kaori の気管支喘息・ゾレアでの完治記録③
ゾレアから新薬ヌーカラへ3回目の注射
気管支喘息の新薬ヌーカラの注射の3回目を打ちました。私の気管支喘息には、何となく効果がない感じがします。まだ3回しか新薬ヌーカラを注射をしていませんので結論を出すのは早いと思います。
しかし、新薬ヌーカラを2回使っているにも関わらず、大きな気管支喘息の発作を起こしました。
冬の大きな低気圧が通過した時のことです。数日前から気圧が大きく降下するのは、わかっていました。
ここ数年、毎日気圧のチェックをしています。雨が降る時は、必ず気圧が下がります。24時間以内に17hPa以上気圧が一気に急降下するのが俗にいう爆弾低気圧です。
冬は全体的に気圧が低く体に不調のある人を悩ませます。私の場合は、気管支喘息と耳鳴りと頭痛です。以前は神経痛が酷かったのですが、最近はもっぱら気管支喘息と耳鳴りです。
東京の冬の気候は、明日は雨だと言う日は気温が高いことが多いのが特長です。南からの湿った空気が入り込んで平野部は気温が上がり寒さが和らぐのです。
雨が降る前・低気圧はなぜ要注意なの?
今年は、秋から一気に寒さがやって来ました。その為、庭に出ることが減りました。散らかり放題の庭先を雨が降る前に少し掃除をしようと玄関先に出ました。花の手入れもしたくてウズウズしていました。玄関を出ると家の中より屋外の方が暖かい感じがしました。
しかし、体が動かないし息が苦しいです。少し動いては休みしゃがみ込んで、ボーッと時間が過ぎるのを待ちます。
あっと言う間に薄暗くなり寒くなります。慌てて片付けて家に入ると寒さでぐったりと力が抜けてしまう感じでした。体力がありません。
そして、何となく喉の奥が痒い感じがして心配でした。息が苦しい感じもします。いよいよ気圧が下がり始めるのかなぁ~と呑気に構えていました。
気圧1000hPa以下が、発作の目安?
次の日の朝は、なかなかベッドから起き上がれませんでした。寒いのもありますが体が重いので動きが鈍いです。昼過ぎに起き出し食事をしてパソコンに向かっていました。徐々に息が苦しい気がし始まり、体が言うことをききません。
寒いので、横になりながら小さな膝掛けに包まって、息苦しさの行き過ぎるのを待っていました。でも、どうにもなりません。息が苦しい上に気圧はどんどん下がっています。丁度、1000hPaを下回った頃、我慢も限界に達しました。
手の届く場所にアレルギーを抑えるガスの吸入薬がありそれを使いました。インタールと言う吸入薬です。私は、発作用の強いステロイドの吸入薬を使うと体の力が抜けてしまうので、まずは、軽い薬で様子を見ることにしました。でも、症状の変化はなしでした。
手の届く場所の発作を抑える吸入を常備
仕方なく発作の時に使うステロイドの吸入薬を使いました。一回の吸入は2回です。2回目の吸入のあと暫くして、テーブルに臥せっていたら喉の奥が広がり始めるのを感じました。
不思議な感覚です。今まで貼り付いていたモノが剥がれて広がる感じです。すると空気が体の中に入るのが感じられました。
少しホッとしたのもつかの間です。次は手が震えて足も震え始めました。震えると言うよりは、もっと細かく痙攣している感じでした。冷たく冷えきったからだが小刻みに痙攣を始めたのです。
iPhoneを手に救急車を呼ぼうか非常に悩みました。咳も出ていませんし痰も出ていません。息が苦しいだけです。
救急車を遠慮なく呼びましょう
パソコンが起動していたので、検索して救急車を呼ぶ前にと言うサイトをみつけて電話をしました。でも、旨く話しが出来ず気管支喘息の新薬のヌーカラを順天堂で打っていることを伝えました。電話に出てくれた人は、わからないから順天堂に電話をするようにと言っていました。
次は、順天堂に電話をしました。もう、iPhoneが使えないくらい辛くて、Siriに順天堂に電話して欲しいと言って電話が掛かりました。気管支喘息のことを言って呼吸器内科の先生が電話に出てくださいました。
痙攣はやはりステロイドの吸入薬の副作用でした。電話越しにカルテを見てくださっているようで、気圧の変化に弱いこともわかってくれていました。少し様子をみてダメならこちらに来なさいと言われ電話を切りました。
独りでは救急車を呼んでも鍵が開けられない
しかし、外は雨が音を立てて降り始めていました。副作用がありながらも若干呼吸は楽になり、友人にLINEをしたら電話をくれて「何か飲み物はないのか?」と言ってくれました。
丁度パソコンの横にミカンがひとつありましたので、それに手を伸ばし口に入れたら気分が良くなり生き返った気がしました。
やっと立ち上がることが出来ました。夕飯用にカレーが作ってありましたが、それは、やめて白いご飯とお味噌汁とカボチャの煮物を食べて食事を済ませました。既に日付が変わろうとしていました。
そして、再び息苦しさが始まりました薬が切れて来たのです。暫くうずくまり時間が経つのを待ちました。気圧が徐々に上がり始めていたからです。
出来れば気圧がわかるアプリを入れましょう
明け方4時にやっと布団に入ることが出来ました。寝る前にいつもの薬を飲んで暖かくして寝ました。目が覚めたら、かなり良くなっていました。独りで夜中に発作が起きて辛かったです。
私は、頭ツールと言う無料アプリを使っています。住んでいる地域の気圧がわかります。低気圧が近づくとお知らせが来ます。
明らかに以前の感じとは違う発作の出方です。以前は、咳や痰と言った前触れがありました。しかし、何の前触れもない。わかっているのは気圧が低いと言うことだけです。
それも、今にして思うと気圧が900hPaレベルに下がるのは稀です。今後は、急激な低気圧に注意しなければいけないと思いました。ミカンがあって良かった。友人にも感謝しないといけません。次の朝も電話をくれました。生存確認です。危ないです。
多分、季節が関係しているのだと思います。11月に入ると一気に寒くなり、私は寒いだけで憂鬱になります。毎日の日照時間もどんどん短くなり、夜明けもは遅く日没は早くなると陽射し自体が減り気分が憂鬱になります。太陽の光が減ると鬱っぽくなることは、有名なお話しですよね。
気圧の変化に敏感な体質か見極めておく
東京の冬は、気圧が下がり晴れて乾いた日が続くのが特長です。気管支喘息だけでなく神経痛や偏頭痛を起こす人も増えます。雨の前に神経痛が出るとよく言われますよね。
気圧が下がると体が膨張します。空気が薄くなり体への圧力は減少するからです。そうすると体全体に水分が増えて浮腫むのです。
健康な人はあまり感じませんが、持病のある人や、環境の変化に敏感な女性や子供、老人には、ちょっとした気圧の変化が体調を崩す原因になるのです。
まさに、私の気管支喘息の辛い原因は、気管支が浮腫み気道が狭くなっているということだと思います。
気管支が浮腫むとは、気管支喘息で普段から炎症を起こして狭くなっている空気の通り道が、さらに狭くなるということです。
気管支喘息の特長です。長年炎症を繰り返した気管支の気道と呼ばれる空気の通り道が細く狭くなっているのです。
気管支喘息に冬はつらいものなのです
炎症を抑えるためのステロイドの吸入薬が主流の現在の治療方法で発作で死亡する患者さんが大きく減りました。このステロイドの吸入薬を毎日使うことで、大きな発作を抑えて普通の暮らしが出来ることを目指します。
しかし、体に水分が増えて浮腫んだ状態は、炎症で狭くなった気道をさらに狭くします。毎日が息苦しい感じがしてしまいます。
低気圧で体が怠いなどの記事を何度か書かせてもらいました。梅雨時や台風、大雨など一年の間で気圧配置は大きく変化しながら、徐々に気圧の高い季節と低い季節を作り出していくのです。
季節によって気圧が変化している
夏は太平洋高気圧が張り出して気圧の高い日が続きます。また、急な雷雨などもこの発達し過ぎた高気圧と低気圧のぶつかり合いで生まれます。
そして、冬は平均的に気圧が低い季節なのです。西高東低の冬型の気圧配置と言う言葉を聞いたことがあると思います。お天気は西から変化して来ます。
冬の気候変動が気管支喘息を悪化させる
特に冬の関東は、大陸からの湿った冷たい空気が、日本列島を直撃します。高い山に阻まれて、日本海側の地域、山間部に大雪を降らせます。雪を降らせて乾いた空気が、関東平野へと流れ込むことは、天気予報でよく語られています。
乾燥した冷たい空気の季節は、気管支喘息の患者には辛い季節です。一番の問題は、自分の体の状態です。寒さや乾燥などで風邪を引いていたり、ストレスや疲れが溜まっているなどです。健康管理が大事です。
ストレスで弱気は気管支喘息の発作要因?
気管支喘息の状態が悪い時に、風邪やストレスは追い打ちを掛けるように息苦しさを感じさせます。気分的にちょっと凹んでいるだけで胸苦しい感じがするのです。気のせいなのかも知れません。でも、気管支喘息に精神的な影響は明らかにあると感じます。
秋から冬は、仕事も年末に向けて忙しい人も多いでしょう。また、冷たい空気を吸い込んだ刺激が発作を誘発する場合もあります。
例えば、気管支喘息でなくとも、鼻炎などで、鼻水が出る。そんな時、寒く冷たい室外に出ると急に鼻水が出た経験は、多くの人が体験していると思います。
この刺激が呼吸をする大元の気管支で起きるのです。普段から炎症が燻っている気管支が一気に刺激されて気管支喘息の発作が起きます。また、アレルギー物質であるホコリやダニのフンや死骸も大量に発生するのが秋なのです。
ダニの温床はオフィスのエアコンダクト?
夏に大発生したダニの寿命が終わり死にます。その死骸やフンはホコリに混ざって乾いた空気に舞います。丁度、エアコンを稼働させる時期に当てはまります。
自宅のエアコンなら掃除や空気清浄機などで対処出来ますが、大きなビルや、古い建物では、空調設備自体が老朽化と汚染が多く長い時間滞在することは気管支喘息の人に取ってはよくありません。
多分良くないと、ここに書く以前に息苦しくその場所に長く滞在することは出来ないと思います。
いきなり私を襲った気管支喘息の発作
以前、私が体験した発作の場所は、大手の100円ショップでした。園芸が好きな私が園芸コーナーに行く途中で、いきなり咳が出始めました。まったく予期していませんでした。なにかクサいぞって思った瞬間です。
咳とともに大きい痰が溢れ、ティッシュでは、抑えきれないほどでした。多分、何かの商品に私が苦手な薬品や、ダニの死骸などが、大量に付着していたのかも知れません。
丁度、寒くなり始めた頃です。急いでその場を離れ、落ち着きました。咳が出て痰が絡み苦しくなり痰が出る状態の気管支喘息の発作です。
風邪を引いていたと実感があります。直ぐに病院で風邪薬を頂きました。何処に行くのか、自分の体調の善し悪しを確認しながらの生活はある意味不便です。気管支喘息になって以来、行かなくなった場所は、飲食店です。
タバコのニオイや煙にも要注意です
タバコのニオイのするお店や、火を使っているお店は避けています。平気かも知れませんが、平気ではないかも知れないと考えるとわざわざ行くこともないと感じてしまいます。行動範囲が狭くなりますよね。
あと冬に注意しなければならないのは、石油ストーブです。空気がかなり汚れますし酸素も薄くなります。混んだ通勤電車も同じです。今は通勤をしていませんが、混雑している電車は、非常に気になります。狭い空間は酸素が薄いのです。風邪を引いている人も多く乗っています。
たいていの人は、風邪くらいで大騒ぎはしません。ですが、気管支喘息だとそれさえ気になります。マスクもあてになりません。人ごみに出ないようにするしかないのです。
病院に行って待ち合いの場所も気になります。咳をしている人の近くに行かないように気をつけています。
新薬ヌーカラは、効くのでしょうか
自問自答を繰り返し不安が募ります。始めにゾレアを使い3回目に発作を起こし新薬ヌーカラに変更しました。しかし、ヌーカラはゾレアよりも新しい薬です。ゾレア自体は10年くらい使われていると先生が言っていました。
では、ゾレアとヌーカラの違いは何?って思いますよね。まず、ゾレアは、随分前からあるアレルギーを抑えることが出来る気管支喘息の新薬です。アレルギーの取り憑くカギ穴に先回りして蓋をする役割があるのです。抗lgE薬というものです。
旨く効けば、アレルギー自体が体に起らなくなると言う新薬です。花粉症も、気管支喘息もアトピーさえも起らなくなるのです。
では、ヌーカラとはどのような薬なのでしょうか?新薬ヌーカラには気道の炎症を引き起こす好酸球を活発化させるインターロイキン-ファイブ(IL-5)と言う体内物質を減らす効果がある抗IL-5薬です。
血中の好酸球の活発化を防げば、気管支喘息の発作を抑えることができます。これまでのステロイド吸入剤などでコントロールが出来ない気管支喘息がコントロールしやすくなると言うものです。
新薬ヌーカラは期待出来るのか?
新薬のヌーカラは、まだ臨床データが少ないので先生としても期待をしているようです。私は、ヌーカラを使いながら発作を起こし不安になりました。ゾレアならアレルギー体質自体が治ります。
でも、新薬ヌーカラはどうなのでしょう?それは、はっきりわかりません。まだ利用者が少ないのです。そして確実な効果を得た患者さんのデータが少ないのです。

グラクソ・スミスクライン(株)ヌーカラパンフレットより
だから血液検査や呼吸器検査を定期的に受けながらデータを取って調べています。私もデータを取りながら新薬のヌーカラの注射をしています。
私が使うことで、データが残ると思えば有意義な治療だと思います。しかし、先生は気管支喘息は、治らないと言っていした。でも以前、気管支喘息がゾレアで治り別世界のような感じだと言った患者さんが居たお話しをしてくれたのも主治医の先生です。
気管支喘息を治して別世界へ行きたい
私は治りたいとはっきり言いました。治るために別世界に行くために新薬のヌーカラもゾレアも試してもらっているのです。病気の自分がイヤなのです。
先生は、気管支喘息と旨く付き合ってと言っていましたが、私はそんな消極的な生き方はイヤです。必ず治したいと考えています。
気管支喘息を必ず治したいと先生にお願いしました。先生は、少し悲しい感じで現段階では難しいと言う感じでお話しをしてくださいました。でも次々と新薬は出て来るはずです。
戦って健康を手に入れたい
完治出来る可能性のある新薬は、生まれて然るべきものだと考えます。治験もいろいろされています。その新薬の恩恵を受け完治させたいと思うのです。たくましく生きたいなら、戦わなければ何も手に入れることは出来ません。大人の気管支喘息の治る確率は約10%と言われています。とても難しい状況です。
私は気管支喘息と戦います。負けたくありません。早く治さなければ、気管支喘息に殺されてしまう気さえします。それは、私の祖父や叔父がそうして死んだからです。私は、私に関係する血縁者と同じ病気で死ぬのは、まっぴらゴメンなのです。
たぶんこの記事をお読みくださっている方も、不安がいっぱいかもしれません。しかし、不安やストレスなどマイナス要因は、気管支喘息に良くないのは確かなことです。
ちょっと強気で前向きな方が、良い気がしますよ。絶対負けない強い気持ちと、お薬を忘れないようにしましょう。引き続き新薬を使った治療が続きます。
冬から春に向かい次の敵は花粉症です。私の気管支喘息は花粉症でも悪化します。スギとヒノキにアレルギーがあるのです。今の状況で花粉が来たらどうなるのか必ずまた記事にして残して行きたいと思います。
今回も長文をお読み頂きましてありがとうございます。
暖かい季節を目指して頑張りましょう。♡香
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