しましょう。水涸れを防ぐためにプラスチックのポットが良いと思います。

発根したバラの茎の新しい根を傷めないように培養土はあらかじめ水を加えておいて支柱などで穴をあけてから静かに植え穴に挿します。努々、発根した茎を培養土に押し込むと言う乱暴なやり方はしないようにしましょうね。

培養土を入れバラを挿したポットの下には鉢皿をあてがいしばらくの間は水がある状態をキープしましょう。

発根したばかりなので、茎に負担がかからないように水の管理はしっかりしましょう。溢れるくらい水をあげて半日日陰の軒下に置くと良いでしょう。

通常は、室内に置く必要はありませんが、雪が降っているなどの場合は室内に避難させておくとよいでしょう。

要は茎が発根した時に近い状態をしばらく保つことが大切です。急に環境が変化すると枯れてしまう可能性があります。

しっかり水やりをしますが、雨に当てるのはあまり好ましくないので雨が当たらない場所に置きましょう。

しばらくは雨の当たらない半日日陰に置く

雨に当てない期間のしばらくとは、約1年~2年くらいの長い期間です。なぜこんなにも長く雨に当ててはダメなのか?と思われるかも知れませんが、雨に当たることで、葉に泥が跳ね病気の原因になるからです。

また、バラにはもともと免疫のようなワックス効果があり新しい葉はつやつやしています。しかし、雨に当たることでこのワックス効果がなくなり病気や害虫に弱くなるということです。

実際、雨に当たっていないバラの挿し木苗は、いつまでも葉がつやつやしています。下の写真は雨に当てないように栽培した2年目の挿し木の苗です。

一方、雨に当たって育てているバラの苗は、徐々に艶が消えて最後は、葉に艶がなくなります。

そして、私の経験からやはり雨に当てないで育てる方が断然元気な挿し木苗になると感じています。

下の写真は、一番はじめの棒のような茎を培養土に挿した状態で既に一ヶ月経ったものです。茎の節から葉っぱが展開してしっかりと根付き始めるのです。

根がしっかり張って株自体が大きく育つまでの数年は、雨に当てずに大切に育てることをおすすめします。

発根し葉が展開すると小さい苗でも蕾が着く

バラの挿し木をしたばかりなのに葉が茂ってすぐに蕾が着く場合があります。挿し木にして花が咲くのは非常に嬉しいですよね。でもちょっと待ってください。

 

 

 

挿し木にしたばかりのバラの苗はまだまだ未熟です。苗がしっかりと生長するまでしばらくは花を咲かせないように蕾はハサミでカットしましょう。せっかく蕾が着いたのにちょっと残念ですが、細い枝先に重たい花が着くと苗自体に負担がかかります。一年目は、花を咲かせないようにしましょう。

バラの苗自体がしっかり根付くことが最優先です。またバラに限らず植物が花芽を着けるというのは、子孫を増やす行為なので子供の苗には早いと考えてください。

植物は先へ先へとエネルギーを送る性質があるので花芽を元気な五枚葉の上で切り取りましょう。すると根元や根に栄養が行き渡ります。葉がある程度茂って着ましたら肥料を与えましょう。

また、害虫のいる季節には、オルトラン粒剤を使用して防虫しながら生長を見守りましょう。小さいうちに害虫に食害されてしまうと枯れてしまいます。

挿し木から2年程度で植木鉢へ定植

はじめに挿したポットの下から根が伸びて着たら定植の時期です。ポットから出し少し大きめの植木鉢に植替えましょう。

培養土を追加し、元肥にはマグアンプKなどの化成肥料を使います。いよいよバラの苗の出来上がりです。

やっとバラの苗の出来上がりということです。長いような短いようなでもじっくり育てることで突然枯れてしまうハプニングや事故を防ぐことが出来ます。大切に育ててきたバラが急に枯れてしまうのはもったいない話しですよね。

バラの増やし方・タネで増やす

バラにもタネが着くと言うのはご存知でしょうか?ローズヒップと言う名前を聞いたことがある方は多いと思いますが、ローズヒップこそが、バラの実にあたります。ローズヒップの中にはバラのタネが入っています。

バラは品種改良が盛んに行われている植物です。品種改良をするバラ育種家は、バラの交配をしてタネを作らせ新種のバラを作っているのです。

 

 

通常、観賞用のバラにローズヒップが着くことは稀です。しかし、原種に近いバラはタネ=ローズヒップを着けやすく、また市販されているハーブティーのローズヒップは、イヌバラと言うバラの果実を指します。

イヌバラは、ヨーロッパに自生する雑草の仲間で非常に繁殖力が強いのが特徴です。ローズヒップは、ビタミンCが豊富に含有されハーブティーだけでなく化粧品にも使われています。

観賞用では咲き終わった花殻は早めに剪定

バラが花を咲かせ実を着けるには非常にエネルギーを要します。ですから花が咲き終わったら直ちに花殻をカットしましょう。

ローズヒップを取って種まきをして増やすには、かなりバラの苗に負担がかかりますし、時間も手間もかかります。何よりもテクニックが必要です。

また、タネから育てても同じバラになる可能性も低いのが事実です。挿し木で増やす方法が簡単に同じバラを手に入れる方法といえるでしょう。

四季咲きのバラであれば季節ごとにバラを楽しむことが出来ますし、しっかり根が育てば、庭に置いて手間が掛かりません。季節ごとに追肥や剪定で元気に育ちます。

下の写真は、今回挿し木に使用したバラの親苗です。冬に強めの剪定をしています。春になりしっかりと新しい葉が展開しています。

バラに付く害虫は、アブラムシやチュウレンジハバチなどの幼虫です。また、葉に黒いシミの出来る黒星病や白いカビが生えるうどんこ病も発生しやすい病気です。

春から秋にかけては殺虫剤を使用すると害虫の被害を未然に防ぐことが可能です。

バラの挿し木の季節は?

一般的にバラの挿し木はバラの生育に勢いがある5月が良いとされています。しかし、今回ご紹介した水に挿してから発根を確認する方法の場合は、挿し木を始めるのは一年中可能だと思います。

あまりに寒い季節の場合はバラ自体の生育が遅く発根までに時間が必要になりますが、室内に置いておけば、枯れずに生き続け気温が上昇すると発根を始めます。あまり焦らず気長に茎から根がでるのを待ちましょう。

私の場合は、季節を問わず良い枝や茎が手に入ると挿し木をしています。要は如何に発根しそうかというあなたの目を養うことも重要だということです。はじめは分からなくても次第にわかるようになりますよ。

今回は、剪定した枝や茎、プレゼントや花屋さんのバラを使う挿し木なのでひとまず、水に挿して時期を待つ栽培方法になります。

あまり神経質にならずのんびり行うのが良いでしょう。失敗もありますが何本か挑戦していくうちに上手く行くコツが自然と身につきます。

挿し木をしてから3ヶ月経過

小さかったバラの苗はしっかり大きくなりました。3つ作った挿し木の苗ですが、残念なことに一鉢が枯れてしまいました。原因は、梅雨入り前の猛暑だと考えています。

バラ自体は比較的暑さや乾燥にも強いですが、小さい挿し木苗には致命傷になってしまったようです。残った2鉢の苗をいよいよ大きめの鉢に定植しました。

小さなポットの下から根が出てきて、更に葉先が枯れはじめました。大きな鉢に植えて欲しいとバラが訴えている証拠です。ポットから出すと根が沢山出ています。

用意した大きめのプラスチックの鉢に植え替えましょう。わざわざ買わなくても家にあるもので充分です。この植え替えも段階的なものです。

バラの苗が成熟するまでにまた植え替えが必要になるからです。また、プラスチックの鉢を使用したのは、素焼きの鉢だと水分の蒸発が強いからです。これから暑い夏を迎えるので水切れをしない工夫をしました。

しっかり化成肥料のマグアンプKとオルトラン粒剤を与えて終了です。植え替えをした6月下旬は、害虫の被害が多発しています。気温が上がるにつけ害虫の活動も活発になります。

バラは害虫の餌食になりやすい植物なのでしっかりと農薬で対策することが必要です。上の写真は、毛虫の被害です。

バラの葉が食害されている場合は早めに葉の裏を見て毛虫や青虫・チュウレンジハバチの幼虫などの捕殺と薬剤の使用をしましょう。下の黒い虫がチュウレンジハバチの成虫です。背中は黒くお腹は鮮やかなオレンジ色をしている害虫です。

何処からともなく飛んできてバラの茎に産卵します。産卵されるとバラの茎には大きなキズが出来てしまうので、見かけたら可能な限り捕殺しましょう。暖かい季節のチュウレンジハバチは、動きが早く飛び回るので捕殺が難しいです。特に雨上がりや梅雨時にバラの茎に産卵し大きなキズをつけます。そして葉を食害する青虫が出現します。下の写真はチュウレンジハバチが産卵した傷跡です。こうなると茎を切り落とすしかありません。

成虫は、薬剤をかけても直ぐには効果が出ない場合もあります。出来るだけ叩き落とすなどして払い除ける補殺が一番効果的です。害虫チュウレンジハバチからバラを守りましょう。

バラには、肥料と薬剤散布が欠かせません。特にバラに着く害虫のチュウレンジハバチは、茎に産卵して孵卵した幼虫は青虫になりバラの葉を食い荒らすので要注意です。大量の幼虫が卵から孵ると一気にバラは丸坊主にされてしまいます。

挿し木のバラはどんどん大きくなっています。梅雨に入りうどんこ病や黒星病が心配ですが、丁寧な水やりと雨に当てないことでかなり防げます。風通しの良い場所で引き続き生長を見守りましょう。

大きめの鉢に植え替えてから一年が経過しました。猛暑の夏を乗り越えて何度か花を咲かせ現在ひと鉢だけが生き残りました。

上の写真の白い鉢の挿し木のバラだけが残りました。何本か挿してひと鉢だけが生き残ったのですが、なかなか奥が深いです。

二年目の春になり鉢底から根が出て来ましたので10号の鉢に植え替えをしました。

既に小さな蕾が着いていますが、かなり大きく根も張ってしまった様子を見て大きめの鉢に植替えを決行しました。

鉢から出すと根っこがいっぱいでした。出来るだけ根に着いた土をそのままにしてゆっくり新しい大きめの鉢に植替えました。

その際、害虫予防のオルトラン粒剤と肥料のマグアンプkを入れて簡単に植替えを終了しました。

培養土とアイリスの完熟牛糞堆肥を入れ少し重めの土にしました。写真を見ると凄く立派に生長しました。生き残った最期の一本なので大事に育てたいと思います。

大きめの鉢でしっかり水やりをして暑い季節を乗り切る準備をしました。季節は徐々に夏に向かいます。これから訪れる害虫や病気に対しての注意と観察が必要です。


大きな植木鉢に植替えてから三週間が経ちました。ちょっと頼りなく細いバラの茎が大きな鉢で根を張りしっかりして来ました。更に大きな蕾が開き始めましたので追記します。花の色はご覧の通りピンクです。我が家ではピンクのバラの挿し木が割合的に成功率が高いです。

やはりバラの種類や性質で挿し木に向き不向きがあるように感じています。雨に濡れて咲きそうなバラは可愛いです。

季節は初夏になり緑が美しい季節がやってきました。しかし梅雨入りまでひと月くらいです。既に害虫が現れ我が家で育てている花や植物たちには一層目配りが必要になって来ました。

小さな茎を水挿し栽培から育てて大きく育ち大輪のバラが咲きそうです。改めて記事を読み直すと長い道のりでしたが上手く立派で可愛いバラが咲き大満足です。

茎の節からは脇芽も出ていよいよ大きな苗に生長する過程に入って来ました。これからの季節はバラの動きも活発になるのでしょう。そしていよいよ今年の一番花が開花しました。下の写真が開花した挿し木のバラです。

花が終了しましたら剪定作業を行うつもりでいます。そして、更に新たな挿し木を作ろうと考えています。これからも挿し木作業を続けてバラを増やして楽しんでいきたいと思います。

満開になりましたので画像をアップします。大きく立派なバラが咲きました。バラは蕾の時も咲きはじめもそして大きく花を開いた姿も、とても美しく何年も掛けて世話をする苦労が報われる植物ですよね。

大きなバラの花が咲いたあと季節が進むにつれバラの株はどんどん大きくなりました。すごく立派です。そして幾つもの蕾が着きました。

季節は梅雨で気温の低い日や蒸し暑い日、大雨など目まぐるしく変化して毎日湿っぽく日照時間も少ないです。でも元気いっぱいに生長を続けています。一本のバラの茎が立派な鉢植えになりたくさんの花を咲かせようとしています。嬉しいですよね。冬から初夏にかけて非常に大きくなり見違えるほど立派になりました。冬、春、夏と四季咲きのバラとなり今後が楽しみです。


季節は冬になりました。挿木から2年経った小さなバラの苗も夏から秋には立派なバラの苗になり沢山の花を咲かせました。秋の終わりにはそれまでに咲いた花を切り取り余分な枝を切り落としました。以前、記事に書かせてもらった害虫のチュウレンジハバチにキズをつけられた枝もしっかりと切り落とし冬への準備をして年越しをしたのが下の写真です。

夏にご紹介したこんもりとした姿とは一変して枝だけの寂しい姿になって現在は真冬です。日向に置くと新しい芽が吹き出しています。綺麗な葉も展開して春を待っています。

芽吹きが待ち遠しいです。そしてまたこの一年も沢山の花を咲かせてくれることを期待したいと思っています。たった1本の茎から大きなバラの鉢植えができました。

枝を剪定するときは切れ味の良い花鋏かバラ用のハサミを使って斜めに切ると切り口に雨水が溜まり病気や腐敗を引き起こすことを避けることができます。特に太い枝を剪定する際は斜めにハサミを入れましょう。そして切り取った枝は水に挿して再び発根を待ちましょう。

秋に水に挿し木にした枝に根が出てきました。冬場は動きがゆっくりですがしっかり根が育っています。↓

あなたも良いバラの茎を見つけたら水挿しして発根させバラの鉢植えにチャレンジしてみてくださいね。


春も終わりに近づき挿し木のバラは再び大きな姿になりました。昨年の秋に大きく剪定した小さな姿から再び大きな鉢植えの姿に生長を遂げましたのでご報告します。4月も末になりバラたちが一気に花芽をつけています。しっかりと剪定したことで一本立ちの立派な花が咲く予感です。いかがでしょう秋の姿の写真を今一度見ていただければ大きな変化を感じていただけると思います。今年の春は晴天の日が多くおひさまをしっかり浴びて葉っぱも元気です。

また今年は挿し木のホワイトクリスマスもようやく大きな花を咲かせたので写真をアップしますね。

どうですか?大輪種のホワイトクリスマスは花姿も香りも別格です。玄関先に置いていますが、香りにつられて通りすがりに方からも声をかけられます。今年の4月は寒暖差が激しくまた雨も多く降っていますが強い日差しのおかげで花たちは元気いっぱいです。またバラの挿木作業も順次続けていますので変化を見て画像をアップしますね。

この記事は進行形なので挿し木に変化が出ましたら順次記事を更新します。ブックマークして続けてお読みいただければ幸いです。

今回も長文をお読みいただきましてありがとうございます♡香。


 

 

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